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81.食料増産への道
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俺からスマホを奪い取り、慣れた手つきで操作する雪さん。
前から調べ物がしたいときなどにはスマホを貸していたから、操作はお手の物なようだ。
ちなみに未来の一般的な文字である楷書体はこの時代にも無いわけではない。
だが雪さんはあまり楷書体の文字を知らなかったはずだが、いつの間にか読めるようになっていた。
俺は未だにこの時代の草書体があまり読めないというのに。
頭の中身に格差を感じる。
格差社会だ。
雪さんはスマホで未来のレシピを色々と検索しているようだ。
アプリ名なんだったっけ。
『よくわかる戦国時代』
確かに未来はアイドル戦国時代やゆるキャラ戦国時代などの多くの戦国を抱える戦国ゲシュタルト崩壊時代だったと言えるから間違いではないのかもしれない。
「やはり米、麦、蕎麦、大豆などを使った料理が多いですね。そもそも未来では多くの食材を海外からの輸入に頼っていたように思えます。国土が狭く人件費が高い未来の日ノ本では、食糧生産を他国に委ねていたのですね。ですが食料を握られていたというのに、他国にそれほど主導権を握られていたわけではないと。それは未来の生活に欠かせない工業製品の生産力、技術力が世界でもトップレベルに高かったおかげなのですね」
「す、すごいね。その通りだよ。学校の社会の授業でそんな感じのことを習った覚えがある」
日本の経済を支えていたのは確か車の生産をはじめとした工業製品の数々だったはずだ。
海外では日本産の車や家電などの信頼性は高く、多くの品を輸出していた。
その莫大な輸出利益を使って、食料やレアアース、石油などの日本にあまり無いものを輸入して日本人の生活は成り立っていたのだ。
「そうなると、未来の真似をしても食料の値段を下げることはできませんね。この時代では日ノ本は後進国。世界的な航海技術も未来より低く、食料の輸入などしても日ノ本で生産した食料よりも高くて鮮度の低い食料が積み上がるだけです」
「そうだろうね。今の時代の輸入品といえば砂糖とかだけど、凄い高いもんね」
「やはり歴史どおり、戦に裂いていた人員をすべて農業に専念させて食料生産力を上げるというのが一番手っ取り早い方法ですが」
米の増産ラッシュが始まったのは江戸時代。
天下が決定し、庶民が刀を持てなくなった時代だ。
戦に裂かれていた人員を農業に専念させ、田んぼを増やせ増やせとどんどん開拓した。
稲の品種改良や農作業を楽にする道具の開発も進み、稲作はどんどんシステマチックに発展していった。
だが、今の時代にそれができるかと言われれば……。
「それは無理だろうね。今の日ノ本は無政府状態だ。必ず誰かが天下を取って征夷大将軍となり、日ノ本を治める必要がある。そのためにはまだ戦が必要だ」
「そもそも善次郎さんはそんな大それたことに関わる気は無いんですよね」
「まあね。そもそも俺がでしゃばっても上手く治められるか分からないから。歴史どおりに進むっていうのが一番確実に戦が終わって食料生産量が上がる道筋だったんだけど」
「感情に流されて色々と手を出しているうちに歴史が少し変わってきてしまったと」
「そうなんだ。だからもう自重を少し解除して食べ物だけでもなんとかできないかと思ってね」
信長も勘九郎君もあと10年もすれば本能寺の変で死ぬはずだった。
しかし俺は勘九郎君に関わりすぎてしまった。
一言で言えば情が移った。
そして信長も、本能寺で討たれるのはなんとかしてあげたいと少し思ってしまった。
これではもう見殺しにすることはできないだろう。
俺はきっと本能寺の変が起こらないようにするか、それが無理ならなんとか信長と勘九郎君たちを助けようとしてしまう。
もはや歴史は変わってきてしまっている。
だとすれば、美味しいものが食べたいという気持ちくらい我慢しなくてもいいのではないかと思ったのだ。
「それならやはり、食糧生産量は上げる必要があると思います。今の時代は、米や味噌を買うのでさえ庶民には苦しい。これでは美味しいものを作って売ったところで、1月分の米や味噌よりも高い1食の食事というようなことになってしまいます」
「それはたぶん売れないね」
「ええ。お金持ちが数人通ってくれるかもしれませんが、善次郎さんが目指しているのはそういうお店ではないのですよね」
「永楽銭を数枚出せば食べられるような食事を出すお店にしたいんだ」
定食屋や牛丼屋、ファミレスのように気軽に入れて安くてそこそこの味の料理が食べられる店にしたい。
さすがにそこまでは無理でも、ちょっと高めであまり料理が美味しくない食べログ評価2.5のレストランくらいの店でもいい。
そんな店ですらこの時代には無いのだ。
「やはりそうなれば、食料生産量を上げて食材自体の値段を下げるということが必要になってきますね」
「でも米の値段を下げたら侍が税を上げないかな」
「そこまで大暴落を狙っているわけではありませんよ。そもそも今の食料生産量は日ノ本の民全員に行き渡る量では無いのです。だからこそ食料がべらぼうな値段で売られているだけであって、行き渡るようになれば正常な市場原理に従った値段に落ち着くのではないでしょうか」
戦国生まれの戦国育ちなのに市場原理とか難しい言葉を知っている雪さん。
スマホからの知識を吸収してどんどん進化していっているな。
俺も負けないように和歌くらいは読めるように頑張らなければ。
しかし雪さんは食糧生産量を増やすとか簡単に言うけれど、それが難しいのではないだろうか。
「どうやって食糧生産量を増やすの?」
「どうやってって、島では普通に少人数で大量の食料が生産できているではありませんか。島での食糧生産量を増やしてそれを本土に流せば良いではありませんか」
「あ、そっか」
スケルトンさんたちが世話をしてくれている階層は、俺がほとんど何もすることなく食料の生産が可能なのだ。
何も日本の農家の皆さんのところに行って農業指導をしなくても、俺が島で大量に食料を作って本土に売ればいいんだ。
でも今はフロアが塞がっているし、ポイントもそこまで溜めてないしな。
「南国のフルーツやさつまいもなどの特産物なんてこの時代の商売には必要ないのですよ。食料はあればあるだけ売れるのですから、スケルトンさんたちに任せて南国のフルーツを育てているフロアを丸ごと米の生産にあてればいいのです」
「で、でも、南国のフルーツは必要っていうか……」
「まあ別にダンジョンポイントは余っているでしょうから、あの飽きもせず宝箱を何個も何個も開ける無駄遣いをやめれば新しい階層なんてすぐにでも作れると思いますが」
「で、でも、箱も必要っていうか……」
宝箱には夢と希望がいっぱいに詰まっているのだ。
それを開けるのは俺にとって生き甲斐と言ってもいい。
毎日の10連ガチャと並ぶ俺の楽しみのひとつなのだ。
まあ必要かどうかを問われたら必ずしも必要ではないけど。
「あの箱を開けて何が出るのを期待しているんですか?何か困ったことを解決するための物を探しているとかですか?」
「い、いや、そういうわけではないんだけど……」
「じゃあ必要ないじゃないですか。明日から箱を開けるのは禁止です。1月ほどポイントを溜めましょう」
「そ、そんなぁ……」
こうして俺の生き甲斐は1ヶ月もの間禁止されてしまったのだった。
前から調べ物がしたいときなどにはスマホを貸していたから、操作はお手の物なようだ。
ちなみに未来の一般的な文字である楷書体はこの時代にも無いわけではない。
だが雪さんはあまり楷書体の文字を知らなかったはずだが、いつの間にか読めるようになっていた。
俺は未だにこの時代の草書体があまり読めないというのに。
頭の中身に格差を感じる。
格差社会だ。
雪さんはスマホで未来のレシピを色々と検索しているようだ。
アプリ名なんだったっけ。
『よくわかる戦国時代』
確かに未来はアイドル戦国時代やゆるキャラ戦国時代などの多くの戦国を抱える戦国ゲシュタルト崩壊時代だったと言えるから間違いではないのかもしれない。
「やはり米、麦、蕎麦、大豆などを使った料理が多いですね。そもそも未来では多くの食材を海外からの輸入に頼っていたように思えます。国土が狭く人件費が高い未来の日ノ本では、食糧生産を他国に委ねていたのですね。ですが食料を握られていたというのに、他国にそれほど主導権を握られていたわけではないと。それは未来の生活に欠かせない工業製品の生産力、技術力が世界でもトップレベルに高かったおかげなのですね」
「す、すごいね。その通りだよ。学校の社会の授業でそんな感じのことを習った覚えがある」
日本の経済を支えていたのは確か車の生産をはじめとした工業製品の数々だったはずだ。
海外では日本産の車や家電などの信頼性は高く、多くの品を輸出していた。
その莫大な輸出利益を使って、食料やレアアース、石油などの日本にあまり無いものを輸入して日本人の生活は成り立っていたのだ。
「そうなると、未来の真似をしても食料の値段を下げることはできませんね。この時代では日ノ本は後進国。世界的な航海技術も未来より低く、食料の輸入などしても日ノ本で生産した食料よりも高くて鮮度の低い食料が積み上がるだけです」
「そうだろうね。今の時代の輸入品といえば砂糖とかだけど、凄い高いもんね」
「やはり歴史どおり、戦に裂いていた人員をすべて農業に専念させて食料生産力を上げるというのが一番手っ取り早い方法ですが」
米の増産ラッシュが始まったのは江戸時代。
天下が決定し、庶民が刀を持てなくなった時代だ。
戦に裂かれていた人員を農業に専念させ、田んぼを増やせ増やせとどんどん開拓した。
稲の品種改良や農作業を楽にする道具の開発も進み、稲作はどんどんシステマチックに発展していった。
だが、今の時代にそれができるかと言われれば……。
「それは無理だろうね。今の日ノ本は無政府状態だ。必ず誰かが天下を取って征夷大将軍となり、日ノ本を治める必要がある。そのためにはまだ戦が必要だ」
「そもそも善次郎さんはそんな大それたことに関わる気は無いんですよね」
「まあね。そもそも俺がでしゃばっても上手く治められるか分からないから。歴史どおりに進むっていうのが一番確実に戦が終わって食料生産量が上がる道筋だったんだけど」
「感情に流されて色々と手を出しているうちに歴史が少し変わってきてしまったと」
「そうなんだ。だからもう自重を少し解除して食べ物だけでもなんとかできないかと思ってね」
信長も勘九郎君もあと10年もすれば本能寺の変で死ぬはずだった。
しかし俺は勘九郎君に関わりすぎてしまった。
一言で言えば情が移った。
そして信長も、本能寺で討たれるのはなんとかしてあげたいと少し思ってしまった。
これではもう見殺しにすることはできないだろう。
俺はきっと本能寺の変が起こらないようにするか、それが無理ならなんとか信長と勘九郎君たちを助けようとしてしまう。
もはや歴史は変わってきてしまっている。
だとすれば、美味しいものが食べたいという気持ちくらい我慢しなくてもいいのではないかと思ったのだ。
「それならやはり、食糧生産量は上げる必要があると思います。今の時代は、米や味噌を買うのでさえ庶民には苦しい。これでは美味しいものを作って売ったところで、1月分の米や味噌よりも高い1食の食事というようなことになってしまいます」
「それはたぶん売れないね」
「ええ。お金持ちが数人通ってくれるかもしれませんが、善次郎さんが目指しているのはそういうお店ではないのですよね」
「永楽銭を数枚出せば食べられるような食事を出すお店にしたいんだ」
定食屋や牛丼屋、ファミレスのように気軽に入れて安くてそこそこの味の料理が食べられる店にしたい。
さすがにそこまでは無理でも、ちょっと高めであまり料理が美味しくない食べログ評価2.5のレストランくらいの店でもいい。
そんな店ですらこの時代には無いのだ。
「やはりそうなれば、食料生産量を上げて食材自体の値段を下げるということが必要になってきますね」
「でも米の値段を下げたら侍が税を上げないかな」
「そこまで大暴落を狙っているわけではありませんよ。そもそも今の食料生産量は日ノ本の民全員に行き渡る量では無いのです。だからこそ食料がべらぼうな値段で売られているだけであって、行き渡るようになれば正常な市場原理に従った値段に落ち着くのではないでしょうか」
戦国生まれの戦国育ちなのに市場原理とか難しい言葉を知っている雪さん。
スマホからの知識を吸収してどんどん進化していっているな。
俺も負けないように和歌くらいは読めるように頑張らなければ。
しかし雪さんは食糧生産量を増やすとか簡単に言うけれど、それが難しいのではないだろうか。
「どうやって食糧生産量を増やすの?」
「どうやってって、島では普通に少人数で大量の食料が生産できているではありませんか。島での食糧生産量を増やしてそれを本土に流せば良いではありませんか」
「あ、そっか」
スケルトンさんたちが世話をしてくれている階層は、俺がほとんど何もすることなく食料の生産が可能なのだ。
何も日本の農家の皆さんのところに行って農業指導をしなくても、俺が島で大量に食料を作って本土に売ればいいんだ。
でも今はフロアが塞がっているし、ポイントもそこまで溜めてないしな。
「南国のフルーツやさつまいもなどの特産物なんてこの時代の商売には必要ないのですよ。食料はあればあるだけ売れるのですから、スケルトンさんたちに任せて南国のフルーツを育てているフロアを丸ごと米の生産にあてればいいのです」
「で、でも、南国のフルーツは必要っていうか……」
「まあ別にダンジョンポイントは余っているでしょうから、あの飽きもせず宝箱を何個も何個も開ける無駄遣いをやめれば新しい階層なんてすぐにでも作れると思いますが」
「で、でも、箱も必要っていうか……」
宝箱には夢と希望がいっぱいに詰まっているのだ。
それを開けるのは俺にとって生き甲斐と言ってもいい。
毎日の10連ガチャと並ぶ俺の楽しみのひとつなのだ。
まあ必要かどうかを問われたら必ずしも必要ではないけど。
「あの箱を開けて何が出るのを期待しているんですか?何か困ったことを解決するための物を探しているとかですか?」
「い、いや、そういうわけではないんだけど……」
「じゃあ必要ないじゃないですか。明日から箱を開けるのは禁止です。1月ほどポイントを溜めましょう」
「そ、そんなぁ……」
こうして俺の生き甲斐は1ヶ月もの間禁止されてしまったのだった。
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