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第12章 激闘編
奮戦
しおりを挟む「アリマ、まだやれるな?」
「ええ」
もちろん、俺に否やはない。
ただ問題は……少女に近づけるのか?
あの様子では、残存魔力は充分と考えた方がいい。
そんな彼女の魔法攻撃を掻いくぐって間合いまでどう近づく?
「なるほど、次は剣か? ならば、近距離で迎えてやろう」
なっ!
魔法を控えるだと?
「きさま! その油断が命取りになるぞ」
「ふふ、面白い。やってみろ」
さらなる挑発を受け、シャリエルンが飛び出す。
彼我の距離を消し去るように駆け続ける。
少女は言葉通り、魔法を発動しない。
「ぬんっ!」
間合いに入ったシャリエルン。
少女の真正面から剣を叩き込んだ。
*************************
<エリシティア視点>
「アイスボール!」
「アイスボール!」
「アイスボール!」
魔法隊の氷球がダブルヘッドに着弾。
致命傷にはほど遠いが。
「「「喰らえ!」」」
「「「だあ!」」」
敵の動きを止める効果はある。つまりその隙に騎士たちの剣がダブルヘッドに届くということ。
ザンッ!
ヴァルターの鋭い剣撃も。
「ギャアァァ!」
堪らず悲鳴を上げ、後退するダブルヘッド。
よし、ここだ。
「撃て、リリニュス!」
「はっ……アイスストーム!」
発動するのは氷の高位魔法。
完璧に魔力を練り込んだリリニュスの一撃だ。
「グギャアァァァ!!」
これまで与えてきた無数の傷をえぐりながら、氷嵐がダブルヘッドの全身を覆っていく。
「アアァァァ!」
「「「苦しんでるぞ!」」」
「ああ、これで倒せる!」
騎士たちの見立て通り、効いていることに疑いはない。
「もうすぐだ!」
「「「「「おう!」」」」」
「アァァァァ」
苦痛に悶えることしばらく。
その身を裂く氷嵐が消えようとしている。
「皆、止めを打ち込め!」
「「「はっ!」」」
「「「承知!」」」
ウォーライルの号令を受け、騎士たちの剣が跳ねる。
ザシュッ!
ザシュッ!
ザンッ!
ズズッ!
そのまま血で濡れた傷痕を切り裂き、突き刺して。
「ァァ、ァァァァ……」
ドッシィィィン!
ついにダブルヘッドが地に落ちた。
「やったのか?」
「ああ、倒したぞ!」
「「「「「「「「おおぉぉ!!」」」」」」」」
ギリオンの手を借りることなく、討ち取ってしまった。
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