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028. リリアーナの料理、さらなる効能
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辺境の冬は、人々の心身に重くのしかかっていた。雪に閉ざされた生活は単調で、気晴らしも少ない。厳しい寒さと日照不足は、人々の気力をじわじわと削いでいく。リリアーナの作る温かいスープやハーブティーは、確かに多くの人々の支えとなっていたが、それでも冬の厳しさがもたらす影響を完全に打ち消せるわけではなかった。
そんなある日、砦の中で奇妙な噂が囁かれ始めた。特定の分隊に所属する数名の騎士が、原因不明の体調不良を訴え始めたのだ。症状は様々だった。夜ごと悪夢にうなされ、まともに眠れない者。どれだけ休息を取っても全身の倦怠感が抜けず、訓練に身が入らない者。そして、最も奇妙なことに、体のあちこちに原因不明の痣のようなものが現れ、それが徐々に広がっていく者までいた。
薬師も診察したが、脈拍や体温に異常はなく、外傷も見当たらない。処方された薬草もほとんど効果がなく、騎士たちの衰弱は日に日に進んでいった。彼らは皆、以前は健康で、特に問題のなかった者たちばかりだった。共通しているのは、少し前に砦の外れにある古い遺跡の調査任務に就いていたことくらいだったが、そこでも特に異常は報告されていなかった。
「……どうも様子がおかしい」
リリアーナは、ゲルハルト副団長からその話を聞き、眉をひそめた。彼女が提供しているスープやハーブティーは、通常の疲労や軽い不調には効果を発揮するはずだ。それなのに、彼らの症状は一向に改善しないどころか、むしろ悪化しているように見える。
数日後、リリアーナは昼食のスープを配るために食堂を訪れた際、噂の騎士たちの姿を目の当たりにした。彼らはテーブルの隅に固まり、生気を失ったような暗い表情をしていた。顔色は土気色で、目の下には深い隈が刻まれている。そして、腕まくりをした一人の騎士の腕には、確かに、不気味な青紫色の痣のようなものが広がっているのが見えた。それは、打撲による痣とは明らかに違う、何か禍々しい気配を漂わせていた。
(……これは、ただの病気や疲れじゃない……)
リリアーナは、その騎士たちから発せられる、重くよどんだ空気を感じ取り、直感的にそう思った。前世の記憶には、科学では説明できない「邪気」や「呪い」といった概念も存在した。オカルトやファンタジーの世界の話だと思っていたが、この魔法が存在する世界では、そうしたものが現実に存在するのかもしれない。そして、彼女の料理に宿る力が、もしかしたらそうしたものにも対抗できるのではないか、という考えが、ふと頭をよぎった。
(……試してみる価値は、あるかもしれない……)
彼女の料理は、食べる者の心身を健やかにする力がある。それは、生命力を高め、内側から悪いものを追い出す力とも言えるのではないだろうか。もし、あの騎士たちが何らかの「悪い気」に取り憑かれているのだとしたら、それを浄化し、祓うような料理を作れば、効果があるかもしれない。
その考えは、リリアーナの中に眠る料理人としての探求心と、困っている人を助けたいというお人好しな気持ちに火をつけた。彼女は、特別な「薬膳料理」を作ることを決意した。
小屋に戻ったリリアーナは、早速、構想を練り始めた。前世の薬膳の知識を総動員する。体を温め、血行を促進し、免疫力を高める食材。そして、何よりも「浄化」や「邪気払い」の効果があるとされる食材を組み合わせる必要があった。
幸い、彼女の手元には、辺境の地で手に入れた様々な材料があった。アレクシスから贈られた上質なハーブの中には、古来より浄化の儀式に使われてきたというものも含まれていた。フェンが見つけてきた、山の奥深くにしか生えないという、強い生命力を持つとされる根菜。シーが時折捕まえてくる、不思議な輝きを持つ鱗を持つ小魚(これも普通の魚ではなさそうだった)。そして、村人から分けてもらった、滋養豊富なカブや芋。
(……これらを組み合わせれば、特別な鍋料理ができるかもしれないわ……)
リリアーナは、それらの材料を丁寧に下ごしらえし、大きな鍋で煮込み始めた。ベースとなる出汁には、鳥の骨だけでなく、浄化作用があるという岩塩と、清らかな山の湧き水(これもフェンが見つけてくれた場所から汲んできたものだ)を使った。体を温めるジンジャーや、免疫力を高めるキノコ類もたっぷりと加える。そして、仕上げに、浄化のハーブと、シーが捕ってきた小魚を(骨ごと叩いて)加えた。
調理を進めるうちに、リリアーナは不思議な感覚にとらわれた。鍋の中の材料が、互いに共鳴し合い、まるで生き物のようにエネルギーを高めていくような感覚。そして、自分の意識が、料理を通して、食べる人の内側に働きかけ、悪いものを取り除こうとしているような……。それは、これまでの料理作りでは感じたことのない、より深く、強力な力の流れだった。
鍋からは、薬草と香辛料、そして魚介のうま味が混ざり合った、複雑で、しかしどこか清浄な香りが立ち上り始めた。湯気は、いつもより濃く、そして微かに金色を帯びているようにも見えた。フェンとシーも、その鍋から発せられる尋常ならざる気配を感じ取ったのか、調理中は珍しく静かに、しかし真剣な眼差しでリリアーナの手元を見守っていた。
数時間かけてじっくりと煮込み、ついに特別な「万能薬膳鍋」とでも呼ぶべき料理が完成した。見た目は、具だくさんの濃厚なスープといった感じだが、そこから放たれるエネルギーは、明らかに普通の料理とは一線を画していた。
リリアーナは、完成した鍋を抱え(もちろん、運ぶのは力持ちのフェンが手伝ってくれた)、再び砦の食堂へと向かった。例の騎士たちは、相変わらず隅の方で、ぐったりとした様子で座っていた。
「皆さん、少し特別なものを作ってきました。よろしければ、召し上がってみてください」
リリアーナは、できるだけ穏やかな声で彼らに声をかけた。騎士たちは、最初は訝しげな顔をしていたが、鍋から漂う不思議な香りと、リリアーナの真摯な眼差しに、何かを感じ取ったのかもしれない。黙って、差し出された器を受け取った。
彼らが、恐る恐る、その薬膳鍋を口にした瞬間だった。
「……!?」
「こ、これは……!?」
騎士たちの顔色が一変した。驚きと、信じられないという表情が浮かぶ。それは、単に美味しいという反応ではない。もっと根源的な、体の内側から突き上げてくるような感覚に襲われているようだった。
「……体が……熱い……!」
「なんだか……体が軽くなっていく……!」
「頭の中のもやもやが……晴れていくようだ……!」
彼らは、堰を切ったように鍋をかき込み始めた。食べるほどに、土気色だった顔に血の気が戻り、虚ろだった瞳に力が宿っていく。そして、最も顕著な変化を見せたのは、腕に痣が広がっていた騎士だった。彼が鍋を食べ進めるうちに、あの不気味な青紫色の痣が、まるで霧が晴れるように、みるみるうちに薄くなっていくではないか!
「……痣が……消えていく……!?」
騎士本人が、信じられないという表情で自分の腕を見つめている。周囲で見ていた他の騎士たちも、その驚くべき光景に息を呑んだ。
やがて、鍋を平らげた騎士たちは、まるで憑き物が落ちたかのように、すっきりとした表情をしていた。長引いていた倦怠感は消え去り、悪夢にうなされることもなくなりそうな予感がするという。そして、痣のあった騎士の腕は、完全に元の綺麗な肌に戻っていた。
「……信じられない……」
「一体、何が起こったんだ……?」
「クラインフェルト嬢……あんたは、やっぱり……」
騎士たちは、もはやリリアーナをただの料理上手な娘として見ることはできなかった。目の前で起こった奇跡は、彼女が人知を超えた力を持つ存在であることを、疑いようもなく示していた。彼らは、畏敬と感謝の念を込めて、リリアーナに深々と頭を下げた。
リリアーナは、その結果に安堵すると同時に、改めて自分の力の大きさと、その未知の可能性に、身震いするような感覚を覚えていた。自分の料理は、本当に「呪い」のようなものまで祓う力があるのかもしれない。それは、大きな喜びであると同時に、重い責任を伴う力であることも意味していた。
この出来事は、すぐにアレクシスの耳にも届けられた。「呪いを祓う薬膳鍋」。報告を聞いたアレクシスは、さすがに絶句したという。彼の合理的な思考は、完全に限界を超えていた。しかし、複数の信頼できる部下からの詳細な報告と、実際に回復した騎士たちの姿を前にしては、否定することもできなかった。
リリアーナ・フォン・クラインフェルト。彼女の存在は、もはや彼の理解の範疇を完全に超えていた。アレクシスは、彼女に対する警戒心を強めると同時に、その底知れない力への興味と、そして……何か、抗いがたい運命のようなものに引き寄せられている自分自身を感じずにはいられなかった。彼女は、一体どこまで行くのだろうか。そして、自分は、彼女とどう向き合っていくべきなのか。氷の辺境伯の葛藤は、ますます深まっていくのだった。
そんなある日、砦の中で奇妙な噂が囁かれ始めた。特定の分隊に所属する数名の騎士が、原因不明の体調不良を訴え始めたのだ。症状は様々だった。夜ごと悪夢にうなされ、まともに眠れない者。どれだけ休息を取っても全身の倦怠感が抜けず、訓練に身が入らない者。そして、最も奇妙なことに、体のあちこちに原因不明の痣のようなものが現れ、それが徐々に広がっていく者までいた。
薬師も診察したが、脈拍や体温に異常はなく、外傷も見当たらない。処方された薬草もほとんど効果がなく、騎士たちの衰弱は日に日に進んでいった。彼らは皆、以前は健康で、特に問題のなかった者たちばかりだった。共通しているのは、少し前に砦の外れにある古い遺跡の調査任務に就いていたことくらいだったが、そこでも特に異常は報告されていなかった。
「……どうも様子がおかしい」
リリアーナは、ゲルハルト副団長からその話を聞き、眉をひそめた。彼女が提供しているスープやハーブティーは、通常の疲労や軽い不調には効果を発揮するはずだ。それなのに、彼らの症状は一向に改善しないどころか、むしろ悪化しているように見える。
数日後、リリアーナは昼食のスープを配るために食堂を訪れた際、噂の騎士たちの姿を目の当たりにした。彼らはテーブルの隅に固まり、生気を失ったような暗い表情をしていた。顔色は土気色で、目の下には深い隈が刻まれている。そして、腕まくりをした一人の騎士の腕には、確かに、不気味な青紫色の痣のようなものが広がっているのが見えた。それは、打撲による痣とは明らかに違う、何か禍々しい気配を漂わせていた。
(……これは、ただの病気や疲れじゃない……)
リリアーナは、その騎士たちから発せられる、重くよどんだ空気を感じ取り、直感的にそう思った。前世の記憶には、科学では説明できない「邪気」や「呪い」といった概念も存在した。オカルトやファンタジーの世界の話だと思っていたが、この魔法が存在する世界では、そうしたものが現実に存在するのかもしれない。そして、彼女の料理に宿る力が、もしかしたらそうしたものにも対抗できるのではないか、という考えが、ふと頭をよぎった。
(……試してみる価値は、あるかもしれない……)
彼女の料理は、食べる者の心身を健やかにする力がある。それは、生命力を高め、内側から悪いものを追い出す力とも言えるのではないだろうか。もし、あの騎士たちが何らかの「悪い気」に取り憑かれているのだとしたら、それを浄化し、祓うような料理を作れば、効果があるかもしれない。
その考えは、リリアーナの中に眠る料理人としての探求心と、困っている人を助けたいというお人好しな気持ちに火をつけた。彼女は、特別な「薬膳料理」を作ることを決意した。
小屋に戻ったリリアーナは、早速、構想を練り始めた。前世の薬膳の知識を総動員する。体を温め、血行を促進し、免疫力を高める食材。そして、何よりも「浄化」や「邪気払い」の効果があるとされる食材を組み合わせる必要があった。
幸い、彼女の手元には、辺境の地で手に入れた様々な材料があった。アレクシスから贈られた上質なハーブの中には、古来より浄化の儀式に使われてきたというものも含まれていた。フェンが見つけてきた、山の奥深くにしか生えないという、強い生命力を持つとされる根菜。シーが時折捕まえてくる、不思議な輝きを持つ鱗を持つ小魚(これも普通の魚ではなさそうだった)。そして、村人から分けてもらった、滋養豊富なカブや芋。
(……これらを組み合わせれば、特別な鍋料理ができるかもしれないわ……)
リリアーナは、それらの材料を丁寧に下ごしらえし、大きな鍋で煮込み始めた。ベースとなる出汁には、鳥の骨だけでなく、浄化作用があるという岩塩と、清らかな山の湧き水(これもフェンが見つけてくれた場所から汲んできたものだ)を使った。体を温めるジンジャーや、免疫力を高めるキノコ類もたっぷりと加える。そして、仕上げに、浄化のハーブと、シーが捕ってきた小魚を(骨ごと叩いて)加えた。
調理を進めるうちに、リリアーナは不思議な感覚にとらわれた。鍋の中の材料が、互いに共鳴し合い、まるで生き物のようにエネルギーを高めていくような感覚。そして、自分の意識が、料理を通して、食べる人の内側に働きかけ、悪いものを取り除こうとしているような……。それは、これまでの料理作りでは感じたことのない、より深く、強力な力の流れだった。
鍋からは、薬草と香辛料、そして魚介のうま味が混ざり合った、複雑で、しかしどこか清浄な香りが立ち上り始めた。湯気は、いつもより濃く、そして微かに金色を帯びているようにも見えた。フェンとシーも、その鍋から発せられる尋常ならざる気配を感じ取ったのか、調理中は珍しく静かに、しかし真剣な眼差しでリリアーナの手元を見守っていた。
数時間かけてじっくりと煮込み、ついに特別な「万能薬膳鍋」とでも呼ぶべき料理が完成した。見た目は、具だくさんの濃厚なスープといった感じだが、そこから放たれるエネルギーは、明らかに普通の料理とは一線を画していた。
リリアーナは、完成した鍋を抱え(もちろん、運ぶのは力持ちのフェンが手伝ってくれた)、再び砦の食堂へと向かった。例の騎士たちは、相変わらず隅の方で、ぐったりとした様子で座っていた。
「皆さん、少し特別なものを作ってきました。よろしければ、召し上がってみてください」
リリアーナは、できるだけ穏やかな声で彼らに声をかけた。騎士たちは、最初は訝しげな顔をしていたが、鍋から漂う不思議な香りと、リリアーナの真摯な眼差しに、何かを感じ取ったのかもしれない。黙って、差し出された器を受け取った。
彼らが、恐る恐る、その薬膳鍋を口にした瞬間だった。
「……!?」
「こ、これは……!?」
騎士たちの顔色が一変した。驚きと、信じられないという表情が浮かぶ。それは、単に美味しいという反応ではない。もっと根源的な、体の内側から突き上げてくるような感覚に襲われているようだった。
「……体が……熱い……!」
「なんだか……体が軽くなっていく……!」
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「……痣が……消えていく……!?」
騎士本人が、信じられないという表情で自分の腕を見つめている。周囲で見ていた他の騎士たちも、その驚くべき光景に息を呑んだ。
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「……信じられない……」
「一体、何が起こったんだ……?」
「クラインフェルト嬢……あんたは、やっぱり……」
騎士たちは、もはやリリアーナをただの料理上手な娘として見ることはできなかった。目の前で起こった奇跡は、彼女が人知を超えた力を持つ存在であることを、疑いようもなく示していた。彼らは、畏敬と感謝の念を込めて、リリアーナに深々と頭を下げた。
リリアーナは、その結果に安堵すると同時に、改めて自分の力の大きさと、その未知の可能性に、身震いするような感覚を覚えていた。自分の料理は、本当に「呪い」のようなものまで祓う力があるのかもしれない。それは、大きな喜びであると同時に、重い責任を伴う力であることも意味していた。
この出来事は、すぐにアレクシスの耳にも届けられた。「呪いを祓う薬膳鍋」。報告を聞いたアレクシスは、さすがに絶句したという。彼の合理的な思考は、完全に限界を超えていた。しかし、複数の信頼できる部下からの詳細な報告と、実際に回復した騎士たちの姿を前にしては、否定することもできなかった。
リリアーナ・フォン・クラインフェルト。彼女の存在は、もはや彼の理解の範疇を完全に超えていた。アレクシスは、彼女に対する警戒心を強めると同時に、その底知れない力への興味と、そして……何か、抗いがたい運命のようなものに引き寄せられている自分自身を感じずにはいられなかった。彼女は、一体どこまで行くのだろうか。そして、自分は、彼女とどう向き合っていくべきなのか。氷の辺境伯の葛藤は、ますます深まっていくのだった。
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