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第八章 真なる聖剣
858 男達の話し合い
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城に戻って報告をすると、勇者からは「酒臭い」との指摘を受けた。
そりゃあ酒場で酒呑んで来たからな。
最初に酒場へ行くって言っただろうに。
女性達は、客として滞在しているということもあり、遅くなりすぎないうちにと、既に各々の部屋に引き上げており、勇者の部屋には男四人の状況だ。
おっと、フォルテもここで待ってたよな。
頭の上で頭皮をつついて自己主張するのはよせ。
「詳しい話は全員が揃う明日にするが、基本的にミュリアに頼るしかない感じだな」
「むう」
俺の言葉に勇者が不満そうにうなった。
「そういうのは、ミュリアに負担を掛けすぎて好きじゃない」
「お前の言うこともわかる。正直俺もどうかと思ってはいるからな」
聖女は大聖堂と実家との関係性を気にして、自主的にいろいろと頑張っている節がある。
そんな聖女にこれ以上を望むのは正直、仲間として不甲斐ない気持ちになってしまうのだ。
だが気持ちの問題と、実益の問題を一緒に語ると、だいたいろくでもない結論になってしまうので、心情的な問題は、この際無視していた。
「すみません」
すると、突然ルフが謝った。
「僕のせいで、みなさんにご苦労を掛けているのですよね。僕がいなければ、お師匠さまは今の状態でもかまわないのですから」
おおう、子どもに気を使わせてしまってるじゃねえか。
「いや、ルフの弟子入りがいい機会になっただけで、アドミニス殿の問題は、早々に解決するべきことではあったんだぞ。別にアドミニス殿は今の世では罪人でもなんでもないし、あれだけ才能のある人を遊ばせておくほうがもったいない話だ。せっかく世界を楽しめるようになったんだから、あんなところにこもってないで外にも出るべきだと思うしな」
「お師匠さまが他人に会いたくなくて引き篭もっているということは?」
お、鋭いところを突いて来るな、少年。
「それはないと思うぞ。あの人、他人に興味ありまくりだしな。なんていうか、世界を楽しみたいって雰囲気があるんだよな」
「それには俺も賛成だ。あいつ一度外に出して、今の時代の常識というものをわからせる必要がある。あのまま古臭い考えで行動されたら迷惑だ」
勇者が珍しくアドミニス殿を擁護したと思ったら、頭が古いと言いたかっただけのようだ。
まぁそりゃあ、ずっとあの地下にいたんだから、考え方が時代に合っていないのは仕方ない話だろう。
「ルフだって、迷惑だよな。遺跡みたいなジジイと二人きりとか、子どもにいい環境じゃないだろ」
ああなるほど。
確かにルフがずっと地下でアドミニス殿と二人きりで過ごすというのは、想像しただけで、なんともうら寂しい光景に思える。
「いえ、僕は……」
ルフは慌てて否定しようとしたが、ムスッとした勇者の顔を見て言葉を止めた。
「大人に遠慮なんかするな。それにな。何かを創り出す人間ってのは、たくさんのことを経験したほうがいいのは間違いないんだ。風に触れることもなく、土の上を歩むこともない。そんな生活で、どんなものを創り出せる?」
ルフはハッとしたような顔になる。
「それは、そう、なのかもしれません。僕は常々、剣を持つ人を見ないで、剣を打つ職人に疑問を感じていました。使う人が何を求めているのか、世の中に何が足りないのか、そういうことを職人が知っておくべきだということは、父さんを見ていると、よくわかります」
「親父さん、ロボリスか」
ルフの言葉に、俺は懐かしい若かりし頃のロボリスを思い出した。
探索者時代は、まさかあいつが鍛冶師になるとは思ってもいなかったが、確かにその片鱗はあったように思う。
ギルドの皆の武器をチェックして、ちゃんと手入れをしろとうるさく言って煙たがられていたし、何よりも、自分の使う道具は手入れを欠かさない男だった。
『人間も道具も同じだ。酷使し続ければ壊れる。当たり前のこったろ』
道具を大事にしない仲間に憤ると共に、心配もしていた男だ。
無茶をして死んでいくのはただの怠慢だと言ってはばからず、よくほかの探索者と喧嘩もしていたか。
俺も、ロボリスから学んだことは多い。
「そうだな。ロボリスは、常に周りを見ている男だった。ああいう気遣いの出来る鍛冶師は貴重だ。冒険者にとって武器は命綱だからな。いい状態に保っておきたいし、自分に合ったものを使いたい。うん、ルフはそういうことをちゃんとわかってるなら、いい鍛冶師になるだろうな」
「そ、そうでしょうか?」
俺がそう評価すると、ルフは途端にあわあわと照れ始めた。
正面から褒められると、どう対処していいのかわからなくなるのは、親父さんと一緒だな。
親子ってのはやっぱり似るものだ。
「もういっそ、ここの城主にあのジジイを直接会わせるのが一番面倒がなくていいんじゃないか? なんだかんだ言ったって、結局は親族なんだしな。どれだけ遠く時代が離れていたとしても」
「それでまた、ご領主さまに新たな恐怖が植え付けられたりしたら、元も子もないぞ。とりあえずは心の準備は必要だろう。思い込みっていうのはなかなか難しい」
冒険者をやっていて、面倒な仕事になる場合は、だいたい現場の人間の思い込みがあった。
こうしていれば今まで大丈夫だったから大丈夫だ、とか、人間を殺すのは魔物に違いない、とか。
調べもせずに先入観で話をする連中に、何度頭の痛い思いをさせられたことか。
「幸い時間はたっぷりあるんだ。なんとかしてみせようじゃないか」
俺は決意と共にそう宣言したのだった。
そりゃあ酒場で酒呑んで来たからな。
最初に酒場へ行くって言っただろうに。
女性達は、客として滞在しているということもあり、遅くなりすぎないうちにと、既に各々の部屋に引き上げており、勇者の部屋には男四人の状況だ。
おっと、フォルテもここで待ってたよな。
頭の上で頭皮をつついて自己主張するのはよせ。
「詳しい話は全員が揃う明日にするが、基本的にミュリアに頼るしかない感じだな」
「むう」
俺の言葉に勇者が不満そうにうなった。
「そういうのは、ミュリアに負担を掛けすぎて好きじゃない」
「お前の言うこともわかる。正直俺もどうかと思ってはいるからな」
聖女は大聖堂と実家との関係性を気にして、自主的にいろいろと頑張っている節がある。
そんな聖女にこれ以上を望むのは正直、仲間として不甲斐ない気持ちになってしまうのだ。
だが気持ちの問題と、実益の問題を一緒に語ると、だいたいろくでもない結論になってしまうので、心情的な問題は、この際無視していた。
「すみません」
すると、突然ルフが謝った。
「僕のせいで、みなさんにご苦労を掛けているのですよね。僕がいなければ、お師匠さまは今の状態でもかまわないのですから」
おおう、子どもに気を使わせてしまってるじゃねえか。
「いや、ルフの弟子入りがいい機会になっただけで、アドミニス殿の問題は、早々に解決するべきことではあったんだぞ。別にアドミニス殿は今の世では罪人でもなんでもないし、あれだけ才能のある人を遊ばせておくほうがもったいない話だ。せっかく世界を楽しめるようになったんだから、あんなところにこもってないで外にも出るべきだと思うしな」
「お師匠さまが他人に会いたくなくて引き篭もっているということは?」
お、鋭いところを突いて来るな、少年。
「それはないと思うぞ。あの人、他人に興味ありまくりだしな。なんていうか、世界を楽しみたいって雰囲気があるんだよな」
「それには俺も賛成だ。あいつ一度外に出して、今の時代の常識というものをわからせる必要がある。あのまま古臭い考えで行動されたら迷惑だ」
勇者が珍しくアドミニス殿を擁護したと思ったら、頭が古いと言いたかっただけのようだ。
まぁそりゃあ、ずっとあの地下にいたんだから、考え方が時代に合っていないのは仕方ない話だろう。
「ルフだって、迷惑だよな。遺跡みたいなジジイと二人きりとか、子どもにいい環境じゃないだろ」
ああなるほど。
確かにルフがずっと地下でアドミニス殿と二人きりで過ごすというのは、想像しただけで、なんともうら寂しい光景に思える。
「いえ、僕は……」
ルフは慌てて否定しようとしたが、ムスッとした勇者の顔を見て言葉を止めた。
「大人に遠慮なんかするな。それにな。何かを創り出す人間ってのは、たくさんのことを経験したほうがいいのは間違いないんだ。風に触れることもなく、土の上を歩むこともない。そんな生活で、どんなものを創り出せる?」
ルフはハッとしたような顔になる。
「それは、そう、なのかもしれません。僕は常々、剣を持つ人を見ないで、剣を打つ職人に疑問を感じていました。使う人が何を求めているのか、世の中に何が足りないのか、そういうことを職人が知っておくべきだということは、父さんを見ていると、よくわかります」
「親父さん、ロボリスか」
ルフの言葉に、俺は懐かしい若かりし頃のロボリスを思い出した。
探索者時代は、まさかあいつが鍛冶師になるとは思ってもいなかったが、確かにその片鱗はあったように思う。
ギルドの皆の武器をチェックして、ちゃんと手入れをしろとうるさく言って煙たがられていたし、何よりも、自分の使う道具は手入れを欠かさない男だった。
『人間も道具も同じだ。酷使し続ければ壊れる。当たり前のこったろ』
道具を大事にしない仲間に憤ると共に、心配もしていた男だ。
無茶をして死んでいくのはただの怠慢だと言ってはばからず、よくほかの探索者と喧嘩もしていたか。
俺も、ロボリスから学んだことは多い。
「そうだな。ロボリスは、常に周りを見ている男だった。ああいう気遣いの出来る鍛冶師は貴重だ。冒険者にとって武器は命綱だからな。いい状態に保っておきたいし、自分に合ったものを使いたい。うん、ルフはそういうことをちゃんとわかってるなら、いい鍛冶師になるだろうな」
「そ、そうでしょうか?」
俺がそう評価すると、ルフは途端にあわあわと照れ始めた。
正面から褒められると、どう対処していいのかわからなくなるのは、親父さんと一緒だな。
親子ってのはやっぱり似るものだ。
「もういっそ、ここの城主にあのジジイを直接会わせるのが一番面倒がなくていいんじゃないか? なんだかんだ言ったって、結局は親族なんだしな。どれだけ遠く時代が離れていたとしても」
「それでまた、ご領主さまに新たな恐怖が植え付けられたりしたら、元も子もないぞ。とりあえずは心の準備は必要だろう。思い込みっていうのはなかなか難しい」
冒険者をやっていて、面倒な仕事になる場合は、だいたい現場の人間の思い込みがあった。
こうしていれば今まで大丈夫だったから大丈夫だ、とか、人間を殺すのは魔物に違いない、とか。
調べもせずに先入観で話をする連中に、何度頭の痛い思いをさせられたことか。
「幸い時間はたっぷりあるんだ。なんとかしてみせようじゃないか」
俺は決意と共にそう宣言したのだった。
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