偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの

つくも茄子

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~第一章~

登場人物

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 サビオ・パッツィーニ
 元侯爵家次男の平民。ある日突然、妖精に取り換えられたと言われ国外追放になった不幸な十二歳。魔力がない代わりに頭脳明晰。黒髪黒目の平凡な容貌だが立ち居振る舞いが高位貴族のそれ。ギルドでは「薬師」をしているが、「何でも屋」としてオールマイティにこなせる。ギルド名は「黒曜こくよう」。

 
 エル
 本名「エルミア」。
 ギルドでは神官見習いの「エル」。本当は神殿所属の聖女候補。それも最有力候補だった。回復魔法を得意とする愛らしく無邪気な十五歳の美少女。


 アーミ
 ギルドでは剣士の「アーミ」。美しい剣術を披露する正義感が強く誇り高い美貌の伯爵令嬢。女性騎士を目指していた十七歳。


 レヴィ
 ギルドでは魔術師の「レヴィ」。結界を張るのに長けている。実は宮廷魔術師。美人で肉感的な魅力の十八歳。場末の娼館で生まれ育った。魔力がなければそのまま娼婦になっていた。偶々、宮廷魔術師に「魔力」を見初められた結果、今がある。それが幸運なのか不幸なのかは誰にもわからない。
 

 ジャコモ
 宿屋の主人。元旅芸人。十年前に本来の宿屋の主人ロイの妻と深い仲になり、子供を授かっている。妻と子の所在は不明。王都生まれの王都育ちという設定(何処の国の育ちとは明言していない処が曲者)。長身の色男で、何よりも話術に優れているフェミニスト。


 アンハルト王国の国王
 親バカ。娘可愛さに、罪に目をつぶった愚王。
 

 アルヴァーン王太子
 サビオが嘗て仕えていた五歳上のアンハルト王国の王太子。側近のサビオの才能を妬んでいた。
 


 

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