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24.戦国の騙しあい
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Sランク
なし
Aランク
なし
Bランク
・拳銃予備弾倉
・105mm榴弾砲
Cランク
・米×10
・干し柿×10
・無水調理鍋
・雑兵の槍
Dランク
・ノコギリ
・可愛いマグカップ
・タオル
・メモ帳
今日のガチャ運はまあまあだ。
Bランクは大体週に1度あるか無いか。
前に出たのは3日前でそのときは傷薬だった。
少し運気が向いてきたかもな。
しかしずいぶんと大きなものが出てしまった。
「善次郎さん、これはなんですか?」
「ごめん、邪魔だよね。今しまう」
「いえ、まあ邪魔ですけど……」
俺は邪魔な米俵や105mm榴弾砲を収納の指輪にしまっていく。
拳銃の予備弾倉は後で弾を込めたいから残しておこう。
好きなんだよね、弾をカチカチ込めるのが。
それに憧れの弾倉カシャンもできるかもしれない。
500発撃つようなことがあればだけど。
まあ撃ち終らないと弾倉を換えちゃいけないわけじゃないからね。
ただ意味が無いというだけで。
「それで、先程の鉄の塊は何なのですか?」
「あれは大砲だよ。今の時代ではなくてもっとずっと先のものだけどね」
「大砲……あれが……」
「今の時代の大砲とはずいぶんと形が違っていると思う。この拳銃を見れば分かるとおり、今の技術は未来の足元にも及んでいないんだよ」
「そうなんですか……」
雪さんは拳銃をガチャガチャといじりながら俺の話を聞く。
拳銃は以前貸して撃たせてあげたことがあるから、変にいじって暴発させるようなことは無い。
雪さんはその構造が気になるようで、弾と弾倉を抜いてガチャガチャと拳銃を分解している。
部品1つ1つバラバラにされても俺は組み立てなおせるからいいんだけど、雪さんはたぶん直せないだろうな。
少しだけ困っている雪さんを見てみたくてそのまま見守る。
雪さんは工具を使わずに分解できるところまでバラバラにして、組み立て始めた。
そろそろ困るころかなと思っていたのだが、雪さんは淀みない手つきで拳銃を組み立てていく。
そしてあっという間に元に戻してしまった。
「ふふ、私が元に戻せなくて困ると思いましたか?善次郎さんがいつも分解して手入れしているところを見ていたのですよ。手順は憶えています」
「すごいや」
まさか見ただけで拳銃の組み立て方を覚えてしまうなんて。
これが地頭の差というやつか。
俺にできないことが、雪さんにもできないとは限らない。
「それにしてもこの銃は精巧な造りです。どうやって造っているのか見当も付きません」
「技術を一つ一つ積み重ねて行った先にあるのが、こういった工業製品なんだよ。鉄の精錬方法一つとっても、今と未来では大違いだ」
「善次郎さんはすべての技術を知っているのですか?」
「いや、残念ながら俺は簡単なものしか知らない。この時代を豊かにする知識はあまり無いんだ。ごめんね」
「逆に安心しました。人々を豊かにする知恵などみんなが欲しがるものです。持っていても善次郎さんが幸せになれる未来が見えませんから」
そう言って雪さんは背中にしなだれかかってくる。
温かいな。
ここまで数ヶ月も夫婦として過ごせば、以前のようにあたふたすることはない。
この時代としては色々と変なところのある俺達夫婦だけれど、少しは自然な夫婦になれてきたのかな。
俺は背中に雪さんの温もりを感じながら、空の弾倉に銃弾を込めていく。
カチリカチリと弾倉に銃弾が嵌る音だけが響き、時折耳のあたりに雪さんの吐息が当たってくすぐったい。
しかしそんな夫婦の穏やかな時間は木戸を叩く音で途切れた。
「善次郎、おるか?」
殿の声だ。
いったい何の用だろう。
殿が足軽長屋に来るのなんて珍しい。
「今開けます」
俺は閂を外し、木戸を開けた。
殿は勘左衛門さんと一緒のようで、2人で戸をくぐって入ってくる。
「どうぞ。あまり大したものは出せませんが」
雪さんが井戸水で冷やした抹茶とさっきガチャから出た干し柿を出してくれる。
たまにキンキンに冷えた麦茶が飲みたいと思うこともあるけれど、この時代に少しでも冷えたお茶が飲めるだけでも贅沢なことだ。
「すまぬな、気を使わせたみたいじゃ」
「めっそうもありません」
「ワシは武士と言うても吹けば飛ぶようなチンケな武士じゃ。そこまでかしこまることもない」
「ありがとうございます」
「どうも固いな、お主の嫁は」
殿は困ったような顔で俺を見る。
まあ雪さんの実家は殿とは比べ物にならない大領だから、礼儀作法は厳しかったのだろう。
雪さんもそこまで気張ってやっているわけじゃなさそうなので気にすることもない気がする。
たぶん反射的に身体に染み込んだ作法が出ているだけだ。
「殿、それで今日はなんの用でおいでになったのですか?」
「おおそうじゃ、ちと銭を貸してくれぬか」
「へ?」
「銭じゃ。お主くらいしか銭を持っていそうな者に心当たりが無い。必ず返すゆえ、貸してはくれぬか?」
とうとう殿も借金に手を出してしまうのか。
それほどまでに山内家の財政状況は悪いということなのだろうか。
先日千代さんに会ったときには何も言っていなかったのだけれどな。
今後はもう少し食料を贈ったりしたほうがいいかもしれない。
しかしいかに家臣と主君であろうと、金の貸し借りをするかぎりはきっちりかっちりしなければならない。
「ちなみに、いくらをどのような用途に使うのかお聞きしてもよろしいでしょうか」
「ああ。知り合いの武士に言われたのだ。投資というのをせぬかとな」
おっと、なんか雲行きが怪しいな。
変な話になってきた。
「その武士が贔屓にしている商人は以前から武士に投資を募っておっての。巧みな運用で銭を増やしておるらしいのだ。知り合いの武士は預けた銭が3倍になったと申しておった。その商人に任せておけば必ず儲かるのだ。ワシも投資というものをしようと思ってな。大丈夫じゃ。儲かれば倍にして返すぞ」
これはアカン。
アカンやつやな。
「それ、千代さんも乗り気なんですか?」
「いや、千代には言っておらん。千代にはいつも苦労をかけておるからの。内緒で銭を増やして喜ばせてやろうと思うてな」
ふむ、俺の勘では100%詐欺だ。
その商人か武士のどちらか、もしくはどちらも詐欺師だな。
そもそもその商人は存在しているのだろうか。
しかしこの時代ではどうなのだろうか。
武士と武士の騙しあいとかあるのかな。
斬りあいに発展しそうなものだけど。
家の評判も落ちるし。
「雪さん。どう思う?」
「騙されているとしか思えませんね」
「やっぱりそうか」
武士だか商人だか知らないけれど、なかなか性質の悪い方法で金儲けをしている人がいる。
商人だとしたらずいぶんと面の皮の厚い奴だな。
この時代は商人も一筋縄ではいかない人が多いということか。
堺の商人なんかも史実では強かだもんな。
「殿、進言なのですが。たぶん騙されていますよ」
「なに!?い、いったいどこからどこまでが嘘の話なのじゃ!?」
「たぶん全部」
「そんな……」
「殿、だから申しあげたではありませんか。善次郎殿に金子を借りるよりも先に、奥方様に相談したほうがよろしいと」
一緒に来た勘左衛門さんはやはり乗り気ではなかったようだ。
最初から目が死んでたからね。
たぶん殿に千代さんを驚かせたいからと押し切られてここまで付いてきたのだろう。
殿はお人好しで騙されやすいが、2人の家臣が同じことを進言しても自分の意見を押し通すような人ではない。
狭い長屋の一室ではしばし、お茶を啜る音だけが響いていた。
干し柿美味しい。
なし
Aランク
なし
Bランク
・拳銃予備弾倉
・105mm榴弾砲
Cランク
・米×10
・干し柿×10
・無水調理鍋
・雑兵の槍
Dランク
・ノコギリ
・可愛いマグカップ
・タオル
・メモ帳
今日のガチャ運はまあまあだ。
Bランクは大体週に1度あるか無いか。
前に出たのは3日前でそのときは傷薬だった。
少し運気が向いてきたかもな。
しかしずいぶんと大きなものが出てしまった。
「善次郎さん、これはなんですか?」
「ごめん、邪魔だよね。今しまう」
「いえ、まあ邪魔ですけど……」
俺は邪魔な米俵や105mm榴弾砲を収納の指輪にしまっていく。
拳銃の予備弾倉は後で弾を込めたいから残しておこう。
好きなんだよね、弾をカチカチ込めるのが。
それに憧れの弾倉カシャンもできるかもしれない。
500発撃つようなことがあればだけど。
まあ撃ち終らないと弾倉を換えちゃいけないわけじゃないからね。
ただ意味が無いというだけで。
「それで、先程の鉄の塊は何なのですか?」
「あれは大砲だよ。今の時代ではなくてもっとずっと先のものだけどね」
「大砲……あれが……」
「今の時代の大砲とはずいぶんと形が違っていると思う。この拳銃を見れば分かるとおり、今の技術は未来の足元にも及んでいないんだよ」
「そうなんですか……」
雪さんは拳銃をガチャガチャといじりながら俺の話を聞く。
拳銃は以前貸して撃たせてあげたことがあるから、変にいじって暴発させるようなことは無い。
雪さんはその構造が気になるようで、弾と弾倉を抜いてガチャガチャと拳銃を分解している。
部品1つ1つバラバラにされても俺は組み立てなおせるからいいんだけど、雪さんはたぶん直せないだろうな。
少しだけ困っている雪さんを見てみたくてそのまま見守る。
雪さんは工具を使わずに分解できるところまでバラバラにして、組み立て始めた。
そろそろ困るころかなと思っていたのだが、雪さんは淀みない手つきで拳銃を組み立てていく。
そしてあっという間に元に戻してしまった。
「ふふ、私が元に戻せなくて困ると思いましたか?善次郎さんがいつも分解して手入れしているところを見ていたのですよ。手順は憶えています」
「すごいや」
まさか見ただけで拳銃の組み立て方を覚えてしまうなんて。
これが地頭の差というやつか。
俺にできないことが、雪さんにもできないとは限らない。
「それにしてもこの銃は精巧な造りです。どうやって造っているのか見当も付きません」
「技術を一つ一つ積み重ねて行った先にあるのが、こういった工業製品なんだよ。鉄の精錬方法一つとっても、今と未来では大違いだ」
「善次郎さんはすべての技術を知っているのですか?」
「いや、残念ながら俺は簡単なものしか知らない。この時代を豊かにする知識はあまり無いんだ。ごめんね」
「逆に安心しました。人々を豊かにする知恵などみんなが欲しがるものです。持っていても善次郎さんが幸せになれる未来が見えませんから」
そう言って雪さんは背中にしなだれかかってくる。
温かいな。
ここまで数ヶ月も夫婦として過ごせば、以前のようにあたふたすることはない。
この時代としては色々と変なところのある俺達夫婦だけれど、少しは自然な夫婦になれてきたのかな。
俺は背中に雪さんの温もりを感じながら、空の弾倉に銃弾を込めていく。
カチリカチリと弾倉に銃弾が嵌る音だけが響き、時折耳のあたりに雪さんの吐息が当たってくすぐったい。
しかしそんな夫婦の穏やかな時間は木戸を叩く音で途切れた。
「善次郎、おるか?」
殿の声だ。
いったい何の用だろう。
殿が足軽長屋に来るのなんて珍しい。
「今開けます」
俺は閂を外し、木戸を開けた。
殿は勘左衛門さんと一緒のようで、2人で戸をくぐって入ってくる。
「どうぞ。あまり大したものは出せませんが」
雪さんが井戸水で冷やした抹茶とさっきガチャから出た干し柿を出してくれる。
たまにキンキンに冷えた麦茶が飲みたいと思うこともあるけれど、この時代に少しでも冷えたお茶が飲めるだけでも贅沢なことだ。
「すまぬな、気を使わせたみたいじゃ」
「めっそうもありません」
「ワシは武士と言うても吹けば飛ぶようなチンケな武士じゃ。そこまでかしこまることもない」
「ありがとうございます」
「どうも固いな、お主の嫁は」
殿は困ったような顔で俺を見る。
まあ雪さんの実家は殿とは比べ物にならない大領だから、礼儀作法は厳しかったのだろう。
雪さんもそこまで気張ってやっているわけじゃなさそうなので気にすることもない気がする。
たぶん反射的に身体に染み込んだ作法が出ているだけだ。
「殿、それで今日はなんの用でおいでになったのですか?」
「おおそうじゃ、ちと銭を貸してくれぬか」
「へ?」
「銭じゃ。お主くらいしか銭を持っていそうな者に心当たりが無い。必ず返すゆえ、貸してはくれぬか?」
とうとう殿も借金に手を出してしまうのか。
それほどまでに山内家の財政状況は悪いということなのだろうか。
先日千代さんに会ったときには何も言っていなかったのだけれどな。
今後はもう少し食料を贈ったりしたほうがいいかもしれない。
しかしいかに家臣と主君であろうと、金の貸し借りをするかぎりはきっちりかっちりしなければならない。
「ちなみに、いくらをどのような用途に使うのかお聞きしてもよろしいでしょうか」
「ああ。知り合いの武士に言われたのだ。投資というのをせぬかとな」
おっと、なんか雲行きが怪しいな。
変な話になってきた。
「その武士が贔屓にしている商人は以前から武士に投資を募っておっての。巧みな運用で銭を増やしておるらしいのだ。知り合いの武士は預けた銭が3倍になったと申しておった。その商人に任せておけば必ず儲かるのだ。ワシも投資というものをしようと思ってな。大丈夫じゃ。儲かれば倍にして返すぞ」
これはアカン。
アカンやつやな。
「それ、千代さんも乗り気なんですか?」
「いや、千代には言っておらん。千代にはいつも苦労をかけておるからの。内緒で銭を増やして喜ばせてやろうと思うてな」
ふむ、俺の勘では100%詐欺だ。
その商人か武士のどちらか、もしくはどちらも詐欺師だな。
そもそもその商人は存在しているのだろうか。
しかしこの時代ではどうなのだろうか。
武士と武士の騙しあいとかあるのかな。
斬りあいに発展しそうなものだけど。
家の評判も落ちるし。
「雪さん。どう思う?」
「騙されているとしか思えませんね」
「やっぱりそうか」
武士だか商人だか知らないけれど、なかなか性質の悪い方法で金儲けをしている人がいる。
商人だとしたらずいぶんと面の皮の厚い奴だな。
この時代は商人も一筋縄ではいかない人が多いということか。
堺の商人なんかも史実では強かだもんな。
「殿、進言なのですが。たぶん騙されていますよ」
「なに!?い、いったいどこからどこまでが嘘の話なのじゃ!?」
「たぶん全部」
「そんな……」
「殿、だから申しあげたではありませんか。善次郎殿に金子を借りるよりも先に、奥方様に相談したほうがよろしいと」
一緒に来た勘左衛門さんはやはり乗り気ではなかったようだ。
最初から目が死んでたからね。
たぶん殿に千代さんを驚かせたいからと押し切られてここまで付いてきたのだろう。
殿はお人好しで騙されやすいが、2人の家臣が同じことを進言しても自分の意見を押し通すような人ではない。
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