821 / 885
第八章 真なる聖剣
926 訪問者のための扉
しおりを挟む
「アルフ。今のは、満点の解答だった」
「え?」
ゼエゼエと、荒い息を吐きつつ、勇者は振り向く。
「免許皆伝だよ。俺が教えることはもう、何もない」
俺がそう言うと、勇者がギョッとしたような顔をして、すぐに泣きそうな表情となり、俺に縋り付いた。
「なんでだ! 何が悪かったんだ! 悪いところは直すから、俺を捨てないでくれ!」
「やめろ馬鹿! どこぞの愁嘆場みたいになっているぞ!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった勇者を必死に引き剥がす。
しかし絶対に離れまいとする勇者の力がすさまじく、全くどかすことが出来なかった。
「感動的」
「これぞ師弟愛ですね」
「いやいや、あれって、アルフが駄々こねているだけだろ? 誰か止めてやったら?」
メルリルと聖騎士は思いっきり誤解しているし、モンクは面白そうにニヤニヤしているだけで、口では止めろと言っているが、何の行動も起こさない。
君達……。
「ピャウッ!」
すると、いきなりフォルテが俺と勇者の間に入って、ぶわっと羽根を広げた。
同時に、魔力を伴った光が広がり、俺と勇者を引き剥がす。
「よくやった、フォルテ。お前の好物の干しナツメをたらふく食わせてやるぞ」
「クルルルッ!」
俺の言葉に、フォルテが嬉しそうに飛び回っている。
眩しいからちょっと控えて欲しい。
「ガウ?」
そこへ若葉が顔を出し、漂っている光をパクパクと食べ始めた。
それって食えるんだ。へー。
「ししょう~」
「鬱陶しい! 褒めたのに何で泣くんだ。弟子がいつか独り立ちするのは当たり前だろうが! むしろ喜べ!」
「だって、俺、まだ全然足りてない! 今だって、ただ戦いに勝っただけだ! 師匠なら、あんな泥仕合にならなかったはずだ!」
「むう」
確かに、俺なら【断絶の剣】でサクッと終わらせることが出来た。
いや、それ以前に、戦うことを選ばなかっただろう。
だが、それでは、あの騎士鎧のなかにいた魂は、決して満足しなかったに違いない。
「いや、そうじゃない。お前だって気づいていたはずだ。だから勝負を受けたんだろう? あいつは、決して悪しき者じゃなかった。自分の思いに囚われて、その先へ進めなくなっていただけだ。お前と戦ったことで、満たされて、先へ進めた。俺ではそれは無理だった」
「……」
勇者は無言だった。
俺の言ったことは理解出来ているはずだ。
それなのに、それを受け入れることが出来ないでいる。
確かに、俺だって、師匠から独り立ちしろと言われたときには、哀しみと恐怖があった。
だが、それよりも大きな希望と夢もあったから、先へと進めたのだ。
もしかすると、勇者に足りないのは、そういった希望や夢なのかもしれない、と俺はふと思い至った。
だからわかりやすい目標としての俺を求めているのだ。
「わかった。一旦、免許皆伝は保留しておこう」
パッと勇者の顔が明るくなる。
世界にお前ぐらいだよ、師匠から免許皆伝を保留されて喜ぶ奴は。
「とりあえずは、アドミニス殿に事情を聞きに行こう。もう通路から工房までに、遮るものも無いようだし」
「ほ、ほんと? さっきの幽霊は消えたの?」
さっきまで俺と勇者を面白そうに眺めていたくせに、先へ進むとなると、急に弱気になるモンクである。
「テスタ、お前本当に幽霊が怖いのか? むしろ幽霊のほうがお前を怖がりそうなもんだが」
「ちょっとダスター、乙女に失礼じゃない? いくら私でも傷つくんですけど」
私でもと言っている辺り、自覚はあるようだ。
「幽霊って実体はないし、突然現れるし、言ってることがよくわからないし、もう本当に無理! サイアク!」
「今の鎧に入っていた奴はけっこう話が通じただろ?」
「ものがわかった奴なら、死んだときにちゃんと死んでるもんでしょ! ちゃんと死んでない奴ってキモい!」
身も蓋もない。
まぁモンクと幽霊は相性が悪いのは間違いないだろう。
人には理由もなく嫌いなものもあったりする。
理屈として成り立ってなくても、嫌いなものは嫌いなのだ。
俺達は残りの通路を黙々と進む。
道は緩やかな下り坂となっていて、少しカーブがかっている。
突き当りにはあのドラゴンの頸ではなく、一つの簡素な扉があった。
「普通の扉だ」
なんとなく、アドミニス殿の印象とそぐわない気がして、じっと見てしまう。
「こっちは来客用なんじゃないか? 一般人があのドラゴンの頭を見たら、腰を抜かせばまだいいほうで、下手するとショック死したりするかもしれないからな」
「なるほど」
勇者の説明がしっくりと来た。
そういう意図の元、作られた入口なのだろう。
「ううむ、少し緊張するな」
アグがふよふよしながら漂って来て、ピカピカと俺を励ました。
うん、いや、そこまでは緊張してないぞ?
ここまでの部屋にあった金属の扉と違い、しっとりとした色合いの重厚な木製扉だ。
扉の前には、少しおしゃれなノッカーが設置してあり、それを使って扉の反響板を叩くようになっている。
さっそく叩くと、カコン! カコン! と、心地いい音が響いた。
「おやおや、こんな辺鄙なところにお客さまとは珍しいな」
音もなく、すっと扉が開き、なかからフードを深く被った老人が姿を現す。
「誰だ!」
勇者が、折れた剣に手を掛けながら問いを発した。
「お師匠さま。悪ふざけは駄目ですよ」
奥からルフの元気のいい声が聞こえて来ると、老人はフードをすっと外す。
すると、その下からいつものアドミニス殿の姿が現れたのだった。
「幻を見せる魔道具か何かですか?」
驚いたことに、フードを被っている間、魔力の質さえ別人のように見せていたのだ。
俺もギョッとしたが、騙された勇者は怒り心頭に発しているようで、目が怖い。
そしてなんとスラリと剣を抜いた。
半ばで折れた魔剣が、赤く熱を纏っている。
「ふむ。先日調整したばかりで、もう折ってしまったのか? 仕方のない奴だな」
「貴様のせいだろうが!」
勇者は地団駄を踏んでお怒りだ。
「え?」
ゼエゼエと、荒い息を吐きつつ、勇者は振り向く。
「免許皆伝だよ。俺が教えることはもう、何もない」
俺がそう言うと、勇者がギョッとしたような顔をして、すぐに泣きそうな表情となり、俺に縋り付いた。
「なんでだ! 何が悪かったんだ! 悪いところは直すから、俺を捨てないでくれ!」
「やめろ馬鹿! どこぞの愁嘆場みたいになっているぞ!」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった勇者を必死に引き剥がす。
しかし絶対に離れまいとする勇者の力がすさまじく、全くどかすことが出来なかった。
「感動的」
「これぞ師弟愛ですね」
「いやいや、あれって、アルフが駄々こねているだけだろ? 誰か止めてやったら?」
メルリルと聖騎士は思いっきり誤解しているし、モンクは面白そうにニヤニヤしているだけで、口では止めろと言っているが、何の行動も起こさない。
君達……。
「ピャウッ!」
すると、いきなりフォルテが俺と勇者の間に入って、ぶわっと羽根を広げた。
同時に、魔力を伴った光が広がり、俺と勇者を引き剥がす。
「よくやった、フォルテ。お前の好物の干しナツメをたらふく食わせてやるぞ」
「クルルルッ!」
俺の言葉に、フォルテが嬉しそうに飛び回っている。
眩しいからちょっと控えて欲しい。
「ガウ?」
そこへ若葉が顔を出し、漂っている光をパクパクと食べ始めた。
それって食えるんだ。へー。
「ししょう~」
「鬱陶しい! 褒めたのに何で泣くんだ。弟子がいつか独り立ちするのは当たり前だろうが! むしろ喜べ!」
「だって、俺、まだ全然足りてない! 今だって、ただ戦いに勝っただけだ! 師匠なら、あんな泥仕合にならなかったはずだ!」
「むう」
確かに、俺なら【断絶の剣】でサクッと終わらせることが出来た。
いや、それ以前に、戦うことを選ばなかっただろう。
だが、それでは、あの騎士鎧のなかにいた魂は、決して満足しなかったに違いない。
「いや、そうじゃない。お前だって気づいていたはずだ。だから勝負を受けたんだろう? あいつは、決して悪しき者じゃなかった。自分の思いに囚われて、その先へ進めなくなっていただけだ。お前と戦ったことで、満たされて、先へ進めた。俺ではそれは無理だった」
「……」
勇者は無言だった。
俺の言ったことは理解出来ているはずだ。
それなのに、それを受け入れることが出来ないでいる。
確かに、俺だって、師匠から独り立ちしろと言われたときには、哀しみと恐怖があった。
だが、それよりも大きな希望と夢もあったから、先へと進めたのだ。
もしかすると、勇者に足りないのは、そういった希望や夢なのかもしれない、と俺はふと思い至った。
だからわかりやすい目標としての俺を求めているのだ。
「わかった。一旦、免許皆伝は保留しておこう」
パッと勇者の顔が明るくなる。
世界にお前ぐらいだよ、師匠から免許皆伝を保留されて喜ぶ奴は。
「とりあえずは、アドミニス殿に事情を聞きに行こう。もう通路から工房までに、遮るものも無いようだし」
「ほ、ほんと? さっきの幽霊は消えたの?」
さっきまで俺と勇者を面白そうに眺めていたくせに、先へ進むとなると、急に弱気になるモンクである。
「テスタ、お前本当に幽霊が怖いのか? むしろ幽霊のほうがお前を怖がりそうなもんだが」
「ちょっとダスター、乙女に失礼じゃない? いくら私でも傷つくんですけど」
私でもと言っている辺り、自覚はあるようだ。
「幽霊って実体はないし、突然現れるし、言ってることがよくわからないし、もう本当に無理! サイアク!」
「今の鎧に入っていた奴はけっこう話が通じただろ?」
「ものがわかった奴なら、死んだときにちゃんと死んでるもんでしょ! ちゃんと死んでない奴ってキモい!」
身も蓋もない。
まぁモンクと幽霊は相性が悪いのは間違いないだろう。
人には理由もなく嫌いなものもあったりする。
理屈として成り立ってなくても、嫌いなものは嫌いなのだ。
俺達は残りの通路を黙々と進む。
道は緩やかな下り坂となっていて、少しカーブがかっている。
突き当りにはあのドラゴンの頸ではなく、一つの簡素な扉があった。
「普通の扉だ」
なんとなく、アドミニス殿の印象とそぐわない気がして、じっと見てしまう。
「こっちは来客用なんじゃないか? 一般人があのドラゴンの頭を見たら、腰を抜かせばまだいいほうで、下手するとショック死したりするかもしれないからな」
「なるほど」
勇者の説明がしっくりと来た。
そういう意図の元、作られた入口なのだろう。
「ううむ、少し緊張するな」
アグがふよふよしながら漂って来て、ピカピカと俺を励ました。
うん、いや、そこまでは緊張してないぞ?
ここまでの部屋にあった金属の扉と違い、しっとりとした色合いの重厚な木製扉だ。
扉の前には、少しおしゃれなノッカーが設置してあり、それを使って扉の反響板を叩くようになっている。
さっそく叩くと、カコン! カコン! と、心地いい音が響いた。
「おやおや、こんな辺鄙なところにお客さまとは珍しいな」
音もなく、すっと扉が開き、なかからフードを深く被った老人が姿を現す。
「誰だ!」
勇者が、折れた剣に手を掛けながら問いを発した。
「お師匠さま。悪ふざけは駄目ですよ」
奥からルフの元気のいい声が聞こえて来ると、老人はフードをすっと外す。
すると、その下からいつものアドミニス殿の姿が現れたのだった。
「幻を見せる魔道具か何かですか?」
驚いたことに、フードを被っている間、魔力の質さえ別人のように見せていたのだ。
俺もギョッとしたが、騙された勇者は怒り心頭に発しているようで、目が怖い。
そしてなんとスラリと剣を抜いた。
半ばで折れた魔剣が、赤く熱を纏っている。
「ふむ。先日調整したばかりで、もう折ってしまったのか? 仕方のない奴だな」
「貴様のせいだろうが!」
勇者は地団駄を踏んでお怒りだ。
21
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる
グリゴリ
ファンタジー
『旧タイトル』万能者、Sランクパーティーを追放されて、職業が進化したので、新たな仲間と共に無双する。
『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる』【書籍化決定!!】書籍版とWEB版では設定が少し異なっていますがどちらも楽しめる作品となっています。どうぞ書籍版とWEB版どちらもよろしくお願いします。
2023年7月18日『見捨てられた万能者は、やがてどん底から成り上がる2』発売しました。
主人公のクロードは、勇者パーティー候補のSランクパーティー『銀狼の牙』を器用貧乏な職業の万能者で弱く役に立たないという理由で、追放されてしまう。しかしその後、クロードの職業である万能者が進化して、強くなった。そして、新たな仲間や従魔と無双の旅を始める。クロードと仲間達は、様々な問題や苦難を乗り越えて、英雄へと成り上がって行く。※2021年12月25日HOTランキング1位、2021年12月26日ハイファンタジーランキング1位頂きました。お読み頂き有難う御座います。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
転生したら幼女でした!? 神様~、聞いてないよ~!
饕餮
ファンタジー
書籍化決定!
2024/08/中旬ごろの出荷となります!
Web版と書籍版では一部の設定を追加しました!
今井 優希(いまい ゆき)、享年三十五歳。暴走車から母子をかばって轢かれ、あえなく死亡。
救った母親は数年後に人類にとってとても役立つ発明をし、その子がさらにそれを発展させる、人類にとって宝になる人物たちだった。彼らを助けた功績で生き返らせるか異世界に転生させてくれるという女神。
一旦このまま成仏したいと願うものの女神から誘いを受け、その女神が管理する異世界へ転生することに。
そして女神からその世界で生き残るための魔法をもらい、その世界に降り立つ。
だが。
「ようじらなんて、きいてにゃいでしゅよーーー!」
森の中に虚しく響く優希の声に、誰も答える者はいない。
ステラと名前を変え、女神から遣わされた魔物であるティーガー(虎)に気に入られて護られ、冒険者に気に入られ、辿り着いた村の人々に見守られながらもいろいろとやらかす話である。
★主人公は口が悪いです。
★不定期更新です。
★ツギクル、カクヨムでも投稿を始めました。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。