284 / 885
第五章 破滅を招くもの
389 ハグレ討伐
しおりを挟む
岩の擬態を解いたハグレは、ただでさえ巨大な体を大きく膨らませた。
具体的に言うと、体毛がいきなり硬質化したようにピンピンと立ち上がったのだ。
そしてようやく里のきこりたちが見たというトゲトゲの穴熊のような姿となった。
「っ!」
その姿を確認した途端、勇者がすかさずハグレの足元に斬りかかる。
だが、するりと素早く動いたハグレは勇者の剣を爪で弾いた。
「硬い!」
ハグレはそのまま止まらずに、俺たちのほうへと突っ込んで来る。
速い!
「散開しろ!」
俺はそれだけ叫ぶと、ハグレとすれ違うようにギリギリで身を躱して「星降りの剣」を叩き込む。
「なにっ!」
なんと、「星降りの剣」が弾かれた。
トゲのように見える体毛は、弾力のあるしなりによって剣の切断力を反らしたのだ。
それにしたってドラゴンの爪製だぞ? とんでもないな。
「きゃあ!」
悲鳴が上がる。
見ると、聖女が川にはまって流されていた。
マズい、足を滑らせたか。
もう少し下流に行けば水深も浅くなるが、ここはかなり深い。
聖女の加護も溺れないようにはしてくれないようだった。
「ミュリア!」
すかさずモンクが飛び込み、聖女を追う。
「アルフ! 二人をサポートしろ! 川に落ちた相手を一人で助けるのは難しい」
「わかった! そっちは任せる!」
勇者が流される二人を追って戦線離脱した。
弱っていると見たのか、ハグレは川落ち組を追おうとしたが、その鼻先に聖騎士が石を投げつけて意識を反らす。
しかしこいつすばしっこいな。この体の大きさで、この動きでは俺も技が出せない。
ん? こいつ口を大きく開けたぞ。
「つむじ風が来るぞ!」
きこりから聞いた話を思い出し、しつこく川のなかの二人を狙っているハグレの前方に回り込む。
出来るかどうかわからないが、その魔法とやらを斬ってやるよ。
一度引いた体勢から、ダンッ! と前脚を地面に突いて、前方に頭を突き出したハグレの鼻先の地面と水が中空に巻き上げられる。
「つぅ!」
ヤバイ、つむじ風だけならともかく、水や土は斬れないし、斬っても意味がないぞ。
そのとき、背後から鋭い笛の音が響いた。
すると巻き上がった全てのものがハグレのほうへと吹き返され、俺とハグレとの中間で勢いを失ってドサドサと落ちる。
「助かった、メルリル」
「はい!」
メルリルが風の精霊を使ったのだろう。
ハグレは不思議そうに頭を振って「ギャギャギャッ!」と鳴き声を上げる。
どうしてつむじ風が消えたのか理解出来なかったんだろうな。
その戸惑いを隙と見て、術を放った反動で少し立ち上がった状態だったハグレの体の下に、聖騎士が潜り込んで腹側に短槍を突き入れた。
が、その穂先もまるで蝋かなにかの表面をなぞったかのように滑る。
「腹は柔らかいと思いましたが、そう簡単にはいかないようですね」
「気をつけろ。こいつ魔力がオーバーフローしている。目が真っ赤だろ?」
「はい」
「あれは魔力の循環が破綻している状態だ。体表部分になんらかの魔法効果が出てるんだろうな」
「魔力のオーバーフローとは、魔力暴走と何か違うのでしょうか?」
「魔力暴走は一気に吹き出るが、オーバーフローは少しずつ漏れ出てる感じかな? 冒険者のなかにはこういう個体を狂乱種と呼ぶ奴もいる。短命なんだが、やたら暴れるんで被害が甚大なんだ」
俺と聖騎士はハグレから距離を取る。
一方のハグレのほうも、俺たちが普段の獲物と何か違うと思ったのか、うなりながら様子見をしているようだった。
「申し訳ありません」
「悪かったね」
その間に川から引き上げられた聖女と彼女を助けたモンクが合流した。
二人の後ろから勇者も来る。
全員びしょ濡れである。
「ミュリア、さっそくで悪いがあいつの動きを鈍らせる魔法かなんかないか?」
「混乱でいいでしょうか?」
「とりあえずやってくれ」
「はい! ものを見ても理解せず、声を聞いても気づかない。自らの影に足を取られよ」
聖女の魔法がハグレに放たれる。
ハグレは頭を振って少しよろめいた。
よし、今だ!
「斬り裂け! 断絶の剣! ……っ!」
嘘だろ、剣筋が滑ったぞ。
「グギャアアアアア!」
滑った剣は中心から逸れたものの、長い爪を持った前脚を斬り飛ばした。
ハグレはよろめきながらカッカッカッ! と、牙を打ち鳴らす。
「師匠、俺が!」
勇者が半分飛ぶように駆け出し、剣に炎を纏わせた。
「燃えろ!」
切断された前脚の傷口にぴたりと炎をまとった剣が重なり、そこから縦に斬り裂く。
同時に前脚が炎に包まれる。
ハグレはのたうちまわりながら川のなかに半身を突っ込むが、勇者の剣の傷跡の炎は水のなかですら燃えていた。
「途中で躱された。しぶとい!」
勇者が暴れるハグレに巻き込まれないように距離を取った。
「フォルテ!」
暴れてそこら中に土砂崩れを引き起こし、川岸を崩壊させながらハグレは逃げに移ろうとしている。
あのまま逃がす訳にはいかない。
ずっと、頭上で旋回しながら機会を窺っていたフォルテは、俺の呼びかけに「ケーン!」とひと声鳴くと、纏っている青い光を膨れ上がらせて、錐揉み状態になり、まるで青い光の矢のようにハグレに突っ込んだ。
フォルテのアタックはハグレの体表に弾かれることなくその体を貫く。
崖を崩しながら這い上がろうとしていたハグレは「ギャッ!」と声を上げると、跳ねて沢に落ちた。
体に纏った魔力が急速に萎む。
「今だアルフ!」
「おう!」
すかさず駆け寄った勇者がその首を跳ね飛ばす。
今度こそ剣は滑らずに肉に届いた。
声もなく、ハグレは死に、その血が土で茶色く濁った川をさらに赤く染めた。
「思ったより苦労したな」
「さっきはあんなに硬くてツルツル滑ったのに、今は普通の毛だ」
勇者はハグレの毛皮に触れながら不思議そうに言った。
「そいつの魔力特性だったんだろうな。つむじ風も使うし、なかなかとんでもない魔物だった」
ハグレの魔物は体がでかすぎるので死体を運ぶのは無理と判断して、勇者が切り落とした頭だけを証拠として持ち帰ることにした。
本来は体を埋めるか燃やすかしたいところだが、里の人たちが何かに使うかもしれないので今日のところはそのままにしておく。
「俺はもうちょっと奥まで調査してから帰るから、お前たちは先にそれを持って戻ってくれ。名主さんも里の人も安心するだろ」
「俺も残る!」
俺の言葉に勇者が異議を申し立てたが、魔物の巨大な頭を担いで山を下りることが出来るのは勇者だけだ。
当然却下である。
「俺とメルリルとフォルテで少しだけ調査するだけだから。すぐに戻る」
「……わかった」
びしょ濡れの三人をメルリルが風を使って乾かし、しぶしぶ魔物の頭を担いだ勇者を送り出した。
「ダスター、気になるの?」
メルリルが俺の顔を見て尋ねる。
「ああ。普通ハグレはもっと痩せてるし、あいつはいくらなんでもデカすぎた。よほどの魔力溜まりがあるのかなと思ってな」
「私も気になっていた。あの案内の人が植林をしているからあそこの森は動物の暮らせる環境じゃないって言ってたけど、精霊の気配が薄すぎた。あれだけ木が育っているのに、おかしすぎる」
「そうだ。壁のこっちは極端に魔力が少ない。だがこの川は魔力が豊富なんだよな。つまり壁の向こうは魔力が多く、あのハグレは魔物を食ってデカくなったと考えることが出来る。本当なら壁のこっち側に来たりはしなかったんだろうが、この川に沿って下って来たってところか」
普通魔力は濃いところから薄いところに流れ込むものだが、土地は不動のものなので、同じ場所に魔力が溜まり続けることがある。そうしてやがて魔力崩壊が起きてその場所は迷宮となる。
もしかするとこの向こうには迷宮が出来ているのではないか? 俺はそれを懸念していた。
具体的に言うと、体毛がいきなり硬質化したようにピンピンと立ち上がったのだ。
そしてようやく里のきこりたちが見たというトゲトゲの穴熊のような姿となった。
「っ!」
その姿を確認した途端、勇者がすかさずハグレの足元に斬りかかる。
だが、するりと素早く動いたハグレは勇者の剣を爪で弾いた。
「硬い!」
ハグレはそのまま止まらずに、俺たちのほうへと突っ込んで来る。
速い!
「散開しろ!」
俺はそれだけ叫ぶと、ハグレとすれ違うようにギリギリで身を躱して「星降りの剣」を叩き込む。
「なにっ!」
なんと、「星降りの剣」が弾かれた。
トゲのように見える体毛は、弾力のあるしなりによって剣の切断力を反らしたのだ。
それにしたってドラゴンの爪製だぞ? とんでもないな。
「きゃあ!」
悲鳴が上がる。
見ると、聖女が川にはまって流されていた。
マズい、足を滑らせたか。
もう少し下流に行けば水深も浅くなるが、ここはかなり深い。
聖女の加護も溺れないようにはしてくれないようだった。
「ミュリア!」
すかさずモンクが飛び込み、聖女を追う。
「アルフ! 二人をサポートしろ! 川に落ちた相手を一人で助けるのは難しい」
「わかった! そっちは任せる!」
勇者が流される二人を追って戦線離脱した。
弱っていると見たのか、ハグレは川落ち組を追おうとしたが、その鼻先に聖騎士が石を投げつけて意識を反らす。
しかしこいつすばしっこいな。この体の大きさで、この動きでは俺も技が出せない。
ん? こいつ口を大きく開けたぞ。
「つむじ風が来るぞ!」
きこりから聞いた話を思い出し、しつこく川のなかの二人を狙っているハグレの前方に回り込む。
出来るかどうかわからないが、その魔法とやらを斬ってやるよ。
一度引いた体勢から、ダンッ! と前脚を地面に突いて、前方に頭を突き出したハグレの鼻先の地面と水が中空に巻き上げられる。
「つぅ!」
ヤバイ、つむじ風だけならともかく、水や土は斬れないし、斬っても意味がないぞ。
そのとき、背後から鋭い笛の音が響いた。
すると巻き上がった全てのものがハグレのほうへと吹き返され、俺とハグレとの中間で勢いを失ってドサドサと落ちる。
「助かった、メルリル」
「はい!」
メルリルが風の精霊を使ったのだろう。
ハグレは不思議そうに頭を振って「ギャギャギャッ!」と鳴き声を上げる。
どうしてつむじ風が消えたのか理解出来なかったんだろうな。
その戸惑いを隙と見て、術を放った反動で少し立ち上がった状態だったハグレの体の下に、聖騎士が潜り込んで腹側に短槍を突き入れた。
が、その穂先もまるで蝋かなにかの表面をなぞったかのように滑る。
「腹は柔らかいと思いましたが、そう簡単にはいかないようですね」
「気をつけろ。こいつ魔力がオーバーフローしている。目が真っ赤だろ?」
「はい」
「あれは魔力の循環が破綻している状態だ。体表部分になんらかの魔法効果が出てるんだろうな」
「魔力のオーバーフローとは、魔力暴走と何か違うのでしょうか?」
「魔力暴走は一気に吹き出るが、オーバーフローは少しずつ漏れ出てる感じかな? 冒険者のなかにはこういう個体を狂乱種と呼ぶ奴もいる。短命なんだが、やたら暴れるんで被害が甚大なんだ」
俺と聖騎士はハグレから距離を取る。
一方のハグレのほうも、俺たちが普段の獲物と何か違うと思ったのか、うなりながら様子見をしているようだった。
「申し訳ありません」
「悪かったね」
その間に川から引き上げられた聖女と彼女を助けたモンクが合流した。
二人の後ろから勇者も来る。
全員びしょ濡れである。
「ミュリア、さっそくで悪いがあいつの動きを鈍らせる魔法かなんかないか?」
「混乱でいいでしょうか?」
「とりあえずやってくれ」
「はい! ものを見ても理解せず、声を聞いても気づかない。自らの影に足を取られよ」
聖女の魔法がハグレに放たれる。
ハグレは頭を振って少しよろめいた。
よし、今だ!
「斬り裂け! 断絶の剣! ……っ!」
嘘だろ、剣筋が滑ったぞ。
「グギャアアアアア!」
滑った剣は中心から逸れたものの、長い爪を持った前脚を斬り飛ばした。
ハグレはよろめきながらカッカッカッ! と、牙を打ち鳴らす。
「師匠、俺が!」
勇者が半分飛ぶように駆け出し、剣に炎を纏わせた。
「燃えろ!」
切断された前脚の傷口にぴたりと炎をまとった剣が重なり、そこから縦に斬り裂く。
同時に前脚が炎に包まれる。
ハグレはのたうちまわりながら川のなかに半身を突っ込むが、勇者の剣の傷跡の炎は水のなかですら燃えていた。
「途中で躱された。しぶとい!」
勇者が暴れるハグレに巻き込まれないように距離を取った。
「フォルテ!」
暴れてそこら中に土砂崩れを引き起こし、川岸を崩壊させながらハグレは逃げに移ろうとしている。
あのまま逃がす訳にはいかない。
ずっと、頭上で旋回しながら機会を窺っていたフォルテは、俺の呼びかけに「ケーン!」とひと声鳴くと、纏っている青い光を膨れ上がらせて、錐揉み状態になり、まるで青い光の矢のようにハグレに突っ込んだ。
フォルテのアタックはハグレの体表に弾かれることなくその体を貫く。
崖を崩しながら這い上がろうとしていたハグレは「ギャッ!」と声を上げると、跳ねて沢に落ちた。
体に纏った魔力が急速に萎む。
「今だアルフ!」
「おう!」
すかさず駆け寄った勇者がその首を跳ね飛ばす。
今度こそ剣は滑らずに肉に届いた。
声もなく、ハグレは死に、その血が土で茶色く濁った川をさらに赤く染めた。
「思ったより苦労したな」
「さっきはあんなに硬くてツルツル滑ったのに、今は普通の毛だ」
勇者はハグレの毛皮に触れながら不思議そうに言った。
「そいつの魔力特性だったんだろうな。つむじ風も使うし、なかなかとんでもない魔物だった」
ハグレの魔物は体がでかすぎるので死体を運ぶのは無理と判断して、勇者が切り落とした頭だけを証拠として持ち帰ることにした。
本来は体を埋めるか燃やすかしたいところだが、里の人たちが何かに使うかもしれないので今日のところはそのままにしておく。
「俺はもうちょっと奥まで調査してから帰るから、お前たちは先にそれを持って戻ってくれ。名主さんも里の人も安心するだろ」
「俺も残る!」
俺の言葉に勇者が異議を申し立てたが、魔物の巨大な頭を担いで山を下りることが出来るのは勇者だけだ。
当然却下である。
「俺とメルリルとフォルテで少しだけ調査するだけだから。すぐに戻る」
「……わかった」
びしょ濡れの三人をメルリルが風を使って乾かし、しぶしぶ魔物の頭を担いだ勇者を送り出した。
「ダスター、気になるの?」
メルリルが俺の顔を見て尋ねる。
「ああ。普通ハグレはもっと痩せてるし、あいつはいくらなんでもデカすぎた。よほどの魔力溜まりがあるのかなと思ってな」
「私も気になっていた。あの案内の人が植林をしているからあそこの森は動物の暮らせる環境じゃないって言ってたけど、精霊の気配が薄すぎた。あれだけ木が育っているのに、おかしすぎる」
「そうだ。壁のこっちは極端に魔力が少ない。だがこの川は魔力が豊富なんだよな。つまり壁の向こうは魔力が多く、あのハグレは魔物を食ってデカくなったと考えることが出来る。本当なら壁のこっち側に来たりはしなかったんだろうが、この川に沿って下って来たってところか」
普通魔力は濃いところから薄いところに流れ込むものだが、土地は不動のものなので、同じ場所に魔力が溜まり続けることがある。そうしてやがて魔力崩壊が起きてその場所は迷宮となる。
もしかするとこの向こうには迷宮が出来ているのではないか? 俺はそれを懸念していた。
11
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。