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第七章 幻の都
688 闇を照らす白銀の光
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聖女とひとしきり楽しくお話しをしていたリクスは、俺達に必要なものをこまごま聞いて、それを集めて来ると言っていた。
要するに、担当世話係ということなのだろう。
そのリクスの前では話し合いが難しいので、俺はとりあえず、今から必要なものを相談して決めると伝えた。
それで、リクスは、また後から来ると言って、名残惜しそうに、聖女と手を振り合って、自分の持ち場へと戻ったのである。
その後ろ姿を見ながら考えた。
特に禁止されていないなら、リクスにこのヤサと呼ばれている遺跡を案内してもらうという方法もある。
怪しまれずに動くには、彼女の存在は必須だろう。
「ミュリア、いつものを頼む」
内部の声や気配は漏らさず、外部の様子は伝わる結界。
普通の魔法では再現出来ないこの結界は、聖女や聖人、そして聖者しか使うことが出来ない。
聖女達は大聖堂の外にはあまり出ないので、そういうことは、あまり外部では知られていなかった。
そのため、聖女の結界に対抗する方法は編み出されていない。
まぁそういう意味では、外の世界とほとんど交流しない、森人の巫女が使う術も知られていないし、対抗手段はないんだけどな。
正直、俺もまだメルリルの全ての手の内を知っているとは言い難い。
巫女の力という奴は、魔法のような定められた手順によるものではなく、個人の技量が全ての世界らしい。
というか、精霊の機嫌が全て、とメルリルは言っていた。
そんなものに対応出来るはずもない。
聖女は心得たもので、すぐに神璽に触れて結界を発動した。
もはや阿吽の呼吸と言っていいだろう。
結界が張られたことを確認すると、俺は全員と、現在の状況についての認識をすり合わせることにした。
「面倒なことになった」
「師匠の昔の女か。確かに師匠が気に入るだけあって美人だな。あの女が月ならメルリルは花という感じか」
俺は問答無用で勇者を殴る。
「痛い!」
「濡れ衣だ! あの女は昔からずっとカーンと両想いで、ほかに気持ちが移ったことはないぞ」
「師匠の片想い……痛いっ!」
いかんいかん、つい感情に任せてもう一発殴ってしまった。
「ダスター殿。誰だって若い頃は自分の心に迷うものです。そうやって経験を経て、真実の愛に辿り着けばいいのですよ。ですから、どんな女性との出会いも、否定する必要はありません」
聖騎士が、真面目な顔で経験豊富な男らしい、実に大物な意見を発した。
だが、残念ながら俺はそんなに経験豊富ではない。
相手と気持ちが通じ合ったのは、誓ってメルリルが初めてだ。
片想いというのは病気のようなもので、恋愛遍歴の数に含めるべきではない。
「そういうんじゃねえから」
俺はボソリと否定した。
こういうことは強く否定すればするほどドツボに嵌る。
軽く流すしかない。
「面倒というのは、メイサーがあらゆる手段を講じて、俺達を地上に戻さないだろうということだ」
俺の言葉に勇者が不思議そうな顔をする。
「相手がどんな考えでも、俺達は俺達のやりたいようにやればいいじゃないか。あの女や仲間に、それを止めるだけの力があるとは思えないけどな」
「力だけでものを考えるならな……だが、実のところ、もう、メイサーの術中に嵌っている可能性すらあるんだ」
「どういうことです?」
聖騎士が不思議そうに首をかしげた。
確かにこのメンバーならちょっとやそっとの力押しで、行動を制限することは無理だろう。
そんなこと、メイサーだってわかっているはずだ。
「たとえばだ。あのリクスだ」
「リクスがなにか?」
聖女が不安そうに俺を見た。
「リクスは、ミュリアという生きがいを得た。だが、俺達がここを去ったらどうなる? 迷宮の闇のなか、太陽の光を見ることもかなわず、普通の人間には毒である、濃い魔力のなかで、命をすり減らして、ミュリアとの思い出だけを支えにほんの数年で死んでしまうだろう」
「そんな! それなら一緒に連れて行けば!」
「迷宮のさらに深部へか? 強大な魔物が生息するであろう場所へ、戦いなど知らない、右手の不自由な痩せこけた娘を伴うのか?」
「あ……」
「きっとメイサーは言うだろう。聖女の力があれば、あの娘は神に与えられた寿命を生き切って、満足して生涯を過ごせるのに、置いて行かれるのですか? と」
「まさか師匠! 最初からそれを狙ってあの娘を俺達に付けたと?」
俺と聖女のやりとりに、勇者が核心部分に気づいて信じられないという表情になる。
「そうかもしれない。と、いう話だ。メイサーという女はな、人間の弱さや優しさというものをよくわかっている奴だ。自分自身がそういう感情を押し殺して生きて来たから、人の弱みに敏感なんだ」
「それでは、リクスの言葉は偽りだったと?」
聖女が愕然とした様子で尋ねた。
「いや、リクスの言葉も、気持ちも、全てが本物だろう。偽物は結局本物には敵わない。だからこそ厄介なんだ。メイサーはな、情も正義も理解していて、そして、そういうものをとても大切にしている。だが、その一方で、目的のためなら、どれほど大切なものも犠牲に出来る奴だ」
俺は仲間達の顔を見渡す。
「このヤサと呼ばれる遺跡には、メイサーの手下が大勢いて、そのなかにはリクスのような、戦えない者、行く当てのない者、身体の不自由な者がいる。もしここが盗賊団だったら、そういう足手まといは切り捨ててしまうだろう。だが、あえて、メイサーは、そういう者に手を差し伸べる。彼女の信条は、『全ての者にチャンスを』というものだ。どれほど社会的に見下された者でも、その身に宿す可能性は無限だと、いつも言っていた」
「素晴らしい考えね」
メルリルが俺の説明に、感銘を受けたように言った。
「その可能性のなかには、彼女の目的を叶えるための道具になるというものも含まれている」
「それは、ひどすぎるだろ!」
今度は勇者が怒り出す。俺は深くため息を吐いた。
「俺の説明がうまくないから、そういう風に感じさせてしまうんだろうが、この迷宮都市には、『生きている意味がない人間は、死ぬべきだ』という考え方がある。メイサーは迷宮都市の申し子のような人間なんだ。彼女にとっては、たとえ他人の目的のために使われるのだとしても、意味がある生き方が出来るのなら、それは幸せなことなんだ。……メイサーには一片の悪意もない。そしてそれは、彼女の助けを受ける側にとっても、理解出来ることでもある。だからこそ、それこそがもっとも恐ろしいんだ」
「お師匠さま。それでは、もしかして、リクスは、わたくしの大事なお友達は、わたくしと離れて辛い生涯を過ごす、というだけではなく、わたくし達を行動させないための道具になるかもしれない、ということでしょうか?」
聖女が不安そうだ。
「俺の言ったのは極端な話だ。実際俺がこの街で過ごしていた頃に、メイサーがそこまで思い切った手段を取ったという証拠はないんだ。たいがいは、戦って解決することが多かったからな。ただ……」
俺達と敵対するギルドの策略によって、迷宮内で死んだ男がいた。
俺達は、苦々しくは思ったものの、死んだ男は俺達のギルドの人間じゃなかったから、どうすることも出来なかった。
だが、メイサーは、その死んだ男の恋人や家族には、事実を知る権利があると言って、自ら残された者達に説明しに行ったのだ。
そして、それから一年足らずで、その敵対ギルドは、火事によって壊滅することになる。
逃げ出した者は誰もいない。
どうやらその日は何かの祝賀会が行われていて、ギルド員全員が酔っ払っていたという話で、そのせいで逃げられなかったんだろうという話に落ち着いた。
しかし俺は、やる気のない憲兵よりも、さらに詳しく調べた。
その日行われていた祝賀会は、死んだ男の恋人だった女と、敵対ギルドの幹部との結婚の前祝いだったのだ。
酒を届けたのは、死んだ男の親族だった。
そして、その男の親族は、食べたものの毒があたって死んでいたのである。
俺はメイサーを問い詰めた。
すると、彼女は涙を流しながら言ったのだ。「うらやましい」と。
強い望みを持って、その望みを見事成し遂げることが出来たなんて、最高の人生だったに違いない。
そう言ったメイサーは、ゾッとするほど美しかったことを、今でもはっきりと覚えている。
要するに、担当世話係ということなのだろう。
そのリクスの前では話し合いが難しいので、俺はとりあえず、今から必要なものを相談して決めると伝えた。
それで、リクスは、また後から来ると言って、名残惜しそうに、聖女と手を振り合って、自分の持ち場へと戻ったのである。
その後ろ姿を見ながら考えた。
特に禁止されていないなら、リクスにこのヤサと呼ばれている遺跡を案内してもらうという方法もある。
怪しまれずに動くには、彼女の存在は必須だろう。
「ミュリア、いつものを頼む」
内部の声や気配は漏らさず、外部の様子は伝わる結界。
普通の魔法では再現出来ないこの結界は、聖女や聖人、そして聖者しか使うことが出来ない。
聖女達は大聖堂の外にはあまり出ないので、そういうことは、あまり外部では知られていなかった。
そのため、聖女の結界に対抗する方法は編み出されていない。
まぁそういう意味では、外の世界とほとんど交流しない、森人の巫女が使う術も知られていないし、対抗手段はないんだけどな。
正直、俺もまだメルリルの全ての手の内を知っているとは言い難い。
巫女の力という奴は、魔法のような定められた手順によるものではなく、個人の技量が全ての世界らしい。
というか、精霊の機嫌が全て、とメルリルは言っていた。
そんなものに対応出来るはずもない。
聖女は心得たもので、すぐに神璽に触れて結界を発動した。
もはや阿吽の呼吸と言っていいだろう。
結界が張られたことを確認すると、俺は全員と、現在の状況についての認識をすり合わせることにした。
「面倒なことになった」
「師匠の昔の女か。確かに師匠が気に入るだけあって美人だな。あの女が月ならメルリルは花という感じか」
俺は問答無用で勇者を殴る。
「痛い!」
「濡れ衣だ! あの女は昔からずっとカーンと両想いで、ほかに気持ちが移ったことはないぞ」
「師匠の片想い……痛いっ!」
いかんいかん、つい感情に任せてもう一発殴ってしまった。
「ダスター殿。誰だって若い頃は自分の心に迷うものです。そうやって経験を経て、真実の愛に辿り着けばいいのですよ。ですから、どんな女性との出会いも、否定する必要はありません」
聖騎士が、真面目な顔で経験豊富な男らしい、実に大物な意見を発した。
だが、残念ながら俺はそんなに経験豊富ではない。
相手と気持ちが通じ合ったのは、誓ってメルリルが初めてだ。
片想いというのは病気のようなもので、恋愛遍歴の数に含めるべきではない。
「そういうんじゃねえから」
俺はボソリと否定した。
こういうことは強く否定すればするほどドツボに嵌る。
軽く流すしかない。
「面倒というのは、メイサーがあらゆる手段を講じて、俺達を地上に戻さないだろうということだ」
俺の言葉に勇者が不思議そうな顔をする。
「相手がどんな考えでも、俺達は俺達のやりたいようにやればいいじゃないか。あの女や仲間に、それを止めるだけの力があるとは思えないけどな」
「力だけでものを考えるならな……だが、実のところ、もう、メイサーの術中に嵌っている可能性すらあるんだ」
「どういうことです?」
聖騎士が不思議そうに首をかしげた。
確かにこのメンバーならちょっとやそっとの力押しで、行動を制限することは無理だろう。
そんなこと、メイサーだってわかっているはずだ。
「たとえばだ。あのリクスだ」
「リクスがなにか?」
聖女が不安そうに俺を見た。
「リクスは、ミュリアという生きがいを得た。だが、俺達がここを去ったらどうなる? 迷宮の闇のなか、太陽の光を見ることもかなわず、普通の人間には毒である、濃い魔力のなかで、命をすり減らして、ミュリアとの思い出だけを支えにほんの数年で死んでしまうだろう」
「そんな! それなら一緒に連れて行けば!」
「迷宮のさらに深部へか? 強大な魔物が生息するであろう場所へ、戦いなど知らない、右手の不自由な痩せこけた娘を伴うのか?」
「あ……」
「きっとメイサーは言うだろう。聖女の力があれば、あの娘は神に与えられた寿命を生き切って、満足して生涯を過ごせるのに、置いて行かれるのですか? と」
「まさか師匠! 最初からそれを狙ってあの娘を俺達に付けたと?」
俺と聖女のやりとりに、勇者が核心部分に気づいて信じられないという表情になる。
「そうかもしれない。と、いう話だ。メイサーという女はな、人間の弱さや優しさというものをよくわかっている奴だ。自分自身がそういう感情を押し殺して生きて来たから、人の弱みに敏感なんだ」
「それでは、リクスの言葉は偽りだったと?」
聖女が愕然とした様子で尋ねた。
「いや、リクスの言葉も、気持ちも、全てが本物だろう。偽物は結局本物には敵わない。だからこそ厄介なんだ。メイサーはな、情も正義も理解していて、そして、そういうものをとても大切にしている。だが、その一方で、目的のためなら、どれほど大切なものも犠牲に出来る奴だ」
俺は仲間達の顔を見渡す。
「このヤサと呼ばれる遺跡には、メイサーの手下が大勢いて、そのなかにはリクスのような、戦えない者、行く当てのない者、身体の不自由な者がいる。もしここが盗賊団だったら、そういう足手まといは切り捨ててしまうだろう。だが、あえて、メイサーは、そういう者に手を差し伸べる。彼女の信条は、『全ての者にチャンスを』というものだ。どれほど社会的に見下された者でも、その身に宿す可能性は無限だと、いつも言っていた」
「素晴らしい考えね」
メルリルが俺の説明に、感銘を受けたように言った。
「その可能性のなかには、彼女の目的を叶えるための道具になるというものも含まれている」
「それは、ひどすぎるだろ!」
今度は勇者が怒り出す。俺は深くため息を吐いた。
「俺の説明がうまくないから、そういう風に感じさせてしまうんだろうが、この迷宮都市には、『生きている意味がない人間は、死ぬべきだ』という考え方がある。メイサーは迷宮都市の申し子のような人間なんだ。彼女にとっては、たとえ他人の目的のために使われるのだとしても、意味がある生き方が出来るのなら、それは幸せなことなんだ。……メイサーには一片の悪意もない。そしてそれは、彼女の助けを受ける側にとっても、理解出来ることでもある。だからこそ、それこそがもっとも恐ろしいんだ」
「お師匠さま。それでは、もしかして、リクスは、わたくしの大事なお友達は、わたくしと離れて辛い生涯を過ごす、というだけではなく、わたくし達を行動させないための道具になるかもしれない、ということでしょうか?」
聖女が不安そうだ。
「俺の言ったのは極端な話だ。実際俺がこの街で過ごしていた頃に、メイサーがそこまで思い切った手段を取ったという証拠はないんだ。たいがいは、戦って解決することが多かったからな。ただ……」
俺達と敵対するギルドの策略によって、迷宮内で死んだ男がいた。
俺達は、苦々しくは思ったものの、死んだ男は俺達のギルドの人間じゃなかったから、どうすることも出来なかった。
だが、メイサーは、その死んだ男の恋人や家族には、事実を知る権利があると言って、自ら残された者達に説明しに行ったのだ。
そして、それから一年足らずで、その敵対ギルドは、火事によって壊滅することになる。
逃げ出した者は誰もいない。
どうやらその日は何かの祝賀会が行われていて、ギルド員全員が酔っ払っていたという話で、そのせいで逃げられなかったんだろうという話に落ち着いた。
しかし俺は、やる気のない憲兵よりも、さらに詳しく調べた。
その日行われていた祝賀会は、死んだ男の恋人だった女と、敵対ギルドの幹部との結婚の前祝いだったのだ。
酒を届けたのは、死んだ男の親族だった。
そして、その男の親族は、食べたものの毒があたって死んでいたのである。
俺はメイサーを問い詰めた。
すると、彼女は涙を流しながら言ったのだ。「うらやましい」と。
強い望みを持って、その望みを見事成し遂げることが出来たなんて、最高の人生だったに違いない。
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