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第七章 幻の都
682 魔性の女とは
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「あねさん、正気ですか? 余所者を俺等の砦に連れて行くとか」
さっきの取り巻きの一人がメイサーに苦言を呈する。
まぁ当然だよな。
「いいだろ、中途半端に知られたまま地上に返すほうがヤバいじゃないか。それとも何か? お前勇者さまと戦って勝てる心算があるとか?」
「いや、それはありやせんが、何も正面から戦うだけが倒す方法じゃないですからね」
「おい、聞こえているぞ」
メイサーに文句を言う形で俺達に忠告している男に、逆に忠告する。
「けっ、聞こえるように言ってるに決まってるだろうが」
「ふん、勇者のパーティが力だけだと思うなよ?」
「どんなすげえやつでもな、無防備になる瞬間ってのはあるんだよ。人間である以上はな」
「そうか? それはお前の常識だよな? 勇者の常識はまた違うかもしれないぞ?」
勇者達にそんな脅しが通じると思われてしまうのはマズい。
ここは一歩も引けないところだ。
なぜか当事者達は俺の背後で何やら感心したような顔で、俺の言葉にうなずいているけどな。
なんで他人事みたいなんだよ。
ってか、本来はお前がやるべきことだろうが!
「くっ、ははっ! なんだいダスター、あんたまるで勇者の坊やの保護者みたいじゃないか? いつの間にそんなデカい子どもをこさえたのさ」
「うっさいな。それならこっちからも言わせてもらうが、俺は、お前とあいつの間に出来たガキに、昔のお前等の悪行三昧をバラしてやるのを楽しみにしてたんだぞ? なのに俺の期待を裏切りやがって」
「へー」
メイサーはニィっと口元を歪ませて笑った。
あ、ヤバい。
そう思ったときにはもう遅かった。
メイサーは被っていた怪しい兜を外すと、その素顔を迷宮草の灯りの元に晒す。
そしてあでやかに笑って言った。
「うれしかったんじゃないか? あんたあたしが好きだったんだろ?」
背後がざわつくのが感じられた。
「確かに美人かもしれないが、師匠に相応しいとは思えないな」
「へー、意外だね、ダスターみたいな唐変木にもそんなロマンスがあったんだ?」
「素敵ですね」
ああっ、恐れていた事態に……。
「あの頃、あんたに惚れてない男なんてめったにいなかっただろうが。だが、あんたの隣にはあいつがいた。だからあんただって夜ごと男共に窓の外から詩を捧げられたりせずに済んだんだろ」
「冒険者にそんな酔狂者がいるもんか」
「いや、いるぞ。俺が知っているだけで、五人はその方法で女を口説いた。そして一人は成功した」
「ははっ、そりゃあいいや、その成功した一人の奥方に話を聞いてみたいもんだ」
メイサーは、俺が憧れた女神は、全く変わっていなかった。
きらめく白銀の髪に魔力の光を帯びた青い目。
かつて銀の光と呼ばれていた頃そのままだ。
あの頃確か二十代後半だったはずだから、もう四十近いはずだろ?
なんだ、この女魔女か?
この女の美しさを見ていると、彼女の母親を得るために破滅したという、奴隷商の父親の気持ちがわかるような気がする。
手の届くところに奇跡の宝が転がっていれば、それを手にしない者がどれだけいるだろうか。
だが、俺が彼女のいたギルドで冒険者をしていた頃は、実は彼女の美しさはそれほど際立っていなかった。
なんと男である彼女の兄は、妹のメイサーをしのぐ美貌の持ち主だったのだ。
まさに生きた男神のような男だった。
あんな男でも死ぬのだ。
当時の俺がこの街を去ったのは、その事実を知って、世の無常を味わったせいかもしれない。
今となっては、当時の自分の気持ちは、既に遠く感じられるようになってしまったが。
「ダスター」
ふいに、メルリルに腕を掴まれて驚いた。
どうした?
「なんだ、周りにいる男共がどいつもこいつもヤバそうだから怖いのか? おい、メイサー、仲間は選べよ」
「ああん、なんだと! てめえ、いくらあねさんの知り合いだからって、許さねえぞ!」
「ほらほら、お前等、珍しいお客が来たからって雁首揃えて見物に来るんじゃないよ。ダスターも、無駄に挑発して見せて、こっちの腹を探ろうってんだろ? 昔っから話術はあんたの常套手段だ。あたしだって昔のように剣ばっかりの女じゃないんだ。そういう手には乗らないからね。……しかし、へー、ふーん」
メイサーがニヤニヤしながらこっちを見た。
っち、手の内を知られている相手とはやりにくいな。
「あんた、あたしや兄貴の顔のことをいろいろ言ってたけど、そのお嬢さん方も別嬪さん揃いじゃないか? どの娘が好みなんだい?」
「は? 後ろの二人はまだ子どもだろ?」
「へー。ってことはやっぱりそのひっついてる森人のお嬢さんか。顔もきれいだけど、耳と尻尾が新鮮だねぇ。あんた昔からやたら魔物に興味がありそうだったけど、とうとう……」
俺は思わずカッとして剣を抜いていた。
その切っ先がぴたりとメイサーの首の手前で止まる。
ち、やられた。
このアマ挑発しやがったな。
自分は武器に手すら触れてねえ。
たちまち、メイサーの周りのお仲間らしい連中が殺気立って武器を構える。
それに合わせるように勇者達も臨戦態勢だ。
「やめろ。俺が悪い。あー、メイサーも、そのお仲間も、悪かったな」
剣を収めて頭を下げる。
勇者達は不満そうだし、メイサーの仲間の殺気は消えない。
そんな緊張感漂うなか、メイサーは、大きな笑い声を上げた。
それだけじゃなく、腹を抱えて笑い転げだした。
「あ、あねさん……」
「あはははははっ! 見た? 見た? あのダスターが、どんなに挑発されても、人間相手に剣なんて抜いたことがない男が、女のために剣を抜いたよ。驚いた、この世に奇跡ってもんはあるんだねぇ。あたしはずっとそんなもん信じてなかったけど。あんたが本気になる相手を見つけるなんて」
「なんだ、好きな女がいて悪いか」
「いやいや、悪くない。全然悪くないよ。むしろいいよ。あんたいい顔になった。昔はそりゃあヤサぐれてたからね。なんだっけ、師匠に置いてかれたとか、商売女は怖いとか……」
「やめろ! なにいきなり暴露してやがんだ!」
ああ、昔を思い出す。
カーンの野郎がよくこうやって振り回されていたっけ。
思えば、カーンがいたからこそ、俺達への被害は抑えられていたんだよな。
迷宮から戻ったら一緒に酒でも酌み交わすか。
俺はちょっと現実逃避気味に、そんなことを考えたのだった。
さっきの取り巻きの一人がメイサーに苦言を呈する。
まぁ当然だよな。
「いいだろ、中途半端に知られたまま地上に返すほうがヤバいじゃないか。それとも何か? お前勇者さまと戦って勝てる心算があるとか?」
「いや、それはありやせんが、何も正面から戦うだけが倒す方法じゃないですからね」
「おい、聞こえているぞ」
メイサーに文句を言う形で俺達に忠告している男に、逆に忠告する。
「けっ、聞こえるように言ってるに決まってるだろうが」
「ふん、勇者のパーティが力だけだと思うなよ?」
「どんなすげえやつでもな、無防備になる瞬間ってのはあるんだよ。人間である以上はな」
「そうか? それはお前の常識だよな? 勇者の常識はまた違うかもしれないぞ?」
勇者達にそんな脅しが通じると思われてしまうのはマズい。
ここは一歩も引けないところだ。
なぜか当事者達は俺の背後で何やら感心したような顔で、俺の言葉にうなずいているけどな。
なんで他人事みたいなんだよ。
ってか、本来はお前がやるべきことだろうが!
「くっ、ははっ! なんだいダスター、あんたまるで勇者の坊やの保護者みたいじゃないか? いつの間にそんなデカい子どもをこさえたのさ」
「うっさいな。それならこっちからも言わせてもらうが、俺は、お前とあいつの間に出来たガキに、昔のお前等の悪行三昧をバラしてやるのを楽しみにしてたんだぞ? なのに俺の期待を裏切りやがって」
「へー」
メイサーはニィっと口元を歪ませて笑った。
あ、ヤバい。
そう思ったときにはもう遅かった。
メイサーは被っていた怪しい兜を外すと、その素顔を迷宮草の灯りの元に晒す。
そしてあでやかに笑って言った。
「うれしかったんじゃないか? あんたあたしが好きだったんだろ?」
背後がざわつくのが感じられた。
「確かに美人かもしれないが、師匠に相応しいとは思えないな」
「へー、意外だね、ダスターみたいな唐変木にもそんなロマンスがあったんだ?」
「素敵ですね」
ああっ、恐れていた事態に……。
「あの頃、あんたに惚れてない男なんてめったにいなかっただろうが。だが、あんたの隣にはあいつがいた。だからあんただって夜ごと男共に窓の外から詩を捧げられたりせずに済んだんだろ」
「冒険者にそんな酔狂者がいるもんか」
「いや、いるぞ。俺が知っているだけで、五人はその方法で女を口説いた。そして一人は成功した」
「ははっ、そりゃあいいや、その成功した一人の奥方に話を聞いてみたいもんだ」
メイサーは、俺が憧れた女神は、全く変わっていなかった。
きらめく白銀の髪に魔力の光を帯びた青い目。
かつて銀の光と呼ばれていた頃そのままだ。
あの頃確か二十代後半だったはずだから、もう四十近いはずだろ?
なんだ、この女魔女か?
この女の美しさを見ていると、彼女の母親を得るために破滅したという、奴隷商の父親の気持ちがわかるような気がする。
手の届くところに奇跡の宝が転がっていれば、それを手にしない者がどれだけいるだろうか。
だが、俺が彼女のいたギルドで冒険者をしていた頃は、実は彼女の美しさはそれほど際立っていなかった。
なんと男である彼女の兄は、妹のメイサーをしのぐ美貌の持ち主だったのだ。
まさに生きた男神のような男だった。
あんな男でも死ぬのだ。
当時の俺がこの街を去ったのは、その事実を知って、世の無常を味わったせいかもしれない。
今となっては、当時の自分の気持ちは、既に遠く感じられるようになってしまったが。
「ダスター」
ふいに、メルリルに腕を掴まれて驚いた。
どうした?
「なんだ、周りにいる男共がどいつもこいつもヤバそうだから怖いのか? おい、メイサー、仲間は選べよ」
「ああん、なんだと! てめえ、いくらあねさんの知り合いだからって、許さねえぞ!」
「ほらほら、お前等、珍しいお客が来たからって雁首揃えて見物に来るんじゃないよ。ダスターも、無駄に挑発して見せて、こっちの腹を探ろうってんだろ? 昔っから話術はあんたの常套手段だ。あたしだって昔のように剣ばっかりの女じゃないんだ。そういう手には乗らないからね。……しかし、へー、ふーん」
メイサーがニヤニヤしながらこっちを見た。
っち、手の内を知られている相手とはやりにくいな。
「あんた、あたしや兄貴の顔のことをいろいろ言ってたけど、そのお嬢さん方も別嬪さん揃いじゃないか? どの娘が好みなんだい?」
「は? 後ろの二人はまだ子どもだろ?」
「へー。ってことはやっぱりそのひっついてる森人のお嬢さんか。顔もきれいだけど、耳と尻尾が新鮮だねぇ。あんた昔からやたら魔物に興味がありそうだったけど、とうとう……」
俺は思わずカッとして剣を抜いていた。
その切っ先がぴたりとメイサーの首の手前で止まる。
ち、やられた。
このアマ挑発しやがったな。
自分は武器に手すら触れてねえ。
たちまち、メイサーの周りのお仲間らしい連中が殺気立って武器を構える。
それに合わせるように勇者達も臨戦態勢だ。
「やめろ。俺が悪い。あー、メイサーも、そのお仲間も、悪かったな」
剣を収めて頭を下げる。
勇者達は不満そうだし、メイサーの仲間の殺気は消えない。
そんな緊張感漂うなか、メイサーは、大きな笑い声を上げた。
それだけじゃなく、腹を抱えて笑い転げだした。
「あ、あねさん……」
「あはははははっ! 見た? 見た? あのダスターが、どんなに挑発されても、人間相手に剣なんて抜いたことがない男が、女のために剣を抜いたよ。驚いた、この世に奇跡ってもんはあるんだねぇ。あたしはずっとそんなもん信じてなかったけど。あんたが本気になる相手を見つけるなんて」
「なんだ、好きな女がいて悪いか」
「いやいや、悪くない。全然悪くないよ。むしろいいよ。あんたいい顔になった。昔はそりゃあヤサぐれてたからね。なんだっけ、師匠に置いてかれたとか、商売女は怖いとか……」
「やめろ! なにいきなり暴露してやがんだ!」
ああ、昔を思い出す。
カーンの野郎がよくこうやって振り回されていたっけ。
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