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第50話:騎士団に戻ります
「グラディオン隊長、僕たちも一度騎士団に向かいます」
「俺たちも一旦騎士団に戻るよ。グラディオン、ジャンヌの事を頼んだぞ」
「ええ、俺もジャンヌを家まで送り届けたら、すぐに騎士団に戻ります」
「それなら私も騎士団に行くわ。もう随分薬の切れて来た様だし。だいぶ体も楽になって来たもの」
「分かったよ、それじゃあ、一緒に騎士団に行こうか?ただし、騎士団に着いたらすぐに医務室に連れて行くからな」
「ええ、分かっているわ。グラディオン、助けてくれてありがとう。今日のあなた、とても格好よかったわよ」
「いや…一番格好よかったのはジャンヌだ。やっぱり俺は、まだまだジャンヌには敵わないよ」
そう言って苦笑いしているグラディオン。私のどこが格好良かったのかしら?薬の影響で頭は朦朧としていたし、結局グラディオンに助けられたし…
そのままグラディオンに馬車に乗せられ、騎士団を目指す。
「ジャンヌ、体は本当に辛くないか?あいつ、どこまでもジャンヌに執着していたな。このまま野放しにしておくと、また何をしでかすか分からない」
「だからこそ、今回徹底的に叩き潰したのでしょう?大丈夫よ、伯爵、子爵令息を使い私をおびき寄せさせ、伯爵令嬢でもある私に危害を加えようとしたのですもの。慰謝料を支払って終わりだなんて事は、出来ないわ。そうでしょう?グラディオン」
「そうだな、最悪犯罪者収容施設への収容も考えられるが…まあ、王都からの追放が妥当だろう」
王都からの追放か…
私達貴族は、基本的に王都で生活をし、活動をしている。王都にいられないとなれば、シャーロン様が侯爵家を継ぐことは難しいだろう。そうなると、シャーロン様の弟君が後を継ぐことになるだろう。
「ジャンヌ、騎士団に着いたぞ。とにかく一度医者に診てもらおう」
すっと私を抱き上げると、歩き出したグラディオン。
「もう私、薬の効果はほとんど切れているから、1人で歩けるわよ」
そう伝えたのだが…
「俺がこうして居たいんだ。少しぐらいいいだろう?」
そう言われては、これ以上何も言えない。結局グラディオンに医務室へと運んで貰った。そして早速診察を受けたが、薬の効果も抜けているし、体には何の問題もないとの事。
そりゃそうだろう、この国で認められている安全な薬を飲んだのだから…
「それじゃあ、俺たちも騎士団長の元に向かおう。多分シャーロンの両親も来ているはずだから」
グラディオンと一緒に、騎士団長室へと向かう。すると、女性の泣き叫ぶ声が、既に部屋の外まで響き渡っていた。きっとシャーロン様のお母様だろう。
「既に修羅場と化しているな。どうする?ジャンヌ、嫌ならお前は一緒に来なくてもいいぞ」
「大丈夫よ、行きましょう」
2人でゆっくりと騎士団長室へと入っていく。すると
「ジャンヌ嬢、息子が本当に申し訳なかった。どうか…どうか穏便に」
私の姿を見るなり、ディノス侯爵が頭を下げて来たのだ。
「ディノス侯爵、どうか落ち着いて下さい。今回の事件の被害者は、私だけではありません。私1人の意見で、どうにかなるものではございませんから」
「ディノス侯爵、シャーロン殿はもちろん、今回脅された令息たちのほとんどが騎士団を既に辞めている方たちです。さすがに今回の事件を、騎士団内で解決させるのは不可能です。申し訳ございませんが、貴族法にのっとり、貴族裁判にて正式に裁きを受ける方向になるでしょう」
「貴族裁判だなんて、大げさな。そもそも、事前に情報を掴んでいたのでしょう?それなら、どうして未然に防いでくださらなかったのですか?そうすればシャーロンだって…」
「それはさっきもお話ししたでしょう。それに今回の件は、事前に陛下にも相談して、許可を頂いております。我々騎士団は、きちんと法にのっとり動いたまでです。これ以上話すことはありませんので、このままシャーロン殿を連れて、お帰り下さい」
「待って下さい、騎士団長…いいえ、マリアーズ伯爵。あなたがジャンヌ嬢の事で、シャーロンを憎んでいるのは知っています。ですが、貴族裁判はさすがにやりすぎでは?」
「やりすぎ?そうでしょうか?本来どんな小さな事件でも、貴族が罪を犯せば貴族裁判にかけられるのは貴族世界の常識。それに既に陛下の耳にも入っている今回の事件を、私に揉み消せるとでもお考えですか?それに今回、ジャンヌ以外にも伯爵令息や子爵令息の被害者もいるのですよ。このまま有耶無耶に何て出来ないでしょう」
「ですが…」
まだ反論しようとするディノス侯爵。その時だった。
「俺たちも一旦騎士団に戻るよ。グラディオン、ジャンヌの事を頼んだぞ」
「ええ、俺もジャンヌを家まで送り届けたら、すぐに騎士団に戻ります」
「それなら私も騎士団に行くわ。もう随分薬の切れて来た様だし。だいぶ体も楽になって来たもの」
「分かったよ、それじゃあ、一緒に騎士団に行こうか?ただし、騎士団に着いたらすぐに医務室に連れて行くからな」
「ええ、分かっているわ。グラディオン、助けてくれてありがとう。今日のあなた、とても格好よかったわよ」
「いや…一番格好よかったのはジャンヌだ。やっぱり俺は、まだまだジャンヌには敵わないよ」
そう言って苦笑いしているグラディオン。私のどこが格好良かったのかしら?薬の影響で頭は朦朧としていたし、結局グラディオンに助けられたし…
そのままグラディオンに馬車に乗せられ、騎士団を目指す。
「ジャンヌ、体は本当に辛くないか?あいつ、どこまでもジャンヌに執着していたな。このまま野放しにしておくと、また何をしでかすか分からない」
「だからこそ、今回徹底的に叩き潰したのでしょう?大丈夫よ、伯爵、子爵令息を使い私をおびき寄せさせ、伯爵令嬢でもある私に危害を加えようとしたのですもの。慰謝料を支払って終わりだなんて事は、出来ないわ。そうでしょう?グラディオン」
「そうだな、最悪犯罪者収容施設への収容も考えられるが…まあ、王都からの追放が妥当だろう」
王都からの追放か…
私達貴族は、基本的に王都で生活をし、活動をしている。王都にいられないとなれば、シャーロン様が侯爵家を継ぐことは難しいだろう。そうなると、シャーロン様の弟君が後を継ぐことになるだろう。
「ジャンヌ、騎士団に着いたぞ。とにかく一度医者に診てもらおう」
すっと私を抱き上げると、歩き出したグラディオン。
「もう私、薬の効果はほとんど切れているから、1人で歩けるわよ」
そう伝えたのだが…
「俺がこうして居たいんだ。少しぐらいいいだろう?」
そう言われては、これ以上何も言えない。結局グラディオンに医務室へと運んで貰った。そして早速診察を受けたが、薬の効果も抜けているし、体には何の問題もないとの事。
そりゃそうだろう、この国で認められている安全な薬を飲んだのだから…
「それじゃあ、俺たちも騎士団長の元に向かおう。多分シャーロンの両親も来ているはずだから」
グラディオンと一緒に、騎士団長室へと向かう。すると、女性の泣き叫ぶ声が、既に部屋の外まで響き渡っていた。きっとシャーロン様のお母様だろう。
「既に修羅場と化しているな。どうする?ジャンヌ、嫌ならお前は一緒に来なくてもいいぞ」
「大丈夫よ、行きましょう」
2人でゆっくりと騎士団長室へと入っていく。すると
「ジャンヌ嬢、息子が本当に申し訳なかった。どうか…どうか穏便に」
私の姿を見るなり、ディノス侯爵が頭を下げて来たのだ。
「ディノス侯爵、どうか落ち着いて下さい。今回の事件の被害者は、私だけではありません。私1人の意見で、どうにかなるものではございませんから」
「ディノス侯爵、シャーロン殿はもちろん、今回脅された令息たちのほとんどが騎士団を既に辞めている方たちです。さすがに今回の事件を、騎士団内で解決させるのは不可能です。申し訳ございませんが、貴族法にのっとり、貴族裁判にて正式に裁きを受ける方向になるでしょう」
「貴族裁判だなんて、大げさな。そもそも、事前に情報を掴んでいたのでしょう?それなら、どうして未然に防いでくださらなかったのですか?そうすればシャーロンだって…」
「それはさっきもお話ししたでしょう。それに今回の件は、事前に陛下にも相談して、許可を頂いております。我々騎士団は、きちんと法にのっとり動いたまでです。これ以上話すことはありませんので、このままシャーロン殿を連れて、お帰り下さい」
「待って下さい、騎士団長…いいえ、マリアーズ伯爵。あなたがジャンヌ嬢の事で、シャーロンを憎んでいるのは知っています。ですが、貴族裁判はさすがにやりすぎでは?」
「やりすぎ?そうでしょうか?本来どんな小さな事件でも、貴族が罪を犯せば貴族裁判にかけられるのは貴族世界の常識。それに既に陛下の耳にも入っている今回の事件を、私に揉み消せるとでもお考えですか?それに今回、ジャンヌ以外にも伯爵令息や子爵令息の被害者もいるのですよ。このまま有耶無耶に何て出来ないでしょう」
「ですが…」
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