転生公爵令嬢は悲劇の運命しかない推しを守りたい!

Karamimi

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第25話:王妃様とお茶をする為王宮に向かいます

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「ヴーヴー」
う~ん、なんかヴーヴー言っているわ…
って、今何時?
ふと時計を見ると、午後9時10分だ!しまった、気付かないうちに眠ってしまった様だ。慌てて飛び起き、通信機をオンにした。

「クラウド様、ごめんなさい!疲れて眠ってしまっていた様ですわ!」

慌ててクラウド様に謝罪をした。

“そんなに勢いよく謝らなくても大丈夫だよ。疲れていたんだね。起こしてしまってごめんね”

「いいえ、大丈夫ですわ。クラウド様、大事な話があるのですが」

クラウド様に王妃様の事を話さないとね。

“どうしたんだい?”

「実は、王妃様にお茶に誘われまして。今週末王宮に行く事になりましたの」

“王妃にだって!もしかしたら、王太子との婚約を結び直せと言う話かもしれない。王妃とのお茶は断れないのかい?”

画面越しから、心配そうなクラウド様の姿が見える。そうよね、心配よね。でも…

「クライド様、心配してくれてありがとう。でも、多分断っても何度も誘われると思いますの。それなら、一度行っておいた方がいいかと!それに、たとえ王妃様が何と言おうが、私が王太子と婚約を結び直す事はありませんから、安心してください」

たとえ王妃様に脅されても、これだけは譲れない!そもそも、王太子の浮気が原因で婚約を解消したのだ。今更グチグチ言われる筋合いはないわ。

“ミレニアがそう言うなら、僕はミレニアを信じるよ”

そう言って、少し寂しそうに笑ったクラウド様。やっぱり直接会った時に話せばよかったわ。画面越しでは、クラウド様を抱きしめられないじゃない!

「そうだわ!せっかく王宮に行くのですもの。クラウド様の住まいにも、立ち寄ってもよろしいかしら?」

”僕の住んでいる離宮にかい?構わないよ”

「それでは、王妃様のお茶が終わったら通信を入れますわね。そうだわ、アロマオイルを持って行きますわ。私のスペシャルマッサージ、楽しみにしていて下さいね」

“スペシャルマッサージか、それは楽しみだな!”

そう言うと、嬉しそうに笑ったクラウド様。良かった、元気になってくれたみたいね。

その後少し雑談をした後、そのまま通信を切った。王妃様とのお茶は気が重いと思っていたけれど、クラウド様の住む離宮に行けると思うと、なんだか気持ちも軽くなった!

さっさと王妃様とのお茶を終わらせて、クラウド様とイチャイチャしよう!

そして迎えた週末。
いよいよ今日は王妃様とお茶をする日だ。お茶をする事が決まった翌日、早速王太子に絡まれたがスルーしておいた。

王宮に行くという事で、朝から湯あみを済ませ、ドレスに着替えさせられた。ドレスって堅苦しくて嫌なのよね。

そうだわ、アロマオイルを忘れたら大変。どの香りがいいかしら?よくわからないから、カバンに入るだけ持って行く事にした。

「お嬢様、そろそろお時間です」

「ありがとう。すぐに行くわ!」

呼びに来たメイドと一緒に玄関へと向かう。お父様は既に仕事で登城している為、1人で王宮に行く予定だ。

「ミレニア、本当に1人で大丈夫?お母様も一緒に行きましょうか?」

心配そうな顔のお母様。

「ありがとう、お母様。でも大丈夫よ。それじゃあ、行って来ます」

そりゃお母様に来てくれたら心強いけれど、お母様がいたら離宮には行けないものね。さっさと王妃様とのお茶を終わらせ、早くクラウド様に会いたいわ。

そう言えば、婚約を解消して以来の登城ね。なんだか緊張して来たわ。ふと窓の外を見ると、王宮が見えて来た。いよいよね。ゆっくりと深呼吸をして、心を落ち着かせる。馬車が止まり、ドアが開いた。

いよいよね。気を引き締め、メイドの案内の元、王妃様の待つ部屋へと向かう。

「こちらでしばらくお待ちください」

そう言うと、メイドが1人で部屋に入って行った。そう言えば、いつも王妃様とお茶をする時は、この部屋だったわね。しばらく待っていると、メイドが部屋から出て来た。

「お待たせいたしました。どうぞ中へ」

メイドに促され、ゆっくりと部屋の中に入って行く。部屋には1人の護衛騎士と王妃様が待っていた。王妃様は金髪の髪を肩まで延ばした美しい女性だ。

「ミレニアちゃん、よく来てくれたわね。さあ座って」

私の顔を見ると、嬉しそうに話しかけて来る王妃様。

「王妃様、今日はお招きいただきありがとうございます」

カーテシーを決め、早速イスに座る。

「ミレニアちゃん、マシューの事、本当にごめんなさい!マシューと男爵令嬢はあの後すぐに別れたのよ。やっぱりマシューにはあなたしかいないわ!」

早速私と王太子の婚約を結び直したいアピールね。

「そうでしょうか?王太子殿下は、他の令嬢とも非常に仲がよろしいようですよ。毎日楽しそうに過ごされていますし。それに私には恋人もおりますので、王太子殿下とは、よきクラスメートとしてお付き合いさせていただいておりますの」

さりげなく、王太子との再婚約は考えていない、クラスメートとしか見ていないと伝えた。

「そう言えば、第二王子と恋仲にあると聞いたわ。でも、まだ付き合っているだけなのでしょう?まあ、学生時代は色々な殿方を見ておくことも大切ですものね」

そう言うと、紅茶を1口飲んだ王妃様。

「でもね、ミレニアちゃん。あなたは公爵令嬢なのよ。家の事を思うなら、マシューと結婚して王妃になる事を考えた方がいいと思わない?あんなにも厳しい王妃教育にも耐えてきたのですもの。それに最近あの子、変わったのよ。きっと今なら、あなたの事を大切にしてくれると思うわ」

この王妃、何が何でも私と王太子の婚約を結び直させたいのね。下手に刺激して、クラウド様に危害を加えられても面倒だ。ここは濁しておくか。

「王妃様の言う事はごもっともですわ。ただ、両親も私の好きなようにさせてくれると申しておりますし。しばらく婚約者探しはお休みして、学院生活を楽しみたいと考えておりますの」

しばらくは誰とも婚約するつもりはないと、やんわりと答えておいた。さあ、王妃様はどうでるかしら?

「あら、そうなの?確かに学生のうちは色々な経験が出来る数少ない時間ですものね。分かったわ。でも、マシューとの再婚約の事もしっかり考えておいてね」

にっこり笑った王妃様。そんなに私と王太子を婚約させたいのかしら?そもそもマシュー様は既に王太子に内定しているのだから、私じゃなくても良いと思うのだけれど…

でも、とりあえずこれで婚約の話は一旦終わりそうね。ホッとするミレニアであった。
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