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第30話:この国に残ろうと思います
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2人でお茶をした後、部屋に戻って来た。そして、なぜか真剣な顔をするジャック。
「エリザ、近いうちにこの国を出ようと思っているんだ」
ジャックの口から出た言葉は、あまりにも衝撃的で信じられない言葉だった。
「ジャック、あなた何を言っているの?あなたは王家の血を引く正当な王族でしょう?あなたがこの国を出たら、この国の王は誰がやるの?」
ジャックは王家の血を引く唯一の人間だ。ジャックが国王にならなくて、誰がなるのよ!
「俺はエリザと一緒にいたいんだ!エリザは王妃になんて、なりたくはないだろう?あれだけ王妃教育で嫌な思いをしたのだから。そして何より、君の一族を皆殺しにいたこの国の王族になんて、させられない!俺の妻はエリザ以外考えられない。そもそも、俺はエリザがいればそれでいい。前みたいに、2人でのんびりと暮らそう」
そう言ったジャック。確かに私は王妃になんてなりたくはない。そもそも、私は王妃の器ではないのだ。でも…
「エリザは優しいから、これでいいのか悩んでいるのだろう?でも、もうこの話は決定事項だ。エリザが悩む事は無いんだ!」
私の頭を優しく撫でてくれたジャック。その後家臣が呼びに来たので、そのまま出て行った。
本当にジャックは、この国を治めなくていいのかしら?ふと窓の外を見る。もし、この国を治める人が居なかったら、この国はどうなるのだろう…本当にこのままでいいのかしら?
「クウゥ~ン」
足元にすり寄って来たのは、私の分身のレインだ。
「レイン、ありがとう。私を心配してくれているのね!そうだわ、せっかくだから、中庭に散歩にでも行きましょう。シルバ。あなたもいらっしゃい!」
レインとシルバを連れて、中庭に出ようとした時だった。
「だから、俺はもうこの国を出ると決めたんだ!俺にはエリザと共に生きる未来しか考えられない!」
部屋からジャックが声を荒げているのが聞こえた。ついその場に立ち止まる。
「ですから、エリザ様と共に国を治めればよいではありませんか?エリザ様は聖なる魔力を持つ一族の末裔!彼女を王妃とすれば、王族はより強固なものになります!」
「エリザは王妃に良いイメージを持っていない!そもそも、罪もない一族を惨殺した王族に輿入れするなんて、エリザには残酷すぎる!」
「それをおっしゃられるのなら、そもそもあなた様は先々代の国王と血が繋がっております。あなた様と結婚すること自体、エリザ様にとって辛いものではないのですか?」
「ああ、そうだよ!だから少しでもこの国と関わりのない国で、生活したいと言っているんだ!」
家臣たちと物凄い口論をしている。そう言えば、彼らはジャックを命がけで逃がし、そして今回の戦いでも力を貸してくれたと聞いている。そんな人たちを、裏切っていいのだろうか…それに私たちがこの国を去ったら、誰が過去の悲しい事件を伝えていくのだろう…
このまま風化させていいはずがない!聖なる魔力を持つ一族が惨殺された事、その腹いせに王族が殺された事。そして、今回の戦いの事!全て後世に語り継いでいくべきなのよ!
よし!
ゆっくり深呼吸をして、ドアを開けた。
「少しよろしいでしょうか?」
いきなりの私の登場で、一斉にみんながこちらを振り向いた。
「エリザ、どうしてここにいるのだい?さあ、部屋に戻って」
私を部屋へと連れ戻そうとするジャック。
「ジャック、それに皆様、私はジャックと共に、この国に残ります!そしてこの国を、ジャックを支えていきます!どうぞよろしくお願いします!」
正直私は王妃になれる器では無いのは分かっている。それでもジャックと一緒なら、何だってやれる、そんな気がする。それに…
「エリザ、さっきの話を聞いていたのだね。でも、君が無理をする必要はないよ」
「無理などしていないわ!そもそも、私は聖なる魔力を持つ一族の唯一の生き残り。35年前に起きた悲しい事件から、目を背けてはいけない気がする。それに8年半前に起きた事件、今回起きた事件も、私たちの手で後世に語り継いでいきましょう!二度とこんな悲劇が起きない様に!」
「エリザ…」
「ジャック、確かに私は頭もよくないし要領も悪いわ。でもね、ジャックと一緒なら、何とかやって行ける気がするの!それに他国とはいえ、7年も王妃教育を受けて来たのよ。きっと何とかなるわ」
この国には最大の味方でもあるジャックがいる。それにシルバやレインもいるしね。
「エリザ様、ありがとうございます!殿下、エリザ様もこう言って下さっていますし、ご決断を!」
「…分かったよ、エリザがそこまで決心してくれているのなら、この国に残ろう。そして過去に何があったのか、俺の口から国民に語ろう!国全体で過去に起こった悲劇、今回の事件を風化させないために」
久しぶりに見るジャックの優しいほほ笑み。きっとジャックも物凄く悩んでいたのだろう。
「ジャック、これからは1人で抱え込まずに、出来たら私にも相談して欲しいわ。だってこれからは、2人で支え合って国を治めていくのだから」
「ありがとう、エリザ!わかったよ、これからは2人で相談して決めよう」
そう言って私を抱きしめたジャック。大丈夫、きっとジャックとなら、素敵な国を作って行けるわ。
「エリザ、近いうちにこの国を出ようと思っているんだ」
ジャックの口から出た言葉は、あまりにも衝撃的で信じられない言葉だった。
「ジャック、あなた何を言っているの?あなたは王家の血を引く正当な王族でしょう?あなたがこの国を出たら、この国の王は誰がやるの?」
ジャックは王家の血を引く唯一の人間だ。ジャックが国王にならなくて、誰がなるのよ!
「俺はエリザと一緒にいたいんだ!エリザは王妃になんて、なりたくはないだろう?あれだけ王妃教育で嫌な思いをしたのだから。そして何より、君の一族を皆殺しにいたこの国の王族になんて、させられない!俺の妻はエリザ以外考えられない。そもそも、俺はエリザがいればそれでいい。前みたいに、2人でのんびりと暮らそう」
そう言ったジャック。確かに私は王妃になんてなりたくはない。そもそも、私は王妃の器ではないのだ。でも…
「エリザは優しいから、これでいいのか悩んでいるのだろう?でも、もうこの話は決定事項だ。エリザが悩む事は無いんだ!」
私の頭を優しく撫でてくれたジャック。その後家臣が呼びに来たので、そのまま出て行った。
本当にジャックは、この国を治めなくていいのかしら?ふと窓の外を見る。もし、この国を治める人が居なかったら、この国はどうなるのだろう…本当にこのままでいいのかしら?
「クウゥ~ン」
足元にすり寄って来たのは、私の分身のレインだ。
「レイン、ありがとう。私を心配してくれているのね!そうだわ、せっかくだから、中庭に散歩にでも行きましょう。シルバ。あなたもいらっしゃい!」
レインとシルバを連れて、中庭に出ようとした時だった。
「だから、俺はもうこの国を出ると決めたんだ!俺にはエリザと共に生きる未来しか考えられない!」
部屋からジャックが声を荒げているのが聞こえた。ついその場に立ち止まる。
「ですから、エリザ様と共に国を治めればよいではありませんか?エリザ様は聖なる魔力を持つ一族の末裔!彼女を王妃とすれば、王族はより強固なものになります!」
「エリザは王妃に良いイメージを持っていない!そもそも、罪もない一族を惨殺した王族に輿入れするなんて、エリザには残酷すぎる!」
「それをおっしゃられるのなら、そもそもあなた様は先々代の国王と血が繋がっております。あなた様と結婚すること自体、エリザ様にとって辛いものではないのですか?」
「ああ、そうだよ!だから少しでもこの国と関わりのない国で、生活したいと言っているんだ!」
家臣たちと物凄い口論をしている。そう言えば、彼らはジャックを命がけで逃がし、そして今回の戦いでも力を貸してくれたと聞いている。そんな人たちを、裏切っていいのだろうか…それに私たちがこの国を去ったら、誰が過去の悲しい事件を伝えていくのだろう…
このまま風化させていいはずがない!聖なる魔力を持つ一族が惨殺された事、その腹いせに王族が殺された事。そして、今回の戦いの事!全て後世に語り継いでいくべきなのよ!
よし!
ゆっくり深呼吸をして、ドアを開けた。
「少しよろしいでしょうか?」
いきなりの私の登場で、一斉にみんながこちらを振り向いた。
「エリザ、どうしてここにいるのだい?さあ、部屋に戻って」
私を部屋へと連れ戻そうとするジャック。
「ジャック、それに皆様、私はジャックと共に、この国に残ります!そしてこの国を、ジャックを支えていきます!どうぞよろしくお願いします!」
正直私は王妃になれる器では無いのは分かっている。それでもジャックと一緒なら、何だってやれる、そんな気がする。それに…
「エリザ、さっきの話を聞いていたのだね。でも、君が無理をする必要はないよ」
「無理などしていないわ!そもそも、私は聖なる魔力を持つ一族の唯一の生き残り。35年前に起きた悲しい事件から、目を背けてはいけない気がする。それに8年半前に起きた事件、今回起きた事件も、私たちの手で後世に語り継いでいきましょう!二度とこんな悲劇が起きない様に!」
「エリザ…」
「ジャック、確かに私は頭もよくないし要領も悪いわ。でもね、ジャックと一緒なら、何とかやって行ける気がするの!それに他国とはいえ、7年も王妃教育を受けて来たのよ。きっと何とかなるわ」
この国には最大の味方でもあるジャックがいる。それにシルバやレインもいるしね。
「エリザ様、ありがとうございます!殿下、エリザ様もこう言って下さっていますし、ご決断を!」
「…分かったよ、エリザがそこまで決心してくれているのなら、この国に残ろう。そして過去に何があったのか、俺の口から国民に語ろう!国全体で過去に起こった悲劇、今回の事件を風化させないために」
久しぶりに見るジャックの優しいほほ笑み。きっとジャックも物凄く悩んでいたのだろう。
「ジャック、これからは1人で抱え込まずに、出来たら私にも相談して欲しいわ。だってこれからは、2人で支え合って国を治めていくのだから」
「ありがとう、エリザ!わかったよ、これからは2人で相談して決めよう」
そう言って私を抱きしめたジャック。大丈夫、きっとジャックとなら、素敵な国を作って行けるわ。
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