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第1章 家族
親が親なら子も子ってね
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バァンッ
「おはよう、シルフィオーネ。よく眠れたかしら」
朝からそうそうお出ましなのは、ピンクの髪にピンクの目をして、お腹のお肉が気になるラベンナ様。
私ににんじんを投げてくる。
「はい、優しい優しい私がわざわざ貴方のためにご飯を持ってきてあげたわ。拾って食べなさい」
流石ににんじんに毒はないよね…
にんじんを拾い、水で洗う。持っていたナイフで皮を向き、スティック状に切ると生でポリポリと食べ始めた。
それを見てラベンナ様は満足そうだ。
「くすくす…まるで家畜だわ」
ラベンナ様は私のクローゼットを開ける。まぁ、素晴らしくらいにワンピース1着しか入っていない。
「貴方、これだけなのぉ?嘘でしょっ、女の子として終わってるわねぇ~。わたくしはここからここまでいーっぱいドレスが入ってるのよっ!」
「まぁ、貴方みたいな不細工にドレスなんて無駄よねっ。こんなボロボロの服の方がよっぽどお似合いだわ」
「あーあ、可哀想。本当に貴方可哀想。こんな美人な私の妹だなんて…私でくすんで見えないでしょうに…。声だってブッサイクだものね…まだ黙っていた方が安心だわ!」
毎日毎日似たような事をして、飽きないのでしょうか、義姉様。
そろそろ、泣こうかな…
「…ちょっと、貴方いつも泣くか下を向くかするじゃない。何よ、生意気ねっお母様に言いつけてやるんだからっ!」
そう言ってラベンナ様は部屋から凄い勢いで出ていった。
あぁ、やってしまった。
もっと面倒臭い方が来てしまう…
「おはよう、シルフィオーネ。よく眠れたかしら」
朝からそうそうお出ましなのは、ピンクの髪にピンクの目をして、お腹のお肉が気になるラベンナ様。
私ににんじんを投げてくる。
「はい、優しい優しい私がわざわざ貴方のためにご飯を持ってきてあげたわ。拾って食べなさい」
流石ににんじんに毒はないよね…
にんじんを拾い、水で洗う。持っていたナイフで皮を向き、スティック状に切ると生でポリポリと食べ始めた。
それを見てラベンナ様は満足そうだ。
「くすくす…まるで家畜だわ」
ラベンナ様は私のクローゼットを開ける。まぁ、素晴らしくらいにワンピース1着しか入っていない。
「貴方、これだけなのぉ?嘘でしょっ、女の子として終わってるわねぇ~。わたくしはここからここまでいーっぱいドレスが入ってるのよっ!」
「まぁ、貴方みたいな不細工にドレスなんて無駄よねっ。こんなボロボロの服の方がよっぽどお似合いだわ」
「あーあ、可哀想。本当に貴方可哀想。こんな美人な私の妹だなんて…私でくすんで見えないでしょうに…。声だってブッサイクだものね…まだ黙っていた方が安心だわ!」
毎日毎日似たような事をして、飽きないのでしょうか、義姉様。
そろそろ、泣こうかな…
「…ちょっと、貴方いつも泣くか下を向くかするじゃない。何よ、生意気ねっお母様に言いつけてやるんだからっ!」
そう言ってラベンナ様は部屋から凄い勢いで出ていった。
あぁ、やってしまった。
もっと面倒臭い方が来てしまう…
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