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第七章 幻の都
695 食事は静かに
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その日の夜……と言っても、迷宮内では昼も夜もないので、感覚的なものだが……俺達は、扉もなく、一見無防備な、遺跡の砦の一室で眠りについた。
もちろん、聖女の守りがあるので、危険はほとんどない。
まぁあまり長時間は維持出来ない結界なので、翌朝は早めに起きる必要があるけどな。
俺も、勇者達と旅をするようになってから、ピリピリしながら半分眠るということがなくなって、かなり助けられている。
まぁ、それでも意識は半分起きた状態なのは、もう癖なので、変わらないが。
聖女の結界は外からなかを窺わせないが、逆に、なかから外を窺うことは出来る。
そのため、夜中に何度か近づく人の気配を感じ取ることが出来た。
入り口まで来ることはなかったので、単なる夜警だった可能性もあるが、見張られていると感じる。
「みなさん、おはようございます!」
俺達が全員起きて、朝の鍛錬を済ませた頃に、リクスが顔を出した。
元気がいいし、すっきりとした顔をしている。
前日は、リクスの件でちょっと揉めたので、なんとなくその顔を直視しづらいが、そうやって元気な顔を見ると、ひどい目に遭って来ただろうに、性根のまっすぐな子だなと思う。
聖女が庇うのもわかる気がした。
そして、そう思うと、ここを出るときは残して去る、という自分の決断に罪悪感を覚えてしまう。
メイサーの仕掛けはなかなか効果的だ。
「おはよう」
「おはようございます、リクス」
「おはよう。早いね」
「あ、おはようございます」
「ピャ!」
聖騎士は、無言であっても軽く頭を下げたからいいが、勇者はまるっきりリクスを無視していた。
昨日の話し合いを一番引きずっているのは勇者なのかもしれない。
そんなことはリクス的にはあまり気にならないらしく、ニコニコしたまま、フォルテがいっちょ前に返事したことで、そちらに注意を向けた。
「ちゃんと生きているんですね。きれいな鳥さん。挨拶ありがとうね」
「ピッピピッ!」
フォルテは、人間的に言えば、「くるしゅうない」みたいな尊大な返事を返したのだが、当然リクスには通じなかったので、ただただ微笑ましいと思われているようだ。
自由に動く左手で、物おじせずに撫でている。
「メイサーねえさんが、朝食は同席するように、って」
「俺達はお前達の仲間でもなんでもないぞ。指図される理由がない」
勇者が憎まれ口を叩く。
いきなり断られて、リクスはしゅんとなった。
「で、でも、みんながお礼を言いたいって。お師匠さんが昨日美味しいものを食べさせてくれたし、それと、焼き場を作ってくれたから、みんな肉を軽く焼いて食べられるようになったって喜んでる」
「ああ、昨日の、壊れた盾のやつか。ってか、ずっと火を起こしているのか?」
「ううん。燃える石も多くはないからそんな贅沢はしないんだけど。売り物にならなくて、自分達でも使い勝手の悪いくず石状の魔鉱石があって、持て余しているんだけど、それを利用して熱くすることは出来るの」
「危ない使い方をしているな? 叩き割っているんだろ?」
「そうだけど、くず石だから大丈夫なんだって。魔鉱石は壊れるときに熱を出すし、あの焼き場にしている盾は、熱をしばらく留めてくれるんだって」
「熱を蓄積するって、魔道具か?」
「さあ?」
リクスは首をひねった。
元奴隷の少女は、魔鉱石の性質や使い方についてはあまり知らないようだ。
魔道具と呼ばれる便利な道具の特徴は、魔力によって稼働するというところにある。
その魔力は、人間のものであっても、違ってもいい。
今は魔力を溜めた魔宝石を使うのが当然となっているが、実は人間や魔物から直接でも使えなくはない。
それこそ、魔鉱石の未加工の力を使うことだってできるのだ。
しかし、あの焼き場の素材となっている盾は、熱を蓄えたりするものなのか?
あまり盾の性質としてはふさわしいとは思えないが。
その後、リクスの言っていた、メイサーの誘いに、結局は応えることにした。
というか、拒絶するメリットが何一つとしてないのだ。
勇者のように、命令が嫌いなら、まぁちょっと行きたくないだろうが、俺達は一夜の宿を借りた身なのである。
挨拶をするのは当然だし、休ませてもらっているのに、相手のささやかな願いを拒絶するというのも、気分的にあまりいいものではない。
そしてもっと積極的な理由としては、どんな行動を起こすにしても、相手のことを出来るだけ深く知る必要があるということだ。
勇者だって、理性ではその辺もわかっているんだろう。
俺が喜んで招待を受けると答えると、なおも止めるということはなかった。
招待に応じはしたのだが、このヤサに、食堂などという立派なものはない。
自分用の入れ物に、食事をそれぞれが盛って、適当な場所に腰を下ろして食うのだ。
俺達も自分のカップを手に、群がる探索者崩れの男共を掻き分けて鍋に到着すると、俺が代表して、スープをそれぞれに注いで渡してやった。
横に無造作に置かれていた、焼かれた肉は、カップの上に乗せる形だ。
仲間達全員分を注ぎ終わり、ひと息ついたところに、鍋に群がっていた一人が、大きめの深皿を突き出しながら要求した。
「おっさん、俺にも頼む」
俺はイラっとしながら、その容器を押し戻す。
「誰がおっさんだ。鏡を見ろ! 自分のことは自分でやれ!」
「うん? 気を利かせて配膳してくれているんじゃねえのか? てか、鏡なんて上等なもんがここにあるか!」
相手と顔を見合わせる。
よくよく見ると、昨日、俺達がメイサーと出会ったときに一緒にいた奴の一人だった。
ええっと、名前は……。
「あ、てめえ! 昨日の客じゃねえか! 昨夜の飯を作ったのはお前だってのは本当か?」
「だったらどうした?」
俺が答えると、その見た顔の男は、くるりと大勢の身内に振り返った。
「おい、てめえら! この男が昨日の飯を作った野郎だ!」
途端に、騒々しかったその場が静まり返る。
勇者達に緊張が走るのがわかる。
もし争いごとになったら、あまりにも多勢に無勢だ。
メルリル達女性陣を庇いながら、さっさと姿をくらませたほうがいいだろう。
「うおおおおっ! ごちそうさまでしたっ!」
「久々の人間らしい飯だったぜ!」
「これからずっとあの飯が食えるのか?」
「今日の飯もあんたかっ!」
全員が一斉にしゃべり出したので、ほとんど暴力的な怒号となったが、よくよく聞いてみると、どうやら昨日の飯の礼を言っているようだ。
それにしてもうるさい。
こんなにうれしくない礼は初めてだ。
「うるせえ! 飯は静かに食え!」
思わずそう怒鳴ってしまった。
蜂の巣を突っついたような大騒ぎだったので、思わず腹に力を込めて、ついでにやや魔力を込めてしまった。
俺の怒鳴り声が、それぞれてんでに声を上げていた連中を静まり返らせる。
「さすがは師匠だ」
ぎょっとしたような顔で俺を見る奴等の横で、勇者が一人でうんうんうなずいているのがやたらと目立ったのだった。
もちろん、聖女の守りがあるので、危険はほとんどない。
まぁあまり長時間は維持出来ない結界なので、翌朝は早めに起きる必要があるけどな。
俺も、勇者達と旅をするようになってから、ピリピリしながら半分眠るということがなくなって、かなり助けられている。
まぁ、それでも意識は半分起きた状態なのは、もう癖なので、変わらないが。
聖女の結界は外からなかを窺わせないが、逆に、なかから外を窺うことは出来る。
そのため、夜中に何度か近づく人の気配を感じ取ることが出来た。
入り口まで来ることはなかったので、単なる夜警だった可能性もあるが、見張られていると感じる。
「みなさん、おはようございます!」
俺達が全員起きて、朝の鍛錬を済ませた頃に、リクスが顔を出した。
元気がいいし、すっきりとした顔をしている。
前日は、リクスの件でちょっと揉めたので、なんとなくその顔を直視しづらいが、そうやって元気な顔を見ると、ひどい目に遭って来ただろうに、性根のまっすぐな子だなと思う。
聖女が庇うのもわかる気がした。
そして、そう思うと、ここを出るときは残して去る、という自分の決断に罪悪感を覚えてしまう。
メイサーの仕掛けはなかなか効果的だ。
「おはよう」
「おはようございます、リクス」
「おはよう。早いね」
「あ、おはようございます」
「ピャ!」
聖騎士は、無言であっても軽く頭を下げたからいいが、勇者はまるっきりリクスを無視していた。
昨日の話し合いを一番引きずっているのは勇者なのかもしれない。
そんなことはリクス的にはあまり気にならないらしく、ニコニコしたまま、フォルテがいっちょ前に返事したことで、そちらに注意を向けた。
「ちゃんと生きているんですね。きれいな鳥さん。挨拶ありがとうね」
「ピッピピッ!」
フォルテは、人間的に言えば、「くるしゅうない」みたいな尊大な返事を返したのだが、当然リクスには通じなかったので、ただただ微笑ましいと思われているようだ。
自由に動く左手で、物おじせずに撫でている。
「メイサーねえさんが、朝食は同席するように、って」
「俺達はお前達の仲間でもなんでもないぞ。指図される理由がない」
勇者が憎まれ口を叩く。
いきなり断られて、リクスはしゅんとなった。
「で、でも、みんながお礼を言いたいって。お師匠さんが昨日美味しいものを食べさせてくれたし、それと、焼き場を作ってくれたから、みんな肉を軽く焼いて食べられるようになったって喜んでる」
「ああ、昨日の、壊れた盾のやつか。ってか、ずっと火を起こしているのか?」
「ううん。燃える石も多くはないからそんな贅沢はしないんだけど。売り物にならなくて、自分達でも使い勝手の悪いくず石状の魔鉱石があって、持て余しているんだけど、それを利用して熱くすることは出来るの」
「危ない使い方をしているな? 叩き割っているんだろ?」
「そうだけど、くず石だから大丈夫なんだって。魔鉱石は壊れるときに熱を出すし、あの焼き場にしている盾は、熱をしばらく留めてくれるんだって」
「熱を蓄積するって、魔道具か?」
「さあ?」
リクスは首をひねった。
元奴隷の少女は、魔鉱石の性質や使い方についてはあまり知らないようだ。
魔道具と呼ばれる便利な道具の特徴は、魔力によって稼働するというところにある。
その魔力は、人間のものであっても、違ってもいい。
今は魔力を溜めた魔宝石を使うのが当然となっているが、実は人間や魔物から直接でも使えなくはない。
それこそ、魔鉱石の未加工の力を使うことだってできるのだ。
しかし、あの焼き場の素材となっている盾は、熱を蓄えたりするものなのか?
あまり盾の性質としてはふさわしいとは思えないが。
その後、リクスの言っていた、メイサーの誘いに、結局は応えることにした。
というか、拒絶するメリットが何一つとしてないのだ。
勇者のように、命令が嫌いなら、まぁちょっと行きたくないだろうが、俺達は一夜の宿を借りた身なのである。
挨拶をするのは当然だし、休ませてもらっているのに、相手のささやかな願いを拒絶するというのも、気分的にあまりいいものではない。
そしてもっと積極的な理由としては、どんな行動を起こすにしても、相手のことを出来るだけ深く知る必要があるということだ。
勇者だって、理性ではその辺もわかっているんだろう。
俺が喜んで招待を受けると答えると、なおも止めるということはなかった。
招待に応じはしたのだが、このヤサに、食堂などという立派なものはない。
自分用の入れ物に、食事をそれぞれが盛って、適当な場所に腰を下ろして食うのだ。
俺達も自分のカップを手に、群がる探索者崩れの男共を掻き分けて鍋に到着すると、俺が代表して、スープをそれぞれに注いで渡してやった。
横に無造作に置かれていた、焼かれた肉は、カップの上に乗せる形だ。
仲間達全員分を注ぎ終わり、ひと息ついたところに、鍋に群がっていた一人が、大きめの深皿を突き出しながら要求した。
「おっさん、俺にも頼む」
俺はイラっとしながら、その容器を押し戻す。
「誰がおっさんだ。鏡を見ろ! 自分のことは自分でやれ!」
「うん? 気を利かせて配膳してくれているんじゃねえのか? てか、鏡なんて上等なもんがここにあるか!」
相手と顔を見合わせる。
よくよく見ると、昨日、俺達がメイサーと出会ったときに一緒にいた奴の一人だった。
ええっと、名前は……。
「あ、てめえ! 昨日の客じゃねえか! 昨夜の飯を作ったのはお前だってのは本当か?」
「だったらどうした?」
俺が答えると、その見た顔の男は、くるりと大勢の身内に振り返った。
「おい、てめえら! この男が昨日の飯を作った野郎だ!」
途端に、騒々しかったその場が静まり返る。
勇者達に緊張が走るのがわかる。
もし争いごとになったら、あまりにも多勢に無勢だ。
メルリル達女性陣を庇いながら、さっさと姿をくらませたほうがいいだろう。
「うおおおおっ! ごちそうさまでしたっ!」
「久々の人間らしい飯だったぜ!」
「これからずっとあの飯が食えるのか?」
「今日の飯もあんたかっ!」
全員が一斉にしゃべり出したので、ほとんど暴力的な怒号となったが、よくよく聞いてみると、どうやら昨日の飯の礼を言っているようだ。
それにしてもうるさい。
こんなにうれしくない礼は初めてだ。
「うるせえ! 飯は静かに食え!」
思わずそう怒鳴ってしまった。
蜂の巣を突っついたような大騒ぎだったので、思わず腹に力を込めて、ついでにやや魔力を込めてしまった。
俺の怒鳴り声が、それぞれてんでに声を上げていた連中を静まり返らせる。
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