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第八章 真なる聖剣
932 吟遊詩人はかく語れり
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「師匠の剣技はドラゴンすら斬り裂く」
「おおっ!」
「それは嘘だから。こら勇者、勇者のくせに嘘をつくな」
「嘘じゃないぞ!」
「やってないことをやったと言うのは嘘だろうが!」
「えーっ、やっただろ?」
「本物はやってない」
「ほう? ところで本物ではないドラゴンとはいかなるものだったのでしょうか?」
吟遊詩人の訪問からの夜のティータイムは、思った通り勇者の騙りと、それを止める俺という図式になった。
そこにさらに失言に便乗して情報を得ようとする吟遊詩人、という地獄絵図だ。
辛い……。
それと、思ってもみなかった弊害もあった。
誇張や間違いを正すということは、事実は認めるということだ。
勇者が事実のみを語った場合、俺には止める手段がない。
「まぁ呪い? みたいなもんだ。だが、本物のドラゴンのようなものだったはずだぞ」
「なるほど。最初から詳しくお伺いしたいです」
吟遊詩人が食いつく。
「待った。その話は、依頼人がいる。依頼として行ったことを他人に語る訳にはいかない。それは、勇者殿も承知のはず」
俺はじっと勇者の目を見る。
勇者は、理解してうなずいた。
「うむ。師匠は冒険者だからな。信義を重んじるんだ。それに俺としても、頼んだ来た相手に迷惑がかかるようなことは語るべきではないと思う」
「それは、立派な信念です。そうですね。聞き手であり語り手である私が、物語の静謐を乱すような真似はやめましょう。ですが、せめて、戦いの詳細はお聞きしてもよろしいのでは?」
「まぁそうだな。あの戦いは全員が力を合わせて行ったものだ。誰が欠けていても、勝利はなかったと思う」
「おお……」
吟遊詩人は感極まったように瞳を輝かせて、勇者の言葉に耳を傾ける。
感動の涙すら浮かべて……。
俺はこんなにすぐに泣く男を見るのは初めてだ。
本当にこいつが男なのかすら怪しいという気持ちになる。
「なんと気高き戦いでしょう。ぜひにぜひにお聞かせください。決して、依頼をもちかけた方にご迷惑はおかけしないと誓います。なんなら誓約の魔法を使ってくださっても構いません」
「俺は誓約魔法は好きではない。まぁ嘘つきには必要であろうことは理解しているがな」
「それでは、勇者殿は私は嘘つきではないとお認めくださるのですね」
「違う。吟遊詩人などという輩は、みんな嘘つきだ。嘘をつく商売だ、と理解しているということだ。お前らに誓約魔法なんぞ科したら、何度も死ぬ羽目になるだろうが。いや案外とヌケヌケと嘘ではなく、夢を語ったのだとかなんとか言って、誓約魔法をすり抜けるんじゃないかと疑ってもいる」
「まさしく、勇者殿は、私どもを理解していただいています。光栄の至り」
いや、そこを認めてしまうのかよ。
こんな堂々と自分は嘘つきだと認めた人間は初めてだ。
まぁでも確かに、吟遊詩人なんかは真実を嘘でくるんで語るのが商売のようなものだろう。
地味な現実を嘘で豪華に飾って人に語って聞かせるのだ。
それを理解しつつも、喜んで聴く人間もまた多い。
そういう意味で、こいつらの嘘をいちいち糾弾していては始まらないし、悪質とも言い難いというのが困ったところだろう。
「勇者殿、そしてお師匠殿、私は人々が笑ったり泣いたり、心を揺らめかせるさまを見るのが好きなのです。そしてなによりも、私の詩で瞳を輝かせる人々を最高に愛しています。この愛のために命を捧げてもいい。……吟遊詩人なら、全ての者がきっとそう思っているでしょう」
「いや、それは幻想だと思うぞ。人の心というものは千差万別、それぞれに違う。あんたは素晴らしい吟遊詩人かもしれないが、吟遊詩人が全て素晴らしいということにはならない」
「さすがお師匠殿、含蓄があります」
いかん、なんか俺もこの男に言葉を誘導されているような気がして来た。
とは言え、何も言わないと、俺はとんでもない英雄に仕立てられてしまいそうだ。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
「吟遊詩人ってのは、ずっと夢を見ているような奴等ばっかりなのは確かだろうな。まぁその辺は師匠もわかってるさ。問題はそこに誇りがあるか否かだな」
勇者が何か勝手な理屈をこね始めた。
そういう問題ではない。
俺の平穏な生活の問題だ。
「そうですね。誇りは大切です。勇者殿も、お師匠殿も、お二方共誇り高い方々だ。私のちっぽけな夢など、塵芥に思えるでしょうね」
「そんなことは思わないぞ」
自分を卑下し始めた吟遊詩人を宥める。
それにしても、この男の感情の振り幅の大きさに翻弄されてばかりだ。
俺の知っている男は、みんな自分の感情を他人に悟られるのを恥としていたものである。
それに対して、子どものようにあけすけに感情を見せる吟遊詩人を相手にすると、戸惑うことが多い。
「詩を歌い、楽器を奏でる。……誰にでも出来ることじゃない。俺は剣を使うが、がんばって修行をしても、それほど腕が上がらなかった。歌や楽器も似たようなものだろう? 才能と努力、両方が必要なはずだ」
吟遊詩人の男は、うるうると瞳を潤ませつつ、楽器を爪弾いた。
ポロロン……と、澄んだ響きが、ほんの僅かな時間だがその場所に広がる。
「かの御方はかく語りぬ。勇者の魂を育みし師にして、決して驕らず、他人の夢を称賛する、心深き御方」
音に合わせるように声を響かせ、吟遊詩人は大げさな詩を即興で歌った。
「なんでもかんでも大げさに詩にするのは、褒められたもんじゃないと思うぞ?」
「ですがお師匠殿、人の耳は小さく、心に届くのは、聴いたうちのほんの僅かな部分でしかないのです。耳で聴いたものを出来るだけ多く心に届かせるには、驚きが必要です。気高き勇者の師は、開拓民から叩き上げた冒険者であった! 人は心清しければ、勇者の師にすらなれる! 驚きと希望を人々は耳に聴き、心に留める。それが、明日を笑顔で過ごす力となるのです」
「うぬ」
そういう風言われると弱い。
実のところ、俺が強さに憧れたのは、教会で教手から聞かされた、勇者や英雄の物語があったからだ。
人が日常の繰り返しのなかに夢を見るには、確かに、驚きや希望、憧れが必要だろう。
この吟遊詩人の言うことは理解出来る。
だが、問題はそれによって飾り立てられるのが、自分であるということだ。
他人なら文句などない。
「いや、人の心に希望を届けるなら勇者の活躍だけで十分だろう」
「勇者が強く正しいのは当たり前ではないですか。その活躍に人々は安心を覚え安らかに眠れる。ですが、お師匠殿の存在は、もっと強い夢を与えてくれるのです」
うぬぬ。
いかん、吟遊詩人と言葉で争って勝てるはずもなかった。
とりあえず、間違った情報が出回ることだけはなんとしても阻止しなければ。
俺はその夜、精神をすり減らしすぎて、翌朝初めて夜明け前に目覚めることが出来なかったのだった。
「おおっ!」
「それは嘘だから。こら勇者、勇者のくせに嘘をつくな」
「嘘じゃないぞ!」
「やってないことをやったと言うのは嘘だろうが!」
「えーっ、やっただろ?」
「本物はやってない」
「ほう? ところで本物ではないドラゴンとはいかなるものだったのでしょうか?」
吟遊詩人の訪問からの夜のティータイムは、思った通り勇者の騙りと、それを止める俺という図式になった。
そこにさらに失言に便乗して情報を得ようとする吟遊詩人、という地獄絵図だ。
辛い……。
それと、思ってもみなかった弊害もあった。
誇張や間違いを正すということは、事実は認めるということだ。
勇者が事実のみを語った場合、俺には止める手段がない。
「まぁ呪い? みたいなもんだ。だが、本物のドラゴンのようなものだったはずだぞ」
「なるほど。最初から詳しくお伺いしたいです」
吟遊詩人が食いつく。
「待った。その話は、依頼人がいる。依頼として行ったことを他人に語る訳にはいかない。それは、勇者殿も承知のはず」
俺はじっと勇者の目を見る。
勇者は、理解してうなずいた。
「うむ。師匠は冒険者だからな。信義を重んじるんだ。それに俺としても、頼んだ来た相手に迷惑がかかるようなことは語るべきではないと思う」
「それは、立派な信念です。そうですね。聞き手であり語り手である私が、物語の静謐を乱すような真似はやめましょう。ですが、せめて、戦いの詳細はお聞きしてもよろしいのでは?」
「まぁそうだな。あの戦いは全員が力を合わせて行ったものだ。誰が欠けていても、勝利はなかったと思う」
「おお……」
吟遊詩人は感極まったように瞳を輝かせて、勇者の言葉に耳を傾ける。
感動の涙すら浮かべて……。
俺はこんなにすぐに泣く男を見るのは初めてだ。
本当にこいつが男なのかすら怪しいという気持ちになる。
「なんと気高き戦いでしょう。ぜひにぜひにお聞かせください。決して、依頼をもちかけた方にご迷惑はおかけしないと誓います。なんなら誓約の魔法を使ってくださっても構いません」
「俺は誓約魔法は好きではない。まぁ嘘つきには必要であろうことは理解しているがな」
「それでは、勇者殿は私は嘘つきではないとお認めくださるのですね」
「違う。吟遊詩人などという輩は、みんな嘘つきだ。嘘をつく商売だ、と理解しているということだ。お前らに誓約魔法なんぞ科したら、何度も死ぬ羽目になるだろうが。いや案外とヌケヌケと嘘ではなく、夢を語ったのだとかなんとか言って、誓約魔法をすり抜けるんじゃないかと疑ってもいる」
「まさしく、勇者殿は、私どもを理解していただいています。光栄の至り」
いや、そこを認めてしまうのかよ。
こんな堂々と自分は嘘つきだと認めた人間は初めてだ。
まぁでも確かに、吟遊詩人なんかは真実を嘘でくるんで語るのが商売のようなものだろう。
地味な現実を嘘で豪華に飾って人に語って聞かせるのだ。
それを理解しつつも、喜んで聴く人間もまた多い。
そういう意味で、こいつらの嘘をいちいち糾弾していては始まらないし、悪質とも言い難いというのが困ったところだろう。
「勇者殿、そしてお師匠殿、私は人々が笑ったり泣いたり、心を揺らめかせるさまを見るのが好きなのです。そしてなによりも、私の詩で瞳を輝かせる人々を最高に愛しています。この愛のために命を捧げてもいい。……吟遊詩人なら、全ての者がきっとそう思っているでしょう」
「いや、それは幻想だと思うぞ。人の心というものは千差万別、それぞれに違う。あんたは素晴らしい吟遊詩人かもしれないが、吟遊詩人が全て素晴らしいということにはならない」
「さすがお師匠殿、含蓄があります」
いかん、なんか俺もこの男に言葉を誘導されているような気がして来た。
とは言え、何も言わないと、俺はとんでもない英雄に仕立てられてしまいそうだ。
それだけは、なんとしても阻止しないと。
「吟遊詩人ってのは、ずっと夢を見ているような奴等ばっかりなのは確かだろうな。まぁその辺は師匠もわかってるさ。問題はそこに誇りがあるか否かだな」
勇者が何か勝手な理屈をこね始めた。
そういう問題ではない。
俺の平穏な生活の問題だ。
「そうですね。誇りは大切です。勇者殿も、お師匠殿も、お二方共誇り高い方々だ。私のちっぽけな夢など、塵芥に思えるでしょうね」
「そんなことは思わないぞ」
自分を卑下し始めた吟遊詩人を宥める。
それにしても、この男の感情の振り幅の大きさに翻弄されてばかりだ。
俺の知っている男は、みんな自分の感情を他人に悟られるのを恥としていたものである。
それに対して、子どものようにあけすけに感情を見せる吟遊詩人を相手にすると、戸惑うことが多い。
「詩を歌い、楽器を奏でる。……誰にでも出来ることじゃない。俺は剣を使うが、がんばって修行をしても、それほど腕が上がらなかった。歌や楽器も似たようなものだろう? 才能と努力、両方が必要なはずだ」
吟遊詩人の男は、うるうると瞳を潤ませつつ、楽器を爪弾いた。
ポロロン……と、澄んだ響きが、ほんの僅かな時間だがその場所に広がる。
「かの御方はかく語りぬ。勇者の魂を育みし師にして、決して驕らず、他人の夢を称賛する、心深き御方」
音に合わせるように声を響かせ、吟遊詩人は大げさな詩を即興で歌った。
「なんでもかんでも大げさに詩にするのは、褒められたもんじゃないと思うぞ?」
「ですがお師匠殿、人の耳は小さく、心に届くのは、聴いたうちのほんの僅かな部分でしかないのです。耳で聴いたものを出来るだけ多く心に届かせるには、驚きが必要です。気高き勇者の師は、開拓民から叩き上げた冒険者であった! 人は心清しければ、勇者の師にすらなれる! 驚きと希望を人々は耳に聴き、心に留める。それが、明日を笑顔で過ごす力となるのです」
「うぬ」
そういう風言われると弱い。
実のところ、俺が強さに憧れたのは、教会で教手から聞かされた、勇者や英雄の物語があったからだ。
人が日常の繰り返しのなかに夢を見るには、確かに、驚きや希望、憧れが必要だろう。
この吟遊詩人の言うことは理解出来る。
だが、問題はそれによって飾り立てられるのが、自分であるということだ。
他人なら文句などない。
「いや、人の心に希望を届けるなら勇者の活躍だけで十分だろう」
「勇者が強く正しいのは当たり前ではないですか。その活躍に人々は安心を覚え安らかに眠れる。ですが、お師匠殿の存在は、もっと強い夢を与えてくれるのです」
うぬぬ。
いかん、吟遊詩人と言葉で争って勝てるはずもなかった。
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