92 / 100
第92話:スキルの弱点
しおりを挟む
魔軍師ザハークから放たれる黒いオーラは、物理的な圧力となって俺たちの体を苛んだ。それはリリスの精神攻撃ともバハムートの熱線とも違う、魂の根源に直接作用してくるかのような、未知の力の波動だった。
「さあ、見せていただきましょう。あなたの魂が、どこまで耐えられるのかを」
ザハークが指を鳴らした。
その瞬間、俺の全身をこれまで感じたことのない種類の激痛が襲った。
「ぐ……あああああっ!?」
それは肉体を傷つけられる痛みではない。精神を蝕まれる苦痛でもない。俺という存在の、その核である『魂』そのものが直接握り潰されるかのような、根源的な痛みだった。
俺はたまらずその場に膝をついた。インフィニティを取り落とし、胸を押さえる。心臓が内側から破裂しそうだ。
「カイル!?」
仲間たちが悲鳴に近い声を上げる。
だが、彼らにはザハークの攻撃が見えていない。これは、俺だけを対象とした不可視の攻撃なのだ。
「……これは……なんだ……?」
俺は苦痛の中で必死に思考を巡らせた。
俺の体には傷一つない。精神も崩壊してはいない。だが、俺の生命力だけが急速に削り取られていく。
「それは『魂蝕の呪い』。我が長年の研究の末に編み出した、最高の芸術品でございます」
ザハークがうっとりとした声で解説する。
「肉体でも精神でもない。生命の根源たる魂そのものを直接蝕み、摩耗させる呪い。物理的な防御も精神的な抵抗も、一切意味をなしません。そして、この呪いは……」
彼はそこで一度言葉を切り、悪魔のような笑みを浮かべた。
「あなた様のスキル、『やりなおし』をもってしても、決して回復することはない」
その言葉に俺は戦慄した。
『やりなおし』でも回復しない。
俺は急いでステータスウィンドウを開いた。
そこにはHPやMPとは別に、新たなゲージが出現していた。
【魂魄値:92/100】
そのゲージは今も少しずつ、だが確実に減少を続けている。
これが俺の魂の耐久値。そして、この呪いはそれを直接削り取っているのだ。
俺の『やりなおし』は、死ぬことで肉体と精神の情報を引き継ぎ強化するスキルだ。だが、その大元となる『魂』そのものが傷つけば話は別だ。たとえ死んで復活しても、魂に受けたダメージはそのまま次の人生に引き継がれてしまう。
これが俺のスキルの弱点。
唯一無二の致命的な弱点だった。
「……くそ……っ!」
俺は歯を食いしばった。
魂が削られていく感覚は、凄まじい虚脱感となって俺の体から力を奪っていく。立ち上がることさえままならない。
「カイル君、しっかりして!」
エリナが俺の背中に駆け寄り、治癒魔法をかけようとする。だが、彼女の聖なる光も俺の魂にまとわりつく呪いを払うことはできなかった。
「無駄ですよ、聖女様。それは神の領域にさえ干渉する禁断の呪い。あなたの生半可な奇跡では、どうすることもできません」
ザハークは俺が苦しむ姿を心底楽しそうに眺めている。
「さあ、どうしますか、カイル殿? このままゆっくりと魂が削り取られ、存在そのものが消滅するのを待つか。あるいは、その前に私に殺されるか。どちらがお好みですかな?」
彼はゆっくりとこちらへ歩を進めてくる。その手には黒い魔力でできた鋭い短剣が握られていた。
絶体絶命。
俺は初めて、本当の意味での『死』の恐怖を感じていた。
これまでは死は成長のための手段でしかなかった。だが、この呪いの前では死んでもリセットされない。死ぬたびに俺の魂は確実に摩耗し、やがては消滅してしまう。
無限のやりなおしは、有限になったのだ。
(……どうする……)
思考が焦りで空回りする。
この呪いを解く方法は?
ザハークを倒せば呪いは解けるのか?
だが、今の俺に奴と戦うだけの力は残っていない。
俺が絶望に囚われかけた、その時だった。
「―――下がりなさい、カイル!」
凛としたシルフィリアの声が響いた。
彼女は俺の前に立ちはだかると、その白木の杖をザハークへと向けた。
「私のパートナーに指一本触れさせるものですか」
その瞳には恐怖の色はない。あるのは俺を守るという、揺るぎない覚悟だけだった。
「がっはっは! その通りだぜ!」
ヴォルフもまた傷ついた体で、シルフィリアの隣に並び立った。
「大将の背中は俺たちが守る。てめえのような陰険野郎に、好き勝手させるわけにはいかねえな!」
オリハルコンの大剣が闘志のオーラを放つ。
「……私も、戦います!」
エリナも俺の側を離れ、二人の仲間の隣に立った。
彼女は聖具『女神の涙』を胸に掲げ、決意の表情を浮かべている。
「カイル君の魂を傷つけるというのなら、私がこの身を盾にしてでもあなたを止めます!」
仲間たちが俺の前に壁となって立ちはだかった。
彼らの背中は決して大きくはない。だが、今の俺にはどんな城壁よりも頼もしく見えた。
彼らは知っているのだ。
俺がもう不死身ではないことを。
この戦いで本当に死んでしまうかもしれないことを。
それでも彼らは引かなかった。
俺を死なせまいと。
俺を守るために自らの命を懸けて、最後の四天王に挑もうとしていた。
「……お前ら……」
俺の口からかすれた声が漏れる。
胸の奥から熱い何かがこみ上げてきた。
「……ふふ……ふはははは! 素晴らしい! これぞ英雄譚! 実に素晴らしい!」
ザハークは仲間たちの覚悟を見て、狂ったように笑い出した。
「良いでしょう! その儚い絆とやらが、この私の絶対的な呪いの前でどこまで通用するのか! 試してしんぜよう!」
ザハークの全身からさらに強大な黒いオーラが噴き出した。
それに対し、俺の仲間たちもまたそれぞれの全力を解き放った。
シルフィリアの古代魔法が風を巻き起こす。
ヴォルフの獣の血がその闘気を燃え上がらせる。
エリナの聖なる祈りが黄金の光を放つ。
俺のたった三人の、しかし世界で最も頼もしい仲間たちが、最後の四天王との絶望的な戦いを今、始めようとしていた。
「さあ、見せていただきましょう。あなたの魂が、どこまで耐えられるのかを」
ザハークが指を鳴らした。
その瞬間、俺の全身をこれまで感じたことのない種類の激痛が襲った。
「ぐ……あああああっ!?」
それは肉体を傷つけられる痛みではない。精神を蝕まれる苦痛でもない。俺という存在の、その核である『魂』そのものが直接握り潰されるかのような、根源的な痛みだった。
俺はたまらずその場に膝をついた。インフィニティを取り落とし、胸を押さえる。心臓が内側から破裂しそうだ。
「カイル!?」
仲間たちが悲鳴に近い声を上げる。
だが、彼らにはザハークの攻撃が見えていない。これは、俺だけを対象とした不可視の攻撃なのだ。
「……これは……なんだ……?」
俺は苦痛の中で必死に思考を巡らせた。
俺の体には傷一つない。精神も崩壊してはいない。だが、俺の生命力だけが急速に削り取られていく。
「それは『魂蝕の呪い』。我が長年の研究の末に編み出した、最高の芸術品でございます」
ザハークがうっとりとした声で解説する。
「肉体でも精神でもない。生命の根源たる魂そのものを直接蝕み、摩耗させる呪い。物理的な防御も精神的な抵抗も、一切意味をなしません。そして、この呪いは……」
彼はそこで一度言葉を切り、悪魔のような笑みを浮かべた。
「あなた様のスキル、『やりなおし』をもってしても、決して回復することはない」
その言葉に俺は戦慄した。
『やりなおし』でも回復しない。
俺は急いでステータスウィンドウを開いた。
そこにはHPやMPとは別に、新たなゲージが出現していた。
【魂魄値:92/100】
そのゲージは今も少しずつ、だが確実に減少を続けている。
これが俺の魂の耐久値。そして、この呪いはそれを直接削り取っているのだ。
俺の『やりなおし』は、死ぬことで肉体と精神の情報を引き継ぎ強化するスキルだ。だが、その大元となる『魂』そのものが傷つけば話は別だ。たとえ死んで復活しても、魂に受けたダメージはそのまま次の人生に引き継がれてしまう。
これが俺のスキルの弱点。
唯一無二の致命的な弱点だった。
「……くそ……っ!」
俺は歯を食いしばった。
魂が削られていく感覚は、凄まじい虚脱感となって俺の体から力を奪っていく。立ち上がることさえままならない。
「カイル君、しっかりして!」
エリナが俺の背中に駆け寄り、治癒魔法をかけようとする。だが、彼女の聖なる光も俺の魂にまとわりつく呪いを払うことはできなかった。
「無駄ですよ、聖女様。それは神の領域にさえ干渉する禁断の呪い。あなたの生半可な奇跡では、どうすることもできません」
ザハークは俺が苦しむ姿を心底楽しそうに眺めている。
「さあ、どうしますか、カイル殿? このままゆっくりと魂が削り取られ、存在そのものが消滅するのを待つか。あるいは、その前に私に殺されるか。どちらがお好みですかな?」
彼はゆっくりとこちらへ歩を進めてくる。その手には黒い魔力でできた鋭い短剣が握られていた。
絶体絶命。
俺は初めて、本当の意味での『死』の恐怖を感じていた。
これまでは死は成長のための手段でしかなかった。だが、この呪いの前では死んでもリセットされない。死ぬたびに俺の魂は確実に摩耗し、やがては消滅してしまう。
無限のやりなおしは、有限になったのだ。
(……どうする……)
思考が焦りで空回りする。
この呪いを解く方法は?
ザハークを倒せば呪いは解けるのか?
だが、今の俺に奴と戦うだけの力は残っていない。
俺が絶望に囚われかけた、その時だった。
「―――下がりなさい、カイル!」
凛としたシルフィリアの声が響いた。
彼女は俺の前に立ちはだかると、その白木の杖をザハークへと向けた。
「私のパートナーに指一本触れさせるものですか」
その瞳には恐怖の色はない。あるのは俺を守るという、揺るぎない覚悟だけだった。
「がっはっは! その通りだぜ!」
ヴォルフもまた傷ついた体で、シルフィリアの隣に並び立った。
「大将の背中は俺たちが守る。てめえのような陰険野郎に、好き勝手させるわけにはいかねえな!」
オリハルコンの大剣が闘志のオーラを放つ。
「……私も、戦います!」
エリナも俺の側を離れ、二人の仲間の隣に立った。
彼女は聖具『女神の涙』を胸に掲げ、決意の表情を浮かべている。
「カイル君の魂を傷つけるというのなら、私がこの身を盾にしてでもあなたを止めます!」
仲間たちが俺の前に壁となって立ちはだかった。
彼らの背中は決して大きくはない。だが、今の俺にはどんな城壁よりも頼もしく見えた。
彼らは知っているのだ。
俺がもう不死身ではないことを。
この戦いで本当に死んでしまうかもしれないことを。
それでも彼らは引かなかった。
俺を死なせまいと。
俺を守るために自らの命を懸けて、最後の四天王に挑もうとしていた。
「……お前ら……」
俺の口からかすれた声が漏れる。
胸の奥から熱い何かがこみ上げてきた。
「……ふふ……ふはははは! 素晴らしい! これぞ英雄譚! 実に素晴らしい!」
ザハークは仲間たちの覚悟を見て、狂ったように笑い出した。
「良いでしょう! その儚い絆とやらが、この私の絶対的な呪いの前でどこまで通用するのか! 試してしんぜよう!」
ザハークの全身からさらに強大な黒いオーラが噴き出した。
それに対し、俺の仲間たちもまたそれぞれの全力を解き放った。
シルフィリアの古代魔法が風を巻き起こす。
ヴォルフの獣の血がその闘気を燃え上がらせる。
エリナの聖なる祈りが黄金の光を放つ。
俺のたった三人の、しかし世界で最も頼もしい仲間たちが、最後の四天王との絶望的な戦いを今、始めようとしていた。
1
あなたにおすすめの小説
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
『王都の神童』と呼ばれた俺、職業選定でまさかの【遊び人】三連発で追放される。……が、実は「全職業のスキル」を合算して重ねがけできる唯一のバグ
よっしぃ
ファンタジー
王都で「神童」の名をほしいままにしていた少年、ディラン・アークライト(17歳)。
剣を握れば騎士団長を唸らせ、魔法を学べば賢者を凌駕する。誰もが彼を「次代の勇者」と信じて疑わなかった。
しかし、運命の職業選定で彼が得たのは――【遊び人】。
それも、三つの職業スロットすべてが【遊び人】で埋まるという、前代未聞の怪現象だった。
「期待外れだ」
「国の恥晒しめ」
掌を返した周囲によって、ディランは着の身着のままで街を追放される。 だが、かつて神童と呼ばれた彼の「分析力」は死んでいなかった。
『……Lv1なのに、ステータスが異常に高い? それに経験値が分散せず、すべて加算されている……?』
彼だけが気づいた真実。
それは【遊び人】という名に偽装された、この世界の管理者権限(Free-Hander)であり、全職業のスキルを制限なく使用・強化できるバグ技(デバッグモード)への入り口だったのだ。
これは、理不尽に捨てられた元・神童が、その頭脳とバグ能力で世界を「攻略」し、同じく不遇な扱いを受けていた美少女騎士(中身は脳筋)と共に、誰よりも自由に成り上がる物語。
【著者プロフィール】アルファポリスより『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』を出版、オリコンライトノベル部門18位を記録。本作は2月に2巻刊行予定。
S級スキル『剣聖』を授かった俺はスキルを奪われてから人生が一変しました
白崎なまず
ファンタジー
この世界の人間の多くは生まれてきたときにスキルを持っている。スキルの力は強大で、強力なスキルを持つ者が貧弱なスキルしか持たない者を支配する。
そんな世界に生まれた主人公アレスは大昔の英雄が所持していたとされるSランク『剣聖』を持っていたことが明らかになり一気に成り上がっていく。
王族になり、裕福な暮らしをし、将来は王女との結婚も約束され盤石な人生を歩むアレス。
しかし物事がうまくいっている時こそ人生の落とし穴には気付けないものだ。
突如現れた謎の老人に剣聖のスキルを奪われてしまったアレス。
スキルのおかげで手に入れた立場は当然スキルがなければ維持することが出来ない。
王族から下民へと落ちたアレスはこの世に絶望し、生きる気力を失いかけてしまう。
そんなアレスに手を差し伸べたのはとある教会のシスターだった。
Sランクスキルを失い、この世はスキルが全てじゃないと知ったアレス。
スキルがない自分でも前向きに生きていこうと冒険者の道へ進むことになったアレスだったのだが――
なんと、そんなアレスの元に剣聖のスキルが舞い戻ってきたのだ。
スキルを奪われたと王族から追放されたアレスが剣聖のスキルが戻ったことを隠しながら冒険者になるために学園に通う。
スキルの優劣がものを言う世界でのアレスと仲間たちの学園ファンタジー物語。
この作品は小説家になろうに投稿されている作品の重複投稿になります
『ゴミ掃除』が役立たずと追放されたが、実は『存在抹消』級のチートだった。勇者一行がゴミで溺れているが、俺は辺境で美少女と温泉宿を経営中なので
eringi
ファンタジー
「悪いが、お前のスキル『ゴミ掃除』は魔王討伐の役には立たない。クビだ」
勇者パーティの雑用係だったアレクは、戦闘の役に立たないという理由で、ダンジョンの最深部手前で追放されてしまう。
しかし、勇者たちは気づいていなかった。
彼らの装備が常に新品同様だったのも、野営地が快適だったのも、襲い来る高レベルモンスターの死体が跡形もなく消えていたのも、すべてアレクが『掃除』していたからだということに。
アレクのスキルは単なる掃除ではない。対象を空間ごと削り取る『存在抹消』レベルの規格外チートだったのだ。
一人になったアレクは、気ままに生こうと辺境の廃村にたどり着く。
そこでボロボロになっていた伝説のフェンリル(美少女化)を『洗浄』して懐かれたり、呪われたエルフの姫君を『シミ抜き』して救ったりしているうちに、いつの間にかそこは世界最高峰の温泉宿になっていて……?
一方、アレクを失った勇者パーティは、武器は錆びつき、悪臭にまみれ、雑魚モンスターの処理すら追いつかず破滅の一途をたどっていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、俺はお客さん(美少女)の背中を流すのに忙しいんで」
これは、掃除屋の少年が無自覚に最強の座に君臨し、幸せなスローライフを送る物語。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
追放された付与術師、自分自身を『神』へと強化する。~捨てられた俺、実は万能チート。美少女と無双する間に、元仲間は全滅しているようですが?~
たまごころ
ファンタジー
「お前の『付与魔法』は地味で役に立たない。クビだ」
Sランクパーティ『栄光の剣』のお荷物扱いされていた付与術師のレントは、ダンジョンの最下層で無慈悲に追放された。
装備を持たず、魔物の餌食になるのを待つだけ……のはずだった。
しかし、極限状態でレントは覚醒する。
彼の能力は、単に剣や鎧を強化するだけのものではなかった。
自分自身の肉体、魔力、運、そして寿命さえも『付与(エンチャント)』で書き換えることができる、規格外の能力だったのだ。
「え、俺の筋力、ドラゴンより上になってる?」
ゴミ同然の石ころを『神剣』に変え、自分自身に『絶対無敵』を付与したレントは、ダンジョンで出会った訳ありの美少女たち――亡国の姫騎士、封印されし邪竜の娘、聖女――を救い、最強のハーレムパーティを結成する。
一方、レントを追放した『栄光の剣』は、装備のメンテナンスができずに弱体化。
さらにはレントの『運気上昇』の恩恵を失い、転落の一途を辿っていた。
「今さら戻ってきてくれと言われても、もう遅いぞ?」
これは、追放された底辺職の男が、自身を『神』へとアップデートし、地上とダンジョンを支配する成り上がり英雄譚。
A級パーティーを追放された黒魔導士、拾ってくれた低級パーティーを成功へと導く~この男、魔力は極小だが戦闘勘が異次元の鋭さだった~
名無し
ファンタジー
「モンド、ここから消えろ。てめえはもうパーティーに必要ねえ!」
「……え? ゴート、理由だけでも聴かせてくれ」
「黒魔導士のくせに魔力がゴミクズだからだ!」
「確かに俺の魔力はゴミ同然だが、その分を戦闘勘の鋭さで補ってきたつもりだ。それで何度も助けてやったことを忘れたのか……?」
「うるせえ、とっとと消えろ! あと、お前について悪い噂も流しておいてやったからな。役立たずの寄生虫ってよ!」
「くっ……」
問答無用でA級パーティーを追放されてしまったモンド。
彼は極小の魔力しか持たない黒魔導士だったが、持ち前の戦闘勘によってパーティーを支えてきた。しかし、地味であるがゆえに貢献を認められることは最後までなかった。
さらに悪い噂を流されたことで、冒険者としての道を諦めかけたモンドだったが、悪評高い最下級パーティーに拾われ、彼らを成功に導くことで自分の居場所や高い名声を得るようになっていく。
「魔力は低かったが、あの動きは只者ではなかった! 寄生虫なんて呼ばれてたのが信じられん……」
「地味に見えるけど、やってることはどう考えても尋常じゃなかった。こんな達人を追放するとかありえねえだろ……」
「方向性は意外ですが、これほどまでに優れた黒魔導士がいるとは……」
拾われたパーティーでその高い能力を絶賛されるモンド。
これは、様々な事情を抱える低級パーティーを、最高の戦闘勘を持つモンドが成功に導いていく物語である……。
金喰い虫ですって!? 婚約破棄&追放された用済み聖女は、実は妖精の愛し子でした ~田舎に帰って妖精さんたちと幸せに暮らします~
アトハ
ファンタジー
「貴様はもう用済みだ。『聖女』などという迷信に踊らされて大損だった。どこへでも行くが良い」
突然の宣告で、国外追放。国のため、必死で毎日祈りを捧げたのに、その仕打ちはあんまりでではありませんか!
魔法技術が進んだ今、妖精への祈りという不確かな力を行使する聖女は国にとっての『金喰い虫』とのことですが。
「これから大災厄が来るのにね~」
「ばかな国だね~。自ら聖女様を手放そうなんて~」
妖精の声が聞こえる私は、知っています。
この国には、間もなく前代未聞の災厄が訪れるということを。
もう国のことなんて知りません。
追放したのはそっちです!
故郷に戻ってゆっくりさせてもらいますからね!
※ 他の小説サイト様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる