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番外編1 ●●が怖い執事長の話
挑戦(5)
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「俺だ!」
「あ……」
「俺だから、大丈夫だ! 今、ローズウェルに入っているのは俺だ!」
「あ、う、うお、るた?」
反射的に目を開くと、至近距離にウオルタの顔があって……。
そうだ、ウオルタだ。
ウオルタ、なんだ……!
「そうだ。俺だ。俺はローズウェルのことを絶対に傷つけない。体も尊厳も傷つけない!」
「あ……ウオルタ……」
「あぁ」
「ウオルタ……ウオルタぁ……んっ!」
「ローズウェル……大丈夫だ、ローズウェル」
必死にウオルタに抱き着いて、キスをして、名前を呼び合って……目の前にいるのが、中にいるのがウオルタなのだと……初めて自分から、こういうことをしても良いと思った相手なのだと確認する。
「ウオルタ……」
「ん、ローズウェル」
繋がった場所は、入り口が痛くて、中は……よくわからない。
違和感がすごい。
でも……ウオルタは無理に入ってくるようなことは無い。
無遠慮に腰を振ることも無い。
額には汗がにじんでいて、男らしい眉が時々寄せられて、「耐えている」のが解るのに。
本当に優しい。
これが、ウオルタの愛し方なのか。
あぁ。
嬉しい。
とても嬉しくて……これなら、ウオルタを受け入れられる。
ウオルタと、きちんとセックスができる。
だから……素直になれる。
「ウオルタ、すき」
「え?」
「ウオルタのこと、好きです……」
「あ、わ、ろ、ローズうぇる!?」
ウオルタが嬉しそうな顔をしながらも慌ててしまう。
突然すぎたか?
でも、今、言いたくて言いたくて仕方が無かったんだ。
「あ、あ、あ、ありがとう。でも、大丈夫か?」
「え?」
ウオルタの指が私の頬をぬぐう。
……あ、泣いていたのか。
「無理は、するなよ?」
「無理じゃないです。私は、ちゃんとあなたが……ウオルタが……好きです」
この涙は、ほっとしたのか、感極まったのか……それだけ、気持ちが昂ってしまったんだ。
好きという気持ちが大きくなり過ぎて。
「本当は、もう少し前に気付いていました。でも……ちゃんと受け入れる自信が無くて……なかなか言えなくてごめんなさい」
「謝ることはなにもない。それだけローズウェルが真剣だったということだろう?」
こんなに大きくなった面倒くさい気持ちなのに、ウオルタはしっかり受け止めて、包み込んでくれる。
いいな。
いい。
ウオルタ、いい。
「ウオルタの……そういうところも、好きです」
「!?」
「お願いします。ここからは……好きかどうか確かめるセックスではなくて」
繋がった部分が熱い。
身体も、顔も、中も、全部熱い。
頭の中にも体にも冷めた部分なんてない。
ウオルタと、熱く溶け合いたい。
「ここからは、恋人同士のセックス……ということでいいですか?」
「あ……」
ウオルタが呆けて固まってしまう。
やはり唐突過ぎたか?
心配になりながら見守っていると、ほんの数秒でウオルタは満面の笑みになってくれた。
「あ、あ、あぁ! あぁ! わかった、あ、ありがとう。ローズウェル、ありがとう!」
「ん、私の方こそ……ありがとう、ウオルタ。大好き」
「あぁ、俺も。大好きだ……ローズウェル、大好きだ……愛してる」
「ん、んっ! ん……」
ウオルタはいつも嬉しそうにキスをしてくれるけど、今日は更に、ウオルタの悦びが伝わってくる熱烈なキスだ。
恋人同士のキスだと思うと妙に楽しい。
もっと。もっともっと。
愛を囁きながらキスを繰り返すと、圧迫感で苦しい下半身が落ち着かなくなってくる。
ウオルタも、私も、微かに腰を動かしてしまって……
「はぁ……動いて、いいか?」
「はい」
頷くと、ウオルタが緩く腰を突き上げる。愛の告白をしたのに、まだ私の体を気遣ってくれているようで、遠慮がちに優しく動いてくれる。
うん。痛くはない。でもまだ苦しい。不安定な体勢でよくわから無い。
勝手に、恋人同士と自覚すると幸せであふれて肉体的にももっと気持ちよくなるのかと思っていたが、幻想だったようだ。
「痛くないか?」
「ん、大丈夫です……」
でも……嫌ではないし恋人と繋がっているという多幸感はとてつもない。
精神的には幸せで気持ちいい……気がする。
「あ……」
「俺だから、大丈夫だ! 今、ローズウェルに入っているのは俺だ!」
「あ、う、うお、るた?」
反射的に目を開くと、至近距離にウオルタの顔があって……。
そうだ、ウオルタだ。
ウオルタ、なんだ……!
「そうだ。俺だ。俺はローズウェルのことを絶対に傷つけない。体も尊厳も傷つけない!」
「あ……ウオルタ……」
「あぁ」
「ウオルタ……ウオルタぁ……んっ!」
「ローズウェル……大丈夫だ、ローズウェル」
必死にウオルタに抱き着いて、キスをして、名前を呼び合って……目の前にいるのが、中にいるのがウオルタなのだと……初めて自分から、こういうことをしても良いと思った相手なのだと確認する。
「ウオルタ……」
「ん、ローズウェル」
繋がった場所は、入り口が痛くて、中は……よくわからない。
違和感がすごい。
でも……ウオルタは無理に入ってくるようなことは無い。
無遠慮に腰を振ることも無い。
額には汗がにじんでいて、男らしい眉が時々寄せられて、「耐えている」のが解るのに。
本当に優しい。
これが、ウオルタの愛し方なのか。
あぁ。
嬉しい。
とても嬉しくて……これなら、ウオルタを受け入れられる。
ウオルタと、きちんとセックスができる。
だから……素直になれる。
「ウオルタ、すき」
「え?」
「ウオルタのこと、好きです……」
「あ、わ、ろ、ローズうぇる!?」
ウオルタが嬉しそうな顔をしながらも慌ててしまう。
突然すぎたか?
でも、今、言いたくて言いたくて仕方が無かったんだ。
「あ、あ、あ、ありがとう。でも、大丈夫か?」
「え?」
ウオルタの指が私の頬をぬぐう。
……あ、泣いていたのか。
「無理は、するなよ?」
「無理じゃないです。私は、ちゃんとあなたが……ウオルタが……好きです」
この涙は、ほっとしたのか、感極まったのか……それだけ、気持ちが昂ってしまったんだ。
好きという気持ちが大きくなり過ぎて。
「本当は、もう少し前に気付いていました。でも……ちゃんと受け入れる自信が無くて……なかなか言えなくてごめんなさい」
「謝ることはなにもない。それだけローズウェルが真剣だったということだろう?」
こんなに大きくなった面倒くさい気持ちなのに、ウオルタはしっかり受け止めて、包み込んでくれる。
いいな。
いい。
ウオルタ、いい。
「ウオルタの……そういうところも、好きです」
「!?」
「お願いします。ここからは……好きかどうか確かめるセックスではなくて」
繋がった部分が熱い。
身体も、顔も、中も、全部熱い。
頭の中にも体にも冷めた部分なんてない。
ウオルタと、熱く溶け合いたい。
「ここからは、恋人同士のセックス……ということでいいですか?」
「あ……」
ウオルタが呆けて固まってしまう。
やはり唐突過ぎたか?
心配になりながら見守っていると、ほんの数秒でウオルタは満面の笑みになってくれた。
「あ、あ、あぁ! あぁ! わかった、あ、ありがとう。ローズウェル、ありがとう!」
「ん、私の方こそ……ありがとう、ウオルタ。大好き」
「あぁ、俺も。大好きだ……ローズウェル、大好きだ……愛してる」
「ん、んっ! ん……」
ウオルタはいつも嬉しそうにキスをしてくれるけど、今日は更に、ウオルタの悦びが伝わってくる熱烈なキスだ。
恋人同士のキスだと思うと妙に楽しい。
もっと。もっともっと。
愛を囁きながらキスを繰り返すと、圧迫感で苦しい下半身が落ち着かなくなってくる。
ウオルタも、私も、微かに腰を動かしてしまって……
「はぁ……動いて、いいか?」
「はい」
頷くと、ウオルタが緩く腰を突き上げる。愛の告白をしたのに、まだ私の体を気遣ってくれているようで、遠慮がちに優しく動いてくれる。
うん。痛くはない。でもまだ苦しい。不安定な体勢でよくわから無い。
勝手に、恋人同士と自覚すると幸せであふれて肉体的にももっと気持ちよくなるのかと思っていたが、幻想だったようだ。
「痛くないか?」
「ん、大丈夫です……」
でも……嫌ではないし恋人と繋がっているという多幸感はとてつもない。
精神的には幸せで気持ちいい……気がする。
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