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第1章 変則ポーカー
第1話 場代の支払い その③
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「何でも? 今なんでもって、言ったよね?」
「はい」
笑顔で返す新和。その姿に動揺は無く、余裕すら感じさせた。
見た目だけならば。
しかし、内心では動揺しまくりだった。
(エロいこと言われませんようにエロいこと言われませんようにエロいこと言われませんようにっ! というかパンツ目の前で脱ぐだけでも頭オカシイのか私はって感じなのにその上さらにエロいこと言われたらどうすりゃいいってのさーっ!)
この場に心の声が聞こえる者が居れば返しただろう。しらんがな、と。
そんな風にツッコミを入れたくなるほど、新和は心の中で動揺しまくりだった。
それでも強気に出たのは、一か月以上かけて真志の事を調べ上げ、根っこの部分では人の良い所があると判断したからだ。
つまり、今も賭けているのだ、新和は。真志の人柄に。
結果は、ある意味で新和の勝ちと言えた。
「面白い子だねぇ」
にこにこと笑顔を浮かべながら真志は言う。
動揺がバレたのかと、バックンバックン跳ねまくる心臓の鼓動を悟らせまいと必死のポーカーフェイスを張り付ける新和に、真志は敗北の代償を告げた。
「今の状態で、ダンスをして貰おう。いや、それだけだと勿体無いな。そうだ、ブラジャーもついでにとって踊って貰うよ」
「どんだけねじくれた性癖してんですかアンタは」
当然のようにツッコミを入れる未来。
「失敬だな~、未来君は。これがダメなら、鉄棒に足だけでぶら下がって貰うとかしかないよ」
「変態度が増してんですが」
「ぶら下がり、重力に従いめくれ下がるスカートと上着。そして履いてない着けてないJK。浪漫じゃないか」
「まず浪漫という言葉に謝りましょう会長。その後で警察に通報しますから」
「ちょっと待って! 警察はダメーっ! アイツらとは芸風が合わないからーっ!」
「芸風じゃなくて常識でしょう、会長がズレてるのは。まったく……それで、本当に勝ったらそんなことさせるつもりですか?」
未来の言葉に真志が返すよりも早く、新和は言い切った。
「構いません、それで」
挑発するように、足を組み断言する。
「勝てば良いだけですから。負けませんよ」
艶やかな笑顔を浮かべる新和。
全てはブラフだ。
なにしろ本来の新和は、小心者だし臆病者でもある。だから絶対に自分が勝てる、なんて確信は生まれてから一度も持った事は無い。
けれど、いま目の前の相手に弱気を見せる訳にはいかない。
そんな事をすれば、折角持たせることの出来た興味を失わせしまうかもしれないからだ。
獏兎高校第三十七代目生徒会長、阿散井真志。
歴代最速で先代の生徒会役員と生徒会長をギャンブルで打ち負かし会長の座を手に入れた彼は、変わり者や我の強い人間を好んでいる。
そして、気に入った相手に助力する事を惜しまない。
特に、自分を打ち負かした相手であれば。
その証拠に、今の真志は酷く楽しげだった。
「久しぶりだなぁ、こういうの」
笑顔を興奮に蕩けさせながら、真志は喜びの声を上げる。
「うん……凄く、気持ち好い。だから早く、ヤろう」
それは正しく、獲物を前にした捕食者の目で見つめながら、ねだるように言った。これに、
「楽しませて下さいね。先輩」
新和が返し、戦いは始まりを見せるのだった。
「はい」
笑顔で返す新和。その姿に動揺は無く、余裕すら感じさせた。
見た目だけならば。
しかし、内心では動揺しまくりだった。
(エロいこと言われませんようにエロいこと言われませんようにエロいこと言われませんようにっ! というかパンツ目の前で脱ぐだけでも頭オカシイのか私はって感じなのにその上さらにエロいこと言われたらどうすりゃいいってのさーっ!)
この場に心の声が聞こえる者が居れば返しただろう。しらんがな、と。
そんな風にツッコミを入れたくなるほど、新和は心の中で動揺しまくりだった。
それでも強気に出たのは、一か月以上かけて真志の事を調べ上げ、根っこの部分では人の良い所があると判断したからだ。
つまり、今も賭けているのだ、新和は。真志の人柄に。
結果は、ある意味で新和の勝ちと言えた。
「面白い子だねぇ」
にこにこと笑顔を浮かべながら真志は言う。
動揺がバレたのかと、バックンバックン跳ねまくる心臓の鼓動を悟らせまいと必死のポーカーフェイスを張り付ける新和に、真志は敗北の代償を告げた。
「今の状態で、ダンスをして貰おう。いや、それだけだと勿体無いな。そうだ、ブラジャーもついでにとって踊って貰うよ」
「どんだけねじくれた性癖してんですかアンタは」
当然のようにツッコミを入れる未来。
「失敬だな~、未来君は。これがダメなら、鉄棒に足だけでぶら下がって貰うとかしかないよ」
「変態度が増してんですが」
「ぶら下がり、重力に従いめくれ下がるスカートと上着。そして履いてない着けてないJK。浪漫じゃないか」
「まず浪漫という言葉に謝りましょう会長。その後で警察に通報しますから」
「ちょっと待って! 警察はダメーっ! アイツらとは芸風が合わないからーっ!」
「芸風じゃなくて常識でしょう、会長がズレてるのは。まったく……それで、本当に勝ったらそんなことさせるつもりですか?」
未来の言葉に真志が返すよりも早く、新和は言い切った。
「構いません、それで」
挑発するように、足を組み断言する。
「勝てば良いだけですから。負けませんよ」
艶やかな笑顔を浮かべる新和。
全てはブラフだ。
なにしろ本来の新和は、小心者だし臆病者でもある。だから絶対に自分が勝てる、なんて確信は生まれてから一度も持った事は無い。
けれど、いま目の前の相手に弱気を見せる訳にはいかない。
そんな事をすれば、折角持たせることの出来た興味を失わせしまうかもしれないからだ。
獏兎高校第三十七代目生徒会長、阿散井真志。
歴代最速で先代の生徒会役員と生徒会長をギャンブルで打ち負かし会長の座を手に入れた彼は、変わり者や我の強い人間を好んでいる。
そして、気に入った相手に助力する事を惜しまない。
特に、自分を打ち負かした相手であれば。
その証拠に、今の真志は酷く楽しげだった。
「久しぶりだなぁ、こういうの」
笑顔を興奮に蕩けさせながら、真志は喜びの声を上げる。
「うん……凄く、気持ち好い。だから早く、ヤろう」
それは正しく、獲物を前にした捕食者の目で見つめながら、ねだるように言った。これに、
「楽しませて下さいね。先輩」
新和が返し、戦いは始まりを見せるのだった。
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