聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~

夏見ナイ

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026. もふもふ第二号は黒猫?(ケットシー登場)

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辺境の冬は、リリアーナの想像を遥かに超えて厳しかった。窓の外は、見渡す限り白。雪は容赦なく降り続き、時には猛烈な吹雪となって、粗末な小屋を激しく揺さぶった。気温は氷点下を大きく下回り、どれだけ焚き火をしても、小屋の隅々まで温めることは難しい。外に出られる時間も限られ、砦へのスープ作りや、必要最低限の薪拾い以外は、小屋の中でフェンと共に息を潜めるように過ごす日々が続いていた。

「……それにしても、すごい雪ね……」
ある日の午後、リリアーナは小屋の小さな窓から、降りしきる雪を眺めながら呟いた。窓ガラスなどないため、木の板で塞いだ隙間から覗くだけだが、外の猛威は十分に伝わってくる。
「アゥ……」
隣では、大きな体を丸めて横になっていたフェンが、同意するように低い声で鳴いた。彼は、冬になってからというもの、以前にも増してリリアーナのそばを離れようとしなかった。その温かい体温と柔らかい毛皮は、リリアーナにとって何よりの暖房であり、心の支えでもあった。

幸い、冬支度は万全だった。壁の隙間を塞ぎ、床に厚く藁を敷いたおかげで、小屋の中は外の極寒とは別世界のように、かろうじて暖かさが保たれている。そして何より、リリアーナが丹精込めて作った保存食が、小屋の一角にずらりと並んでいた。ヤマブドウのジャム、乾燥キノコやハーブ、木の実の塩漬け、そして自慢の燻製肉。これらがあるおかげで、食料の心配をせずに冬を越せそうだという安心感があった。

「お腹、空いた? フェン」
リリアーナは立ち上がり、保存食の中から燻製肉を少し取り出した。それを薄く切って、自分とフェンの分を皿に分ける。さらに、乾燥キノコとハーブで取った温かいスープも用意した。質素だが、心のこもった食事だ。
フェンは、待ちかねたように燻製肉に齧りつき、美味しそうに喉を鳴らした。リリアーナも、温かいスープを飲みながら、燻製肉をゆっくりと味わう。厳しい冬の中の、ささやかだが幸せな時間だった。

食事が終わり、リリアーナが後片付けをしていると、外の風の音が一段と強くなった。雪も、横殴りに吹き付けているようだ。本格的な吹雪になってきたのかもしれない。
「今夜は荒れそうね……」
リリアーナが不安げに呟いた、その時だった。

ヒュン、という風切り音とは違う、何かか細い音が、吹雪の音に混じって聞こえたような気がした。
「……今の、何かしら?」
リリアーナは耳を澄ませたが、再び聞こえてくるのは激しい風雪の音だけだった。気のせいかと思った、その瞬間。

グルルル……!

フェンが、突然低い唸り声を上げ、素早く立ち上がった。全身の毛を逆立て、扉の方を睨みつけている。その目は鋭く光り、明らかな警戒心を示していた。
「フェン? どうしたの?」
リリアーナは緊張した。フェンがこれほど警戒するということは、何かが近づいているのだ。魔物か? それとも……?

リリアーナも息を殺し、扉の方に注意を向ける。吹雪の音に紛れて、扉をカリカリと引っ掻くような、小さな音が聞こえる。それは、大型の魔物が出すような音ではなかった。もっと小さく、か弱い響き。
しかし、フェンの警戒は解けない。彼は唸り声を続け、いつでも飛びかかれるような体勢を取っている。

(……どうしよう……)

リリアーナは迷った。吹雪の中、扉の外にいるのが何であれ、このまま放置すれば凍え死んでしまうかもしれない。しかし、フェンがこれほど警戒するということは、危険な存在である可能性もある。
それでも、やはり見過ごすことはできなかった。リリアーナは、フェンをなだめるように声をかけながら、意を決して扉に近づいた。
「フェン、大丈夫よ。ちょっと様子を見るだけだから」

リリアーナは、扉の閂をそっと外し、吹雪が吹き込まないように、ほんの少しだけ扉を開けて外を覗いた。

「……!」

そこにいたのは、リリアーナの予想もしなかった存在だった。
雪に半ば埋もれるようにして、小さな黒い塊がうずくまっていた。それは、一匹の黒猫だった。しかし、ただの黒猫ではない。その毛並みは、濡れて雪が付着しているにもかかわらず、まるでベルベットのような深い艶を放っていた。そして、リリアーナの気配に気づいて顔を上げたその瞳は、驚くほど大きく、鮮やかな緑色に輝いていた。まるで、夜空に煌めく二つの星のようだ。体は小さく、痩せていたが、その佇まいには、どこか気高さと、強い意志のようなものが感じられた。明らかに、普通の野良猫とは違う、不思議な雰囲気を纏っていた。

そして、その小さな体は、寒さと疲労で震え、かなり衰弱している様子だった。片方の前足には、痛々しい傷も見えた。このままでは、長くはもたないだろう。

(……猫……? でも、ただの猫じゃないみたい……。それに、怪我もしてる……)

リリアーナの心は決まった。たとえこの猫が何者であろうと、目の前で凍えさせてしまうわけにはいかない。
「大丈夫? 入って」
リリアーナは優しく声をかけ、扉をもう少し大きく開けた。

黒猫は、一瞬、警戒するようにリリアーナを見上げたが、彼女の声と、小屋の中から漏れる微かな温かさに抗えなかったのか、ふらつく足取りで、ゆっくりと小屋の中へと入ってきた。

グルルル……!

その瞬間、フェンが再び唸り声を上げ、黒猫の前に立ちはだかった。大きな銀狼と、小さな黒猫。あまりにも対照的な二匹が、互いを睨み合う。小屋の中に、ピリピリとした緊張感が走った。

黒猫は、自分より何倍も大きなフェンを前にしても、怯む様子を見せなかった。むしろ、全身の毛を逆立て、フーッ!と威嚇の声を上げ、小さな体で懸命に立ち向かおうとしている。その姿は、健気であり、同時にその気性の激しさを示していた。

「フェン、だめよ! 威嚇しないで!」
リリアーナは慌ててフェンを制止した。
「この子、怪我をしてるの。それに、外は吹雪よ。少し休ませてあげるだけだから」
リリアーナが真剣な表情で言い聞かせると、フェンは不満げに鼻を鳴らしたが、それでも唸り声はやめ、一歩後ろに下がった。しかし、警戒の視線は黒猫から外さない。

リリアーナは、ほっと息をつき、黒猫に向き直った。
「ごめんなさいね、驚かせて。さあ、こっちへ来て。まずは体を温めないと」
リリアーナは、焚き火のそばに、古い毛布を敷いてやった。黒猫は、まだ警戒心を解いてはいなかったが、フェンが下がったのを見て、少しだけ安心したのか、おずおずと毛布の上に歩み寄り、小さな体を丸めた。それでも、緑色の瞳は油断なくリリアーナとフェンを観察している。

リリアーナは、そっと黒猫のそばにしゃがみ込み、怪我をしている前足を優しく診た。幸い、傷はそれほど深くはないようだが、冷え切ってしまっている。リリアーナは、温かいお湯で湿らせた布で、傷口をそっと拭いてやった。黒猫は、一瞬びくりとしたが、抵抗はしなかった。
「少しだけ、薬草を塗っておきましょうね」
リリアーナは、止血と抗菌作用のある薬草を少量塗り、清潔な布で軽く巻いてやった。

手当てが終わると、リリアーナは温かいミルク(ヤギを飼っている村人から分けてもらった貴重なものだ)を少しだけ器に入れ、黒猫の前に置いてやった。
「お腹、空いているでしょう? 少しだけど、どうぞ」
黒猫は、ミルクの匂いに気づき、鼻をひくつかせた。そして、一瞬ためらった後、小さな舌でぺろぺろとミルクを舐め始めた。よほどお腹が空いていたのだろう。あっという間に器は空になった。

ミルクを飲み終えると、黒猫は少しだけ落ち着いた様子を見せ、毛布の上で丁寧に毛繕いを始めた。その仕草は優雅で、やはりただの猫とは思えなかった。
リリアーナは、そんな黒猫の様子を微笑ましく見ていたが、ふと、その黒猫の首元に、何か小さなものが光っているのに気づいた。よく見ると、それは小さな銀色の鈴のようだった。飼い猫だったのだろうか? それとも、何か特別な意味のあるものなのだろうか。

(……この子、一体どこから来たのかしら……)

新たな疑問が湧き上がってきた。そして、これからどうするべきか。このまま小屋に置いておくわけにもいかないだろう。しかし、外はまだ吹雪だ。少なくとも、天候が回復するまでは、ここにいさせてあげるしかないだろう。

リリアーナがそんなことを考えていると、黒猫は毛繕いを終え、再び毛布の上に体を丸めた。そして、警戒しながらも、疲労には勝てなかったのか、やがてすーすーと小さな寝息を立て始めた。その無防備な寝顔は、先ほどの気位の高そうな態度とは裏腹に、とても愛らしく見えた。

フェンは、まだ少し離れた場所から黒猫の様子を窺っていたが、眠ってしまったのを見て、ようやく警戒を少し解いたようだった。それでも、その表情はどこか不満げで、まるで「厄介な奴が来た」とでも言いたげだった。

リリアーナは、眠る黒猫と、少し拗ねたようなフェンを見比べ、苦笑した。
(……また、食客が増えちゃったみたいね……)
もふもふ第二号は、どうやらプライドの高い、食いしん坊な黒猫らしい。この小さな訪問者が、これからリリアーナの辺境での生活に、どんな波乱と、そして新たな彩りをもたらすのか。それはまだ誰にも分からない。ただ、吹雪の夜に訪れたこの出会いが、また一つ、リリアーナの運命の歯車を動かし始めたことだけは、確かなようだった。
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