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2.雄っぱい…※
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気まずい…
なんか喋ってくれっ…
『ふぅ…お疲れ様…
いつもこんなに忙しいの…?』
ほっ…
「あ、あぁ…最近はこんな感じだ…
でも今日は2人だし、助かったよ…」
頼むから、おっp…
大胸筋の話は、しないでくれっ…///
『ん、別に大したことしてないんだけどね…
あと…これで、君の気が楽になるといいんだけど…』
するっ…
ばさっ…
チョット、コノヒト、ナンデ ジョウラニナッタノ…?
「ん…ほら、レイ…吸っていいよ…」
スッテイイ…??
すッテイイ…
スッテいい…?
コンナ、ニホンゴ、アッタッケ…???
「す、す、すすすすs、すうってナニをっ…??!??!
別に吸いたくないしっ…
昼間のは、言葉の綾というか…
間違いというか…
それだけだからっっッ!!
別に吸いたくないからっ!!服を着ろ!
服を!!」
『…ん…な~んだ…ざんねん~』
ジークは、スクラブを着た…
ほっ…
『でも、レイ、睡眠不足すぎるよ…
それに、いつ起こされるか分からないから、実質寝てる時でも、眠り浅いでしょ?
短時間でも、深く眠れるように、
アメリカで話題の精神療法やってみない…?
サイコセラピーってやつだよ…
どう?』
まぁ…確かに…
睡眠の質を丸無視した最悪な睡眠状態が続いてるのは、事実だし…
アメリカで話題だから、実際やってみる価値はあると思うし…
「………
ん、じゃあ、それお願いする…」
『ふふふっ…
わかった…いいよ…』
こっからは、まじで記憶から抹消したいっッッッ/////
♢
『ん…じゃあ…まず僕の膝の上に来て…
ほら、四の五の言わず…
治療の一環なんだから…』
なんで、俺はマッチョに横抱きにされて、膝の上に座っているのカナ…?
こんな治療聞いたことないんだけどっ…
騙されてる?
「ぅっちょっっ…
ジーク、いい加減に…悪ふざけはやめろっって…
こら、っ…離せっ…
胸押し付けんなって…!」
ジークの太い腕にがっしり掴まれて、横抱きの姿勢から逃げられないっ…
しかも、こいつっ…俺の顔に、む、、むねをっ…
押し付けてくるんだけどっっ…///
『まぁまぁ…
聞いてよ…
俺の心臓の音…
いい音でしょ?
ドクンドクンって…
俺体温高いしっ…
人肌と心臓の音って、安心しない?
そんでさ、ついでにてきとーに俺の話聞いてよ…』
ジークは勝手に喋り出した…
生まれたところ…とか…
家族のこと…とか…
学生時代のこと…とか…
自分が医者になった理由とか…
自分の心臓のこと…とか…
ジークの声が、話すたびに胸に響いてきて、…
ジークの胸に耳を当て、すっぽり包まれている俺にも、
心地よい音の振動が伝わってくる…
そのまま、目を閉じれば、…
恐ろしいあの音に、起こされる恐怖から解放されて…
心地よい眠りが…じんわりと頭を包んでゆく気がした…
「…すう…」
『ふふふっ…ほんと…あの人の言ってた通り…
かわいい…
んんんっ…
そんな優しく吸わないでよっ…
もどかしいなぁ…
あったかい吐息が、スクラブ越しに伝わってくるの…
んんnっ…地味にツライんだけどっ…っっく…』
でも、っ…胸の中心にあって…
スクラブを押し上げて存在を主張する頂を…
無意識にスクラブの上から吸ってたなんて…
そんなの知るわけないだろっ…!!!
応援ありがとうございます!
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