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第24話:最後の晩餐は盛大に行きましょう
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ジャイアントスネークを倒し、テントまで戻って来ると、すぐに私を寝かせてくれた騎士団長。
「クレア、本当によく頑張ったな!とにかくしばらく休め」
そう言って私の頭を撫でてくれた騎士団長。その大きな手が心地いい。
「騎士団長様、これで討伐部隊は解散ですか?」
「ああ、そうなる。明日の朝、皆で王都に戻ろう。クレア、お前のおかげだ!ありがとう」
「いいえ、私の力だけでは倒せませんでした。皆が援護してくれたから、倒せたのです。騎士団長様、1ヶ月半という短い時間でしたが、お世話になりました。この1ヶ月半、私にとっては物凄く濃い時間でした。まるで何年もここで過ごしたかの様な錯覚を覚える程」
この1ヶ月半、本当に色々な事があった。ここに来た頃は本当に必死で、とにかく追い出されない様に死に物狂いで頑張った。それが次第に皆に認められるようになった。それに、騎士団長にも。
「お前にとっては辛い1ヶ月半だっただろう。最初の頃は、きつく当たってしまってすまなかった。本当に、悪い事をしたと思っている」
「いいえ、騎士団長様が私を女扱いしなかったから、ここまで強くなれたのです。騎士団長様には感謝しておりますわ」
「ありがとう、クレア」
そう言って嬉しそうに笑った騎士団長。
「騎士団長様は、王都に戻られたらどうするのですか?」
「俺は騎士団長として、これからも騎士団を率いていくつもりだ。クレア、お前はどうしたい?」
「私は、そうですね。髪も短く切ってしまいましたし、きっと嫁の貰い手も無いのでしばらくは家でのんびりしようと思います。その後は、騎士団にでも入れてもらえますか?騎士団で働けば、きっと1人でも生きて行けるでしょうし」
せっかく皆と仲良くなれたし、ここまで強くなった。どうせ結婚できないなら、せめて騎士団長の側にいたい。そう思ったのだ。
「クレア、お前を騎士団に入団させるつもりはない。そもそも、女の騎士はこの国では存在しないからな。でも…お前が嫁の貰い手が無いと言うなら、俺の嫁にならないか?」
「え…」
今、俺の嫁にならないか?と、言ったわよね。
「嫌ならいいんだ!そもそも、散々お前に酷い事をして怯えられていた俺が、こんな事を言う資格はないと思っている。でもクレア、俺はお前が好きだ。毎日必死に稽古に励む姿も、嬉しそうに笑う笑顔も、涙を流す姿も全部好きだ!もちろんお前が嫌なら、断ってもらっても構わない。俺が公爵令息だからって遠慮する事はない!ただ、たとえ振られても、諦める自信はないがな」
そう言って困ったように笑った騎士団長。騎士団長が私を?正直頭が付いて行かない。でも…
「騎士団長様の気持ち、純粋に嬉しいです。でも、私はエミリア王女に婚約者を寝取られた、可哀そうな令嬢としてきっと社交界でも話題になっております。こんな私と結婚したら、騎士団長様が笑われますわ。それに、騎士団長様なら令嬢たちが放っておかないでしょうし…」
そう、私には勿体なすぎる。きっと、騎士団長様のご両親も反対するだろう。ただでさえ、騎士団長様のお母様にはお世話になっているのだ。恩を仇で返す様な事はしたくない。
「そんな事はない!もし笑う奴がいれば、俺が黙らせる!そもそも、俺は一生結婚はしないと決めていたんだ。そんな中、お前に出会った。もしお前に断られたら、俺は独身を貫くまでだ。だからクレア、お前の率直な気持ちを教えて欲しい」
真剣な眼差しでそう訴える。私の率直な気持ち…
「率直な気持ちを申しますと、とても嬉しいです。出来ればずっと、騎士団長様の側にいたいです!私でよろしければ、よろしくお願いします」
正直な自分の気持ちを伝えた。騎士団長の真剣な眼差しを見たら、どうしても嘘は付けなかったのだ。
「本当か!ありがとう、クレア!絶対にお前を幸せにする!だから、俺を信じて付いて来て欲しい」
そう言うと、ギューッと抱きしめられた。そして、どちらともなく次第に顔が近づく。その時だった。
「おい、押すな!騎士団長に見つかるだろう。今いいところなのに」
「バカ、静かにしろ!バレるだろう!うぁぁぁ」
私のテントになだれ込んできたのは、ハル達討伐メンバーだ。
「お前ら!さてはのぞき見してやがったな!!」
「「「「すみません」」」」
物凄い勢いで逃げていく皆を、鬼の形相で追いかける騎士団長。
「ハハハハハハ、あいつら本当にバカだな。きっと今頃ウィリアムに捕まって、しごかれている頃だ」
そう言って笑い転げているのは副騎士団長だ。この人もきっと、のぞき見をしていたのだろう…
急に恥ずかしくなり、真っ赤な顔で俯いた。
「クレア、ウィリアムの事を頼んだよ。あいつ、本当に女嫌いなんだ。そんな中、初めて好きになった女性がクレアだ。あいつは君に捨てられたら、きっと独身のまま生涯を終えるだろう。だから、どうか捨てないでやってくれよ」
なぜ私が騎士団長を捨てると言う話になっているのだろう…
「副騎士団長様、私が騎士団長様を捨てるなんてあり得ませんわ」
「それならよかったよ。クレア、そろそろ晩ご飯の準備をした方がいいんじゃないのかい?今日はここで過ごす最後の夜だ。豪勢な料理にして欲しい」
もうそんな時間なのね。急いで準備しないと!少し横になったから、体力も戻ったし。急いで起き上がり、夕食の準備をする為、調理スペースへと向かう。途中、騎士団長にしごかれている皆を見つけたが、そっとしておいた。
今日は皆で過ごす最後の夜だ。とにかく、皆が好きな物を沢山作ろう。そんな思いから、沢山の料理を作っていく。デザートも何種類か作った。そうだわ、今日はバイキング形式で行きましょう。
大皿にいくつもの料理を並べていく。もちろん、デザートも並べた。
「おぉ、今日の料理はもしかしてバイキング形式か!それにしても、凄いご馳走だな」
騎士団長にしごかれた皆がやって来た。相変わらずボロボロだ。なんだかジャイアントスネークを討伐に行った午前中よりボロボロな気がするが、そこはそっとしておこう。
早速、最後の晩餐開始だ。
「クレア、今日はここで過ごす最後の夜だ!思う存分飲もう」
そう言って、お酒を持ってきたのはハルだ。
「ハル、私、お酒は飲んだことが無いの!」
「何だと!酒を飲んだことが無いだと。それならこれを飲め!飲みやすいぞ」
そう言って果実酒を進めて来た。せっかくなので1口。確かに甘くて美味しいわ。
「ほらほら、もっと飲め」
どんどんお酒を私のコップに入れていくハル。その時だった。
「お前は何をクレアに飲ませているんだ」
私からお酒を取り上げたのは、騎士団長だ。
「別にいいじゃないですか!今日は最後の夜ですよ。酒くらい飲ませても」
「うるさい!俺のいないところで勝手な事をするな。クレア、大丈夫か?」
「大丈夫です。騎士団長様。少し頭がフワフワするくらいで、問題ありません」
そう言うと、騎士団長に抱き着いた。そう、私たちは両想いになったのだ。抱き着くぐらい問題ないだろう。
「ハル、飲ませすぎだ!クレア、とにかく水を飲め!」
騎士団長に水を渡され、無理やり飲まされた。冷たくてのど越しは良いが、さっきの果実酒の方が美味しい。でもその後は騎士団長の目が光っていたせいで、お酒は飲めなかった。それでも、皆で夜遅くまで、最後の晩餐を楽しんだのであった。
「クレア、本当によく頑張ったな!とにかくしばらく休め」
そう言って私の頭を撫でてくれた騎士団長。その大きな手が心地いい。
「騎士団長様、これで討伐部隊は解散ですか?」
「ああ、そうなる。明日の朝、皆で王都に戻ろう。クレア、お前のおかげだ!ありがとう」
「いいえ、私の力だけでは倒せませんでした。皆が援護してくれたから、倒せたのです。騎士団長様、1ヶ月半という短い時間でしたが、お世話になりました。この1ヶ月半、私にとっては物凄く濃い時間でした。まるで何年もここで過ごしたかの様な錯覚を覚える程」
この1ヶ月半、本当に色々な事があった。ここに来た頃は本当に必死で、とにかく追い出されない様に死に物狂いで頑張った。それが次第に皆に認められるようになった。それに、騎士団長にも。
「お前にとっては辛い1ヶ月半だっただろう。最初の頃は、きつく当たってしまってすまなかった。本当に、悪い事をしたと思っている」
「いいえ、騎士団長様が私を女扱いしなかったから、ここまで強くなれたのです。騎士団長様には感謝しておりますわ」
「ありがとう、クレア」
そう言って嬉しそうに笑った騎士団長。
「騎士団長様は、王都に戻られたらどうするのですか?」
「俺は騎士団長として、これからも騎士団を率いていくつもりだ。クレア、お前はどうしたい?」
「私は、そうですね。髪も短く切ってしまいましたし、きっと嫁の貰い手も無いのでしばらくは家でのんびりしようと思います。その後は、騎士団にでも入れてもらえますか?騎士団で働けば、きっと1人でも生きて行けるでしょうし」
せっかく皆と仲良くなれたし、ここまで強くなった。どうせ結婚できないなら、せめて騎士団長の側にいたい。そう思ったのだ。
「クレア、お前を騎士団に入団させるつもりはない。そもそも、女の騎士はこの国では存在しないからな。でも…お前が嫁の貰い手が無いと言うなら、俺の嫁にならないか?」
「え…」
今、俺の嫁にならないか?と、言ったわよね。
「嫌ならいいんだ!そもそも、散々お前に酷い事をして怯えられていた俺が、こんな事を言う資格はないと思っている。でもクレア、俺はお前が好きだ。毎日必死に稽古に励む姿も、嬉しそうに笑う笑顔も、涙を流す姿も全部好きだ!もちろんお前が嫌なら、断ってもらっても構わない。俺が公爵令息だからって遠慮する事はない!ただ、たとえ振られても、諦める自信はないがな」
そう言って困ったように笑った騎士団長。騎士団長が私を?正直頭が付いて行かない。でも…
「騎士団長様の気持ち、純粋に嬉しいです。でも、私はエミリア王女に婚約者を寝取られた、可哀そうな令嬢としてきっと社交界でも話題になっております。こんな私と結婚したら、騎士団長様が笑われますわ。それに、騎士団長様なら令嬢たちが放っておかないでしょうし…」
そう、私には勿体なすぎる。きっと、騎士団長様のご両親も反対するだろう。ただでさえ、騎士団長様のお母様にはお世話になっているのだ。恩を仇で返す様な事はしたくない。
「そんな事はない!もし笑う奴がいれば、俺が黙らせる!そもそも、俺は一生結婚はしないと決めていたんだ。そんな中、お前に出会った。もしお前に断られたら、俺は独身を貫くまでだ。だからクレア、お前の率直な気持ちを教えて欲しい」
真剣な眼差しでそう訴える。私の率直な気持ち…
「率直な気持ちを申しますと、とても嬉しいです。出来ればずっと、騎士団長様の側にいたいです!私でよろしければ、よろしくお願いします」
正直な自分の気持ちを伝えた。騎士団長の真剣な眼差しを見たら、どうしても嘘は付けなかったのだ。
「本当か!ありがとう、クレア!絶対にお前を幸せにする!だから、俺を信じて付いて来て欲しい」
そう言うと、ギューッと抱きしめられた。そして、どちらともなく次第に顔が近づく。その時だった。
「おい、押すな!騎士団長に見つかるだろう。今いいところなのに」
「バカ、静かにしろ!バレるだろう!うぁぁぁ」
私のテントになだれ込んできたのは、ハル達討伐メンバーだ。
「お前ら!さてはのぞき見してやがったな!!」
「「「「すみません」」」」
物凄い勢いで逃げていく皆を、鬼の形相で追いかける騎士団長。
「ハハハハハハ、あいつら本当にバカだな。きっと今頃ウィリアムに捕まって、しごかれている頃だ」
そう言って笑い転げているのは副騎士団長だ。この人もきっと、のぞき見をしていたのだろう…
急に恥ずかしくなり、真っ赤な顔で俯いた。
「クレア、ウィリアムの事を頼んだよ。あいつ、本当に女嫌いなんだ。そんな中、初めて好きになった女性がクレアだ。あいつは君に捨てられたら、きっと独身のまま生涯を終えるだろう。だから、どうか捨てないでやってくれよ」
なぜ私が騎士団長を捨てると言う話になっているのだろう…
「副騎士団長様、私が騎士団長様を捨てるなんてあり得ませんわ」
「それならよかったよ。クレア、そろそろ晩ご飯の準備をした方がいいんじゃないのかい?今日はここで過ごす最後の夜だ。豪勢な料理にして欲しい」
もうそんな時間なのね。急いで準備しないと!少し横になったから、体力も戻ったし。急いで起き上がり、夕食の準備をする為、調理スペースへと向かう。途中、騎士団長にしごかれている皆を見つけたが、そっとしておいた。
今日は皆で過ごす最後の夜だ。とにかく、皆が好きな物を沢山作ろう。そんな思いから、沢山の料理を作っていく。デザートも何種類か作った。そうだわ、今日はバイキング形式で行きましょう。
大皿にいくつもの料理を並べていく。もちろん、デザートも並べた。
「おぉ、今日の料理はもしかしてバイキング形式か!それにしても、凄いご馳走だな」
騎士団長にしごかれた皆がやって来た。相変わらずボロボロだ。なんだかジャイアントスネークを討伐に行った午前中よりボロボロな気がするが、そこはそっとしておこう。
早速、最後の晩餐開始だ。
「クレア、今日はここで過ごす最後の夜だ!思う存分飲もう」
そう言って、お酒を持ってきたのはハルだ。
「ハル、私、お酒は飲んだことが無いの!」
「何だと!酒を飲んだことが無いだと。それならこれを飲め!飲みやすいぞ」
そう言って果実酒を進めて来た。せっかくなので1口。確かに甘くて美味しいわ。
「ほらほら、もっと飲め」
どんどんお酒を私のコップに入れていくハル。その時だった。
「お前は何をクレアに飲ませているんだ」
私からお酒を取り上げたのは、騎士団長だ。
「別にいいじゃないですか!今日は最後の夜ですよ。酒くらい飲ませても」
「うるさい!俺のいないところで勝手な事をするな。クレア、大丈夫か?」
「大丈夫です。騎士団長様。少し頭がフワフワするくらいで、問題ありません」
そう言うと、騎士団長に抱き着いた。そう、私たちは両想いになったのだ。抱き着くぐらい問題ないだろう。
「ハル、飲ませすぎだ!クレア、とにかく水を飲め!」
騎士団長に水を渡され、無理やり飲まされた。冷たくてのど越しは良いが、さっきの果実酒の方が美味しい。でもその後は騎士団長の目が光っていたせいで、お酒は飲めなかった。それでも、皆で夜遅くまで、最後の晩餐を楽しんだのであった。
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