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第24話:王妃様からお茶会に招待されました
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皆で楽しく昼食を食べ、午後の退屈な授業を受けた後は、いよいよ放課後だ。令嬢たちとのお茶会!!!
そう思っていたのに、なんとグラディス先生から呼び出しが入ったのだ!ちょっと、何でこのタイミングで!怒りを覚えつつも、ソフィー様の件でお世話になったので、令嬢たちに断りを入れてグラディス先生の元へと向かう。
「やあ、よく来てくれたね。それにしても、昨日は大変だったみたいだね。私のところにも、撮影した映像を出してくれと言って来たから疲れたよ。悪いが早速マッサージをしてくれるかい?」
「私にマッサージをさせる為に、わざわざ呼んだのですか?今日は令嬢たちと大切なお茶会があったのですよ!そんな用事なら私は帰りますから!」
そう言って帰ろうとしたのだが、なぜか奥から出てきたクラウド様に呼び止められた。
「ミレニア、待って!実はグラディス先生と一緒に、簡易のマッサージ機を開発しようとしているんだよ。それで、ミレニアを呼んだんだ。そもそも、先生はソフィー嬢がイジメられていた証拠の映像を分析する為に、肩が凝ってしまったのだから、揉んであげても罰は当たらないよ」
マッサージ機ですって。なるほど!確かにマッサージ機があれば、好きな時にマッサージが受けられるものね。それにクラウド様の言う通り、先生はソフィー様のイジメの映像を分析してくれたのだ!少しくらい揉んであげても罰は当たらないだろう。
「わかりましたわ。ではマッサージ致しますね」
早速先生の肩をもみ始める。確かにかなり凝っているわね。
「あぁぁぁ、もっと下を頼む…」
「ここですね!」
「ああ、そこだそこ!やっぱりミレニア嬢に揉んでもらうと格段に気持ちいいな。ここまでは出来なくても、何とかマッサージ機を完成させたいものだ」
肩をもみほぐした後は、さっそくマッサージ機の研究にとりかかる。基本的に機械を作るのは先生だ。力加減や手の動きを何度も先生にレクチャーする。
隣でクラウド様も真剣な眼差しで見つめていた。
「ありがとう、ミレニア嬢。大体の動きはわかったよ。そうそう、実はマッサージ機の開発を提案してくれたのは、クラウド殿下なんだ」
「クラウド様が!すごいですわ、クラウド様。まさかマッサージを機械で行うことを思いつくなんて!」
前世の記憶のある私ならともかく、そうではないクラウド様がそんな事を考えるだなんて!やっぱりクラウド様は優秀なお方なのね!
「僕はただ、ミレニアのマッサージをいつでも受けられたらいいなって思って!それに…たとえマッサージといえど、あまりほかの男性に触れて欲しくないし…」
ん?“それに”の後がよく聞こえなかったわ!
「クラウド様にでしたら、いつでもマッサージをしますよ。あと、“それに”の後が良く聞こえなかったのですが…」
「大したことは言っていないから、気にしないでくれ!それじゃあ、さっそく僕にもマッサージをしてくれるかい?」
クラウド様が言ったことは気になるが、まあいいか。早速クラウド様の肩を揉みほぐしていく。グラディス先生にこき使われているせいで、とても凝っているわね。
「あぁぁ、ミレニア、ものすごく気持ちいいよ。ありがとう」
どうやら満足してもらえた様でよかったわ。日も暮れかけているので、今日は帰ることにした。
クラウド様と手をつなぎ、2人で校門を目指す。そういえば今、2人きりよね。周りに人はいない、という事は!
「クラウド様、こちらを向いて少ししゃがんでいただけますか?」
「これでいいかい?」
首を傾げつつ、しゃがんでくれたクラウド様。
クラウド様に近づき、そっと自分の唇をクラウド様の唇に重ねた。柔らかく温かな感触が唇から伝わる。
今、クラウド様の唇に自分から触れているのね。そう思ったらさすがに恥ずかしくなって、すぐにクラウド様から離れた。きっと私の顔は真っ赤だろう。
「ミレニア、こっちを向いて」
恥ずかしくて下を向いている私の顎をつかみ、そのまま自分の方を向かせるクラウド様。そのまま、唇を塞がれた。
再び柔らかく温かな感触が唇を襲う。私の時とは違い、しばらく離れる事が無いお互いの唇。しばらくして、ゆっくりと離れたクラウド様。どうやらクラウド様も恥ずかしかったようで、そのまま私の手を取ると、再び校門へと歩き始めた。
お互い無言だが、どちらかというと心地よい無言だ。結局無言のまま、校門に着いてしまった。
「それではクラウド様、また夜に通信機で」
「ああ、気を付けて帰るんだよ」
そういうと、おでこに口づけを落とすクラウド様。
馬車の中で、ふと唇に触れてみる。ここにクラウド様の唇が触れたのね。考えただけでニヤニヤが止まらない!
それにしても、クラウド様の唇は柔らかくて温かかったわ!これは癖になりそうね!家に帰るまで、終始ニヤニヤ顔だ。きっと周りから見たら、危険人物だろう。でも、馬車には私1人だものね。結局、家に着くまで1人でニヤニヤしていた。
ルンルン気分で屋敷内に入ると、私の待っていたのはお父様だ。
「ミレニア、お帰り!ちょっと話があるのだが…食後にでも時間を取ってもらえるかい?」
少し申し訳なさそうにそう言ったお父様。きっとあまり良い話ではないのだろう。
食後、さっそくお父様に呼ばれ、応接室へとやってきた。実はこの後、お兄様にも呼ばれている。今日1日毛染め剤を使った感想や、落とした後の髪質を見たいらしい。9時にはクラウド様からの通信が入る予定だし、急がないとね。
「それでお父様、お話とは何ですか?」
さっさと話しを終わらせようと、お父様に切り出した。
「ああ、実は王妃がお前とお茶を飲みたいといっていてね。ほら、王太子と婚約をしているときは、定期的にお茶をしていただろう?それで、久しぶりに話がしたいらしいんだ…でも、嫌なら断ってもいいんだぞ」
あぁ~、きっと私と王太子の婚約を結び直したいのだろう。正直行きたくない。でも…
「わかったわ、せっかく誘って頂いたのですもの。私行くわ!」
こんなところで逃げ出す訳にはいかない!それに、王妃様がどう考えているのか、探りも入れたいしね。
「そうか、それは助かるよ。実は以前からしつこく誘われていて、困っていたんだ!それじゃあ、早速今週末にでも行ってもらえるだろうか?王妃には私から話しておくから」
「わかったわ、今週末ね」
お父様との話が終わると、今度はお兄様だ。早速湯あみをしがてら、毛染め剤を落とす。ただ中々落ちないため、何度も何度も髪を洗う羽目になった。
と言っても、髪はメイドたちが洗ってくれるから、私は何もしないのだが…
湯あみを済ませ、髪を乾かす。やっぱり少し髪が傷んでいるわ。というより、何度も髪を洗った事が原因な気がするわ。
しばらくすると、お兄様がやって来た。
「やあ、ミレニア。毛染め剤はどうだった?」
「お兄様、この毛染め剤、中々落ちなくてメイドたちがかなり苦労していたわ。それに、髪の痛みも気になるところね」
「確かに少し痛んでいるね。落としにくいという点も改善しないとダメだな。ありがとう、ミレニア。もう少し改良してみるよ!」
そう言うと嬉しそうに部屋から出て行ったお兄様。それにしても、なんだか今日は疲れたわ。それに王妃様とのお茶会、自分から行くと言ったものの、なんだか気が重い。
ベッドにグッタリ倒れ込んだミレニアは、そのまま眠ってしまったのであった。
~あとがき~
~クラウドとグラディス先生のやり取り~
「グラディス先生、せっかくミレニアがいるのだから、マッサージの機械を作るのはどうでしょう?」
「それはいいアイデアだ。ちょうど昨日映像の分析をさせられて肩も凝っているし」
「それなら早速、ミレニアを研究室に呼んでください!」
「そうだな!早速呼ぼう」
グラディス先生がミレニアに通信を入れる姿を見て、ニヤリと笑ったクラウド。どうやら令嬢たち(主にソフィー)のお茶会に、ミレニアを参加させたくなかった様です(;^_^A
そう思っていたのに、なんとグラディス先生から呼び出しが入ったのだ!ちょっと、何でこのタイミングで!怒りを覚えつつも、ソフィー様の件でお世話になったので、令嬢たちに断りを入れてグラディス先生の元へと向かう。
「やあ、よく来てくれたね。それにしても、昨日は大変だったみたいだね。私のところにも、撮影した映像を出してくれと言って来たから疲れたよ。悪いが早速マッサージをしてくれるかい?」
「私にマッサージをさせる為に、わざわざ呼んだのですか?今日は令嬢たちと大切なお茶会があったのですよ!そんな用事なら私は帰りますから!」
そう言って帰ろうとしたのだが、なぜか奥から出てきたクラウド様に呼び止められた。
「ミレニア、待って!実はグラディス先生と一緒に、簡易のマッサージ機を開発しようとしているんだよ。それで、ミレニアを呼んだんだ。そもそも、先生はソフィー嬢がイジメられていた証拠の映像を分析する為に、肩が凝ってしまったのだから、揉んであげても罰は当たらないよ」
マッサージ機ですって。なるほど!確かにマッサージ機があれば、好きな時にマッサージが受けられるものね。それにクラウド様の言う通り、先生はソフィー様のイジメの映像を分析してくれたのだ!少しくらい揉んであげても罰は当たらないだろう。
「わかりましたわ。ではマッサージ致しますね」
早速先生の肩をもみ始める。確かにかなり凝っているわね。
「あぁぁぁ、もっと下を頼む…」
「ここですね!」
「ああ、そこだそこ!やっぱりミレニア嬢に揉んでもらうと格段に気持ちいいな。ここまでは出来なくても、何とかマッサージ機を完成させたいものだ」
肩をもみほぐした後は、さっそくマッサージ機の研究にとりかかる。基本的に機械を作るのは先生だ。力加減や手の動きを何度も先生にレクチャーする。
隣でクラウド様も真剣な眼差しで見つめていた。
「ありがとう、ミレニア嬢。大体の動きはわかったよ。そうそう、実はマッサージ機の開発を提案してくれたのは、クラウド殿下なんだ」
「クラウド様が!すごいですわ、クラウド様。まさかマッサージを機械で行うことを思いつくなんて!」
前世の記憶のある私ならともかく、そうではないクラウド様がそんな事を考えるだなんて!やっぱりクラウド様は優秀なお方なのね!
「僕はただ、ミレニアのマッサージをいつでも受けられたらいいなって思って!それに…たとえマッサージといえど、あまりほかの男性に触れて欲しくないし…」
ん?“それに”の後がよく聞こえなかったわ!
「クラウド様にでしたら、いつでもマッサージをしますよ。あと、“それに”の後が良く聞こえなかったのですが…」
「大したことは言っていないから、気にしないでくれ!それじゃあ、さっそく僕にもマッサージをしてくれるかい?」
クラウド様が言ったことは気になるが、まあいいか。早速クラウド様の肩を揉みほぐしていく。グラディス先生にこき使われているせいで、とても凝っているわね。
「あぁぁ、ミレニア、ものすごく気持ちいいよ。ありがとう」
どうやら満足してもらえた様でよかったわ。日も暮れかけているので、今日は帰ることにした。
クラウド様と手をつなぎ、2人で校門を目指す。そういえば今、2人きりよね。周りに人はいない、という事は!
「クラウド様、こちらを向いて少ししゃがんでいただけますか?」
「これでいいかい?」
首を傾げつつ、しゃがんでくれたクラウド様。
クラウド様に近づき、そっと自分の唇をクラウド様の唇に重ねた。柔らかく温かな感触が唇から伝わる。
今、クラウド様の唇に自分から触れているのね。そう思ったらさすがに恥ずかしくなって、すぐにクラウド様から離れた。きっと私の顔は真っ赤だろう。
「ミレニア、こっちを向いて」
恥ずかしくて下を向いている私の顎をつかみ、そのまま自分の方を向かせるクラウド様。そのまま、唇を塞がれた。
再び柔らかく温かな感触が唇を襲う。私の時とは違い、しばらく離れる事が無いお互いの唇。しばらくして、ゆっくりと離れたクラウド様。どうやらクラウド様も恥ずかしかったようで、そのまま私の手を取ると、再び校門へと歩き始めた。
お互い無言だが、どちらかというと心地よい無言だ。結局無言のまま、校門に着いてしまった。
「それではクラウド様、また夜に通信機で」
「ああ、気を付けて帰るんだよ」
そういうと、おでこに口づけを落とすクラウド様。
馬車の中で、ふと唇に触れてみる。ここにクラウド様の唇が触れたのね。考えただけでニヤニヤが止まらない!
それにしても、クラウド様の唇は柔らかくて温かかったわ!これは癖になりそうね!家に帰るまで、終始ニヤニヤ顔だ。きっと周りから見たら、危険人物だろう。でも、馬車には私1人だものね。結局、家に着くまで1人でニヤニヤしていた。
ルンルン気分で屋敷内に入ると、私の待っていたのはお父様だ。
「ミレニア、お帰り!ちょっと話があるのだが…食後にでも時間を取ってもらえるかい?」
少し申し訳なさそうにそう言ったお父様。きっとあまり良い話ではないのだろう。
食後、さっそくお父様に呼ばれ、応接室へとやってきた。実はこの後、お兄様にも呼ばれている。今日1日毛染め剤を使った感想や、落とした後の髪質を見たいらしい。9時にはクラウド様からの通信が入る予定だし、急がないとね。
「それでお父様、お話とは何ですか?」
さっさと話しを終わらせようと、お父様に切り出した。
「ああ、実は王妃がお前とお茶を飲みたいといっていてね。ほら、王太子と婚約をしているときは、定期的にお茶をしていただろう?それで、久しぶりに話がしたいらしいんだ…でも、嫌なら断ってもいいんだぞ」
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湯あみを済ませ、髪を乾かす。やっぱり少し髪が傷んでいるわ。というより、何度も髪を洗った事が原因な気がするわ。
しばらくすると、お兄様がやって来た。
「やあ、ミレニア。毛染め剤はどうだった?」
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「確かに少し痛んでいるね。落としにくいという点も改善しないとダメだな。ありがとう、ミレニア。もう少し改良してみるよ!」
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