月の光と惚れ薬

はるきりょう

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プロローグ

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 飛ぶ鳥を見て、誰かが自由だと言った。
 風に流されたまま飛ぶ鳥の、どこに自由があるのかと他の誰かが笑った。



 大理石の白を基調とした部屋。高い天井には、シャンデリアが輝いていた。窓から差し込む太陽の光がさらに煌びやかさを演出する。

 セシリアは笑みを浮かべ、目の前に差し出された5枚の姿絵を恭しく受け取った。胸元の開いた薄青のドレスにブロンドの長い髪が映える。その美しさに母ロレーヌは嬉しそうに微笑んだ。

「お母様、この方たちは誰ですの?」

「あなたの婚約者候補の方々よ」

「婚約者、ですか…?」

「ええ。その中ならば、誰でもいいわ。自由に選びなさい。家柄、身分、そして容姿もあなたにぴったりの相手を5人も探したのよ」

 口笛でも吹くようなロレーヌの言葉に、セシリアは笑みを深めた。

「お母様、ありがとうございます」

 ロレーヌは娘の言葉に嬉しそうに頷く。

「可愛い娘のためですもの、当然よ。ある日突然、この人が伴侶ですと言われたって困ってしまうわ。わたくしがそうだったもの。わたくしたちにだって、選ぶ権利はあるわ。だから、あなたには自分の意志で選んでもらいたいの。お父様はわたくしが説得しておきますから」

「はい、お母様」

 流れるようなしぐさで頭を下げた。その所作は美しいとさえ言える。セシリアはロレーヌの自慢の娘だ。まさしく自分の思っていた言葉を返す娘にロレーヌの笑みも深くなる。

「それではゆっくり決めなさい。正式に発表するまでにはあとひと月もあるのですから」

 セシリアは頷く。ロレーヌも頷き返した。

「それでは、わたくしはこの辺で失礼するわ。ごきげんよう」

 軽く会釈をすると、侍女を引き連れ、部屋を出た。

 ドアが完全に閉まったことを確認すると、セシリアは5枚の姿絵を丸机の上に投げるように置く。
 薄ピンク色の華やかなソファに勢いをつけ、腰を降ろした。大きなため息が部屋中に響く。

「選ぶ権利?どこが!ひと月もあるって、ひと月しかないの間違いじゃない?そうは思わない?リディ」

 リディと呼ばれたセシリア付きの侍女は散らばった姿絵を綺麗にまとめた。黒と白のメイド服に身を包み、それでいて華麗な2つ年上の彼女は、ため息をつきながらセシリアを見る。

「セシリア様。このお屋敷には、私以外の何人もの人間が働いているのです。奥様が退室されたとはいえ、そう簡単に口調を変えないでいただけますか?あなたの素行の悪さが見つかれば、注意されるのは私です」

「リディこそ、主人をもう少し敬えば?いいじゃない。素を出せるのはあなたの前だけなんだから。それに、こんな分厚いドアの向こうに声が聞こえるはずないでしょう?」

 ブロンドの前髪をかき上げ、睨むようにドアを見る。黙っていれば、麗しの令嬢。舞踏会に出れば、人目を惹きつけ、男性の頬を赤く染めさせる。それは綺麗な長い髪に青い色をした瞳、身長は高くなく、それでいてすらっとしたスタイルに加え、十分な気品があるからだ。

 けれども、とリディは思う。この主人のどこに「気品」などというものがあるのだと。

「あなたは敬ったところで、私の言葉に耳を貸してはくださらないではないですか。ならばそんな苦労はしません」

 そう言い切るリディにセシリアは笑った。そんな歯も着せぬ言い方をするリディがセシリアは好きだった。窮屈な家の中、学校、舞踏会。唯一逃れられるのが自分の部屋。そして、そのためにはリディのような侍女が必要だった。もう、セシリアの中では侍女というよりは唯一気兼ねない友達である。

「ねぇ、それにしても早いと思わない?私はまだ、17歳なのよ?なぜ、結婚などしなければいけないの?」

「セシリア様のお知り合いでも15歳で結婚された方もいらっしゃるでしょう。決して早すぎるお歳ではありません」

「しかもわかりやすい政略結婚」

「…」

「そこで黙んないでよ。政略結婚じゃないです、くらい言ったらいいのに」

「申し訳ございません」

 首を垂れるリディにセシリアは聞こえるようにため息をついた。

「まあ、あなたの嘘をつかないところ、私は好きだけど。…ねぇ、リディは好きな人いる?」

「はい?」

「だから、好きな人」

「……おります」

 予想外の言葉に、セシリアは身を乗り出すように「だれだれ?」と尋ねる。その反応にリディは困ったように表情を歪め、聞こえないほどの小さな声で言った。

「パン屋のアドルフです」

「…パン屋?」

「はい」

「……だから、よく、『パンはいかがですか?』って聞くわけ?」

「はい。思わず大量に買い込んでしまい、1人では食べきれないものですから」

「なんでそんなに買うの?」

「パンを買うと、笑顔でありがとうと言ってくれるのです。それでつい何日も通いこんでしまいまして。…それに、少しですが彼の役に立てていると思えるので、つい」

 ほんのりと頬を赤く染めるリディの顔は、セシリアが今までに見たことのない表情をしていた。「恋をしている」というのはこういうことなのかと少しだけ羨ましくなる。

「ねぇ、相手はリディの気持ち知ってるの?」

「いいえ。片思いでございます」

 少しだけ落胆の色が見えるリディを見つめた。メイド服を脱ぎ、ドレスを着れば立派な淑女であるリディは、女のセシリアから見ても綺麗だった。肩までと短く切られた茶色の髪。それがさらに大人びて見える。

 わがままなセシリアに文句を言いつつも付き合うリディは、仕事と一概に言うにはあまりに優しかった。容姿、性格ともに、セシリアにとってリディは完璧な女性だ。それでも「片思い」をするのだと、驚いてしまう。

「…リディでも片思いってするのね」

「もちろんです」

「ふ~ん、恋って難しいのね」

「そうですね」

 微笑むリディの顔は、けれど楽しそうで、だから余計に憧れてしまった。

 ふと視界に、リディがまとめてくれた姿絵が映る。セシリアは少しだけ考え、リディの名前を呼んだ。

「姿絵取って」

 右手を伸ばし、お願いする。リディは頷き、それらを渡した。

 セシリアは5枚の姿絵を見る。先ほどは気づかなかったが、その姿絵の大きさはそれぞれ違っていた。一番大きいものと小さいものを比べると倍ほど大きさが違う。

「…ねぇ、自由って、何?」

 機嫌がまた一つ下がったセシリアにリディは同情するように苦笑いを浮かべた。

「まあ、奥様のご希望が見える形で表れてしまったのでしょう」

「うわ~。ねぇ、見て。裏に情報まで書いてあるわ」

「セシリア様の選択の役に立てるようにとのご配慮でしょう」

「姿絵の大きさ順にその人の情報の数も少なくなっているわ」

 分かりやすい希望に、セシリアはため息をつきながら、パラパラと絵姿を捲る。確かにロレーヌが言うとおり、5人全員が綺麗な顔立ちをしているようだ。1枚ずつその姿と素性を確認していく。

「1人目は隣国の有力貴族の嫡男、ロラン様。赤茶色の髪に、端正な顔立ち。身長は私より15センチも高いわ。通っているのは有名な学校ね。文句のつけようのない完璧な人」

「そうですね。お歳は19歳なので、セシリア様の2つ上です」

「ってことは、リディと同い年ってことね。ふ~ん。他国の有力貴族とのパイプを強くしたい、ってところかしら?今のヴォルク国の勢いはすごいけれど、国の情勢なんていつどこで影を落とすかわからない。その前に他国にも手を広げておくのは、確かに政略結婚としては一番有力かもしれないわね」

「そうですね」

「えっと…次のメガネの人は、へえ~この人、先生らしいよ。しかも、ブルグ大学って言ったら名門ね。歳は26歳と少し離れているけど、綺麗な顔立ち。頭がいいってことが御顔だけでもわかるわ」

「次の方は、セシリア様の学友ではありませんか?」

「え?ああ、アロルドね。あまり、話したことはないけれど、大変優秀だと有名よ」

「お家の方も、ハプス家には多少劣りますが、ほぼ同じような財力を持っていらっしゃいます」

「…本当にお母様は抜かりないわ」

「それだけセシリア様のことをお考えなのですよ」

「それは、わかっているけど。……次の方は、たくましいお身体をしていらっしゃるわ。近衛団の団長を務めているみたい」

「肩書きもあり、なおかつセシリア様を守ることができる人ですね」

「確かに一緒にいて護衛をつけなくてもいいというのは嬉しいかもしれないわね」

「ええ。歳は、20歳とセシリア様より3歳上ですね」

「そして最後のこの小さな絵姿は、…え?」

 絵姿の裏を見て、セシリアは一瞬動きを止めた。その様子にリディは首を傾げる。

「どうされました?」

 セシリアは目を丸くしたまま、リディを見て、ポツリと言った。

「自由って本当かも」

「え?」

 疑問を浮かべた表情のリディにセシリアは絵姿を渡す。そこには一行しか書かれていなかった。けれど、その一行にリディも同じように目を丸くする。

 国王直属の薬師、ルーブ族、19歳。

「…ルーブ族」

 セシリアのつぶやきにリディは驚きの表情のまま小さく首を縦に振った。

 ルーブ族とは、ヴォルク国の先住民を指す。混血が交ざる現在、純粋なルーブ族は、500名ほどしかいないとされている。ルーブ族の身体能力は高く、聴覚、視覚、嗅覚等人並み外れているという噂だ。ヴォルク国の奥地で、狩りなど非現代的な生活を送り、通貨を持たない民族で、機械や技術が進んでいる現在、原始的な生活をしている彼らは多くの人々から蛮人と蔑視されている。

「ルーブ族の青年が、国王直属の薬師なのですね」

「…そうみたい。ということは、並大抵の人物ではないということね」

「そうですね。今の国王は国民の印象を大事にするお方。それでも蔑視されているルーブ族の青年を直属にするということは、それほどの人物ということになります」

「ええ。間違いなく優秀だわ。それもとびきり」

「それにしても奥様はよく、ルーブ族の青年をセシリア様の婚約者候補に挙げられましたね」

「そうね。ルーブ族の青年と娘の結婚なんて、お母様が一番嫌いそうなのに」

「それだけこのクロードという青年が素晴らしいとのことなのでしょうか。若干19歳で国王直属の薬師というからには、それ相応の人物だとは思いますが。長い黒髪に、端正なお顔。他と見劣りはしませんね」

「ねぇ、この方、本当にルーブ族なのかしら。ルーブ族はオオカミのような顔をしていると聞いたけれども、見たところ普通の人じゃない」

「いえ、セシリア様。見た目は私たちとなんら変わらないと聞いています。聴覚等五感が人並み外れているだけだと」

「それじゃあ、私たちより数段優れているということじゃない。…なのに、なんで蔑視されるわけ?」

「多数が少数を陥れるのはよくあることなのです。それが自分たちより優れているならなおのこと。蔑視し、自分たちの優位を確立しておきたいのです」

 リディの言葉に、セシリアは面白くなさそうに息を吐いた。他と比べれば極端に小さなクロードの絵姿を持ち、目の高さまで上げる。

「お母様はどうして、このクロードとかいう青年も候補に入れたのかしら」

 セシリア同様リディも首を傾げた。セシリアの母、ロレーヌはセシリアを溺愛していた。けれど、それ以上に、ハプス家のことを考える人であった。事実はともかく、蛮人と蔑視されているルーブ族の青年と自分の娘の結婚を考えることなど想像がつかない。それが国王直属の薬師だとしても、だ。

「ルーブ族は、私たちよりも数段身体的に優れているというなら強いはずよね。それだからかな」

「いえ、それなら近衛騎士がいます」

「それじゃあ、国王直属の薬師になるほど賢いから?」

「賢いならば、他の人たちも同じでしょう」

 リディの言葉にセシリアはもう一度クロードの絵姿を見た。黒髪が似合うその顔は他の候補者に比べて見劣らない。むしろ、一番整っていると言ってもいい顔立ちだ。それでいて、国王直属という肩書きまである彼に向かって苦笑いを浮かべた。

「あなたは、強くて、賢くて、端正な顔立ちですべてをそろえているのね。お母様が候補者から外すには惜しいと思うほどに」

 ルーブ族ではなければとロレーヌは何回思っただろう。セシリアはもう一度絵姿を並べた。極端に大きさの違う絵姿にセシリアは小さく笑う。自由など所詮ないのだ。

「セシリア様、どうされますか?皆様と一度お会いになられますか?」

 リディの問いにセシリアは美しい笑みを浮かべた。

「私はお兄様がいるからこの家の継承者にはなれないわ。けれど、間違いなくハプス家の人間よ。自分の役目を見誤ったりしない」

「…セシリア様」

「自由はないけれど、それでも、お母様は確かに私を愛してくださっている。だからこそ、私は、その愛に応えなきゃいけないの。一族の繁栄に貢献することが私の役目。自由なんて求めることすら間違っているわ」

 セシリアの言葉にリディは首を振りたかった。けれど何もできず、ただ、俯いたままセシリアの次の言葉を待った。

「ロラン様と結婚するわ。理由は一番絵姿が大きかったからよ」

 まっすぐ言われた言葉には、どの感情も乗っていなかった。ただ、事実を口にしただけの言葉に、リディの胸は苦しくなる。

 好きな人がいる。それがどんなに幸せなのかセシリアは知らないのだ。会いたい人がいる。それがどんなに焦がれる想いなのかをセシリアは知らない。苦しさも、悲しさも、嬉しさも、幸せも。恋に関するそれらを知らないで結婚をしなければならない主をリディは泣きそうな表情で見つめた。そんなリディにセシリアは笑みを浮かべ、小さく首を横に振る。

「リディ、ありがとう。あなたがいてくれなかったら、きっと私は、この家で死んでいたでしょうね。でも、私にはあなたがいるわ。だから、大丈夫なの」

「…もったいない、お言葉です」

 セシリアは一度大きく息を吸い、そしてすぐに吐き出した。手を一度叩き、音を立てる。

「ほら、辛気臭い顔しないの。大丈夫よ。愛のない結婚でも、結婚したら愛が生まれるかもしれないでしょう?」

「…」

「……あ、そうだ!」

 思いついたように大きな声を上げたセシリアにリディは少し驚き、首を傾げた。

「どうされました?」

「愛がないなら、愛を作ればいいんじゃない?」

「…はい?」

「惚れ薬よ、惚れ薬」

「…惚れ薬、ですか?」

「そう。幸いにも、私たちは、この国一番の薬師を知っているしね」

 セシリアは楽しそうに笑みを浮かべ、一番小さな絵姿を持ち上げた。そんなセシリアを見て、リディは小さくため息を吐いた。
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