取り憑かれた転生令嬢の日常 ~私は今日もボッチです~

太もも大使

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新学期が始まりました

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「行ってきます」

「行ってらっしゃいませ」

スイィィ~~…。

いつもはなんとなく乗っていたけれども、改めて市街を観てみると、そこかしこに見馴れた道具や人、それに整備された道路と車(浮いているけど)が見られる。見馴れないのは、この国が他種族も歓迎しているのでエルフ、ドワーフ、ゴブリン、ウルフ等もその辺に居る。
ボインボインのエルフに腕を組まれて鼻の下を伸ばしながら往来を歩く人種のバカップル、機械に詳しいドワーフのマナ(電気)屋さん、綺麗好きなゴブリンの洗濯屋さん、番犬変わりにキチンとお座りしているウルフ………
なんか世界観が壊れそうだわ…。

ビル……と、言えるのか分からないけど、高層の建物。あれは、1、2、3……十五重の塔…個人宅じゃないわよね?あのタワーは、空気中のマナを広範囲に均等にするっていうマナタワー。
雲に届きそうな程高いけどどうなっているのかしら?


約3週間のヘンテコな休暇を終えて学院寮に帰ってきました。もちろん、リムジンっぽいので…。
付き添いにメリララを添えて。

なんか浮いてるんだよね~この車?ここ地球の200年後とかじゃないわよね?まぁいいわ。


「寮・到・着!」

「それではお荷物を部屋に置いて参ります。」

「よろしく。先にサロンで待ってるわ。」

という事で、サロンまでお散歩です。
学院と寮の間にサロンがあるので、10分程歩くんですが、先に到着していた学院生は何故か遠巻きに観ております。
たまにすれ違う人も居るんですけどね~あっ、

「ごきげんよう。お久しぶりね?」

「ごごごきげんんんっぽよう!」ダッ

挨拶すると走って逃げていくのは失礼じゃな~い?今の子は面白かったけれども。
ごきげんっポヨ……ふふっ。一時いっとき思い出し笑いしそう。


☆☆☆☆☆ 


フォォォォ、ついにあのお方がまた学院に帰っていらっしゃいました。

あ、私(25)は学院受付で手続きなんかをやっているものですが、先ほどリーフウッド伯爵令嬢が冬季休暇明けで学院に戻っていらっしゃいました。震える手で手続きを行いましたよ…。
何故かリーフウッド伯爵令嬢の周りには男性が居ません。あんなにも綺麗でスタイル抜群で、その上文武両道なのに…。まぁよこしまな気持ちで近付くやからはいつの間にか学院から消えています。
まぁ私も悪漢に襲われていた所を助けて貰った一人ですけどね?
その代わり、相手の年齢に関係無く御姉様と慕う女性が集います。もちろん私も…。会員制のファンクラブに入ったらNo.08017、8017番目の会員ですが、この学院にそんなに人居たっけ?

って

あっ、リーフウッド様が後輩に挨拶なさいました!後輩ちゃんは、どもってしまって恥ずかしくなったのか急いで離れていきます。

ふぉぉぉぉ!!笑ってらっしゃる!!滅多に笑わない、表情の変化が余りない人なのに!!
あの後輩ちゃんは、後で表彰されるでしょうね。

私も後で御礼の品を贈ります。

ありがとう。
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