Kが意識不明の重体らしい

君影想

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彼女と妖精の騎士

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 その珍妙な生き物を拾ったのは森の中でした。

 やはり私もエルフだからなのか時々は自然のある場所に行きたくなる。その日もそうで数日ぶりにラボから出て、学内の年中花の咲き誇る草原でしばし休んだ後、その先にある森に向かいました。
 そこまではいつもと全く同じ。
 違ったのは森に入ってしばらくしてから。息抜きのために角笛を吹いていると、突然なにか異質な気配が辺りを包んだのです。
 周囲を探ればソレはすぐに見つかりました。

 ソレは、芋虫のように時々うぞうぞと身体を動かしながら地面に転がっていました。

 眠っているらしきソレは、人間のようにも見えましたがなにかが異質でした。そのなにかがなんなのかはわかりませんが、こういったエルフの勘はよくあたる。私は十分に警戒しながらソレに声をかけました。

「こんにちは」

 その声に小さく瞼を震わせたソレは、徐々にその重そうな瞼を持ち上げていきました。ソレはニ、三秒ほどぼんやりこちらを眺めていましたが、やがて泣きながら何事かを掠れた声で訴えながらこちらに縋り付いて来ようとする。
 人間との接触は基本好みませんが、ソレの伸ばす手が今まで見たことがないほどに切実で、結局避けきれずに私はその手を受け入れました。
 服越しでもわかるほどに熱い手にすがられながら、私はしばらくソレを観察したのち、自分用に持っていた水をソレに差し出しました。唇の異様な乾燥、震え、明らかに泣いているのに涙が出ていない、声もまともに出ていない、真冬の森で寝ていたにも関わらず熱すぎるほどに熱い手…明らかな脱水症状です。私は人間を嫌悪しますが、目の前で死なれるのも放置した結果死なれるのもごめんです。
 ソレは私の水筒をみてしばらく戸惑っていましたが、手本を見せてやるとその通りにして飲み始めました。水を飲んでいる間にコートをかけてやりましたが、ソレは水に夢中で全く気付かないまま水を飲んでいました。まぁ、それはそうでしょう。

 しばらくして水筒から口を離したソレは、理解できない言語で何事かを口走った後、その場で意識を失いました。どうしようかと悩みましたが、とりあえずソレを自分のラボに連れ帰ることにしました。ソレが本当に異質な存在であれば実験動物として飼育し、そうでなければ大学の医務室にでも捨てれば良いと判断した結果です。




《結論》
ソレはこの世界で異質な存在である可能性が高い。

 この島に入れば勝手にかかるはずの翻訳魔法がかからないという時点でなにかがおかしいソレでしたが、私がいくらどう魔法をかけても翻訳魔法はかからない。

 なぜ、そこからソレが異質な存在である可能性が高いという結論にいたるのか。ソレは非常に単純な理論です。
 一般的な翻訳魔法は被魔法者の言語中枢あたりで機能している魔力に触れ、その魔力をそのまま伸ばし集合的意思内にある任意の言語に繋ぐことにより翻訳を為す。「集合的意思」というのはいくらか前に学会で発表され名前のついた、我々の中あるいは外にあるなにかです。
 ただ、これは学会で名がつけられたのが最近というだけで、我々エルフ族はそれに近い概念を「大いなる意思」と呼称しその存在を確信していた…というのは余談でしょう。
 集合的意思、あるいは大いなる意思は我々が知らない間に我々の無意識にアクセスしそこで得たものを集合的意思内に蓄積します。言語も集合的意思内に蓄積されているもの一つです。これが所謂神のようなこの世界自身の「脳」なのか、我々が共通で持つライブラリー的なものなのか、もしくはソレ以外なのかはわかりませんが、とにかくそういった存在がこの世界には「ある」。

 閑話休題。とにかく、翻訳魔法は被魔法者の魔力を使用してかける実は被魔法者に「魔力がある」こと前提の魔術です。これは、ほぼ全ての住民が魔力を持つこの世界ではさしたる問題ではありません。この世界でも大部分の人が「魔力がない」と形容されますが、そういった人たちも実際は魔力がないのではなく「微量の魔力しかもたない」だけです。あるいは、「その魔力を魔法として扱う才能がない」人を「魔力がない」と形容しているのでしょう。ちなみに、魔法を使えるか否かは、先の集合的意思に「能動的に接触できるか」にかかっているのではないかとも言われています。

 では、本当にに現在の一般的な翻訳魔法をかけるとどうなるのか。
 その答えは「確実に失敗する」です。本人の魔力を集合的意思に繋ごうとしても、そもそも魔力がないのですから当然です。

 私はそれがソレに起きていると判断しました。

 しかし、本当に「魔力がない」人というのは稀ではありますが存在しないわけではないのです。つまり、それだけでは「異質」と表現されるほどではありません。ではなぜ私がソレを「異質」な存在としたのか。

 まずなんであれ言葉が通じないのは不便だと考え、どうにか翻訳魔法をかけられないかと私はソレに魔力を流し込むことにしました。私の魔力をソレのものにして、そこから集合的意思にアクセスできないかと考えたのです。
 といってもそんな難しいことはしません。ただソレに対して適当な魔法、強制魔法をかけただけです。魔法をかけさえすれば魔力を流しむことが可能__というよりは魔法が魔法使いによって本人以外の人に使われた場合、その魔力は勝手に被魔法者に流れ込むのですから。
 実のところ、魔法すらもまともにかからないのではないかという不安はあったのですが、そんな心配は無用でした。ソレは突然自分の意思とは異なった動作を始めた体に混乱しながら、僕が脳内で唱えた「着席と起立を繰り返せ」という命令の通りの動きをしました。

 その後、体内の魔力量を検査すると確かに体内に魔力が流れていることが確認されたため、改めて翻訳魔法をかけました。これで理論上はソレに翻訳魔法がかかるはずです。
 しかし私はその際、確かな異常を探知しました。「拒絶」の反応です。私が集合的意思に繋ごうとしたソレの身体に流れ込んだ魔力を集合的意思は拒絶しました。こんな経験は初めて…というより、私の記憶にある限り拒絶なんて挙動は集団的意思の存在が発表されてからは勿論、エルフたちにより「大いなる意思」として記録されている時ですら確認されていないはずです。
 そもそも集団的意思、大いなる意思など「意思」と表現されてはいますが、それ自身はおそらく「意思」あるものではありません。あるとしてももっと大局的なものであって、通常個人に作用するものではないと私は考えています。
 あるいは私が集団的意思への接触に失敗したことを拒絶と誤認した、という可能性もなくはありません。しかし、エルフは古代より大いなる意思と共に生きてきた一族であり、その反応を見誤るということはなかなかないことです。そもそも、この私が集団的意思への接触に「失敗」をする可能性が相当低く、その可能性を考慮する必要性は低いでしょう。

 ではなぜ、集団的意思はソレの接続を拒絶したのか。
 これはソレがなにかしらにおいて「異質」な存在であるから、これ以外にどんな理由があるでしょう。
 以上を理由に、私はソレがこの世界において「異質」な存在である可能性が高いと判断しました。

 

 そこからの動向はいたってシンプルです。
 まず、私はソレをラボの奥にある私の居住区の物置部屋で管理することに決め、魔法による不可視の鎖につなぎ行動範囲を制限しました。そして、今まで以上に私のラボに入る人間を厳重に制限し、居住区に繋がる扉には私以外のモノが触った際に電撃がはしるよう魔法をかけました。まぁ、なにもしなくとも私の居住区への扉に触れるものなどいないのですが。

 あとは、実験を繰り返すだけ…といきたかったのですが、なかなかそううまくはいきません。
 魔力を持たずコントロールする術を持たないソレに対して、生活のために必要な魔法だけでなく、実験のための魔法を短期間でかけ続けるには雪病の存在が厄介です。ソレが体内に魔力を貯めすぎないように調整しながら魔法をかけていくようでは、実験は遅々として進みません。かといって雪病を気にせず魔法をかけ続ければ、貴重な実験材料があっという間におさらばです。

 困った私は、まずソレを私に懐かせるところから始めました。
 というのも、雪病の有効な治療法は2種類あって「罹患者がリラックスした状態で人と触れ合い魔力を循環させること」と「解魔法薬で魔力を打ち消すこと」です。ただ後者はあまりにも薬が高価で非現実的な治療法ですので、主に前者の楽で手軽な治療法が用いられます。ということで、私も前者の方法で雪病を治癒しながら実験を行うことでどうにか相殺できないかと考えました。しかし、これがまた難しい。「触れ合い」による魔力の循環は、接着面積が広ければ広いほど&罹患者のリラックス度合が高ければ高いほど効率よく行えます。すなわち、ある程度の触れあいを許容できる関係性かつ、その触れ合いをポジティブな感情で受け止められるような関係性をソレと築く必要があります。言葉もない状態でどうすればソレとそんな関係性を築くことが、つまり懐かせることが可能なのでしょう。
 ただ、だからといって諦めるという選択肢もありません。言葉で表すことができなければ行動で__ということでしばらく実験は軽めのものしか行わないことに決め、食料などの必需品以外にもちょっとした甘味や装身具などの"プレゼント"を用意し始めました。

 ソレはそれらの"プレゼント"を受け取りはしましたが、それに喜びを感じ私に親しみを感じているのかはよくわかりませんでした。甘味などの食べ物類はそれなりに食べているようでしたが、装身具を使っている様子はありませんでした。まぁ、外にも行かないのに身を飾り立てる意味などないから、という理由もあるかもしれませんが。




 ですが、ある朝のことです。

「入りますよ」

 私がいつも通りソレの毎朝の検査を一通り終わらせて、持ってきた食事を渡して立ち去ろうとした時。

「jr@E!」 

 ソレは突然立ち上がり、パンの切れ端を私の口に押し付けたのです。

「は?」
「q^@w」

 これは食べろといった類の発言をしているのでしょうか。
 ですが正直、私にはこんなものは必要ありません。
 私の食事はサプリメントや栄養補助食品などで効率よく済ませてありますし、ここで予定に入っていない「食事」なんてことをすると後で摂取するものの調整が必要になります。本当ならばソレの食事もサプリメントなどで済ませたいぐらいですが、そういったものには魔力が多分に含まれているのでソレに出すには適しません。なので、ソレのために毎日出来合いのものをわざわざ買ってきて出しているのです。だから、これはあくまでソレ用のものであって私が食べるべきものではないですし、私はこんなもの食べたくもないのです。

「いりません」
「q^@w」

 一応首を横に振るジェスチャーをしつつ「いらない」というようなことを何度か言ってみますが、引く気配はありません。
 これはソレが首を振る=否定のジェスチャーという文化を持たない場所から来たのか、もしくは雰囲気でいらないことを察してはいるがあえて無視しているのか。どちらなのかは知りませんが、どちらにせよ弱いのはこちらです。だって私はソレを懐かせる必要があるのですから。

「…わかりました。頂きましょう」

 諦めてそのパンを手で受け取ろうとしますが、ソレは頑なに口の前からパンを決して動かそうとしません。
 そうだった。言葉が通じないのだから、これではパンを取り上げようとしているとしかソレには思えないのでしょう。

 そんなことをしているうちに、なんだか面倒くさくなって「どうぞ放り込んでくれ」と大人しく口を開くと、ソレはパンを口に押し込んでくる。

「jr@ew@d9?」

 私が黙って咀嚼していると、何事かを尋ねるような素振りでソレは顔を覗きこんできます。
 このタイミングで尋ねるということは、おいしいかどうかといったあたりのことでしょうか。
 正直、他人がベタベタと触ったものを口に入れるなんて人生における忌むべき行為の一つです…が、数年ぶりにしたまともな「食事」は思いのほか悪いものでもありません。そういえば、森で暮らしていた頃はパンも随分な贅沢品で、特別な日に出てくる特別な食べ物でした。
 こちらに来ていくらかしてからはまともに「食事」をとることすらなくなったので、そんなことはすっかり忘れていましたが、森にいた頃の私は今よりかは食事というものを楽しんでたような気がします。今のように義務のように栄養を摂取する行為ではなく、もっと…

「jr@ew@d9?」

 私がなんのアクションも返さないことに苛立ったのか、ソレは先ほどよりも強めの語気で先ほどと同じような音を発します。

「ああ、はい。…悪くはないですね」

 どうせ伝わりはしないでしょうがそう返すと、ソレはなにか恐ろしいものでも見たかのように目を見開き身体を硬直させました。
 なにごとかとソレの視線を辿ると、どうやらそれは私の顔下半分を見ているようでした。
 顔にパンくずでもついているのかと思って、顎のあたりから順に触っていきますが、特に違和感はありません。
 すると、やっと動き出したソレはちょいちょいと私のワイシャツを引っ張ります。

「なんですか?」

 顔を上げると、ソレは私の顔を指さしにっこりと笑いました。

 笑いました?

 笑いました。
 ソレが、初めて笑いました。これまで、暗い顔で俯くか、警戒するようにこちらの様子をじっと伺うか、無表情で空を見つめていただけのソレが__笑いました。
 別に可愛くもなんともない笑顔でしたが、笑うというのは大きな進歩です。ソレもようやく多少は私に懐く気になったのでしょうか。

 その日は、これから順調に懐いてくれという願いを込めつつ、お祝いとして少しだけソレの夕飯を豪華にしました。すると、ソレはまた何事かを言いながら喜々として食事を分けてくるのでした。

 ソレがなにを考えているのかはよくわかりませんでした。しかし、共に食事をとるというのがソレにとってなにかしら重要な意味を持つ行為である可能性を考え、その日からはなるべくソレと共に食事をとるようにしました。
 カロリー計算や栄養計算などの諸々は面倒になりましたが、それでも…ソレと食べる食事は意外と悪いものではなかった…のかもしれません。


 そして、私の食事戦略が功を奏したのか、その日をきっかけにソレは順調に私に懐いていきました。


 当初は滅多に見せることのなかった笑顔も順調に見せるようになっていき、私が居住区に帰って来ると出迎えなんてこともするようになりました。
 ソレは私が帰ってきたら笑い、私が一緒に食事をすれば笑い、私が一緒に遊んでやれば笑い、私が化粧品をプレゼントしたら笑い、私が服をプレゼントを渡せば笑い、私が花をプレゼントすれば笑う。
 それはもうよく懐いたペットのようでした。 


 それからしばらくして、私は私がソレにとって「安心できる相手」になったことを、魔力の循環により確認しました。


 そこからは、実験をハイペースで行うことを開始しました。休日や夜など、時間が空けばとにかく実験を繰り返す。私は主に精神魔法を研究しているのでそのあたりの実験を中心に、集団的意思への接続実験、魔力の蓄積実験などなど思い付く限りのことを検証しました。どうせ表には出せない実験データなので、正確さというよりはとにかくやりたいことをできる限りやりました。

 ただもちろん、日々の触れ合いも欠かしません。触れあわなければソレの魔力の循環はうまくいかず、雪病になってやがて死亡、せっかく懐かせた意味もなくなります。
 私は人と触れ合うことを好みません。さらには、人間という種族も嫌いです。しかし、思いのほかソレに触れることに対する嫌悪感はありませんでした。おそらくは、実験への渇望と死なせてはならないという義務感が、触れ合いや人間への嫌悪感を超えたのでしょう。



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