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第10話:エリザはきっと生きている~イライジャ視点~
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薄暗い森をしばらく進むと、現場が見えて来た。現場周辺には、既に沢山の騎士達が集まっており、エリザの遺体を捜索していた。
「こちらが現場です」
王宮専属の騎士団長が現場へと案内してくれた。確かに今日着ていたエリザのドレスが、血まみれで脱ぎ捨てられていた。やっぱりエリザの着ていたものだ…そう思ったら、頭の中が真っ白になった。
「殿下、エリザ様は本当にここで殺されたのでしょうか?」
僕に付いて来てくれた執事が、首を傾げている。そう、僕の執事はこの国1・2を争う優秀な執事なのだ。
「それはどういう事だ?」
「本来盗賊に襲われれば、必死で抵抗しますよね。それに盗賊はきっとエリザ嬢のドレスを無理やり脱がせたはずです。その為、ドレスには切り裂かれた跡があるはずなのですが、このドレスはそう言った形跡が一切ありません。どちらかと言うと、自分で脱いでここに置いた感じがします」
「では、エリザは生きていると言うのか?」
「断言はできませんが…それに、馬も一緒にいなくなっていますよね。丁寧に馬車から切り離されている。そして、馬が走り去った後がある。私の推測では、ここで盗賊に襲われたフリをして、2人で逃げたのではないでしょうか?侯爵夫人の話しでは、従者はずっとエリザ様に寄り添っていたと聞きました。殿下に裏切られ、傷ついたエリザ様を不憫に思って2人で逃げたと考えると、つじつまが合います。あくまでも、私の推測ですが…」
僕に裏切られて傷ついたか…こいつ、どさくさに紛れてはっきり言うな…でも、それなら十分考えられる!とにかくエリザは僕の婚約者だ。従者なんかに渡してたまるか!
「お前の推測を信じよう!とにかく、銀色の髪をした男と金髪の女性の目撃情報を探させろ!」
「殿下、お待ちください!ただやみくもに探しても意味がないです。多分2人はこの国を出て別の国で暮らそうと考えるはずです。この国にいれば、万が一見つかった時に大変な事になりますから。そう考えると、陸路で進みミャール王国に入るか、海路を使いミューレス王国に入るかのどちらかが有力でしょう」
さすが執事だ!こいつは本当に頭が切れる。
「とにかく一旦王宮に帰り、明日の朝一で捜査を開始しよう。それに一度父上と母上に許可を取らないといけないし!」
一旦執事と一緒に王宮に戻り、父上と母上に今回の件を報告した。
「イライジャ、それはあくまでも執事の推測でしょう?そもそも、エリザは盗賊に襲われ、命を落としたの。他の貴族にはそう発表する様に既に準備を整えたわ!とにかく、今更そんな憶測で王宮の騎士団を動かすことは出来ません!あんな頭の悪い女の事はさっさと忘れて、もっと美しくて賢い婚約者を見つけたらいいのよ!」
そう言い放った母上。さらに父上まで
「騎士団の報告では、確かにエリザ嬢は盗賊に襲われ、命を落としたと聞いている。心優しいお前が元婚約者の為に動きたい、無念を晴らしたいと言う気持ちは分かるが、もう諦めなさい!とにかく、もうこの件は終わりだ!」
そう言い切ったのだ。そしてさっさと部屋を出て行く両親。ふざけるな!何が“もっと賢くて美しい婚約者を見つければいいのよ“だ!それに、”元婚約者“だって!そもそも、僕とエリザは正式に婚約を解消していないのに!とにかく、僕はエリザを絶対探す。
「父上と母上に内緒で、エリザ捜索を進めてくれ。多分大人数で動く事が出来ないから、ミャール王国に入る為の陸路方面と、ミューレス王国に入る為の海路方面を重点的に当たって欲しい」
「かしこまりました。陸路も一本道ですし、他国に向かう為の港は1つしかありませんので、海路も絞れます。少人数でも十分捜索できるはずですから!」
とにかくエリザを見つけ出さないと!エリザさえ生きている事が証明できれば、きっと婚約も継続できるはず!エリザ、待っていてくれ。必ず君を見つけ出すからね…
「こちらが現場です」
王宮専属の騎士団長が現場へと案内してくれた。確かに今日着ていたエリザのドレスが、血まみれで脱ぎ捨てられていた。やっぱりエリザの着ていたものだ…そう思ったら、頭の中が真っ白になった。
「殿下、エリザ様は本当にここで殺されたのでしょうか?」
僕に付いて来てくれた執事が、首を傾げている。そう、僕の執事はこの国1・2を争う優秀な執事なのだ。
「それはどういう事だ?」
「本来盗賊に襲われれば、必死で抵抗しますよね。それに盗賊はきっとエリザ嬢のドレスを無理やり脱がせたはずです。その為、ドレスには切り裂かれた跡があるはずなのですが、このドレスはそう言った形跡が一切ありません。どちらかと言うと、自分で脱いでここに置いた感じがします」
「では、エリザは生きていると言うのか?」
「断言はできませんが…それに、馬も一緒にいなくなっていますよね。丁寧に馬車から切り離されている。そして、馬が走り去った後がある。私の推測では、ここで盗賊に襲われたフリをして、2人で逃げたのではないでしょうか?侯爵夫人の話しでは、従者はずっとエリザ様に寄り添っていたと聞きました。殿下に裏切られ、傷ついたエリザ様を不憫に思って2人で逃げたと考えると、つじつまが合います。あくまでも、私の推測ですが…」
僕に裏切られて傷ついたか…こいつ、どさくさに紛れてはっきり言うな…でも、それなら十分考えられる!とにかくエリザは僕の婚約者だ。従者なんかに渡してたまるか!
「お前の推測を信じよう!とにかく、銀色の髪をした男と金髪の女性の目撃情報を探させろ!」
「殿下、お待ちください!ただやみくもに探しても意味がないです。多分2人はこの国を出て別の国で暮らそうと考えるはずです。この国にいれば、万が一見つかった時に大変な事になりますから。そう考えると、陸路で進みミャール王国に入るか、海路を使いミューレス王国に入るかのどちらかが有力でしょう」
さすが執事だ!こいつは本当に頭が切れる。
「とにかく一旦王宮に帰り、明日の朝一で捜査を開始しよう。それに一度父上と母上に許可を取らないといけないし!」
一旦執事と一緒に王宮に戻り、父上と母上に今回の件を報告した。
「イライジャ、それはあくまでも執事の推測でしょう?そもそも、エリザは盗賊に襲われ、命を落としたの。他の貴族にはそう発表する様に既に準備を整えたわ!とにかく、今更そんな憶測で王宮の騎士団を動かすことは出来ません!あんな頭の悪い女の事はさっさと忘れて、もっと美しくて賢い婚約者を見つけたらいいのよ!」
そう言い放った母上。さらに父上まで
「騎士団の報告では、確かにエリザ嬢は盗賊に襲われ、命を落としたと聞いている。心優しいお前が元婚約者の為に動きたい、無念を晴らしたいと言う気持ちは分かるが、もう諦めなさい!とにかく、もうこの件は終わりだ!」
そう言い切ったのだ。そしてさっさと部屋を出て行く両親。ふざけるな!何が“もっと賢くて美しい婚約者を見つければいいのよ“だ!それに、”元婚約者“だって!そもそも、僕とエリザは正式に婚約を解消していないのに!とにかく、僕はエリザを絶対探す。
「父上と母上に内緒で、エリザ捜索を進めてくれ。多分大人数で動く事が出来ないから、ミャール王国に入る為の陸路方面と、ミューレス王国に入る為の海路方面を重点的に当たって欲しい」
「かしこまりました。陸路も一本道ですし、他国に向かう為の港は1つしかありませんので、海路も絞れます。少人数でも十分捜索できるはずですから!」
とにかくエリザを見つけ出さないと!エリザさえ生きている事が証明できれば、きっと婚約も継続できるはず!エリザ、待っていてくれ。必ず君を見つけ出すからね…
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