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第10章 その後の世界 / パーティーとやりたいことの話
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話し合いからすぐに和解条件がすべて書面化されて、翌日には両国の新聞で事件から和解までのすべてが報道された。
その中で山の王様の「ライト様という素晴らしい人間に対して最低の行いをしたウーボには一片の同情も感じない。このような身勝手な気遣いは私を愚弄するものであり、人権を無視するという山の国の民として品位に欠ける愚かな行動だ。ライト様と魔王の国に謝罪すると共に、すべての人間に対しての謝罪を行い、重罪を償わせる」というコメントも発表された。
これ、ちゃんと本人の言葉らしい。
山の王様の人間好きは本物なんだな。「普段、王としてのコメントは最低限しかされない山の王様が、怒りをあらわにされたので、国民の心にも響いたと思います」と宰相さんは言っていたし、山の王様からの私的なお詫びの品ということで黒系統の魔物の素材が大量に届いた。「ライト様のファンとして怒りと申し訳なさで心がちぎれそうだ」という内容を便箋一〇枚に綴った手紙もついてきたけど。
「これをきっかけに山の王様も引きこもらず王様のお仕事を頑張るように……は上手くいきすぎかな」
さすがにこれはそう上手くはいかなかったんだけど、数日後には山の国の大使館の退去が始まり、事件から一ヵ月後には大使館の入っていた三階建てのレンガ造りの建物は俺のものになった。
「うん。広さもちょうどいいし、一階と二階で使い分けができそう。三階はバックヤードにしようかな」
大使館が俺のものになった翌日には、イユリちゃんとローズウェルさん、兵隊さん四人に付き添われて大使館に足を運んでみた。
「ライト様、念のため奥まで進んでみたほうがよろしいかと」
「そうだね。えっと、お城から一番遠いのはこっちの角かな?」
俺が建物の奥へゆっくり進む様子を、ローズウェルさんが手に持った地図と照らし合わせながら注意深く観察する。
一階は区切りのない広い空間で、家具も飾りもすべて撤去されているので、白い壁紙とフローリング風の床というだけ。魔族向けの建物だから天井は五メートル以上あって開放感がある。
「はい、そちらの角で……念のため裏口にも……」
「うん……あ、行ける行ける!」
障害物がないので、部屋をまっすぐ横切るように角まで歩いて行って、壁に触れたあと、反対側の裏口に向かい、扉を開いて裏路地に出る。
「おそらくそこから……数メートルでしょうか?」
「うん。裏口のゴミ捨て場……もうちょっと行ける? ……あ、ここまでだ」
裏路地のゴミ捨て場を過ぎたところで、透明な柔らかい壁に当たった。
ここから先、裏路地の奥の袋小路の方へはいけない。
魔王さんの結界の力だ。
「この裏路地を反対に行けば、城の正面の大通りに繋がっています」
「ってことは、大通りを通って裏から店に入ることもできるんだ? 助かるなぁ」
「計算したようにピッタリですね。こちらの建物、ギリギリ結界内です」
「やった! これなら今までの結界と同じだから、魔王さんに負担をかけずに俺のお店が作れる!」
お城に来た当初は「部屋の中だけ」だった結界を、一生魔王さんのペットという契約に変えた時に、「お城の敷地内」に広げてもらったんだよね。その時に細かい場所の設定をするほうが魔王さんの魔力に負担がかかるとかで、ざっくりお城の中心から半径何メートルって形にしてくれたらしく……ちょっとだけお城の外も結界の範囲内になっていた。
それを見越してこの大使館が欲しいって言ったんだけど……最悪は魔王さんに「ごめん! 結界五メートル広げて!」ってお願いしないといけない覚悟もあったけど、上手くいってよかった。
「結界内ですと魔王様もご安心でしょう」
「うん! 今日は兵隊さんにもついてきてもらったけど……」
チラっと兵隊さんのほうを見ると、大使館正面の両開きのドアや窓から顔を出してお城との位置関係を確認していた。
「この角度なら堀をはさんではいますが、城壁上の見張り台からも見えますし、非常用のアラーム魔法も設置できる距離です。護衛を付けずに見守ることは可能ではないでしょうか?」
「本当? 手間をかけちゃうけど……」
「平和な魔王の国ではもともと見張りの仕事は暇なので、かわいいライト様を見守るくらいどうってことないです。むしろやりがいが出て皆の士気も上がりますよ」
「……無理しないでね? 負担になるようなら絶対に相談してね?」
「んんんっか、おか、おかわいらしッ! こんな一兵士のことまで……!!」
「か、かわい……ッ!」
兵隊さんのこの反応なら、お言葉に甘えるか……
結界内だし兵隊さんが見守ってくれるし、これなら魔王さんの心配も少ないよね?
「ライト様!」
俺たちが結界や警備の確認をしている間に、別のものを確認してくれていたイユリちゃんが、手帳を見せながら駆け寄ってくる。
「柱の位置と水回りの配管位置、確認しました。一階は集会にも使っていたようでこの通りなのですが……二階は設備が充実しています。大使館だけあって壁の厚みもしっかりあって防音魔法は不要かと。天井の高さと広さ的に照明が……」
頼りになるなぁ。「お店に改装するにあたって必要そうな設備とか確認よろしくね」って言っただけなのに。
「ありがとう。お城に帰ってからじっくりどんな内装にするか考えよう。先に従業員の勧誘もしないといけないしね」
「そうですね。内装はお金で解決できることも多いですが、従業員は……早めの根回しが必要ですね」
「そろそろお手紙を書こうかな。イユリちゃん、あとで便箋と封筒を六セット用意してもらえる?」
「六? ミーレスさん以外にもお声がけするんですか?」
「うん。いろいろなタイプの子に働いてほしいし……できれば、いろいろな国から働きに来て欲しいから」
「いろいろな、国……確かに、そのほうがこのお店のことが多くの国に伝わるようになりますね!」
「そういうこと」
イユリちゃんと頷きあった後、改めて大使館の中を見渡す。
俺が元の世界で在籍していたホストクラブよりも天井は高いけど面積は少し狭いかな?
でも、二階も使えるから合わせればかなり広くなる。
元の店を参考に店づくりをしてもいいんだけど、魔族さんの体が大きいこととか、この世界には「ホストクラブ」がないからわかりやすいシステムにしないといけないなとか、そもそもホストとしてはナンバーワンだったし「幹部」なんて肩書が名刺には書かれていたけど、経営については店長とオーナーが上手だったから完全にノータッチで知識は限定的。
素人で、異世界から来て、この世界では弱い存在である人間の俺が店をしても上手くいく保証はない。
でも……
「ライト様、いよいよですね! 僕、楽しみです!」
「私たちもライト様のご活躍、そして新たな人間の魅力が知れること、楽しみにしています」
イユリちゃんはやる気に満ちた顔で、ローズウェルさんは心から楽しそうな優しい顔で俺を応援してくれる。
その後ろの兵隊さんたちも……
「俺たちでも通える店ですか? ライト様が来られてからすっかり人間のかわいさにハマってしまって……」
「ライト様がお店をされるときいて驚きましたが、それ以上に楽しみなんです!」
「給料ためておきます!」
多分、人間がこの町で商売をするなんて魔族の感覚ではありえないことなのに、受け入れて応援してくれている。
期待してくれている。
「うん。みんなが楽しく働けて、みんなが楽しめる店にするからね」
俺一人ではこの世界で大きなことなんてできない。
イユリちゃんたち人間、魔王さんやローズウェルさんたち魔族、みんなの助けがないと俺はなにもできない。
だからまずは、俺の目標とか人間の立場とかよりも……応援してくれている人、協力してくれている人たちと一緒に笑顔になれることを目標に頑張ろう。
そう気持ちを切り替えると、まだなにもないこの場所が、キラキラ輝いて見えた。
その中で山の王様の「ライト様という素晴らしい人間に対して最低の行いをしたウーボには一片の同情も感じない。このような身勝手な気遣いは私を愚弄するものであり、人権を無視するという山の国の民として品位に欠ける愚かな行動だ。ライト様と魔王の国に謝罪すると共に、すべての人間に対しての謝罪を行い、重罪を償わせる」というコメントも発表された。
これ、ちゃんと本人の言葉らしい。
山の王様の人間好きは本物なんだな。「普段、王としてのコメントは最低限しかされない山の王様が、怒りをあらわにされたので、国民の心にも響いたと思います」と宰相さんは言っていたし、山の王様からの私的なお詫びの品ということで黒系統の魔物の素材が大量に届いた。「ライト様のファンとして怒りと申し訳なさで心がちぎれそうだ」という内容を便箋一〇枚に綴った手紙もついてきたけど。
「これをきっかけに山の王様も引きこもらず王様のお仕事を頑張るように……は上手くいきすぎかな」
さすがにこれはそう上手くはいかなかったんだけど、数日後には山の国の大使館の退去が始まり、事件から一ヵ月後には大使館の入っていた三階建てのレンガ造りの建物は俺のものになった。
「うん。広さもちょうどいいし、一階と二階で使い分けができそう。三階はバックヤードにしようかな」
大使館が俺のものになった翌日には、イユリちゃんとローズウェルさん、兵隊さん四人に付き添われて大使館に足を運んでみた。
「ライト様、念のため奥まで進んでみたほうがよろしいかと」
「そうだね。えっと、お城から一番遠いのはこっちの角かな?」
俺が建物の奥へゆっくり進む様子を、ローズウェルさんが手に持った地図と照らし合わせながら注意深く観察する。
一階は区切りのない広い空間で、家具も飾りもすべて撤去されているので、白い壁紙とフローリング風の床というだけ。魔族向けの建物だから天井は五メートル以上あって開放感がある。
「はい、そちらの角で……念のため裏口にも……」
「うん……あ、行ける行ける!」
障害物がないので、部屋をまっすぐ横切るように角まで歩いて行って、壁に触れたあと、反対側の裏口に向かい、扉を開いて裏路地に出る。
「おそらくそこから……数メートルでしょうか?」
「うん。裏口のゴミ捨て場……もうちょっと行ける? ……あ、ここまでだ」
裏路地のゴミ捨て場を過ぎたところで、透明な柔らかい壁に当たった。
ここから先、裏路地の奥の袋小路の方へはいけない。
魔王さんの結界の力だ。
「この裏路地を反対に行けば、城の正面の大通りに繋がっています」
「ってことは、大通りを通って裏から店に入ることもできるんだ? 助かるなぁ」
「計算したようにピッタリですね。こちらの建物、ギリギリ結界内です」
「やった! これなら今までの結界と同じだから、魔王さんに負担をかけずに俺のお店が作れる!」
お城に来た当初は「部屋の中だけ」だった結界を、一生魔王さんのペットという契約に変えた時に、「お城の敷地内」に広げてもらったんだよね。その時に細かい場所の設定をするほうが魔王さんの魔力に負担がかかるとかで、ざっくりお城の中心から半径何メートルって形にしてくれたらしく……ちょっとだけお城の外も結界の範囲内になっていた。
それを見越してこの大使館が欲しいって言ったんだけど……最悪は魔王さんに「ごめん! 結界五メートル広げて!」ってお願いしないといけない覚悟もあったけど、上手くいってよかった。
「結界内ですと魔王様もご安心でしょう」
「うん! 今日は兵隊さんにもついてきてもらったけど……」
チラっと兵隊さんのほうを見ると、大使館正面の両開きのドアや窓から顔を出してお城との位置関係を確認していた。
「この角度なら堀をはさんではいますが、城壁上の見張り台からも見えますし、非常用のアラーム魔法も設置できる距離です。護衛を付けずに見守ることは可能ではないでしょうか?」
「本当? 手間をかけちゃうけど……」
「平和な魔王の国ではもともと見張りの仕事は暇なので、かわいいライト様を見守るくらいどうってことないです。むしろやりがいが出て皆の士気も上がりますよ」
「……無理しないでね? 負担になるようなら絶対に相談してね?」
「んんんっか、おか、おかわいらしッ! こんな一兵士のことまで……!!」
「か、かわい……ッ!」
兵隊さんのこの反応なら、お言葉に甘えるか……
結界内だし兵隊さんが見守ってくれるし、これなら魔王さんの心配も少ないよね?
「ライト様!」
俺たちが結界や警備の確認をしている間に、別のものを確認してくれていたイユリちゃんが、手帳を見せながら駆け寄ってくる。
「柱の位置と水回りの配管位置、確認しました。一階は集会にも使っていたようでこの通りなのですが……二階は設備が充実しています。大使館だけあって壁の厚みもしっかりあって防音魔法は不要かと。天井の高さと広さ的に照明が……」
頼りになるなぁ。「お店に改装するにあたって必要そうな設備とか確認よろしくね」って言っただけなのに。
「ありがとう。お城に帰ってからじっくりどんな内装にするか考えよう。先に従業員の勧誘もしないといけないしね」
「そうですね。内装はお金で解決できることも多いですが、従業員は……早めの根回しが必要ですね」
「そろそろお手紙を書こうかな。イユリちゃん、あとで便箋と封筒を六セット用意してもらえる?」
「六? ミーレスさん以外にもお声がけするんですか?」
「うん。いろいろなタイプの子に働いてほしいし……できれば、いろいろな国から働きに来て欲しいから」
「いろいろな、国……確かに、そのほうがこのお店のことが多くの国に伝わるようになりますね!」
「そういうこと」
イユリちゃんと頷きあった後、改めて大使館の中を見渡す。
俺が元の世界で在籍していたホストクラブよりも天井は高いけど面積は少し狭いかな?
でも、二階も使えるから合わせればかなり広くなる。
元の店を参考に店づくりをしてもいいんだけど、魔族さんの体が大きいこととか、この世界には「ホストクラブ」がないからわかりやすいシステムにしないといけないなとか、そもそもホストとしてはナンバーワンだったし「幹部」なんて肩書が名刺には書かれていたけど、経営については店長とオーナーが上手だったから完全にノータッチで知識は限定的。
素人で、異世界から来て、この世界では弱い存在である人間の俺が店をしても上手くいく保証はない。
でも……
「ライト様、いよいよですね! 僕、楽しみです!」
「私たちもライト様のご活躍、そして新たな人間の魅力が知れること、楽しみにしています」
イユリちゃんはやる気に満ちた顔で、ローズウェルさんは心から楽しそうな優しい顔で俺を応援してくれる。
その後ろの兵隊さんたちも……
「俺たちでも通える店ですか? ライト様が来られてからすっかり人間のかわいさにハマってしまって……」
「ライト様がお店をされるときいて驚きましたが、それ以上に楽しみなんです!」
「給料ためておきます!」
多分、人間がこの町で商売をするなんて魔族の感覚ではありえないことなのに、受け入れて応援してくれている。
期待してくれている。
「うん。みんなが楽しく働けて、みんなが楽しめる店にするからね」
俺一人ではこの世界で大きなことなんてできない。
イユリちゃんたち人間、魔王さんやローズウェルさんたち魔族、みんなの助けがないと俺はなにもできない。
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