154 / 885
第四章 世界の片隅で生きる者たち
259 蒸気機関列車と壁
しおりを挟む
窓の外が真っ黒になったかと思うと、何やら窓が不思議な光を発し始めた。
「なんだ?」
思わず身構えていると、そこには動いていく外の景色が映し出される。
普通に外が見えているようにしか思えないが、違和感があった。
そこで窓を少し開けてみることにする。
「ぬ? この窓どうやって開けるんだ?」
ほとんどの窓は外に持ち上げてつっかえ棒で支える形で開放するものだが、硝子の嵌った窓は開かないことが多い。この窓もその類かと思ったが、稼働する形に見えた。
「お、こうか?」
向こうに押すのではなく、上にまっすぐ持ち上げる形で開くようだ。
少し持ち上げてみる。
「うおっ! ゲホッ!」
「煙が!」
慌てて窓を閉じた。
窓のそとは煙で真っ黒だったのだ。
しかもそれだけではない。煙の向こうには何やら壁のようなものがあった。
「ダスター、顔が真っ黒」
少し笑ったメルリルに言われて顔をこすってみると手が黒く汚れる。
「そんな風にしたら汚れが広がるわ。こっちを向いて」
そう言って、手巾に水差しから水を垂らして濡らすと、俺の顔を丁寧に拭ってくれた。
「すまない」
「その手も出して」
素直に手を出して顔をこすったときについた汚れを拭き取ってもらう。
ううむ、世話を焼かれてしまった。
「それにしても、煙はともかくとして、窓の向こうには壁があったぞ。この窓どうなっているんだ?」
「じゃあこれ、外の景色じゃないってこと?」
「そうなるな」
俺は足元が揺れるなか立ち上がって個室の外へと向かう。
「どこへ行くの?」
「わからないときは聞くのが一番だ」
「ふふ、行ってらっしゃい」
メルリルの笑顔に送り出されて俺はゆっくりと通路を見回した。
まだ朝の早いので、眠っている者が多いのか、列車の通路はシンと静まり返っている。
レールを踏む列車の車輪の音が響いているが、馬車に比べれば揺れも音もはるかに優しいと言えた。
それよりはどこかで大きな金具同士がぶつかっているような金属の響きが耳につく。
通路沿いに進むと扉があり、ノックしても反応がないので開くとそこには渡り板ともう一つ扉があった。
どうやら個室のある車輪の付いた箱をいくつか繋いでいる仕組みのようだ。
扉と扉の間は外になる訳だが、窓を開けたときほど煙は来なかった。
そしてここからだと両側にある壁がよく見える。
「壁もなんか光ってるな」
さらに先にある扉を開けて先に進むと、俺たちのところと同じような個室が両側にある通路に出た。
同じ要領で前へ前へと進んで行くと、今までと違う広々としたホールのような箱に出る。
「いらっしゃいませ。まだ朝食の準備は出来ていませんが、お待ちいただけますか?」
どうやら食堂のようだ。
広いホールには中央に螺旋階段があり、上にも部屋があることが伺える。
「ああ、いや、食事はまだ大丈夫だ。実はこの列車について聞きたいことがあるんだが、詳しい人はいるだろうか?」
「承知いたしました。では案内役をお呼びいたしましょう」
食堂の係らしい男が、片隅にある紐を引っ張る。
すると、しばらくして前方にある扉から少し若い青年がやって来た。
列車関係者の肩章を付けている。
「どうぞそちらのお席をお使いください。何もご用意出来ませんが、お飲み物程度ならお出し出来ますよ。温かいものでよろしいですか?」
「お願いします。おいくらですか?」
「いえ、お飲み物はサービスになりますので」
「ありがとうございます」
食堂の係の人にお礼を言って、案内役という青年に手を挙げて合図をする。
「何か御用ですか?」
「ええっと、座ってもらえるか?」
「申し訳ありません。お席はお客さまのためのものなので、私たちはここでは座ることが出来ないのです」
「それはまた、大変だな」
「いえ、慣れていますから」
「そうか」
まるで貴族の使用人のようだが、考えてみればこんな高い乗り物に乗るのは貴族が多いのだろうから、そういう作法とかは貴族の流儀に則っているのだろう。
「聞きたいのは、この列車の窓と外の壁についてなんだが」
「なるほど、初めての方はみなさまそこが気になるようです。それでは説明させていただきますね。あ、お飲みものが来たようなので、どうぞお飲みになりながらお聞きになってください」
「わかった」
俺がうなずくと、すっと目前にカップが置かれた。
これはまた、上品なカップだな。
香りは甘い。
色は白っぽいところを見ると、大公国で飲んだ乳茶のようなものか。
味は大公国の乳茶よりも少し苦味があり、やわらかで深い香りを感じた。
俺は大公国の乳茶よりもこっちのほうが好きかな。
「この列車の窓に使われているのは、幻影イカという海の魔物の、透明な内殻と言われる殻から切り出された素材です。この魔物には外の景色に擬態するという能力があるのですが、それは皮膚組織が見たものをこの内殻部分に映し出すというもので、その特性を研究した結果作られたのがこの窓なのです。壁の表面に組み込まれた魔物の組織と窓とが連動して、外の景色を映し出すという仕組みです」
「なるほど。しかし、なんでわざわざそんなことをしたんだ? 煙が酷くでも壁をなくして外を直接見えるようにしたほうが簡単だし、手間がいらないだろうに」
「それは前提条件が逆なのです」
「ほう?」
「あの壁は列車の安全な運行のために作られたもので、魔物を寄せ付けない作用があります」
「本当か! それは凄い仕組みじゃないか。ぜひ詳しく教えて欲しい」
驚きの情報に俺の興味はさらに高まった。
魔物を寄せ付けない壁があればどれほど多くの集落が助かるかわからない。
「それほど難しいものではありません。と言っても、最近になって発見されるまでは誰も気づかなかったのですから、やはり画期的な仕組みと言っていいでしょうね。実はあの壁にはドラゴンの排泄物が混ぜ込んであるのです」
「そうか! なるほど、聞いてみればどうして今まで誰も思いつかなかったのか不思議なぐらいだな。ああいや、そもそもドラゴンの排泄物を集めるのは命がけだ、ドラゴンの素材ならともかく排泄物をわざわざ集めようなんて思うはずもないか。この国はその辺りをどう解決したんだ?」
「実は、我が国にはドラゴンを研究している専門の学者がいるのですが、この方が、ドラゴンは住居と排泄場を分けていることを突き止めたのです。そして、排泄場はたびたび移動するということがわかりました。素材として利用するのは古く、もはや使われていないドラゴンの排泄場のものです」
「おお……」
俺はあまりの情報に胸が熱くなるのを禁じ得なかった。
これは簡単に公開するよりも金を取って公開するべき情報なのに、この国では普通に知られているらしいことも驚きだ。
というか、この情報がなぜほかの国に出回らなかったのかと訝しく思ったのだが、すぐにその答えに辿り着いた。
この国は西部諸国との国交を断絶している。
入国出来るのは移住する者だけだ。
外に情報が出るルートがないのだ。
いや、一つだけあるにはある。
大聖堂の表敬訪問だ。
だが、祝福や説教のためだけに訪れる大聖堂の使者は、こういった技術に興味がなかったのだろう。
「なんてこった。ああ、ありがとう、これはお礼だ、取っておいてくれ」
俺は案内の青年と食堂の係にそれぞれ銀貨二枚を渡した。
「お客さまこれは多すぎます」
青年と係の男性が少し困ったように銀貨を見つめる。
「いや、それだけの価値がある話をしてもらった。本当は足りないぐらいだが、あまりもらいすぎると困るのだろう? このぐらいなら気前のいい貴族や商人なら振る舞うこともあるはずだ」
二人は少し笑い、「ありがとうございます」と礼を言って銀貨を受け取った。
すごい情報だが、ここから外にこの情報を届ける手段がない。
残念ながら報告は東国に行って帰ってからのことになるな。
今この情報を最も欲しているのは大森林に出来た迷宮を見張るための駐留地だろう。
ほかにも、開拓村などの安全を守りやすくなるはずだ。
俺は逸る心を落ち着かせながら、乳茶を口にしたのだった。
「なんだ?」
思わず身構えていると、そこには動いていく外の景色が映し出される。
普通に外が見えているようにしか思えないが、違和感があった。
そこで窓を少し開けてみることにする。
「ぬ? この窓どうやって開けるんだ?」
ほとんどの窓は外に持ち上げてつっかえ棒で支える形で開放するものだが、硝子の嵌った窓は開かないことが多い。この窓もその類かと思ったが、稼働する形に見えた。
「お、こうか?」
向こうに押すのではなく、上にまっすぐ持ち上げる形で開くようだ。
少し持ち上げてみる。
「うおっ! ゲホッ!」
「煙が!」
慌てて窓を閉じた。
窓のそとは煙で真っ黒だったのだ。
しかもそれだけではない。煙の向こうには何やら壁のようなものがあった。
「ダスター、顔が真っ黒」
少し笑ったメルリルに言われて顔をこすってみると手が黒く汚れる。
「そんな風にしたら汚れが広がるわ。こっちを向いて」
そう言って、手巾に水差しから水を垂らして濡らすと、俺の顔を丁寧に拭ってくれた。
「すまない」
「その手も出して」
素直に手を出して顔をこすったときについた汚れを拭き取ってもらう。
ううむ、世話を焼かれてしまった。
「それにしても、煙はともかくとして、窓の向こうには壁があったぞ。この窓どうなっているんだ?」
「じゃあこれ、外の景色じゃないってこと?」
「そうなるな」
俺は足元が揺れるなか立ち上がって個室の外へと向かう。
「どこへ行くの?」
「わからないときは聞くのが一番だ」
「ふふ、行ってらっしゃい」
メルリルの笑顔に送り出されて俺はゆっくりと通路を見回した。
まだ朝の早いので、眠っている者が多いのか、列車の通路はシンと静まり返っている。
レールを踏む列車の車輪の音が響いているが、馬車に比べれば揺れも音もはるかに優しいと言えた。
それよりはどこかで大きな金具同士がぶつかっているような金属の響きが耳につく。
通路沿いに進むと扉があり、ノックしても反応がないので開くとそこには渡り板ともう一つ扉があった。
どうやら個室のある車輪の付いた箱をいくつか繋いでいる仕組みのようだ。
扉と扉の間は外になる訳だが、窓を開けたときほど煙は来なかった。
そしてここからだと両側にある壁がよく見える。
「壁もなんか光ってるな」
さらに先にある扉を開けて先に進むと、俺たちのところと同じような個室が両側にある通路に出た。
同じ要領で前へ前へと進んで行くと、今までと違う広々としたホールのような箱に出る。
「いらっしゃいませ。まだ朝食の準備は出来ていませんが、お待ちいただけますか?」
どうやら食堂のようだ。
広いホールには中央に螺旋階段があり、上にも部屋があることが伺える。
「ああ、いや、食事はまだ大丈夫だ。実はこの列車について聞きたいことがあるんだが、詳しい人はいるだろうか?」
「承知いたしました。では案内役をお呼びいたしましょう」
食堂の係らしい男が、片隅にある紐を引っ張る。
すると、しばらくして前方にある扉から少し若い青年がやって来た。
列車関係者の肩章を付けている。
「どうぞそちらのお席をお使いください。何もご用意出来ませんが、お飲み物程度ならお出し出来ますよ。温かいものでよろしいですか?」
「お願いします。おいくらですか?」
「いえ、お飲み物はサービスになりますので」
「ありがとうございます」
食堂の係の人にお礼を言って、案内役という青年に手を挙げて合図をする。
「何か御用ですか?」
「ええっと、座ってもらえるか?」
「申し訳ありません。お席はお客さまのためのものなので、私たちはここでは座ることが出来ないのです」
「それはまた、大変だな」
「いえ、慣れていますから」
「そうか」
まるで貴族の使用人のようだが、考えてみればこんな高い乗り物に乗るのは貴族が多いのだろうから、そういう作法とかは貴族の流儀に則っているのだろう。
「聞きたいのは、この列車の窓と外の壁についてなんだが」
「なるほど、初めての方はみなさまそこが気になるようです。それでは説明させていただきますね。あ、お飲みものが来たようなので、どうぞお飲みになりながらお聞きになってください」
「わかった」
俺がうなずくと、すっと目前にカップが置かれた。
これはまた、上品なカップだな。
香りは甘い。
色は白っぽいところを見ると、大公国で飲んだ乳茶のようなものか。
味は大公国の乳茶よりも少し苦味があり、やわらかで深い香りを感じた。
俺は大公国の乳茶よりもこっちのほうが好きかな。
「この列車の窓に使われているのは、幻影イカという海の魔物の、透明な内殻と言われる殻から切り出された素材です。この魔物には外の景色に擬態するという能力があるのですが、それは皮膚組織が見たものをこの内殻部分に映し出すというもので、その特性を研究した結果作られたのがこの窓なのです。壁の表面に組み込まれた魔物の組織と窓とが連動して、外の景色を映し出すという仕組みです」
「なるほど。しかし、なんでわざわざそんなことをしたんだ? 煙が酷くでも壁をなくして外を直接見えるようにしたほうが簡単だし、手間がいらないだろうに」
「それは前提条件が逆なのです」
「ほう?」
「あの壁は列車の安全な運行のために作られたもので、魔物を寄せ付けない作用があります」
「本当か! それは凄い仕組みじゃないか。ぜひ詳しく教えて欲しい」
驚きの情報に俺の興味はさらに高まった。
魔物を寄せ付けない壁があればどれほど多くの集落が助かるかわからない。
「それほど難しいものではありません。と言っても、最近になって発見されるまでは誰も気づかなかったのですから、やはり画期的な仕組みと言っていいでしょうね。実はあの壁にはドラゴンの排泄物が混ぜ込んであるのです」
「そうか! なるほど、聞いてみればどうして今まで誰も思いつかなかったのか不思議なぐらいだな。ああいや、そもそもドラゴンの排泄物を集めるのは命がけだ、ドラゴンの素材ならともかく排泄物をわざわざ集めようなんて思うはずもないか。この国はその辺りをどう解決したんだ?」
「実は、我が国にはドラゴンを研究している専門の学者がいるのですが、この方が、ドラゴンは住居と排泄場を分けていることを突き止めたのです。そして、排泄場はたびたび移動するということがわかりました。素材として利用するのは古く、もはや使われていないドラゴンの排泄場のものです」
「おお……」
俺はあまりの情報に胸が熱くなるのを禁じ得なかった。
これは簡単に公開するよりも金を取って公開するべき情報なのに、この国では普通に知られているらしいことも驚きだ。
というか、この情報がなぜほかの国に出回らなかったのかと訝しく思ったのだが、すぐにその答えに辿り着いた。
この国は西部諸国との国交を断絶している。
入国出来るのは移住する者だけだ。
外に情報が出るルートがないのだ。
いや、一つだけあるにはある。
大聖堂の表敬訪問だ。
だが、祝福や説教のためだけに訪れる大聖堂の使者は、こういった技術に興味がなかったのだろう。
「なんてこった。ああ、ありがとう、これはお礼だ、取っておいてくれ」
俺は案内の青年と食堂の係にそれぞれ銀貨二枚を渡した。
「お客さまこれは多すぎます」
青年と係の男性が少し困ったように銀貨を見つめる。
「いや、それだけの価値がある話をしてもらった。本当は足りないぐらいだが、あまりもらいすぎると困るのだろう? このぐらいなら気前のいい貴族や商人なら振る舞うこともあるはずだ」
二人は少し笑い、「ありがとうございます」と礼を言って銀貨を受け取った。
すごい情報だが、ここから外にこの情報を届ける手段がない。
残念ながら報告は東国に行って帰ってからのことになるな。
今この情報を最も欲しているのは大森林に出来た迷宮を見張るための駐留地だろう。
ほかにも、開拓村などの安全を守りやすくなるはずだ。
俺は逸る心を落ち着かせながら、乳茶を口にしたのだった。
10
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる
グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。
『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。
2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。
主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。