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第24話:フローラの決断
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断罪が終わった後は、しばらく王宮にお世話になる事になった。私には客室が与えられた。さらに、沢山のメイドが私の世話をしてくれる。美しいドレスに身を包み、身の回りの事は全てメイドがしてくれる。それはまさに、公爵令嬢として過ごしていた頃そのものの生活だった。
そんな私の元を訪ねて来たのは、アダム様だ。
「フローラ、全てが終わった。君のお父さんの名誉も回復したよ。ハリソンだが、国の最北端にある収容所に収監される事が決まった。もう二度とそこから出て来る事はないだろう。それからフェザー公爵一家は、全員公開処刑されたよ。先ほど刑が執行された。あれだけの罪を犯していたのだから、当然と言えば当然だろう」
予想通り、フェザー公爵家は全員処刑されたのか…公爵やダリア様は仕方ないにしろ、他の家族まで殺されるなんて…まるで10年前の自分たちを見ている様で、胸が痛んだ。
「それと、君の両親とお兄さんの亡骸なんだが、改めて公爵家の墓が建てられ、そこに埋葬されたよ。出来ればお姉さんの亡骸も、そこに移せたらと考えている」
「そうですか…ありがとうございます…」
アダム様は私の為に色々と動いてくれている様だ。それは嬉しい…でも…
「フローラ、俺は父上に代わり、次の国王になる事が決まった。これはもう決定事項で、どうする事も出来ないんだ!来月、就任式がある。その時は君を妃として、紹介したいと思っている」
「えっ…私をですか?」
「当たり前だろう。俺は君以外と結婚するつもりはないよ。フローラ、君を苦しめていた奴らは全ていなくなった。どうか俺とこの国をよりよくするため、共に歩んでいって欲しい」
アダム様の真っすぐな瞳…
「私は…」
「殿下、ちょっとよろしいでしょうか?」
「ああ、今行く。それじゃあフローラ、しばらくはゆっくり過ごすといい」
そう言って出て行ったアダム様。急に国王が変わる事が決まって、かなりバタバタしている様だ。
私が王妃…私が…
ふとお母様に貰ったペンダントを取り出した。お母様…私はどうすればいいの?会いたいわ…
「ねえ、あなた。私の両親とお兄様が眠るお墓は何処にあるか知っている?」
近くにいたメイドに声を掛ける。
「えっと…確認して参ります」
急いで部屋から出て行くメイド。しばらくすると、男性を連れて戻って来た。
「フローラ様、ご両親と兄上のお墓に行きたいとお伺いしました。私が案内しましょう」
男性に連れられて向かったのは、王宮の裏にある小高い丘の上だ。そこにはお墓が3つあり、それぞれの名前と年齢が彫られていた。
お父様とお母様は28歳で、お兄様はわずか10歳で亡くなったのね。
「お父様、お母様、お兄様、ずっと会いにこられなくてごめんなさい。やっとお父様の汚名を返上しました。でも…でも…」
お墓に縋りつき、子供の様に泣いた。いくら汚名を返上しても、3人が戻る事はない。3人は、どんな思いで殺されたのかしら?そう考えたら、涙が止まらないのだ。泣いて泣いて泣いて、泣き続けた。その時だった。
「フローラ、ここにいたんだね。さあ、日も沈みかけている、そろそろ王宮に戻ろう。ここはいつでも来られるからね」
そう言って手を差し伸べてくれるアダム様。アダム様の手を握り、王宮へと戻った。いつもの様に食事を済ませ、部屋に戻る。湯あみを済ませ、寝る準備が出来たところでメイドたちが外に出て行った。
アダム様、ごめんなさい…
私はやっぱり、この国の王妃になんてなれない。やっぱり私の家族を奪ったこの国が憎い…
1人静かに荷物をまとめた。そして、アダム様宛の手紙も書いた。アダム様、どうか私の事は忘れて、幸せになって下さいね!
こっそり窓から脱出し、門を目指す。もちろん、門番に止められた。
「フローラ様、どこに行かれるのですか?」
「急用が出来たので、しばらく留守に致します。アダム様には伝えてありますので」
「あ…お待ちください!フローラ様」
後ろで門番が叫んでいるが、無視して歩き出す。そして、馬車乗り場へとやって来た。幸いまだ馬車が残っていたので、乗せてもらえる様交渉する。通常料金の2倍出すと言ったら、馬車に乗せてくれた。
急いで馬車に乗り込む。
ゆっくり走り出す馬車。
さようなら、アペルピスィ王国。
さようなら、アダム様…
そんな私の元を訪ねて来たのは、アダム様だ。
「フローラ、全てが終わった。君のお父さんの名誉も回復したよ。ハリソンだが、国の最北端にある収容所に収監される事が決まった。もう二度とそこから出て来る事はないだろう。それからフェザー公爵一家は、全員公開処刑されたよ。先ほど刑が執行された。あれだけの罪を犯していたのだから、当然と言えば当然だろう」
予想通り、フェザー公爵家は全員処刑されたのか…公爵やダリア様は仕方ないにしろ、他の家族まで殺されるなんて…まるで10年前の自分たちを見ている様で、胸が痛んだ。
「それと、君の両親とお兄さんの亡骸なんだが、改めて公爵家の墓が建てられ、そこに埋葬されたよ。出来ればお姉さんの亡骸も、そこに移せたらと考えている」
「そうですか…ありがとうございます…」
アダム様は私の為に色々と動いてくれている様だ。それは嬉しい…でも…
「フローラ、俺は父上に代わり、次の国王になる事が決まった。これはもう決定事項で、どうする事も出来ないんだ!来月、就任式がある。その時は君を妃として、紹介したいと思っている」
「えっ…私をですか?」
「当たり前だろう。俺は君以外と結婚するつもりはないよ。フローラ、君を苦しめていた奴らは全ていなくなった。どうか俺とこの国をよりよくするため、共に歩んでいって欲しい」
アダム様の真っすぐな瞳…
「私は…」
「殿下、ちょっとよろしいでしょうか?」
「ああ、今行く。それじゃあフローラ、しばらくはゆっくり過ごすといい」
そう言って出て行ったアダム様。急に国王が変わる事が決まって、かなりバタバタしている様だ。
私が王妃…私が…
ふとお母様に貰ったペンダントを取り出した。お母様…私はどうすればいいの?会いたいわ…
「ねえ、あなた。私の両親とお兄様が眠るお墓は何処にあるか知っている?」
近くにいたメイドに声を掛ける。
「えっと…確認して参ります」
急いで部屋から出て行くメイド。しばらくすると、男性を連れて戻って来た。
「フローラ様、ご両親と兄上のお墓に行きたいとお伺いしました。私が案内しましょう」
男性に連れられて向かったのは、王宮の裏にある小高い丘の上だ。そこにはお墓が3つあり、それぞれの名前と年齢が彫られていた。
お父様とお母様は28歳で、お兄様はわずか10歳で亡くなったのね。
「お父様、お母様、お兄様、ずっと会いにこられなくてごめんなさい。やっとお父様の汚名を返上しました。でも…でも…」
お墓に縋りつき、子供の様に泣いた。いくら汚名を返上しても、3人が戻る事はない。3人は、どんな思いで殺されたのかしら?そう考えたら、涙が止まらないのだ。泣いて泣いて泣いて、泣き続けた。その時だった。
「フローラ、ここにいたんだね。さあ、日も沈みかけている、そろそろ王宮に戻ろう。ここはいつでも来られるからね」
そう言って手を差し伸べてくれるアダム様。アダム様の手を握り、王宮へと戻った。いつもの様に食事を済ませ、部屋に戻る。湯あみを済ませ、寝る準備が出来たところでメイドたちが外に出て行った。
アダム様、ごめんなさい…
私はやっぱり、この国の王妃になんてなれない。やっぱり私の家族を奪ったこの国が憎い…
1人静かに荷物をまとめた。そして、アダム様宛の手紙も書いた。アダム様、どうか私の事は忘れて、幸せになって下さいね!
こっそり窓から脱出し、門を目指す。もちろん、門番に止められた。
「フローラ様、どこに行かれるのですか?」
「急用が出来たので、しばらく留守に致します。アダム様には伝えてありますので」
「あ…お待ちください!フローラ様」
後ろで門番が叫んでいるが、無視して歩き出す。そして、馬車乗り場へとやって来た。幸いまだ馬車が残っていたので、乗せてもらえる様交渉する。通常料金の2倍出すと言ったら、馬車に乗せてくれた。
急いで馬車に乗り込む。
ゆっくり走り出す馬車。
さようなら、アペルピスィ王国。
さようなら、アダム様…
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