7 / 31
第7話:いよいよ国を出ます!
しおりを挟む
温かい何かに包まれている…物凄く心地いい温もり…この温もりは一体何かしら…
ゆっくり目を覚ますと、目の前には美しいジャックの顔が!ギャーーー!そう叫びそうになるのを、必死に堪えた。そう言えば昨日ホテルに泊まったのだった。そして、ジャックと一緒にベッドで眠ったのだったわ。
でもおかしいわね。端っこで寝たはずなのだが…
なぜかジャックの方に攻め込んでいるだけでなく、抱き着いて眠っていた。と言うより、これはどうやら抱きしめられている様だ。まだ眠っているジャックから抜けようとしたのだが、ギューッと抱きしめられている為動けない。
仕方がない、ジャックが起きるまで待つ事にした。それにしても、初めてジャックの寝顔を見たが、物凄く美しい。そう言えば、こうやってじっくりとジャックの顔を見たのは初めてだ。
ふとジャックの銀色の髪に触れてみる。物凄くサラサラで気持ちいい。それにジャックはいい匂いがするし、こうやって抱きしめられていると物凄く落ち着く。この心地よさに、再び瞼が落ちていく…
「エリザ、エリザ!そろそろ起きて!」
う~ん、まだ眠い…それに温かくて気持ちいい…
次の瞬間、温もりが一気に離れていくのを感じた。この温もりを逃がすものか!温もりを離すまいと必死にしがみつく。
「エリザは甘えん坊だね!でももう起きようか」
耳元で誰かが囁く…この声は…
パチッと瞼を上げると、目の前にはやはり美しいジャックの顔が!今度はバッチリ起きており、赤い瞳と目が合う。どうやら二度寝してしまった様だ!
「ごめんなさい!どうやらジャックの方に攻め込んでしまっていたみたいね…それにギューギュー抱き着いてしまって…」
なんだか恥ずかしくなり、真っ赤な顔で俯いた。
「エルザはずっと寂しい思いをしていたんだから、俺に甘えたいなら甘えたらいいよ」
そう言って優しく頭を撫でてくれたジャック。やっぱりジャックは優しい!
「さあ、朝食を食べて船に乗ろう。今日の船を逃すと、次は3日後になってしまうからね。それにどうやら、王太子が動きだした様だし…」
ん?最後の方がよく聞こえなかったわ。
「ジャック、最後の言葉が聞き取れなかったわ!なんて言ったの?」
「何でもないよ!昨日夕食を食べた部屋に朝食を準備してあるから、急いで着替えて食べよう。俺は先に行っているからね」
そう言って隣の部屋に移動したジャック。私も急いで着替えないと!早速ジャックが準備してくれた、真っ赤なワンピースに袖を通す。そして顔を洗い、急いで隣の部屋へと向かった。
「お待たせしてごめんなさい」
「気にしなくていいよ。それにしても、エリザは赤いワンピースがよく似合うね。さあ、早速食べよう」
今日の朝食はパンとスープ、さらにメインは魚料理だ。朝からかなり豪華ね!昨日の晩ご飯もそうだったけれど、海に近いという事もあり、物凄くお魚が美味しい!朝食を食べ終わると、チェックアウトをしてホテルを後にした。
「ジャック、荷物が重いでしょう?私も持つわ!」
大きなカバンを3つも持っているジャック。さすがに1つくらい私も持たないと!そう思ったのだが…
「大丈夫だよ!実はちょっとした細工をしてあるから、全然重くないんだ!さあエルザ、後1時間で船が出る!とにかく急ごう!」
ジャックに手を引かれ、船着き場へとやって来た。目の前には物凄く大きな船が!そもそも私は、海を見るのも初めて!全てが初めてで、どう表現していいのかわからず固まるしかない。
「エリザ、急ごう!」
ジャックに手を引かれ、船に乗り込む。ここでも物凄く立派な部屋へと通された。どうやらこの船で一番いい部屋の様だ。
「ねえジャック、せっかくだからデッキに出てみましょう!船の上からこの国を眺めながら、さよならをしたいわ!」
そう提案したのだが…
「エリザ、ごめんね。船が動き出すまでは、この部屋に居てくれるかい?万が一君の事を探しに来た者達がいないとも限らないからね」
「でもジャック、私はもう死んだことになっているのでしょう?それならきっと大丈夫よ!ねっ、行きましょうよ!」
そもそも昨日の今日だ。さすがにこんな遠くまで追手が来るとは思えない。それに、下手をすると私が居なくなった事に、まだ気が付いていないかもしれないしね!
「エリザ、いい子だからここに居てくれ!そもそも、まだ国を出ていない!油断は禁物だよ!」
珍しくジャックが真剣な表情でそう訴えてきた。ここはジャックの言う事を聞いておいた方がよさそうね。
「分かったわ。それじゃあ、ジャックがいいと言うまでこの部屋にいるわ。でも、窓から外を眺めるくらいならいいでしょう?」
「ああ、それくらいならいいよ!そうだ、これを念のため飲んでおいた方がいい」
1錠の薬と水を渡してくれたジャック。
「これは何の薬なの?」
「船は揺れるからね。船の揺れで酔ってしまい吐き気を催すと大変だから、この薬で抑えるんだ」
「まあ、それは大変ね。分かったわ、すぐに飲むわね」
早速1錠飲んだ。そうしているうちに汽笛が鳴り、ゆっくりと動き出した船。
「ジャック、船が動き出したわ!ねえ見て!凄いわ、本当にこんなにも大きな船が動くのね!」
初めて乗る船に大興奮だ!あぁ、やっぱりデッキで出港する所を見たかったな…でも、万が一誰かに見つかったら大変だものね。
ゆっくり目を覚ますと、目の前には美しいジャックの顔が!ギャーーー!そう叫びそうになるのを、必死に堪えた。そう言えば昨日ホテルに泊まったのだった。そして、ジャックと一緒にベッドで眠ったのだったわ。
でもおかしいわね。端っこで寝たはずなのだが…
なぜかジャックの方に攻め込んでいるだけでなく、抱き着いて眠っていた。と言うより、これはどうやら抱きしめられている様だ。まだ眠っているジャックから抜けようとしたのだが、ギューッと抱きしめられている為動けない。
仕方がない、ジャックが起きるまで待つ事にした。それにしても、初めてジャックの寝顔を見たが、物凄く美しい。そう言えば、こうやってじっくりとジャックの顔を見たのは初めてだ。
ふとジャックの銀色の髪に触れてみる。物凄くサラサラで気持ちいい。それにジャックはいい匂いがするし、こうやって抱きしめられていると物凄く落ち着く。この心地よさに、再び瞼が落ちていく…
「エリザ、エリザ!そろそろ起きて!」
う~ん、まだ眠い…それに温かくて気持ちいい…
次の瞬間、温もりが一気に離れていくのを感じた。この温もりを逃がすものか!温もりを離すまいと必死にしがみつく。
「エリザは甘えん坊だね!でももう起きようか」
耳元で誰かが囁く…この声は…
パチッと瞼を上げると、目の前にはやはり美しいジャックの顔が!今度はバッチリ起きており、赤い瞳と目が合う。どうやら二度寝してしまった様だ!
「ごめんなさい!どうやらジャックの方に攻め込んでしまっていたみたいね…それにギューギュー抱き着いてしまって…」
なんだか恥ずかしくなり、真っ赤な顔で俯いた。
「エルザはずっと寂しい思いをしていたんだから、俺に甘えたいなら甘えたらいいよ」
そう言って優しく頭を撫でてくれたジャック。やっぱりジャックは優しい!
「さあ、朝食を食べて船に乗ろう。今日の船を逃すと、次は3日後になってしまうからね。それにどうやら、王太子が動きだした様だし…」
ん?最後の方がよく聞こえなかったわ。
「ジャック、最後の言葉が聞き取れなかったわ!なんて言ったの?」
「何でもないよ!昨日夕食を食べた部屋に朝食を準備してあるから、急いで着替えて食べよう。俺は先に行っているからね」
そう言って隣の部屋に移動したジャック。私も急いで着替えないと!早速ジャックが準備してくれた、真っ赤なワンピースに袖を通す。そして顔を洗い、急いで隣の部屋へと向かった。
「お待たせしてごめんなさい」
「気にしなくていいよ。それにしても、エリザは赤いワンピースがよく似合うね。さあ、早速食べよう」
今日の朝食はパンとスープ、さらにメインは魚料理だ。朝からかなり豪華ね!昨日の晩ご飯もそうだったけれど、海に近いという事もあり、物凄くお魚が美味しい!朝食を食べ終わると、チェックアウトをしてホテルを後にした。
「ジャック、荷物が重いでしょう?私も持つわ!」
大きなカバンを3つも持っているジャック。さすがに1つくらい私も持たないと!そう思ったのだが…
「大丈夫だよ!実はちょっとした細工をしてあるから、全然重くないんだ!さあエルザ、後1時間で船が出る!とにかく急ごう!」
ジャックに手を引かれ、船着き場へとやって来た。目の前には物凄く大きな船が!そもそも私は、海を見るのも初めて!全てが初めてで、どう表現していいのかわからず固まるしかない。
「エリザ、急ごう!」
ジャックに手を引かれ、船に乗り込む。ここでも物凄く立派な部屋へと通された。どうやらこの船で一番いい部屋の様だ。
「ねえジャック、せっかくだからデッキに出てみましょう!船の上からこの国を眺めながら、さよならをしたいわ!」
そう提案したのだが…
「エリザ、ごめんね。船が動き出すまでは、この部屋に居てくれるかい?万が一君の事を探しに来た者達がいないとも限らないからね」
「でもジャック、私はもう死んだことになっているのでしょう?それならきっと大丈夫よ!ねっ、行きましょうよ!」
そもそも昨日の今日だ。さすがにこんな遠くまで追手が来るとは思えない。それに、下手をすると私が居なくなった事に、まだ気が付いていないかもしれないしね!
「エリザ、いい子だからここに居てくれ!そもそも、まだ国を出ていない!油断は禁物だよ!」
珍しくジャックが真剣な表情でそう訴えてきた。ここはジャックの言う事を聞いておいた方がよさそうね。
「分かったわ。それじゃあ、ジャックがいいと言うまでこの部屋にいるわ。でも、窓から外を眺めるくらいならいいでしょう?」
「ああ、それくらいならいいよ!そうだ、これを念のため飲んでおいた方がいい」
1錠の薬と水を渡してくれたジャック。
「これは何の薬なの?」
「船は揺れるからね。船の揺れで酔ってしまい吐き気を催すと大変だから、この薬で抑えるんだ」
「まあ、それは大変ね。分かったわ、すぐに飲むわね」
早速1錠飲んだ。そうしているうちに汽笛が鳴り、ゆっくりと動き出した船。
「ジャック、船が動き出したわ!ねえ見て!凄いわ、本当にこんなにも大きな船が動くのね!」
初めて乗る船に大興奮だ!あぁ、やっぱりデッキで出港する所を見たかったな…でも、万が一誰かに見つかったら大変だものね。
25
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
結婚5年目のお飾り妻は、空のかなたに消えることにした
三崎こはく
恋愛
ラフィーナはカールトン家のお飾り妻だ。
書類上の夫であるジャンからは大量の仕事を押しつけられ、ジャンの愛人であるリリアからは見下され、つらい毎日を送っていた。
ある日、ラフィーナは森の中で傷ついたドラゴンの子どもを拾った。
屋敷に連れ帰って介抱すると、驚いたことにドラゴンは人の言葉をしゃべった。『俺の名前はギドだ!』
ギドとの出会いにより、ラフィーナの生活は少しずつ変わっていく――
※他サイトにも掲載
※女性向けHOT1位感謝!7/25完結しました!
【完結】捨てたものに用なんかないでしょう?
風見ゆうみ
恋愛
血の繋がらない姉の代わりに嫁がされたリミアリアは、伯爵の爵位を持つ夫とは一度しか顔を合わせたことがない。
戦地に赴いている彼に代わって仕事をし、使用人や領民から信頼を得た頃、夫のエマオが愛人を連れて帰ってきた。
愛人はリミアリアの姉のフラワ。
フラワは昔から妹のリミアリアに嫌がらせをして楽しんでいた。
「俺にはフラワがいる。お前などいらん」
フラワに騙されたエマオは、リミアリアの話など一切聞かず、彼女を捨てフラワとの生活を始める。
捨てられる形となったリミアリアだが、こうなることは予想しており――。
【完結】薔薇の花をあなたに贈ります
彩華(あやはな)
恋愛
レティシアは階段から落ちた。
目を覚ますと、何かがおかしかった。それは婚約者である殿下を覚えていなかったのだ。
ロベルトは、レティシアとの婚約解消になり、聖女ミランダとの婚約することになる。
たが、それに違和感を抱くようになる。
ロベルト殿下視点がおもになります。
前作を多少引きずってはいますが、今回は暗くはないです!!
11話完結です。
この度改編した(ストーリーは変わらず)をなろうさんに投稿しました。
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう
音爽(ネソウ)
恋愛
商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。
幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。
事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。
しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。
己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。
修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。
〖完結〗もうあなたを愛する事はありません。
藍川みいな
恋愛
愛していた旦那様が、妹と口付けをしていました…。
「……旦那様、何をしているのですか?」
その光景を見ている事が出来ず、部屋の中へと入り問いかけていた。
そして妹は、
「あら、お姉様は何か勘違いをなさってますよ? 私とは口づけしかしていません。お義兄様は他の方とはもっと凄いことをなさっています。」と…
旦那様には愛人がいて、その愛人には子供が出来たようです。しかも、旦那様は愛人の子を私達2人の子として育てようとおっしゃいました。
信じていた旦那様に裏切られ、もう旦那様を信じる事が出来なくなった私は、離縁を決意し、実家に帰ります。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全8話で完結になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる