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第13話:最高の思い出が出来ました
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翌朝、早速王都を観光する。昨日はホテルを探すのに必死で、あまり街をゆっくり見て回る事が出来なかったが、改めて見ると本当に素敵な街だ。よく見ると、どの噴水にも美しい彫刻が施されている。
アダム様の木彫りも凄いが、こちらはさらに凄い!これはまさに芸術だわ!さらに見た事がない花々も咲いている。
「これはこの国でしか咲かない花らしいよ!光に当たると赤やピンク、オレンジ色に、光が当たらないと青や紫、黒色などに変化するらしい。今は太陽の光に当たっているから赤色だけれど、こうやって光を遮ると!」
花の前に立ったアダム様。花が日陰になると、徐々に青色に変化していく。
「凄いですわ。本当に花が青色に変化しました!こんな花があるなんて、初めて知りました!」
まさか王都でこんな珍しい花が見られるなんて!その後も王都の街をゆっくり歩いて見て回る。王都ではクレープと呼ばれるお菓子が流行っている様で、早速2人で買って食べた。私は苺、アダム様はバナナが乗っているものを注文した。
「これは美味しいね!この薄く焼いた生地とクリーム、バナナがよく合っているよ。フローラの苺も食べてみたいな」
「確かに美味しいですわね。こんなお菓子、初めて食べましたわ。それでしたら、バナナの方も頂いてもよろしいですか?」
「もちろんだよ!はい、どうぞ」
アダム様からバナナのクレープを受け取ると同時に、苺の方を手渡した。うん、バナナの方も美味しいわね!そう言えば、これってアダム様の食べかけよね。まあ、どうしましょう!これは…これは…
1人赤い顔をしている私をよそに
「苺も美味しいね!でもやっぱり俺はバナナかな」
そう言って私からバナナを奪い取り、美味しそうに食べている。私1人意識して、なんだか恥ずかしいわ!
気を取り直し、残りのクレープを食べる。クレープを食べた後は、お店を見て回った。さすが王都。色々なものがたくさん売っている。もちろん海に関するものも売っており、せっかくなのでお揃いの真珠のブレスレットを購入した。
買い物の後は、王都で有名な海鮮料理店で食事を済ます。昨日の夜、魚介類をこれでもかと言うくらい食べたので、そこまでの感動は無かったが、それでもとても美味しかった。
さて、午後はどうするのかしら?そう思っていると
「フローラ、今から船に乗って、川の上から街を見よう!川から見る王都の街も、また素晴らしいらしいよ」
そう言って、私の手を引き歩き出したアダム様。船から街?よく分からないが、楽しそうね。しばらく歩くと、船がたくさん並んでいる場所に着いた。5~6人程度が乗れるほどの、小さな船だ。
「乗る時揺れるから気を付けてね」
そう言って先に船に乗り込んだアダム様。そして私に手を差し出してくれた。ゆっくり船に乗り込む。確かに乗る時かなり揺れたので、怖くてアダム様にしがみついてしまった。
そのままゆっくりと席に座る。他にも何人かのお客さんも乗って来た。そしていよいよ出発だ!有難い事に、船頭さんが街について色々と教えてくれた。違った角度から見ることで、街の印象もまた違うものになるのね。
それに歩いている時は気づかなかったけれど、橋にも1つ1つ丁寧に彫刻が施されている。あら?あれは何かしら?
「アダム様、見て下さい!足は魚、おへそから上は女性の彫刻が彫られていますわ。珍しい彫刻ですわね」
「あれは人魚と呼ばれる架空の生き物です。この国では、守り神として崇められているのですよ」
船頭さんが教えてくれた。人魚か。素敵ね!この国に10年近くも住んでいたのに、この国事を全く知らなかったわ。今回王都に旅行に来て、この国の事を色々と知れて本当に良かった。アダム様には大感謝ね。
1時間かけ、ゆっくり街を見て回った後は、再び船着き場に戻って来た。さっき乗っていた船を見ていると
「フローラ、ゆっくりしている暇はないよ。次は王都を見渡せる丘に行こう!」
私の手を握り、歩きはじめたアダム様。次は王都を見渡せる丘か。それは素敵ね。丘に行く為の馬車に乗り、近くまで移動した後は徒歩で登る。元々森に住んでいる私達。山登りは得意なのだ。
しばらく登ると、開けた場所が見えて来た。そして丘の頂上に着くと、そこには美しい王都の街並みが!さらに奥には、エメラルドグリーンの海まで見える。初めて見た海、あんなにも奇麗なのね!周りにも、沢山の人がこの美しい景色を見ていた。
「アダム様、とても素敵な景色ですね!見て下さい、海まで見えますよ!凄いわ、こんな素敵な景色、初めて見ました!」
興奮気味の私をよそに、なぜか黙り込んでいるアダム様。一体どうしたのかしら?不安になり、アダム様の方を見ると…
「フローラ、君に命を助けられたあの日、俺は絶望の淵にいた。全てを諦めボロボロに傷ついた俺を、フローラが癒してくれた。いつしか君の優しさが、その笑顔が俺の生きる希望となったんだ。フローラがいてくれたから俺は今まで生きてこられたし、これからも生きていきたいと思えた。フローラ、君を心から愛している!どうかずっと俺の側にいてくれますか?」
これは…まさかのプロポーズ…
まっすぐ私を見つめるアダム様。その瞳は、嘘偽りのない優しいものだった。あぁ、アダム様は私の事を、そんな風に思っていてくれたのね。嬉しくて瞳からポロポロと涙が溢れる。
「アダム様…私も…私もアダム様を愛しています。どうかこの命が尽きるまで、ずっと一緒にいて下さい!」
「ありがとう、フローラ!!ああ、もちろん死ぬまでずっと一緒だ!いいや、あの世でも共に暮らそう!フローラ、愛している。この気持ちは誰にも負けない!」
ギューギューと私を抱きしめるアダム様。その時だった!
「おめでとう!!」
「幸せになれよ!」
いつの間にか人が集まっていた様で、周りから大きな拍手とお祝いの言葉が飛び交った。そうだったわ、ここには沢山の人がいたのだった。でも、まあいいか…
思いがけず沢山の人に祝福され、幸せいっぱいのフローラであった。
アダム様の木彫りも凄いが、こちらはさらに凄い!これはまさに芸術だわ!さらに見た事がない花々も咲いている。
「これはこの国でしか咲かない花らしいよ!光に当たると赤やピンク、オレンジ色に、光が当たらないと青や紫、黒色などに変化するらしい。今は太陽の光に当たっているから赤色だけれど、こうやって光を遮ると!」
花の前に立ったアダム様。花が日陰になると、徐々に青色に変化していく。
「凄いですわ。本当に花が青色に変化しました!こんな花があるなんて、初めて知りました!」
まさか王都でこんな珍しい花が見られるなんて!その後も王都の街をゆっくり歩いて見て回る。王都ではクレープと呼ばれるお菓子が流行っている様で、早速2人で買って食べた。私は苺、アダム様はバナナが乗っているものを注文した。
「これは美味しいね!この薄く焼いた生地とクリーム、バナナがよく合っているよ。フローラの苺も食べてみたいな」
「確かに美味しいですわね。こんなお菓子、初めて食べましたわ。それでしたら、バナナの方も頂いてもよろしいですか?」
「もちろんだよ!はい、どうぞ」
アダム様からバナナのクレープを受け取ると同時に、苺の方を手渡した。うん、バナナの方も美味しいわね!そう言えば、これってアダム様の食べかけよね。まあ、どうしましょう!これは…これは…
1人赤い顔をしている私をよそに
「苺も美味しいね!でもやっぱり俺はバナナかな」
そう言って私からバナナを奪い取り、美味しそうに食べている。私1人意識して、なんだか恥ずかしいわ!
気を取り直し、残りのクレープを食べる。クレープを食べた後は、お店を見て回った。さすが王都。色々なものがたくさん売っている。もちろん海に関するものも売っており、せっかくなのでお揃いの真珠のブレスレットを購入した。
買い物の後は、王都で有名な海鮮料理店で食事を済ます。昨日の夜、魚介類をこれでもかと言うくらい食べたので、そこまでの感動は無かったが、それでもとても美味しかった。
さて、午後はどうするのかしら?そう思っていると
「フローラ、今から船に乗って、川の上から街を見よう!川から見る王都の街も、また素晴らしいらしいよ」
そう言って、私の手を引き歩き出したアダム様。船から街?よく分からないが、楽しそうね。しばらく歩くと、船がたくさん並んでいる場所に着いた。5~6人程度が乗れるほどの、小さな船だ。
「乗る時揺れるから気を付けてね」
そう言って先に船に乗り込んだアダム様。そして私に手を差し出してくれた。ゆっくり船に乗り込む。確かに乗る時かなり揺れたので、怖くてアダム様にしがみついてしまった。
そのままゆっくりと席に座る。他にも何人かのお客さんも乗って来た。そしていよいよ出発だ!有難い事に、船頭さんが街について色々と教えてくれた。違った角度から見ることで、街の印象もまた違うものになるのね。
それに歩いている時は気づかなかったけれど、橋にも1つ1つ丁寧に彫刻が施されている。あら?あれは何かしら?
「アダム様、見て下さい!足は魚、おへそから上は女性の彫刻が彫られていますわ。珍しい彫刻ですわね」
「あれは人魚と呼ばれる架空の生き物です。この国では、守り神として崇められているのですよ」
船頭さんが教えてくれた。人魚か。素敵ね!この国に10年近くも住んでいたのに、この国事を全く知らなかったわ。今回王都に旅行に来て、この国の事を色々と知れて本当に良かった。アダム様には大感謝ね。
1時間かけ、ゆっくり街を見て回った後は、再び船着き場に戻って来た。さっき乗っていた船を見ていると
「フローラ、ゆっくりしている暇はないよ。次は王都を見渡せる丘に行こう!」
私の手を握り、歩きはじめたアダム様。次は王都を見渡せる丘か。それは素敵ね。丘に行く為の馬車に乗り、近くまで移動した後は徒歩で登る。元々森に住んでいる私達。山登りは得意なのだ。
しばらく登ると、開けた場所が見えて来た。そして丘の頂上に着くと、そこには美しい王都の街並みが!さらに奥には、エメラルドグリーンの海まで見える。初めて見た海、あんなにも奇麗なのね!周りにも、沢山の人がこの美しい景色を見ていた。
「アダム様、とても素敵な景色ですね!見て下さい、海まで見えますよ!凄いわ、こんな素敵な景色、初めて見ました!」
興奮気味の私をよそに、なぜか黙り込んでいるアダム様。一体どうしたのかしら?不安になり、アダム様の方を見ると…
「フローラ、君に命を助けられたあの日、俺は絶望の淵にいた。全てを諦めボロボロに傷ついた俺を、フローラが癒してくれた。いつしか君の優しさが、その笑顔が俺の生きる希望となったんだ。フローラがいてくれたから俺は今まで生きてこられたし、これからも生きていきたいと思えた。フローラ、君を心から愛している!どうかずっと俺の側にいてくれますか?」
これは…まさかのプロポーズ…
まっすぐ私を見つめるアダム様。その瞳は、嘘偽りのない優しいものだった。あぁ、アダム様は私の事を、そんな風に思っていてくれたのね。嬉しくて瞳からポロポロと涙が溢れる。
「アダム様…私も…私もアダム様を愛しています。どうかこの命が尽きるまで、ずっと一緒にいて下さい!」
「ありがとう、フローラ!!ああ、もちろん死ぬまでずっと一緒だ!いいや、あの世でも共に暮らそう!フローラ、愛している。この気持ちは誰にも負けない!」
ギューギューと私を抱きしめるアダム様。その時だった!
「おめでとう!!」
「幸せになれよ!」
いつの間にか人が集まっていた様で、周りから大きな拍手とお祝いの言葉が飛び交った。そうだったわ、ここには沢山の人がいたのだった。でも、まあいいか…
思いがけず沢山の人に祝福され、幸せいっぱいのフローラであった。
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