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第11話:船の生活は楽しいです
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船が動き出し、しばらく小さな窓から外の様子を伺う。どんどん小さくなっていく自国に、本当にこの国を出たんだと改めて実感した。
「エリザ、もうあの国からも遠く離れたし、もう部屋から出ても大丈夫だろう。せっかくだから、船内でも見て回ろうか」
やっと船を見て回れるのね。やったわ!
まず最初に私達がやって来たのは、デッキだ!既に沢山の人たちが海を見ていた。早速私も船から海を眺める。太陽の光を浴び、キラキラと輝く海は物凄く美しい。
それに、一面に海が広がっている。そう、海以外何もないのだ!こんな壮大な光景、初めて見たわ!
「ジャック、凄いわ!一面海よ!海ってこんなに広いのね!私初めて見たわ。ねえ、あっちには見た事も無い鳥も飛んでいるわ!」
「エリザ、あまりはしゃぐと海から落ちるよ!少し落ち着いて!あれはカモメだよ。そしてあれはイルカの群れだね」
ジャックが指さした方向を見ると、大きな魚がジャンプしていた。あれがイルカと言う動物なのね!初めて見たわ!しばらく海を堪能した!そう、ずっと見ていても海は飽きない。何時間でも見ていられそうだ!
「エリザ、そろそろ中に入ろう。お昼ご飯の時間だよ」
「まあ、もうそんな時間なのね。でももう少し見ていたわ…」
この美しい海を見ていると、なんだか物凄く落ち着くのだ。
「また後で見に来ればいいだろう?ほら、おいで」
ジャックに手を引かれ、再び部屋へと戻って来た。どうやらお部屋にお料理を運んでくれるようだ。早速運ばれたお料理を頂く。海の上なのに、前菜からデザートまでフルコースを味わえた。
なんだか侯爵家にいた頃の食事とあまり変わらないわね。でも、食事の時間がこんなにも楽しい物だなんて、すっかり忘れいていたわ。いつもお父様や継母、義理兄の小言を聞きながら食べていたのですもの。
でも今は、ジャックと一緒に色々とおしゃべりしながら、楽しく食べている。本当に幸せだ。
「ねえジャック、ミューレス王国に入ったらどうするの?ミューレス王国で暮らすのでしょう?」
「そうだね、半年~1年くらい、ミューレス王国で暮らした後、各国を転々としつつ、サミュール人民共和国で永住しようと思っているよ。あそこは比較的自由で、面倒な貴族などもいない数少ない民主主義の国だからね。異国の民にも優しいし」
サミュール人民共和国か、あまり聞いた事が無い国ね。でも貴族が居ないなんて、なんだか素敵ね!
「分かったわ!でもまずはミューレス王国で過ごすのね。私、異国で生活するのって初めてで…大丈夫かしら?」
「前にも言ったけれど、エリザは特に何もしなくても大丈夫だよ。俺が全て手配するから!エリザはずっと辛い思いをして来たんだ。しばらくはゆっくり休んでいて欲しい」
相変わらず優しいジャック。
「ありがとう、ジャック。ジャックに愛想をつかされて捨てられない様に頑張るわ!」
物凄く優秀で見た目もカッコいいジャック。今までは雇い主の娘だったから大切にしてくれたが、今の私はただの女だ。正直何の魅力もない私は、いつ捨てられてもおかしくない。だから捨てられない様に、しっかりジャックに尽くさないとね!
「さあエリザ、次は船内を見て回ろう」
ジャックと一緒に船内を見て回った。どうやらオペラや歌劇が見られる会場や、ちょっとした娯楽施設もあった。夕食後はせっかくなので、歌劇を見る事にした。初めて見た歌劇に感動して泣いてしまった私に、ハンカチを手渡してくれたジャック。
その後は船に戻り、湯あみを済ませ今日も一緒のベッドに入った。
「明日の朝にはミューレス王国に到着するから、今日はしっかり休むんだよ。おやすみ、エリザ」
「おやすみ、ジャック」
明日にはミューレス王国に着くのね。なんだかワクワクして来たわ。ふと窓の外を覗くと、そこには満天の星空が広がって来た。なんて奇麗なのかしら…
そう言えば亡くなった人の魂は、星になって大切な人をずっと見守っていてくれると言う話を聞いた事があるわ。もしかしてお母様も星になって、私の事をずっと見守っていてくれているのかしら?
そう思ったら、なんだか胸が熱くなった。お母様、私、あの生き地獄から無事抜ける事が出来ました。それもこれも、ジャックのおかげです。どうか私とジャックの事、これからも見守っていて下さいね。
そっと心の中でそう願ったエリザは、美しい星空に見守られながら眠りに付いたのであった。
「エリザ、もうあの国からも遠く離れたし、もう部屋から出ても大丈夫だろう。せっかくだから、船内でも見て回ろうか」
やっと船を見て回れるのね。やったわ!
まず最初に私達がやって来たのは、デッキだ!既に沢山の人たちが海を見ていた。早速私も船から海を眺める。太陽の光を浴び、キラキラと輝く海は物凄く美しい。
それに、一面に海が広がっている。そう、海以外何もないのだ!こんな壮大な光景、初めて見たわ!
「ジャック、凄いわ!一面海よ!海ってこんなに広いのね!私初めて見たわ。ねえ、あっちには見た事も無い鳥も飛んでいるわ!」
「エリザ、あまりはしゃぐと海から落ちるよ!少し落ち着いて!あれはカモメだよ。そしてあれはイルカの群れだね」
ジャックが指さした方向を見ると、大きな魚がジャンプしていた。あれがイルカと言う動物なのね!初めて見たわ!しばらく海を堪能した!そう、ずっと見ていても海は飽きない。何時間でも見ていられそうだ!
「エリザ、そろそろ中に入ろう。お昼ご飯の時間だよ」
「まあ、もうそんな時間なのね。でももう少し見ていたわ…」
この美しい海を見ていると、なんだか物凄く落ち着くのだ。
「また後で見に来ればいいだろう?ほら、おいで」
ジャックに手を引かれ、再び部屋へと戻って来た。どうやらお部屋にお料理を運んでくれるようだ。早速運ばれたお料理を頂く。海の上なのに、前菜からデザートまでフルコースを味わえた。
なんだか侯爵家にいた頃の食事とあまり変わらないわね。でも、食事の時間がこんなにも楽しい物だなんて、すっかり忘れいていたわ。いつもお父様や継母、義理兄の小言を聞きながら食べていたのですもの。
でも今は、ジャックと一緒に色々とおしゃべりしながら、楽しく食べている。本当に幸せだ。
「ねえジャック、ミューレス王国に入ったらどうするの?ミューレス王国で暮らすのでしょう?」
「そうだね、半年~1年くらい、ミューレス王国で暮らした後、各国を転々としつつ、サミュール人民共和国で永住しようと思っているよ。あそこは比較的自由で、面倒な貴族などもいない数少ない民主主義の国だからね。異国の民にも優しいし」
サミュール人民共和国か、あまり聞いた事が無い国ね。でも貴族が居ないなんて、なんだか素敵ね!
「分かったわ!でもまずはミューレス王国で過ごすのね。私、異国で生活するのって初めてで…大丈夫かしら?」
「前にも言ったけれど、エリザは特に何もしなくても大丈夫だよ。俺が全て手配するから!エリザはずっと辛い思いをして来たんだ。しばらくはゆっくり休んでいて欲しい」
相変わらず優しいジャック。
「ありがとう、ジャック。ジャックに愛想をつかされて捨てられない様に頑張るわ!」
物凄く優秀で見た目もカッコいいジャック。今までは雇い主の娘だったから大切にしてくれたが、今の私はただの女だ。正直何の魅力もない私は、いつ捨てられてもおかしくない。だから捨てられない様に、しっかりジャックに尽くさないとね!
「さあエリザ、次は船内を見て回ろう」
ジャックと一緒に船内を見て回った。どうやらオペラや歌劇が見られる会場や、ちょっとした娯楽施設もあった。夕食後はせっかくなので、歌劇を見る事にした。初めて見た歌劇に感動して泣いてしまった私に、ハンカチを手渡してくれたジャック。
その後は船に戻り、湯あみを済ませ今日も一緒のベッドに入った。
「明日の朝にはミューレス王国に到着するから、今日はしっかり休むんだよ。おやすみ、エリザ」
「おやすみ、ジャック」
明日にはミューレス王国に着くのね。なんだかワクワクして来たわ。ふと窓の外を覗くと、そこには満天の星空が広がって来た。なんて奇麗なのかしら…
そう言えば亡くなった人の魂は、星になって大切な人をずっと見守っていてくれると言う話を聞いた事があるわ。もしかしてお母様も星になって、私の事をずっと見守っていてくれているのかしら?
そう思ったら、なんだか胸が熱くなった。お母様、私、あの生き地獄から無事抜ける事が出来ました。それもこれも、ジャックのおかげです。どうか私とジャックの事、これからも見守っていて下さいね。
そっと心の中でそう願ったエリザは、美しい星空に見守られながら眠りに付いたのであった。
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