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第20話:最後まで皆と戦います!
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「う~ん」
ゆっくり目を覚ます。ここは、私のテントだわ。
「クレア、目を覚ましたか?」
この声は、騎士団長だ。
「騎士団長様、どうして私はここに?そうだ、ジークは!ジークはどうなったのですか?」
そう、私はジャイアントスネーク討伐時に、意識を失ったのだった。
「ジークはあの後、すぐに意識を取り戻したよ。ただ怪我が酷くて、王都に戻って治療する事になったんだ。それで、先日王都に帰って行ったよ」
「そうだったのですか?それで、私はどれくらい眠っていたのですか?」
「丸3日眠っていたよ。それからこれ、ジークから預かった。お守りだそうだ。それから“助けてくれてありがとう”そう伝えてくれと言われたよ」
騎士団長からお守りを手渡された。
ジーク…
ジークの事を考えたら、涙が込み上げて来た。ジークとのお別れの時に、まさか意識を失っていたなんて!ジークはあんなにも私に良くしてくれたのに、私は…
そんな私を、ギューッと抱きしめる騎士団長。
「大丈夫だ。王都に戻ればジークにはまた会える!だから、そんな悲しそうな顔をするな。お前が望めば、俺がジークに会わせてやることも出来るんだ。それに、ジークがいなくなった分、俺を頼ればいい!辛い時はジークの分も、しっかり話を聞いてやるから」
「騎士団長様…」
温かい温もりが体中に伝わる。騎士団長の優しさが、傷ついた心を少しずつ癒してくれる。そんな気がした。そして無意識に、騎士団長に抱き着いていた。その時だった、知らない男性がテントに侵入してきたのだ。
「クレア嬢、やっとお目覚めになられたのですね。よかった!さあ、王都に戻りましょう」
何なの?この人!
「おい、勝手にクレアのテントに入って来るな。とにかく、まだクレアには話していないんだ!とにかくテントから出ろ!」
騎士団長が男性を怒鳴りつけ、さっさと追い出した。一体あの人は何だったのだろう…
「クレア、急に驚かせてすまない。実は陛下と王太子から手紙が届いてな。今回王女の暴走のせいで、お前に多大なる迷惑を掛けてしまった事、本当に申し訳ないと思っているとの事だ。それで、お前の魔物討伐部隊参加も、取り消された。既に迎えも来ている。これでやっと帰れるな、王都に」
そう言って寂しそうに笑った騎士団長。王都に帰れる?お父様やお母様、お兄様、さらにマレアや料理長たちにも会えるんだ。でも…
「騎士団長様、私はこの討伐部隊に残りたいです!ジークの思いも引き継ぎましたし。それに何より、皆を残して1人だけ帰るなんて出来ません。どうか、私をこの討伐部隊に置いてください!」
たかが1ヶ月半程度だったけれど、それでも必死に討伐部隊で皆と共に戦って来たんだ!帰って来いと言われて、はいそうですかと帰る事なんて出来ない!それに何より、騎士団長と別れたくない…て、何を考えているのかしら!
騎士団長は関係ないのに。一気に顔が赤くなるのが分かった。
「本当に討伐部隊に残るのか?」
「はい、もちろんです。使いの人には申し訳ないのですが、帰ってもらってください。それから、家族に手紙を書きたいので、紙とペンを貸して頂けますか?」
きっと家族は心配しているだろうから、自分の意志で討伐部隊に残る旨を伝えよう。
「クレア、お前って奴は!」
再び騎士団長にギューッと抱きしめられた。その温もりがやっぱり心地よくて、つい抱きしめ返してしまう。もしかして、騎士団長は私の事を…て、そもそも騎士団長は私の事を男として見ているのよ。だから、これは男同士の抱擁よ。
そう、変な勘違いをしてはいけないわ。それに、私は討伐に参加している間は、女を捨てたのよ。だから、自分の気持ちもしっかり封印しないと!再び気合いを入れなおす。
早速騎士団長から渡された紙とペンで、両親に手紙を書いていく。私は皆と一緒に元気にしている事、魔物討伐を最後までやり切りたい事、必ず生きて帰るからどうか見守って欲しいという事を書いた。
とにかく、後ジャイアントスネークのメスを倒せば、この討伐も終わりのはずだ。それまで、何とかここに残りたい!
「という訳だから、さっさとこの手紙を持って帰れ!」
使いの人に手紙を押し付け、追い返している騎士団長。
「しかし…それでは…」
「しかしもへったくれもない!とにかくさっさと帰れ!それともお前もジャイアントスネーク討伐に参加したいのか?」
ニヤリと笑った騎士団長。物凄く悪い笑顔だ。
「め…滅相もございません!それでは私はこれで」
猛スピードで馬車に乗り込む男性。あら?もしかしてここまで馬車で来れたの?それなら行きも馬車で来たかったわ!
走り去っていく馬車を見て、密かにそう思うクレアであった。
ふと周りを見ると、日が沈みかかっていた。いけない、急いで料理を作らないと!久しぶりに料理を振舞う。
「3日ぶりのクレアの料理だ!美味い、美味すぎる!」
そう言って物凄いスピードで皆食べている。中には涙を流している人までいる。さすがに涙を流さなくても…
翌日
病み上がりという事もあり、私はこの日の討伐に参加させてもらえなかった。もう完全に復活したのだけれどな。そう思いつつ、1人自主練をする。
そして昼食の後、皆が集められた。
「明日、ジャイアントスネークのメスを倒しに行く!前回で分かっていると思うが、ジャイアントスネークはとてつもなく強い。さらにオスよりもメスの方が強いと言われている。最悪、隊が全滅する事もあるだろう。それで、今回も志願制にする。討伐に参加したい奴は手を挙げてくれ」
騎士団長の言葉を聞き、すかさず手を挙げた。そもそも、私はジャイアントスネークを倒す為に討伐部隊に残ったようなものだ。それに何より、ジークの仇を取りたい!て、ジークは生きているけれどね。
ふと周りを見渡すと、やっぱり皆手を挙げていた。
「結局全員参加か」
そう言って苦笑いした騎士団長。
「とにかく明日に備えて、体調を万全に整えておけ!」
よし、私も明日に備えて体調を整えないと!
「クレア、お前体調は大丈夫なのか?昨日まで眠っていたのだろう?」
心配そうに話しかけてきたのはハルだ。
「大丈夫よ、だって昨日まで眠っていたのよ!体力があり余り過ぎて、今から討伐に行けそうよ」
「何だよそれ!とにかく明日ジャイアントスネークを倒して、皆で王都に戻ろうな!」
「もちろんよ!」
明日の討伐を成功させて、絶対に皆で王都に帰ろう。でも王都に帰ったら、もう騎士団長ともお別れなのね。そう思ったら、胸の奥がチクリと痛んだ。
ダメよ!今はとにかくジャイアントスネーク討伐に集中しないと!そう自分に言い聞かせるクレアであった。
ゆっくり目を覚ます。ここは、私のテントだわ。
「クレア、目を覚ましたか?」
この声は、騎士団長だ。
「騎士団長様、どうして私はここに?そうだ、ジークは!ジークはどうなったのですか?」
そう、私はジャイアントスネーク討伐時に、意識を失ったのだった。
「ジークはあの後、すぐに意識を取り戻したよ。ただ怪我が酷くて、王都に戻って治療する事になったんだ。それで、先日王都に帰って行ったよ」
「そうだったのですか?それで、私はどれくらい眠っていたのですか?」
「丸3日眠っていたよ。それからこれ、ジークから預かった。お守りだそうだ。それから“助けてくれてありがとう”そう伝えてくれと言われたよ」
騎士団長からお守りを手渡された。
ジーク…
ジークの事を考えたら、涙が込み上げて来た。ジークとのお別れの時に、まさか意識を失っていたなんて!ジークはあんなにも私に良くしてくれたのに、私は…
そんな私を、ギューッと抱きしめる騎士団長。
「大丈夫だ。王都に戻ればジークにはまた会える!だから、そんな悲しそうな顔をするな。お前が望めば、俺がジークに会わせてやることも出来るんだ。それに、ジークがいなくなった分、俺を頼ればいい!辛い時はジークの分も、しっかり話を聞いてやるから」
「騎士団長様…」
温かい温もりが体中に伝わる。騎士団長の優しさが、傷ついた心を少しずつ癒してくれる。そんな気がした。そして無意識に、騎士団長に抱き着いていた。その時だった、知らない男性がテントに侵入してきたのだ。
「クレア嬢、やっとお目覚めになられたのですね。よかった!さあ、王都に戻りましょう」
何なの?この人!
「おい、勝手にクレアのテントに入って来るな。とにかく、まだクレアには話していないんだ!とにかくテントから出ろ!」
騎士団長が男性を怒鳴りつけ、さっさと追い出した。一体あの人は何だったのだろう…
「クレア、急に驚かせてすまない。実は陛下と王太子から手紙が届いてな。今回王女の暴走のせいで、お前に多大なる迷惑を掛けてしまった事、本当に申し訳ないと思っているとの事だ。それで、お前の魔物討伐部隊参加も、取り消された。既に迎えも来ている。これでやっと帰れるな、王都に」
そう言って寂しそうに笑った騎士団長。王都に帰れる?お父様やお母様、お兄様、さらにマレアや料理長たちにも会えるんだ。でも…
「騎士団長様、私はこの討伐部隊に残りたいです!ジークの思いも引き継ぎましたし。それに何より、皆を残して1人だけ帰るなんて出来ません。どうか、私をこの討伐部隊に置いてください!」
たかが1ヶ月半程度だったけれど、それでも必死に討伐部隊で皆と共に戦って来たんだ!帰って来いと言われて、はいそうですかと帰る事なんて出来ない!それに何より、騎士団長と別れたくない…て、何を考えているのかしら!
騎士団長は関係ないのに。一気に顔が赤くなるのが分かった。
「本当に討伐部隊に残るのか?」
「はい、もちろんです。使いの人には申し訳ないのですが、帰ってもらってください。それから、家族に手紙を書きたいので、紙とペンを貸して頂けますか?」
きっと家族は心配しているだろうから、自分の意志で討伐部隊に残る旨を伝えよう。
「クレア、お前って奴は!」
再び騎士団長にギューッと抱きしめられた。その温もりがやっぱり心地よくて、つい抱きしめ返してしまう。もしかして、騎士団長は私の事を…て、そもそも騎士団長は私の事を男として見ているのよ。だから、これは男同士の抱擁よ。
そう、変な勘違いをしてはいけないわ。それに、私は討伐に参加している間は、女を捨てたのよ。だから、自分の気持ちもしっかり封印しないと!再び気合いを入れなおす。
早速騎士団長から渡された紙とペンで、両親に手紙を書いていく。私は皆と一緒に元気にしている事、魔物討伐を最後までやり切りたい事、必ず生きて帰るからどうか見守って欲しいという事を書いた。
とにかく、後ジャイアントスネークのメスを倒せば、この討伐も終わりのはずだ。それまで、何とかここに残りたい!
「という訳だから、さっさとこの手紙を持って帰れ!」
使いの人に手紙を押し付け、追い返している騎士団長。
「しかし…それでは…」
「しかしもへったくれもない!とにかくさっさと帰れ!それともお前もジャイアントスネーク討伐に参加したいのか?」
ニヤリと笑った騎士団長。物凄く悪い笑顔だ。
「め…滅相もございません!それでは私はこれで」
猛スピードで馬車に乗り込む男性。あら?もしかしてここまで馬車で来れたの?それなら行きも馬車で来たかったわ!
走り去っていく馬車を見て、密かにそう思うクレアであった。
ふと周りを見ると、日が沈みかかっていた。いけない、急いで料理を作らないと!久しぶりに料理を振舞う。
「3日ぶりのクレアの料理だ!美味い、美味すぎる!」
そう言って物凄いスピードで皆食べている。中には涙を流している人までいる。さすがに涙を流さなくても…
翌日
病み上がりという事もあり、私はこの日の討伐に参加させてもらえなかった。もう完全に復活したのだけれどな。そう思いつつ、1人自主練をする。
そして昼食の後、皆が集められた。
「明日、ジャイアントスネークのメスを倒しに行く!前回で分かっていると思うが、ジャイアントスネークはとてつもなく強い。さらにオスよりもメスの方が強いと言われている。最悪、隊が全滅する事もあるだろう。それで、今回も志願制にする。討伐に参加したい奴は手を挙げてくれ」
騎士団長の言葉を聞き、すかさず手を挙げた。そもそも、私はジャイアントスネークを倒す為に討伐部隊に残ったようなものだ。それに何より、ジークの仇を取りたい!て、ジークは生きているけれどね。
ふと周りを見渡すと、やっぱり皆手を挙げていた。
「結局全員参加か」
そう言って苦笑いした騎士団長。
「とにかく明日に備えて、体調を万全に整えておけ!」
よし、私も明日に備えて体調を整えないと!
「クレア、お前体調は大丈夫なのか?昨日まで眠っていたのだろう?」
心配そうに話しかけてきたのはハルだ。
「大丈夫よ、だって昨日まで眠っていたのよ!体力があり余り過ぎて、今から討伐に行けそうよ」
「何だよそれ!とにかく明日ジャイアントスネークを倒して、皆で王都に戻ろうな!」
「もちろんよ!」
明日の討伐を成功させて、絶対に皆で王都に帰ろう。でも王都に帰ったら、もう騎士団長ともお別れなのね。そう思ったら、胸の奥がチクリと痛んだ。
ダメよ!今はとにかくジャイアントスネーク討伐に集中しないと!そう自分に言い聞かせるクレアであった。
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