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第七章 幻の都
694 敵か味方かで語ることは出来ない
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勇者とか聖女とかは、組織と言うと、きっちりと役職が決まっていて、規律正しく運用されているものという認識があるようだ。
だが、冒険者の作るギルドにおいては、その常識は通用しない。
冒険者ギルドというのは、言ってみれば獣の群れだ。
ボスがいて、そのボスが配下の面倒を見る。
狩りをして、その獲物で群れを養う。
「つまり、冒険者や探索者のギルドという組織は、組織としての体を成してないということか?」
俺の説明に、勇者はふむとうなずいた。
「全部が全部じゃないがな。俺が所属している先駆けの街のギルドなんかは、わりと組織立っているし。ミホム王国は、なんだかんだ言って、冒険者を優遇しているからな」
「優遇していると組織が出来るのですか?」
俺の説明に、聖女が不思議そうに尋ねた。
俺はうなずいて答える。
「国がギルドという組織を認めていて、商組合と同じように、運営許可を発行しているんだ。つまりだ。届け出やらなんやらで、書類仕事が必須となる」
「書類……仕事、ですか?」
「組織の構成を提出しなければならないから、構成員のリストが作られる。収支の報告が必要なので、金勘定の記録が必要となる。こういうのは書類として残さないと、報告出来ない」
聖女はきょとんとしている。
「それは、普通のことですよね?」
「いやいや、ミュリア。衝撃の事実を教えておこう。なんと、冒険者のほとんどは、文字の読み書きが出来ない」
「ええっ!」
聖女が面白いように驚いてくれた。
聞き上手だな。
「師匠は読み書き出来るよな?」
「おう。……必要があって覚えた」
「さすが師匠だ!」
勇者がまた禁止ワードを口にするが、もう勇者を止めるのを諦めた俺は、せめてもの抵抗にスルーすることにした。
それにさすがでもなんでもない。
師匠が、いろいろな場所の花街で借金を作っていたり、意中の女に届け物をしたりを繰り返していたので、俺が後始末に奔走して、結果的に文字と数字を覚えざるを得なかったというだけの話だ。
あと、花街の女達が面白がって俺に本の読み聞かせや、計算問題などを教えてくれたというのもある。
師匠が好きになる女は、ただ美人というだけではなく、頭がよくて、なんでも出来る、いわゆる最上級の女達だった。
彼女達は、師匠に振り回されている俺に同情したのか、いろいろと良くしてくれたのだ。
なかには病気で先がない女なんかもいて、最期に何かを残したいと、知っている限りのことを教えてくれたりもした。
おかげで俺にとって、花街という場所は、決して薄汚れた場所でも、女を買いあさる場所でもなくなってしまった訳だが、まぁそれはどうでもいいとして、とにかく俺の場合は運がよかっただけと言える。
平民にとって、商売などに関わるのでなければ、文字など必須ではないのだ。
学ぶためだけに時間を使うというのは、とても贅沢なことだからな。
「つまり、組織化には、組織のトップがその集団を完全に把握しておく必要があるんだが、この迷宮都市の探索者ギルドの場合、面倒な書類なんかは、手を組んだ支援者に任せて、ただの戦闘集団みたいな感じになっていることがほとんどでな。探索者達は、何も考えていないことが多い」
「その習慣が、そのままここに引き継がれているってことか?」
「そうそう」
ただ、俺達が所属していたギルドは、まがりなりにも、貴族としての教育を受けられたカーンがいたおかげで、自分達で組織をまとめることに成功していた。
だが、奴隷の子として生まれたメイサー達兄妹に、そんな教養があるはずもない。
このヤサの集団が、かなり適当に暮らしているのは、組織としての形が出来ていないせいだろう。
野盗の集団なんかとおんなじだ。
「つまりこの集団は、メイサー殿の魅力だけでまとまっているのですね」
聖騎士がそう話をまとめてみせた。
「そういうことだ」
なんでこんな話をしているかというと、俺達の今後の方針を決めるにあたって、メイサー達からどう離脱するかということが、最大の懸念材料だからである。
つまり攻略するために、相手の情報をまとめている感じだな。
「組織としてまとまってないってことは、みんな好き勝手なことをしているってことだよな」
勇者が今の話を踏まえて意見を出す。
「まぁそうなるな。一応戦える者は狩りや採取をして、戦えない者は、裏方の仕事をするってのは決まっているようだが」
「それなら俺達が勝手に出て行っても、誰も気にしないんじゃないか?」
勇者の到達した結論は、かなり楽観的なものだった。
「問題は、メイサー達が、ここにいるということを、地上の連中に知られたくないという部分で、意思統一されているということだ。それぞれ事情は違うようだが」
「あー、理解した。なるほどね。連中からしてみれば、俺達は、潜在的な危険因子ということだ。師匠が毒殺を懸念した理由がようやくわかった」
「いや、そこまで直接的に疑った訳じゃないぞ?」
勘の鋭い勇者は、俺が食材を確認しに行った理由にすんなりと気づいたようだった。
「でも……」
メルリルが首をかしげつつ発言する。
「私達に対して、誰からも悪意は感じられなかった。あの、メイサーさん、も。……それどころか、好意的、……だった」
なにやら歯切れが悪い。
しかし、共感能力があるメルリルがそう言うなら、今のところ相手の悪意を疑う必要はないのかもしれない。
「まぁ今のところは俺達の取り込みを狙っている感じだよな。それが無理とわかってからどうなるかってところか」
勇者が核心を突く。
「今は俺達に好意的なリクスだって、ミュリアがここから出て、二度と戻って来ないとなったら、敵に回る可能性が高い」
お前、言いにくいことをズバズバ言うな。
「そ、そんなことはありません。リクスはいい子です」
「ミュリアは甘い。まぁそこが美点でもあるんだが、人ってのはそう、美しい存在じゃないぞ」
ぽつりと言い放った勇者は、ひどく難しい顔をしていたが。
「それでも、わたくしはリクスを信じます」
きっぱりと言い切った聖女に、笑みを向けた。
「ミュリアはそれでいいのかもな。人の不安を払うのは俺の役目だ」
勇者は、ときどきひどく酷薄な表情をすることがある。
人の希望である勇者なんだが、あまり人の善性を信じてはいない。
そういう気持ちが、他人に対する冷淡さとして表れているのかもしれないな。
「まぁまぁ。先入観があると、なんでもないことを疑うようになってしまう。そこは注意しておこう。少なくとも、メイサー達は現時点では、敵という訳ではないしな」
だが、冒険者の作るギルドにおいては、その常識は通用しない。
冒険者ギルドというのは、言ってみれば獣の群れだ。
ボスがいて、そのボスが配下の面倒を見る。
狩りをして、その獲物で群れを養う。
「つまり、冒険者や探索者のギルドという組織は、組織としての体を成してないということか?」
俺の説明に、勇者はふむとうなずいた。
「全部が全部じゃないがな。俺が所属している先駆けの街のギルドなんかは、わりと組織立っているし。ミホム王国は、なんだかんだ言って、冒険者を優遇しているからな」
「優遇していると組織が出来るのですか?」
俺の説明に、聖女が不思議そうに尋ねた。
俺はうなずいて答える。
「国がギルドという組織を認めていて、商組合と同じように、運営許可を発行しているんだ。つまりだ。届け出やらなんやらで、書類仕事が必須となる」
「書類……仕事、ですか?」
「組織の構成を提出しなければならないから、構成員のリストが作られる。収支の報告が必要なので、金勘定の記録が必要となる。こういうのは書類として残さないと、報告出来ない」
聖女はきょとんとしている。
「それは、普通のことですよね?」
「いやいや、ミュリア。衝撃の事実を教えておこう。なんと、冒険者のほとんどは、文字の読み書きが出来ない」
「ええっ!」
聖女が面白いように驚いてくれた。
聞き上手だな。
「師匠は読み書き出来るよな?」
「おう。……必要があって覚えた」
「さすが師匠だ!」
勇者がまた禁止ワードを口にするが、もう勇者を止めるのを諦めた俺は、せめてもの抵抗にスルーすることにした。
それにさすがでもなんでもない。
師匠が、いろいろな場所の花街で借金を作っていたり、意中の女に届け物をしたりを繰り返していたので、俺が後始末に奔走して、結果的に文字と数字を覚えざるを得なかったというだけの話だ。
あと、花街の女達が面白がって俺に本の読み聞かせや、計算問題などを教えてくれたというのもある。
師匠が好きになる女は、ただ美人というだけではなく、頭がよくて、なんでも出来る、いわゆる最上級の女達だった。
彼女達は、師匠に振り回されている俺に同情したのか、いろいろと良くしてくれたのだ。
なかには病気で先がない女なんかもいて、最期に何かを残したいと、知っている限りのことを教えてくれたりもした。
おかげで俺にとって、花街という場所は、決して薄汚れた場所でも、女を買いあさる場所でもなくなってしまった訳だが、まぁそれはどうでもいいとして、とにかく俺の場合は運がよかっただけと言える。
平民にとって、商売などに関わるのでなければ、文字など必須ではないのだ。
学ぶためだけに時間を使うというのは、とても贅沢なことだからな。
「つまり、組織化には、組織のトップがその集団を完全に把握しておく必要があるんだが、この迷宮都市の探索者ギルドの場合、面倒な書類なんかは、手を組んだ支援者に任せて、ただの戦闘集団みたいな感じになっていることがほとんどでな。探索者達は、何も考えていないことが多い」
「その習慣が、そのままここに引き継がれているってことか?」
「そうそう」
ただ、俺達が所属していたギルドは、まがりなりにも、貴族としての教育を受けられたカーンがいたおかげで、自分達で組織をまとめることに成功していた。
だが、奴隷の子として生まれたメイサー達兄妹に、そんな教養があるはずもない。
このヤサの集団が、かなり適当に暮らしているのは、組織としての形が出来ていないせいだろう。
野盗の集団なんかとおんなじだ。
「つまりこの集団は、メイサー殿の魅力だけでまとまっているのですね」
聖騎士がそう話をまとめてみせた。
「そういうことだ」
なんでこんな話をしているかというと、俺達の今後の方針を決めるにあたって、メイサー達からどう離脱するかということが、最大の懸念材料だからである。
つまり攻略するために、相手の情報をまとめている感じだな。
「組織としてまとまってないってことは、みんな好き勝手なことをしているってことだよな」
勇者が今の話を踏まえて意見を出す。
「まぁそうなるな。一応戦える者は狩りや採取をして、戦えない者は、裏方の仕事をするってのは決まっているようだが」
「それなら俺達が勝手に出て行っても、誰も気にしないんじゃないか?」
勇者の到達した結論は、かなり楽観的なものだった。
「問題は、メイサー達が、ここにいるということを、地上の連中に知られたくないという部分で、意思統一されているということだ。それぞれ事情は違うようだが」
「あー、理解した。なるほどね。連中からしてみれば、俺達は、潜在的な危険因子ということだ。師匠が毒殺を懸念した理由がようやくわかった」
「いや、そこまで直接的に疑った訳じゃないぞ?」
勘の鋭い勇者は、俺が食材を確認しに行った理由にすんなりと気づいたようだった。
「でも……」
メルリルが首をかしげつつ発言する。
「私達に対して、誰からも悪意は感じられなかった。あの、メイサーさん、も。……それどころか、好意的、……だった」
なにやら歯切れが悪い。
しかし、共感能力があるメルリルがそう言うなら、今のところ相手の悪意を疑う必要はないのかもしれない。
「まぁ今のところは俺達の取り込みを狙っている感じだよな。それが無理とわかってからどうなるかってところか」
勇者が核心を突く。
「今は俺達に好意的なリクスだって、ミュリアがここから出て、二度と戻って来ないとなったら、敵に回る可能性が高い」
お前、言いにくいことをズバズバ言うな。
「そ、そんなことはありません。リクスはいい子です」
「ミュリアは甘い。まぁそこが美点でもあるんだが、人ってのはそう、美しい存在じゃないぞ」
ぽつりと言い放った勇者は、ひどく難しい顔をしていたが。
「それでも、わたくしはリクスを信じます」
きっぱりと言い切った聖女に、笑みを向けた。
「ミュリアはそれでいいのかもな。人の不安を払うのは俺の役目だ」
勇者は、ときどきひどく酷薄な表情をすることがある。
人の希望である勇者なんだが、あまり人の善性を信じてはいない。
そういう気持ちが、他人に対する冷淡さとして表れているのかもしれないな。
「まぁまぁ。先入観があると、なんでもないことを疑うようになってしまう。そこは注意しておこう。少なくとも、メイサー達は現時点では、敵という訳ではないしな」
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