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第8章 南部動乱編
冷たい
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「「「「「セレスティーヌさま!!」」」」」
「「「「「セレスさまぁぁ!!」」」」」
「……」
「そんな……」
「嘘だ!」
「セレス様……」
「ワディンの神娘が……」
「どうして……」
「白が……」
「黒が健在なのに白だけが……」
「「「「「ああぁぁ」」」」」
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
腕に感じるこの軽さ。
消えていく温もり。
どれだけ経験しても慣れることはない。
こんなこと、慣れるわけがない。
ただ……。
残酷な現実の前に打ちのめされるばかり。
「……」
また……。
また、俺は失ってしまった。
これで何度目?
何度目なんだよ。
くそっ!
「……」
「……」
「……」
けど、まだだ。
まだ手が残されている。
時間遡行を使えるんだ。
そう。
これも過去に何度も経験したこと。
4時間前に戻ればいい。
だから、冷静に。
今だけは感情を捨て、情動を消し去れ。
冷静に、冷徹に……。
「ふうぅ」
深呼吸をひとつ、ふたつ。
「ふぅぅぅ」
さらに重ねて……。
よし。
ここからが勝負だ!
まず、今回は俺ひとりじゃない。
時間的な猶予も少しはあるはずだから、今すぐに遡行する必要もない。
なら、調べるべき。
時間遡行を使う前に、可能な限り多くのことを調査すべき。
直接の死因、原因を。
魔法なのか、呪いなのか、毒なのかを。
抱えていたセレス様を床に……。
床に横たえ、立ち上がる。
表情を消し、皆に向き直る。
「セレス様の症状に心当たりのある方はいませんか?」
多くのことを調べたいが、時間がどれほど残されているのか分からない現状では、ゆっくり調べている余裕まではない。
「そんなことより、先生、まだ何とか! 何とかならないんですか!?」
「そうだぜ。原因なんかより、まずは救命だろ。で、蘇生だろうが!」
「シア、ヴァーン……」
2人がセレス様の手を取り、治療を始めようとしている。
アルも……。
「「「「「コーキ殿!」」」」」
他の騎士たち、皆がセレス様を囲み、こちらに冷ややかな視線を投げてくる。
「……」
そうだよな。
それが普通の感情だよな。
簡単には諦められないよな。
分かってる。
けど、こっちは違うんだ。
不可能だと誰より知っているんだ。
それに、言い訳や説明に時間を割いている場合でもない。
「残念だが……もう助けることはできないだろう」
「そんな……」
「助けられないなら、早急に犯人を探すべき。そのためには原因を特定しなきゃならない」
「おめえ……冷てえな」
「コーキさん! ここに倒れているのはセレス様なんだぞ!」
「……」
「分かってんのか!」
そんなことは百も承知だ。
「倒れたばかりのセレス様の前で、よくも!」
「……」
「よくも、そんなことを!」
アル……。
「ふたりの関係はそんなもんだったのかよ!」
「……もう一度言う。救命も蘇生もできない」
「「「「「セレスさまぁぁ!!」」」」」
「……」
「そんな……」
「嘘だ!」
「セレス様……」
「ワディンの神娘が……」
「どうして……」
「白が……」
「黒が健在なのに白だけが……」
「「「「「ああぁぁ」」」」」
「「「「「……」」」」」
「「「「「……」」」」」
腕に感じるこの軽さ。
消えていく温もり。
どれだけ経験しても慣れることはない。
こんなこと、慣れるわけがない。
ただ……。
残酷な現実の前に打ちのめされるばかり。
「……」
また……。
また、俺は失ってしまった。
これで何度目?
何度目なんだよ。
くそっ!
「……」
「……」
「……」
けど、まだだ。
まだ手が残されている。
時間遡行を使えるんだ。
そう。
これも過去に何度も経験したこと。
4時間前に戻ればいい。
だから、冷静に。
今だけは感情を捨て、情動を消し去れ。
冷静に、冷徹に……。
「ふうぅ」
深呼吸をひとつ、ふたつ。
「ふぅぅぅ」
さらに重ねて……。
よし。
ここからが勝負だ!
まず、今回は俺ひとりじゃない。
時間的な猶予も少しはあるはずだから、今すぐに遡行する必要もない。
なら、調べるべき。
時間遡行を使う前に、可能な限り多くのことを調査すべき。
直接の死因、原因を。
魔法なのか、呪いなのか、毒なのかを。
抱えていたセレス様を床に……。
床に横たえ、立ち上がる。
表情を消し、皆に向き直る。
「セレス様の症状に心当たりのある方はいませんか?」
多くのことを調べたいが、時間がどれほど残されているのか分からない現状では、ゆっくり調べている余裕まではない。
「そんなことより、先生、まだ何とか! 何とかならないんですか!?」
「そうだぜ。原因なんかより、まずは救命だろ。で、蘇生だろうが!」
「シア、ヴァーン……」
2人がセレス様の手を取り、治療を始めようとしている。
アルも……。
「「「「「コーキ殿!」」」」」
他の騎士たち、皆がセレス様を囲み、こちらに冷ややかな視線を投げてくる。
「……」
そうだよな。
それが普通の感情だよな。
簡単には諦められないよな。
分かってる。
けど、こっちは違うんだ。
不可能だと誰より知っているんだ。
それに、言い訳や説明に時間を割いている場合でもない。
「残念だが……もう助けることはできないだろう」
「そんな……」
「助けられないなら、早急に犯人を探すべき。そのためには原因を特定しなきゃならない」
「おめえ……冷てえな」
「コーキさん! ここに倒れているのはセレス様なんだぞ!」
「……」
「分かってんのか!」
そんなことは百も承知だ。
「倒れたばかりのセレス様の前で、よくも!」
「……」
「よくも、そんなことを!」
アル……。
「ふたりの関係はそんなもんだったのかよ!」
「……もう一度言う。救命も蘇生もできない」
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