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第69話:2つの国の架け橋として
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「アンジュ、またスカーレット様と一緒にいるのかい?スカーレット様、私の許可なくアンジュを勝手に連れて行くのはお控えくださいと、お願いしたはずですが?」
「あら、少しくらいいいじゃない。あなたはずっと、アンジュ様とカリオス王国で一緒にいたのでしょう?それに私たちは、女同士なのですよ?さすがのイカロス様でも、アンジュ様には嫉妬なんてしませんわ」
「いいえ、殿下はアンジュにずっと嫉妬しておりました。あの人はスカーレット様に嫌われたくなくて、そんなそぶりを見せないだけです!」
「ダルク、変な事を言わないでくれ。僕は別にアンジュ嬢に嫉妬なんてしていないよ。ただ…ずっとスカーレットを取られると、その…嫌と言うか…なんと言うか…」
「やはり嫌なのではありませんか?とにかく、アンジュは私の婚約者なのです。くれぐれも勝手に連れて行く事は控えて下さい!アンジュも、いくらスカーレット様と仲が良いからと言って、私を差し置いて彼女を優先するのは止めてくれ!ただでさえ寮が別で、一緒にいられる時間は限られているのだから!その上、殿下の補佐で放課後は王宮にもいかないといけないし。そもそも、陛下は持ち直したのですよね。でしたら私が急いで帰って来る必要は無かったのではないですか?でも…カリオス王国にはデイビッド殿もいるし…これでよかったのか?」
何やらブツブツと訳の分からない事を言っているダルク様。
私達がミラージュ王国に来てから、早1ヶ月。この間に、私たちは正式に婚約をした。私達がこの国に来た1週間後に家の両親がやって来て、正式に婚約を結んだのだ。さらにダルク様は、私と婚約を結んだと同時に、正式にファレックス公爵家の養子になり、今は王太子殿下の補佐と次期公爵になる為の勉強にと、大忙しなのだ。
その為放課後は王宮とファレックス公爵家、さらに学院寮を往復する日々。そのせいか、学院にいるときは少しでも私と一緒にいたい様で、私がスカーレット様と一緒にいると、今の様にご機嫌が悪くなる。
ダルク様はこの国に戻って来てから、またまた性格が変わってしまった様だ。特に私の事を大切にしてくれていて、少しでも一緒に過ごしたいらしい。
そのせいで、スカーレット様と衝突する事もしばしばあるが、ダルク様が私の事をとても大切にしてくれていることが嬉しいのだ。
「ダルク様、後少しで学院も卒業するのです。卒業したら、ずっとアンジュ様と過ごせるのですから、いいではありませんか。私とアンジュ様は、卒業後はそれぞれ忙しくなるので、中々会えなくなるのですよ。残り少ない時間を、女同士過ごして何が悪いのですか?」
「あなたの事ですから、つまらない用事でアンジュを呼び出すに違いありません。とにかく、アンジュは私の婚約者です。殿下も何か言ってください!」
「ぼ…僕は、アンジュ嬢に嫉妬なんてしていないよ。僕はスカーレットが幸せならそれでいいんだ。でも…その、もう少し僕にも構って欲しい」
「殿下もそうおっしゃっているではありませんか?それでは私たちはこれで失礼いたします。今日はカリオス王国から仕入れた絹糸で作った布の扱いを、デザイナーたちに指導する事になっておりますので。私とアンジュは、ミラージュ王国とカリオス王国を繋ぐ架け橋として色々とやる事があるのです」
「それなら私も、何かお手伝いを…」
「お心使いだけ頂きます。それではこれで」
スカーレット様の言葉を遮り、私の手を取ると、さっさと歩く出したダルク様。私もスカーレット様と王太子殿下に頭を下げて、ダルク様に付いていく。
「アンジュ、あまりスカーレット様には近づかないでくれ。あの人は距離感をまるで知らない。本当に、アンジュを何だと思っているのだか」
「いいではありませんか。あと少しで私たちも学院を卒業するのです。そうすれば、スカーレット様がおっしゃった通り、ずっと一緒にいられるのですから」
「それはそうだけれど…私はもっともっとアンジュと一緒にいたいのだよ」
プリプリとダルク様が怒っている。その姿がまた可愛いのだ。そんなダルク様だが、忙しい中2つの国の架け橋になるべく、カリオス王国と密に連絡を取りながら、それぞれの魅力を伝えるべく必死に動いている。
私も少しでもお手伝いがしたくて、スカーレット様始め、令嬢たちにカリオス王国の魅力を伝えているのだが、それがダルク様にはあまり面白くない様だ。
まさかあのクールなダルク様が、令嬢に嫉妬するだなんてね。なんだかそれが嬉しくて、つい頬が緩んでしまう。これからもこんな風に、ダルク様と過ごしていくのだろう。
~数年後~
「アンジュ、また子供たちと一緒に、王宮に行っていたのかい?全く王妃殿下は、すぐにアンジュを呼び出すのだから」
「あら、スカーレット様は、私のお手伝いをして下さっているのですよ。それよりもダルク様、ミラージュ王国にもついに、あの美味しいハンバーグ屋さんをオープンさせたのでしょう?お客様の入りはどうですか?」
「ああ、順調だよ。それよりも王妃殿下のところに頻繁に…」
「お父様、僕もハンバーグ食べたいです」
「あたくしも」
嬉しそうにダルク様に飛びつく子供たち。話を子供たちに遮られては、これ以上何も言えないダルク様。苦笑いをするしかない。
その姿がおかしくて、つい笑みがこぼれる。
あの後無事貴族学院を卒院した私たちは、すぐに結婚し、ファレックス公爵家で暮らし始めた。そして1年前、ダルク様は義伯父様から爵位を譲りうけ、今は公爵として忙しい日々を過ごしている。
私も義伯父様やお義母様、お義姉様たちに支えられながら、何とか公爵夫人をやっている。2人の可愛い子供にも恵まれ、我が家は一層賑やかになった。
さらにカリオス王国とミラージュ王国との国交を盛んにするために、私たちも積極的にそれぞれの国をアピールした。
お互いの国の貴族たちを交換留学させたり、それぞれの人気のお店を相手国で出店する手助けもした。そして先日、ダルク様の大好きだった、カリオス王国のハンバーグ屋さんも、ミラージュ王国に第一号店を出店する運びになったのだ。
また、お互いの国を行き来しやすい様にと、2つの国をを繋ぐ汽車も出来た。その結果、約2日でお互いの国を行き来できるようになったのだ。
まだまだやりたい事はたくさんある、でも。ダルク様の2つの国の架け橋になると言う夢は、少しずつ実現されていると感じている。
2人の子供たちを抱っこするダルク様にそっと寄り添った。
「どうしたのだい?アンジュ、急に寄って来て」
「今とても幸せなだなって思いまして。ダルク様、私を好きになってくれた事、2つの国の架け橋になる手伝いをさせて下さった事、そして私に幸せな生活を与えて下さった事、とても感謝しておりますわ。ありがとうございます」
「私の方こそ、私を選んでくれてありがとう。愛する妻と可愛い子供たちに囲まれて、私は今とても幸せだよ。君に出会えなければきっと私は、こんな風に人を愛する事も家族を持つ事もなかっただろうから」
少し照れ臭そうにダルク様が呟いた。初めて会った時とは比べ物にならない程、表情が豊かになったダルク様。
これからもずっと、彼と共に生きていきたい。そして今まで以上に、2つの国の架け橋として動きたい。
それが私たちの夢でもあり、使命でもあると感じているから…
おしまい
~あとがき~
少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
この作品ですが、当初のヒーローはデイビッドでした。
(デイビッド視点が多かったのもそのせいです)
ただ、話しが進むにつれて、どちらとくっ付けようか悩みに悩み、途中書けなくなりしばらく放置していた時期もありました。私の中で答えが出ず、ブレにブレまくり、お蔵入りか?と思ったりもしましたが、何とか完結する事が出来ました。
有難い事に、デイビッドとのIFストーリーをとのお声も頂いておりますので、シンプルな内容になるかとは思いますが、IFストーリーも執筆が完了し次第投稿予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
「あら、少しくらいいいじゃない。あなたはずっと、アンジュ様とカリオス王国で一緒にいたのでしょう?それに私たちは、女同士なのですよ?さすがのイカロス様でも、アンジュ様には嫉妬なんてしませんわ」
「いいえ、殿下はアンジュにずっと嫉妬しておりました。あの人はスカーレット様に嫌われたくなくて、そんなそぶりを見せないだけです!」
「ダルク、変な事を言わないでくれ。僕は別にアンジュ嬢に嫉妬なんてしていないよ。ただ…ずっとスカーレットを取られると、その…嫌と言うか…なんと言うか…」
「やはり嫌なのではありませんか?とにかく、アンジュは私の婚約者なのです。くれぐれも勝手に連れて行く事は控えて下さい!アンジュも、いくらスカーレット様と仲が良いからと言って、私を差し置いて彼女を優先するのは止めてくれ!ただでさえ寮が別で、一緒にいられる時間は限られているのだから!その上、殿下の補佐で放課後は王宮にもいかないといけないし。そもそも、陛下は持ち直したのですよね。でしたら私が急いで帰って来る必要は無かったのではないですか?でも…カリオス王国にはデイビッド殿もいるし…これでよかったのか?」
何やらブツブツと訳の分からない事を言っているダルク様。
私達がミラージュ王国に来てから、早1ヶ月。この間に、私たちは正式に婚約をした。私達がこの国に来た1週間後に家の両親がやって来て、正式に婚約を結んだのだ。さらにダルク様は、私と婚約を結んだと同時に、正式にファレックス公爵家の養子になり、今は王太子殿下の補佐と次期公爵になる為の勉強にと、大忙しなのだ。
その為放課後は王宮とファレックス公爵家、さらに学院寮を往復する日々。そのせいか、学院にいるときは少しでも私と一緒にいたい様で、私がスカーレット様と一緒にいると、今の様にご機嫌が悪くなる。
ダルク様はこの国に戻って来てから、またまた性格が変わってしまった様だ。特に私の事を大切にしてくれていて、少しでも一緒に過ごしたいらしい。
そのせいで、スカーレット様と衝突する事もしばしばあるが、ダルク様が私の事をとても大切にしてくれていることが嬉しいのだ。
「ダルク様、後少しで学院も卒業するのです。卒業したら、ずっとアンジュ様と過ごせるのですから、いいではありませんか。私とアンジュ様は、卒業後はそれぞれ忙しくなるので、中々会えなくなるのですよ。残り少ない時間を、女同士過ごして何が悪いのですか?」
「あなたの事ですから、つまらない用事でアンジュを呼び出すに違いありません。とにかく、アンジュは私の婚約者です。殿下も何か言ってください!」
「ぼ…僕は、アンジュ嬢に嫉妬なんてしていないよ。僕はスカーレットが幸せならそれでいいんだ。でも…その、もう少し僕にも構って欲しい」
「殿下もそうおっしゃっているではありませんか?それでは私たちはこれで失礼いたします。今日はカリオス王国から仕入れた絹糸で作った布の扱いを、デザイナーたちに指導する事になっておりますので。私とアンジュは、ミラージュ王国とカリオス王国を繋ぐ架け橋として色々とやる事があるのです」
「それなら私も、何かお手伝いを…」
「お心使いだけ頂きます。それではこれで」
スカーレット様の言葉を遮り、私の手を取ると、さっさと歩く出したダルク様。私もスカーレット様と王太子殿下に頭を下げて、ダルク様に付いていく。
「アンジュ、あまりスカーレット様には近づかないでくれ。あの人は距離感をまるで知らない。本当に、アンジュを何だと思っているのだか」
「いいではありませんか。あと少しで私たちも学院を卒業するのです。そうすれば、スカーレット様がおっしゃった通り、ずっと一緒にいられるのですから」
「それはそうだけれど…私はもっともっとアンジュと一緒にいたいのだよ」
プリプリとダルク様が怒っている。その姿がまた可愛いのだ。そんなダルク様だが、忙しい中2つの国の架け橋になるべく、カリオス王国と密に連絡を取りながら、それぞれの魅力を伝えるべく必死に動いている。
私も少しでもお手伝いがしたくて、スカーレット様始め、令嬢たちにカリオス王国の魅力を伝えているのだが、それがダルク様にはあまり面白くない様だ。
まさかあのクールなダルク様が、令嬢に嫉妬するだなんてね。なんだかそれが嬉しくて、つい頬が緩んでしまう。これからもこんな風に、ダルク様と過ごしていくのだろう。
~数年後~
「アンジュ、また子供たちと一緒に、王宮に行っていたのかい?全く王妃殿下は、すぐにアンジュを呼び出すのだから」
「あら、スカーレット様は、私のお手伝いをして下さっているのですよ。それよりもダルク様、ミラージュ王国にもついに、あの美味しいハンバーグ屋さんをオープンさせたのでしょう?お客様の入りはどうですか?」
「ああ、順調だよ。それよりも王妃殿下のところに頻繁に…」
「お父様、僕もハンバーグ食べたいです」
「あたくしも」
嬉しそうにダルク様に飛びつく子供たち。話を子供たちに遮られては、これ以上何も言えないダルク様。苦笑いをするしかない。
その姿がおかしくて、つい笑みがこぼれる。
あの後無事貴族学院を卒院した私たちは、すぐに結婚し、ファレックス公爵家で暮らし始めた。そして1年前、ダルク様は義伯父様から爵位を譲りうけ、今は公爵として忙しい日々を過ごしている。
私も義伯父様やお義母様、お義姉様たちに支えられながら、何とか公爵夫人をやっている。2人の可愛い子供にも恵まれ、我が家は一層賑やかになった。
さらにカリオス王国とミラージュ王国との国交を盛んにするために、私たちも積極的にそれぞれの国をアピールした。
お互いの国の貴族たちを交換留学させたり、それぞれの人気のお店を相手国で出店する手助けもした。そして先日、ダルク様の大好きだった、カリオス王国のハンバーグ屋さんも、ミラージュ王国に第一号店を出店する運びになったのだ。
また、お互いの国を行き来しやすい様にと、2つの国をを繋ぐ汽車も出来た。その結果、約2日でお互いの国を行き来できるようになったのだ。
まだまだやりたい事はたくさんある、でも。ダルク様の2つの国の架け橋になると言う夢は、少しずつ実現されていると感じている。
2人の子供たちを抱っこするダルク様にそっと寄り添った。
「どうしたのだい?アンジュ、急に寄って来て」
「今とても幸せなだなって思いまして。ダルク様、私を好きになってくれた事、2つの国の架け橋になる手伝いをさせて下さった事、そして私に幸せな生活を与えて下さった事、とても感謝しておりますわ。ありがとうございます」
「私の方こそ、私を選んでくれてありがとう。愛する妻と可愛い子供たちに囲まれて、私は今とても幸せだよ。君に出会えなければきっと私は、こんな風に人を愛する事も家族を持つ事もなかっただろうから」
少し照れ臭そうにダルク様が呟いた。初めて会った時とは比べ物にならない程、表情が豊かになったダルク様。
これからもずっと、彼と共に生きていきたい。そして今まで以上に、2つの国の架け橋として動きたい。
それが私たちの夢でもあり、使命でもあると感じているから…
おしまい
~あとがき~
少し長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
この作品ですが、当初のヒーローはデイビッドでした。
(デイビッド視点が多かったのもそのせいです)
ただ、話しが進むにつれて、どちらとくっ付けようか悩みに悩み、途中書けなくなりしばらく放置していた時期もありました。私の中で答えが出ず、ブレにブレまくり、お蔵入りか?と思ったりもしましたが、何とか完結する事が出来ました。
有難い事に、デイビッドとのIFストーリーをとのお声も頂いておりますので、シンプルな内容になるかとは思いますが、IFストーリーも執筆が完了し次第投稿予定です。
最後までお読みいただき、ありがとうございましたm(__)m
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