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第六章 その祈り、届かなくとも……
449 交流
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「結果としてよかったのか悪かったのか、今の時点では判断しにくいな」
話し合いの結果、俺たちは客人扱いで一つの天幕に通された。
荷物や武器を取り上げられることもなかったのは幸いだろう。
この件に関しては、族長のモルスは大反対したのだが、長老が「相手を信じることで相手からも信用される」と、意見を曲げなかったのだ。
正直に言わせてもらえば、俺としては族長のほうが正しいと思う。
見も知らぬよそ者が武器を持ったまま滞在しているとか恐ろし過ぎるだろ。
ただ、俺としてはほかの荷物はともかくとして、ドラゴンの鱗のナイフと「星降り」の剣は他人に預ける訳にはいかないので、奪われるとなったら最大限に抵抗するしかなかった。
その辺長老には見抜かれていた気がする。
そもそも暴れてもあの男、鷹のダックがいる限り俺に勝ち目があるとも思えないんだけどな。
「外に見張りがいる」
「まぁ軟禁状態だよな」
許可なく外に出るなと言われているし、屈強な戦士が見張りとして立っているので、罪人扱いよりも少しマシという立場であることは察することが出来る。
「メルリルは大連合の部族について何か知らないか? 確か火喰いの魔物を封じた熱の山の近くでうちの国と大連合のどこかの部族が争っていたはずなんだが……さっき穴熊がどうとか言ってたな」
俺は大連合が小部族の集まりであるということは知っているが、その内情にはあまり詳しくない。
というか、西部や東部の人間のほとんどが大陸中央の土地と民についてほとんど知らないのだ。
何度か西から東へと大陸を横断しようと試みた冒険者もいたのだが、そのことごとくが消息不明となっている。
そのせいで、大連合の民は人を食うという噂まである始末だ。
「穴熊という名前は少し耳にしたことがある」
「お、どういう部族なんだ?」
「私達が唯一取引している平野人の集落に行った里の者が聞いた噂話の一つにあった。なんでも、こっそり鉱石を掘っていたり、待ち伏せで荷馬車を襲ったりするのだとか。垂直に深い穴を掘るのが巧みで、掘った穴に周囲の土そっくりの蓋をしていて、気づかずに近くに行くと突然地面から襲われると」
「そりゃあ恐ろしいな」
確か蜘蛛の一種にそんな狩りをするのがいたよな。
「土の精霊を使役しているのだという話だったので、私も興味があって覚えていたの」
「精霊か、ミャアは巫女だと言っていたし、あの屈強な戦士を精霊憑きとか呼んでいたな。メルリルの言う精霊の祝福と同じことなんだろうか?」
「あの戦士からは確かに強い精霊の気配がしていたけど、生まれつきの祝福持ちではないと思う。何か精霊の印を身に帯びているんじゃないかな?」
「印……か」
鷹のダックは半裸だったので、上半身を晒していたが、そのようなものには気づかなかった。
だが、マントを羽織っていたので、背中は見えていない。
背中に何かあると考えるべきか。
「いずれにしろ、大連合の部族は精霊となんらかの契約を結んでいると考えていいだろう。俺たちが脱出したのがその聖地で、名前が精霊の寝所か……偶然とはとても思えないな」
「ええ。おそらくあそこは精霊界と現し世との境界が薄い。だから脱出出来た」
軟禁状態にされているおかげで落ち着いてことの成り行きを考えることが出来た。
ここの人たちから当面は害される心配がないのならしばらく留まってもいいだろう。
そもそも俺たちに急ぐ必要はない。
元の場所には勇者達が残っていたので、邪神がいなくなった後始末はあいつらがどうにかするだろうし、帝国のドラゴン学者と大聖堂からの依頼は別に期限がある訳でもないので、報告出来るときに報告すればいいだろう。
「問題なければここで少し骨休めするか? 精霊の気配が濃い場所ならメルリルにとっては街中よりも居心地がいいだろ?」
「いいの?」
「悪いということはないだろう。なぁフォルテ」
「ピャ」
俺の頭の上でうつらうつらしていたフォルテは、寝ぼけた声で返事する。
俺達とここに住む人達の間には信頼関係がない。
そんな場所で無茶をするのは厳禁だ。
互いに理解を深めてからでないと、話が出来る状態にならない。
疑心暗鬼状態でことを進めると、だいたいにおいて誤解が広がるばかりなのだ。
「まぁ出来ることから始めるか」
俺はおもむろに立ち上がると、入り口でずっと立ち番をしている若者二人に声をかけた。
「すまないが、美味い茶やつまめるものを頼めないか?」
「何を言う。よそ者に振る舞うものなどないぞ」
若者達は取り付く島もないといった感じだ。
「実は東方の珍しい酒があるんだが」
「……珍しい酒?」
やはりどこの土地にでも酒好きはいるようだ。
話をしていた若者は興味がありそうにぐっと身を乗り出して来た。
もう一人はゴクリと喉を鳴らしている。
「さ、酒など、特別なときにしか口に出来ないものだぞ」
「貴重なものなら自分で飲まなくても贈り物にでも出来るだろ? こういう物々交換で取引とかはしないのか?」
「季節に二度ほど交易の場が開かれるし、部族間を行き来する交易商人はいるぞ」
「ならそういう取引だと思えばいい。俺たちは罪人ではなく客人という扱いなのだろう?」
「まぁ、確かにそうだが……」
青年たちは互いに目配せをして意思の確認をしているようだ。
「そ、その酒とやらを少し味見してみないと決められないな」
「確かにそうだな。気に入った瓶を買ってそれに小分けしているから小さいのを一つお二人に進呈しよう」
「び、瓶とはなんだ?」
「ガラスを知らないのか?」
「ガラスは知っているぞ! 飾りに使うものであろう」
「そのガラスで壺のようなものを作ったのが瓶だ」
どうやらガラス瓶を知らないようなので、酒入りの瓶をそのまま手渡してやる。
「おお、美しい!」
「これはイメリダに贈ったら喜ぶのでは?」
「中身は俺たちで試してみないとな」
「悪いものだったらいかぬからな」
などと話し合って、どうやら受け取ることに決めたようだ。
信頼関係を構築するのはまだまだこれからだし、最初の一本はプレゼントのつもりだったのだが、彼らはその後ちゃんと茶器と茶を淹れる道具のセットと、干しナツメを差し入れてくれた。
そう言えば干しナツメは大陸中央の特産品だったな。
見張りの二人は案外と純朴な若者達のようだった。
話し合いの結果、俺たちは客人扱いで一つの天幕に通された。
荷物や武器を取り上げられることもなかったのは幸いだろう。
この件に関しては、族長のモルスは大反対したのだが、長老が「相手を信じることで相手からも信用される」と、意見を曲げなかったのだ。
正直に言わせてもらえば、俺としては族長のほうが正しいと思う。
見も知らぬよそ者が武器を持ったまま滞在しているとか恐ろし過ぎるだろ。
ただ、俺としてはほかの荷物はともかくとして、ドラゴンの鱗のナイフと「星降り」の剣は他人に預ける訳にはいかないので、奪われるとなったら最大限に抵抗するしかなかった。
その辺長老には見抜かれていた気がする。
そもそも暴れてもあの男、鷹のダックがいる限り俺に勝ち目があるとも思えないんだけどな。
「外に見張りがいる」
「まぁ軟禁状態だよな」
許可なく外に出るなと言われているし、屈強な戦士が見張りとして立っているので、罪人扱いよりも少しマシという立場であることは察することが出来る。
「メルリルは大連合の部族について何か知らないか? 確か火喰いの魔物を封じた熱の山の近くでうちの国と大連合のどこかの部族が争っていたはずなんだが……さっき穴熊がどうとか言ってたな」
俺は大連合が小部族の集まりであるということは知っているが、その内情にはあまり詳しくない。
というか、西部や東部の人間のほとんどが大陸中央の土地と民についてほとんど知らないのだ。
何度か西から東へと大陸を横断しようと試みた冒険者もいたのだが、そのことごとくが消息不明となっている。
そのせいで、大連合の民は人を食うという噂まである始末だ。
「穴熊という名前は少し耳にしたことがある」
「お、どういう部族なんだ?」
「私達が唯一取引している平野人の集落に行った里の者が聞いた噂話の一つにあった。なんでも、こっそり鉱石を掘っていたり、待ち伏せで荷馬車を襲ったりするのだとか。垂直に深い穴を掘るのが巧みで、掘った穴に周囲の土そっくりの蓋をしていて、気づかずに近くに行くと突然地面から襲われると」
「そりゃあ恐ろしいな」
確か蜘蛛の一種にそんな狩りをするのがいたよな。
「土の精霊を使役しているのだという話だったので、私も興味があって覚えていたの」
「精霊か、ミャアは巫女だと言っていたし、あの屈強な戦士を精霊憑きとか呼んでいたな。メルリルの言う精霊の祝福と同じことなんだろうか?」
「あの戦士からは確かに強い精霊の気配がしていたけど、生まれつきの祝福持ちではないと思う。何か精霊の印を身に帯びているんじゃないかな?」
「印……か」
鷹のダックは半裸だったので、上半身を晒していたが、そのようなものには気づかなかった。
だが、マントを羽織っていたので、背中は見えていない。
背中に何かあると考えるべきか。
「いずれにしろ、大連合の部族は精霊となんらかの契約を結んでいると考えていいだろう。俺たちが脱出したのがその聖地で、名前が精霊の寝所か……偶然とはとても思えないな」
「ええ。おそらくあそこは精霊界と現し世との境界が薄い。だから脱出出来た」
軟禁状態にされているおかげで落ち着いてことの成り行きを考えることが出来た。
ここの人たちから当面は害される心配がないのならしばらく留まってもいいだろう。
そもそも俺たちに急ぐ必要はない。
元の場所には勇者達が残っていたので、邪神がいなくなった後始末はあいつらがどうにかするだろうし、帝国のドラゴン学者と大聖堂からの依頼は別に期限がある訳でもないので、報告出来るときに報告すればいいだろう。
「問題なければここで少し骨休めするか? 精霊の気配が濃い場所ならメルリルにとっては街中よりも居心地がいいだろ?」
「いいの?」
「悪いということはないだろう。なぁフォルテ」
「ピャ」
俺の頭の上でうつらうつらしていたフォルテは、寝ぼけた声で返事する。
俺達とここに住む人達の間には信頼関係がない。
そんな場所で無茶をするのは厳禁だ。
互いに理解を深めてからでないと、話が出来る状態にならない。
疑心暗鬼状態でことを進めると、だいたいにおいて誤解が広がるばかりなのだ。
「まぁ出来ることから始めるか」
俺はおもむろに立ち上がると、入り口でずっと立ち番をしている若者二人に声をかけた。
「すまないが、美味い茶やつまめるものを頼めないか?」
「何を言う。よそ者に振る舞うものなどないぞ」
若者達は取り付く島もないといった感じだ。
「実は東方の珍しい酒があるんだが」
「……珍しい酒?」
やはりどこの土地にでも酒好きはいるようだ。
話をしていた若者は興味がありそうにぐっと身を乗り出して来た。
もう一人はゴクリと喉を鳴らしている。
「さ、酒など、特別なときにしか口に出来ないものだぞ」
「貴重なものなら自分で飲まなくても贈り物にでも出来るだろ? こういう物々交換で取引とかはしないのか?」
「季節に二度ほど交易の場が開かれるし、部族間を行き来する交易商人はいるぞ」
「ならそういう取引だと思えばいい。俺たちは罪人ではなく客人という扱いなのだろう?」
「まぁ、確かにそうだが……」
青年たちは互いに目配せをして意思の確認をしているようだ。
「そ、その酒とやらを少し味見してみないと決められないな」
「確かにそうだな。気に入った瓶を買ってそれに小分けしているから小さいのを一つお二人に進呈しよう」
「び、瓶とはなんだ?」
「ガラスを知らないのか?」
「ガラスは知っているぞ! 飾りに使うものであろう」
「そのガラスで壺のようなものを作ったのが瓶だ」
どうやらガラス瓶を知らないようなので、酒入りの瓶をそのまま手渡してやる。
「おお、美しい!」
「これはイメリダに贈ったら喜ぶのでは?」
「中身は俺たちで試してみないとな」
「悪いものだったらいかぬからな」
などと話し合って、どうやら受け取ることに決めたようだ。
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