転生公爵令嬢は悲劇の運命しかない推しを守りたい!

Karamimi

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番外編

ファーム王国で一番高い山の中にある湖に行きます【前編】

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ファーム王国に来て2日目
今日はクラウド様、ソフィー様、マシュー様の4人で、ファーム王国でも一番高い山に向かう事になっている。この山には、美しい湖があるのだとか。さらに珍しい動物や植物など魅力の1つらしい。

早速ソフィー様と一緒に朝早く起きて、お弁当を作る。もちろん私は、唯一の得意料理でもある卵焼きを焼いて行く。今日の具材は、魚のほぐしたもの、ハム、チーズ、海苔を入れた。そう言えば、最近料理もしていなかったものね。

さらにソフィー様に教えてもらいならが、お肉の炒め物も作った。さらに、茹でたトウモロコシも持って行く事にした。

早速馬車に乗り込んで、出発だ!もちろん、今日も4人一緒の馬車に乗り込む。

「またこうやって4人でどこかに行ける日が来るなんて、夢見たいですわ」

「確かにそうよね。ソフィー様もマシュー様も結婚式の準備で忙しいはずなのに、付き合ってくれてありがとう。明日からは、クラウド様と勝手に出かけるから、私たちの事は気にしないでね」

「そうだよ。そもそも今回だって、僕とミレニア2人で行くから、付いてこなくてもいいと言ったのに…」

なぜかソフィー様をジト目で睨むクラウド様。

「クラウド殿下は、すぐにミレニア様を独り占めしようとするのだから!せっかくファーム王国に来て下さったのだから、ここにいる時くらいミレニア様を私に譲ってくれてもいいのではありませんか?ミレニア様、結婚式の準備は全て終わっておりますので、明日は女性だけで街に出ましょう」

「君は何を言っているんだ。女同士なんて、危ないだろう!とにかく街に行くなら、僕も一緒に行くからね」

「クラウド殿下、ファーム王国は非常に治安がいいので大丈夫ですわ。護衛騎士も連れていきますし!そうだわ、せっかく兄弟が再開したのだから、明日はマシュー様と兄弟水入らずで出掛けてはよろしいのではなくって?」

「どうして兄上と2人で出掛けないといけないんだ!」

なぜか言い合いを始めたクラウド様とソフィー様。チラリとマシュー様を見ると、もう放っておこうと言わんばかりの顔をしている。結局どちらが明日私と一緒に街に行くか、山に着くまでずっと言い争っていた2人。片道2時間近く、よくもまあそんなに長い時間言い合いが出来るものね。

なんだか行く前から疲れてしまった。

「ミレニア様、山に着きましたわよ。ここからは、馬に乗っていきましょう」

どうやら近くで馬を借りてきた様で、2頭の馬が待機していた。それにしても、物凄く大きな山ね!マイナスイオンが半端ない。ゆっくり深呼吸をする。あぁ、空気が美味しいわ。

早速馬に乗って(と言っても私は乗れないので、クラウド様に乗せてもらっている)山の奥へと入って行く。さすがに頂上までは登れないので、今回は湖がある場所まで登る事にした。

どんどん山道を登って行く馬。比較的整備されている様で、馬でも普通に登れる。ふと木の枝を見ると、リスがこちらを見つめていた。あっちには狐もいる。

「クラウド様、リスがいますわ。あっちには狐も!」

転生してから、ほとんど動物を見る事も無かったため大興奮だ。

「ミレニア、あまりキョロキョロすると落ちるよ」

そう言って後ろからしっかり抱きしめてくれるクラウド様。

「見てクラウド様。あそこには…キャー」

身を乗り出したせいで、バランスを崩し落ちそうになったところを、クラウド様が受け止めてくれた。

「だから危ないと言っているだろう!どうしてミレニアは、一度言った事を聞かないんだ!とにかく、大人しくしていなさい!」


クラウド様に怒られてしまった。最近怒られる事が多いのよね。ちょっと気を付けないと!

その後はキョロキョロすることなく、大人しく馬に乗る事にした。しばらく走ると、目の前に大きな湖が飛び込んできた。どうやら目的地に着いた様だ。一気にワクワク感が込み上げる。さあ、目いっぱい楽しまないとね。
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