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チートをもらえるけど平安時代に飛ばされるボタン 押す/押さない
3.ゴッドガチャ
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ゴッドガチャ、字面どおりに受け取るならば神のガチャだろう。
ガチャは英語なのか分からないし、英語だったとしても和訳も分からない。
まあたぶんガチャはガチャだろう。
しかし神のガチャだ。
スマホゲームのアイテムが貰えるようなものでは無いと思うけどな。
とりあえずやってみるか。
俺は『ゴッドガチャ』をタップした。
画面に色とりどりのカプセルが入ったガチャが表示される。
項目は1つだけ。
1日1回10連無料ガチャという項目のみ。
課金ガチャは無いのか。
10連が毎日引けるのなら、それはそれでいいか。
俺は10連ガチャの項目をタップした。
10個のカプセルが排出される演出があり、カプセルが開くと画面いっぱいに虹色の光が広がる。
その後出たもののリストが表示された。
レアリティとかもちゃんとあるのか。
Sランク
・収納の指輪
・神槍グングニル
・仙丹
Aランク
・丈夫な戦斧
・傷薬
Bランク
・金砕棒
Cランク
・水×10
・米×10
Dランク
・ひのきの棒
・たわし
なんだこりゃ。
スマホゲームのアイテムみたいのが出てきたのだが。
これらが実際に出てきたら確かにチートだろう。
でも画面に表示されているだけで、実際に出てきたわけではない。
正直漫画と検索機能って神様から貰うチートにしては少し地味だから、このガチャには少しだけ期待していた。
なんとかしてこのアイテム出てこないものか。
俺は苦し紛れにスマホの画面をタッチする。
『すべて現実化します。よろしいですか?YES/NO』
俺はゴクリと唾を飲み込み、YESをタッチする。
ドサリ。
大量の食料や水、武器が俺の目の前に具現化した。
まごうこと無くこのスマホはチートだ。
これだけの米と水があればしばらくは生き延びることができそうだ。
しかし持ち運びには困る。
こんなところを拠点にするわけにもいかないだろうし。
そういえば、Sランクのアイテムの中に気になるものがあったな。
全部気になるといえば気になるのだが、この状況で役立ちそうな名前のアイテムがあったような気がする。
俺は米俵の横に落ちていた指輪を拾い上げた。
たぶんこれだ。
収納の指輪。
俺の記憶が正しければこれはそんな名前のアイテムだった。
これって、どう考えてもあれだよね。
この指輪にアイテムを収納できるってことじゃないのかな。
適当に横にあった米俵を収納したいと念じてみる。
何もない空間に黒い穴が開き、米俵が吸い込まれた。
ちょっと怖い。
しかしこれはすごいアイテムだ。
Sランクというのも頷ける。
初回レアリティブーストでもあったのか、Sランクはあと2つアイテムが出ていたんだよな。
Aランクも気になるし、後でゆっくりとアイテムの確認をしよう。
俺はその場に落ちているアイテムすべてを指輪に収納して、このシシ〇ミの森のような場所を離れることにした。
スマホの力は大体分かった。
これがあればここがたとえ本当に平安時代であろうとも生き延びることはできるはずだ。
とにかく町を目指そう。
森の中を歩けども歩けども全く木々が途絶えることはなく、逆に俺の体力が尽きた。
裸足の足の裏も限界だ。
もしかして俺は今、遭難しているのではなかろうか。
自称神様のメッセージによればここは平安時代だ。
長岡から京都に都が移されたのが泣くよウグイスの794年で、そこから平安時代なわけだから最大で1200年以上も昔の世界にトリップしてしまっている可能性があるわけだ。
当然日本列島は陸地面積のほとんどが原生林に覆われていることだろう。
つまり下手したら集落から集落までの移動が命がけだったりするのではなかろうか。
これだけ森が深かったら獣だって多いだろうし、まだ二ホンオオカミも絶滅してないし。
遠くで聞こえる獣の鳴き声のような音にびくりと身体を震わせる。
「そもそもここはどこなんだよ」
俺が現代で暮らしていたマンションがあった場所は静岡県にあった。
ということはここは平安時代の静岡なのだろうか。
しかし座標が同じなら集落くらいはあってもよさそうなものだけどな。
「そういえば大陸って少しずつ動いているんだったな」
確かプレートテクトニクスってやつだ。
大陸を乗せた地殻プレートが年間数センチずつ動いているという説だったかな。
年間数センチということは1200年で何千センチと動いている可能性がある。
まあそれでも誤差は数十メートルだろうけど。
どう考えてもそのくらいはすでに歩いている。
俺はもう一度神様からのメッセージを見直す。
「ああ、日本とはどこにも書いてないですね」
海外にトリップしている可能性もあるわけだ。
しかし平安時代というのは日本の価値観から見た時代の呼び方だ。
海外ではグレゴリオ暦やらユリウス暦、〇世紀、〇〇の時代とか言うはずだ。
自称神様が平安時代という日本の時代の呼び方をしているということは、やはりここは日本列島のどこかなのかな。
もはやどちらに歩いてもどこにもたどり着く気がせず、俺は苔むす地面に座り込んだ。
「やだなぁ、怖いなぁ」
自然と口から稲川〇二のようなセリフが出てくる。
リアルな気持ちを表現したら人は自然とこうなるんだね。
なんとなく心細くて、先ほどガチャから出たアイテムの中で使えるものがないか検証することにした。
ガチャは英語なのか分からないし、英語だったとしても和訳も分からない。
まあたぶんガチャはガチャだろう。
しかし神のガチャだ。
スマホゲームのアイテムが貰えるようなものでは無いと思うけどな。
とりあえずやってみるか。
俺は『ゴッドガチャ』をタップした。
画面に色とりどりのカプセルが入ったガチャが表示される。
項目は1つだけ。
1日1回10連無料ガチャという項目のみ。
課金ガチャは無いのか。
10連が毎日引けるのなら、それはそれでいいか。
俺は10連ガチャの項目をタップした。
10個のカプセルが排出される演出があり、カプセルが開くと画面いっぱいに虹色の光が広がる。
その後出たもののリストが表示された。
レアリティとかもちゃんとあるのか。
Sランク
・収納の指輪
・神槍グングニル
・仙丹
Aランク
・丈夫な戦斧
・傷薬
Bランク
・金砕棒
Cランク
・水×10
・米×10
Dランク
・ひのきの棒
・たわし
なんだこりゃ。
スマホゲームのアイテムみたいのが出てきたのだが。
これらが実際に出てきたら確かにチートだろう。
でも画面に表示されているだけで、実際に出てきたわけではない。
正直漫画と検索機能って神様から貰うチートにしては少し地味だから、このガチャには少しだけ期待していた。
なんとかしてこのアイテム出てこないものか。
俺は苦し紛れにスマホの画面をタッチする。
『すべて現実化します。よろしいですか?YES/NO』
俺はゴクリと唾を飲み込み、YESをタッチする。
ドサリ。
大量の食料や水、武器が俺の目の前に具現化した。
まごうこと無くこのスマホはチートだ。
これだけの米と水があればしばらくは生き延びることができそうだ。
しかし持ち運びには困る。
こんなところを拠点にするわけにもいかないだろうし。
そういえば、Sランクのアイテムの中に気になるものがあったな。
全部気になるといえば気になるのだが、この状況で役立ちそうな名前のアイテムがあったような気がする。
俺は米俵の横に落ちていた指輪を拾い上げた。
たぶんこれだ。
収納の指輪。
俺の記憶が正しければこれはそんな名前のアイテムだった。
これって、どう考えてもあれだよね。
この指輪にアイテムを収納できるってことじゃないのかな。
適当に横にあった米俵を収納したいと念じてみる。
何もない空間に黒い穴が開き、米俵が吸い込まれた。
ちょっと怖い。
しかしこれはすごいアイテムだ。
Sランクというのも頷ける。
初回レアリティブーストでもあったのか、Sランクはあと2つアイテムが出ていたんだよな。
Aランクも気になるし、後でゆっくりとアイテムの確認をしよう。
俺はその場に落ちているアイテムすべてを指輪に収納して、このシシ〇ミの森のような場所を離れることにした。
スマホの力は大体分かった。
これがあればここがたとえ本当に平安時代であろうとも生き延びることはできるはずだ。
とにかく町を目指そう。
森の中を歩けども歩けども全く木々が途絶えることはなく、逆に俺の体力が尽きた。
裸足の足の裏も限界だ。
もしかして俺は今、遭難しているのではなかろうか。
自称神様のメッセージによればここは平安時代だ。
長岡から京都に都が移されたのが泣くよウグイスの794年で、そこから平安時代なわけだから最大で1200年以上も昔の世界にトリップしてしまっている可能性があるわけだ。
当然日本列島は陸地面積のほとんどが原生林に覆われていることだろう。
つまり下手したら集落から集落までの移動が命がけだったりするのではなかろうか。
これだけ森が深かったら獣だって多いだろうし、まだ二ホンオオカミも絶滅してないし。
遠くで聞こえる獣の鳴き声のような音にびくりと身体を震わせる。
「そもそもここはどこなんだよ」
俺が現代で暮らしていたマンションがあった場所は静岡県にあった。
ということはここは平安時代の静岡なのだろうか。
しかし座標が同じなら集落くらいはあってもよさそうなものだけどな。
「そういえば大陸って少しずつ動いているんだったな」
確かプレートテクトニクスってやつだ。
大陸を乗せた地殻プレートが年間数センチずつ動いているという説だったかな。
年間数センチということは1200年で何千センチと動いている可能性がある。
まあそれでも誤差は数十メートルだろうけど。
どう考えてもそのくらいはすでに歩いている。
俺はもう一度神様からのメッセージを見直す。
「ああ、日本とはどこにも書いてないですね」
海外にトリップしている可能性もあるわけだ。
しかし平安時代というのは日本の価値観から見た時代の呼び方だ。
海外ではグレゴリオ暦やらユリウス暦、〇世紀、〇〇の時代とか言うはずだ。
自称神様が平安時代という日本の時代の呼び方をしているということは、やはりここは日本列島のどこかなのかな。
もはやどちらに歩いてもどこにもたどり着く気がせず、俺は苔むす地面に座り込んだ。
「やだなぁ、怖いなぁ」
自然と口から稲川〇二のようなセリフが出てくる。
リアルな気持ちを表現したら人は自然とこうなるんだね。
なんとなく心細くて、先ほどガチャから出たアイテムの中で使えるものがないか検証することにした。
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