54 / 100
第54話 勇者の闇
しおりを挟む
仲間たちが心の闇を乗り越えたことで、回廊の邪悪な波動は、その全ての敵意をアルフレッド一人に集中させてきた。
空気が、変わる。
今までとは比較にならないほどの、濃密な絶望の気配が、彼にだけまとわりつくように渦を巻き始めた。
「アルフレッド……!」
イリーナが、心配そうに彼の名を呼ぶ。
「大丈夫だ」
彼は、仲間たちを振り返ることなく、静かに言った。「ここからは、僕一人の戦いだ。何があっても、決して手を出さないでくれ」
その言葉に、三人は息を呑んだ。
これは、彼が自らに課した試練なのだ。リーダーとして、仲間たちの前で、自らの弱さを克服してみせなければならない。
アルフレ-D.OL.D.が、覚悟を決めて一歩踏み出した、その瞬間。
彼の目の前の空間が、ぐにゃりと歪んだ。
そして、そこに現れたのは、彼が最も見たくないと思っていた、二つの光景だった。
一つは、玉座に座る、父、国王アルベールの幻影。
その顔には、深い失望の色が浮かんでいる。
『愚か者め。お前は、王としての責務を捨て、一人の魔女のために、この国を危険に晒した。お前はもはや、我が息子ではない。反逆者だ』
もう一つは、血塗れで倒れる、勇者パーティーの仲間たちの幻影。
その体は無残に引き裂かれ、その瞳からは光が失われている。
『どうして……アルフレッド……。あなたのせいで、私たちは……』
父からの勘当。
仲間たちの、無惨な死。
それは、アルフレッドが心の奥底に封じ込めていた、最大の恐怖と罪悪感だった。王太子として、そしてリーダーとして、自分が彼らの期待を裏切り、不幸にしてしまうのではないかという、拭い去れない不安。
「……っ!」
アルフレッドは、息を詰まらせた。
頭では幻影だと分かっている。しかし、その光景はあまりにもリアルで、彼の心を容赦なく抉ってくる。
『お前のせいだ』
『お前が、全てを壊した』
幻影たちの声が、彼の頭の中に直接響き渡る。
聖剣を握る手が、微かに震えた。
「違う……僕は……」
彼が、反論しようとした、その時。
二つの幻影の間に、さらなる絶望が、その姿を現した。
それは、鉄格子にはめられた牢獄の中にいる、リディアの幻影だった。
その体は痩せこけ、力を失い、その美しい赤い瞳からは、光が完全に消え失せている。彼女は、虚ろな瞳でアルフレッドを見つめると、力なく、そして嘲るように呟いた。
『……助けに、来るのが遅いのよ』
その一言が、アルフレッドの心の最後の砦を、粉々に打ち砕いた。
『あなたが、もっと早く決断していれば。あなたが、もっと強ければ。私は、こんな風にはならなかった。私の魂が、魔王の贄にされるのも、全てはあなたのせい。私は、あなたを……恨んでいるわ、勇者様』
「ああ……あああああ……!」
アルフレッドは、その場に膝から崩れ落ちた。
聖剣が、カラン、と音を立てて床に落ちる。
父に、見捨てられた。
仲間に、恨まれた。
そして、愛する人に、絶望された。
彼の信じていたもの、守ろうとしていたもの、その全てが、彼を否定してくる。
彼の正義は、ただの独りよがりな我儘でしかなかったのか。
彼の愛は、彼女を救うどころか、さらなる不幸へと突き落としただけだったのか。
心の闇が、彼の全身を飲み込んでいく。
光を失った彼の瞳は、虚ろに床の一点を見つめるだけだった。
「アルフレッド!」
背後から、イリーナたちの悲痛な叫びが聞こえる。
しかし、その声も、今の彼には届かない。
回廊の闇が、歓喜するかのように、さらに濃くなっていく。
勇者が、ついに心の闇に堕ちた。
これで、全ては終わりだ。
誰もが、そう思った、その時。
「……本当に、そうかな?」
膝をついたままのアルフレッドの唇から、か細い、しかし確かな声が漏れた。
彼は、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、まだ虚ろだったが、その奥底に、小さな、小さな光が灯っていた。
彼は、床に落ちた聖剣ではなく、自らの胸に、そっと手を当てた。
「父上は、僕を信じてくれた。王としてではなく、父親として、僕の覚悟を認めてくれたはずだ」
「仲間たちは、僕の我儘を、最後まで支えると誓ってくれたはずだ」
彼は、ゆっくりと立ち上がった。
その足取りは、まだ覚束ない。しかし、その声には、力が戻り始めていた。
「そして……リディアは」
彼は、目の前の、絶望を告げるリディアの幻影を、真っ直ぐに見つめた。
「彼女は、僕を恨んだりしない。たとえ、どんな絶望的な状況にあっても、彼女の魂の気高さは、決して失われたりしない。僕が愛したのは、そんな弱い女性じゃない!」
彼の絶叫と共に、その体から、眩いばかりの光が溢れ出した。
それは、聖剣の力ではない。
彼自身の魂が放つ、内なる光。
「僕の闇は、僕自身だ。僕の弱さも、不安も、罪悪感も、全て僕の一部だ。だが、それだけじゃない! 僕の中には、みんながくれた光がある! 僕が信じる、愛という光がある!」
彼は、床に落ちた聖剣を、再び拾い上げた。
聖剣は、主の覚醒に呼応するように、かつてないほどの輝きを放ち始める。
「僕は、もう迷わない!」
彼は、聖剣を天に掲げた。「僕が信じる道を、僕が愛する全てを、守り抜く! そのためならば、僕は、僕自身の闇さえも、乗り越えてみせる!」
その誓いは、絶対的な宣言だった。
光と闇、その全てを受け入れた上で、それでもなお、光の道を進むという、真の勇者の覚醒。
彼の体から放たれた光が、回廊全体を包み込んだ。
父の幻影が、仲間の幻影が、そして、リディアの幻影が、その眩い光の中に、悲鳴を上げる間もなく消え去っていく。
後に残されたのは、静寂と、光り輝く聖剣を手に、凛として立つ、一人の勇者の姿だけだった。
「……見事ですわ、アルフレッド」
エルザが、感嘆の息を漏らした。
イリーナは、喜びと安堵に、そっと涙を拭っていた。
ダリウスは、ただ黙って、力強く頷いた。
アルフレッドは、仲間たちの方を振り返ると、少しだけ照れくさそうに、しかし力強く微笑んだ。
「……待たせて、すまなかったな」
その顔は、もう迷いを抱えた若者のものではなかった。
自らの運命を、そして世界の運命を、その双肩に背負う覚悟を決めた、真の王者の顔だった。
最後の試練は、終わった。
彼らの前には、回廊の終わりを示す、巨大な扉が、その姿を現していた。
その扉の向こう側には、彼らが救うべき姫が、そして、彼らが倒すべき魔王が、待っている。
アルフレッドは、扉に手をかけた。
彼の心に、もはや一片の迷いもない。
ただ、愛する人を救い出すという、純粋で、そして揺るぎない想いだけを胸に、彼は、最後の戦いの舞台へと、その足を踏み入れた。
空気が、変わる。
今までとは比較にならないほどの、濃密な絶望の気配が、彼にだけまとわりつくように渦を巻き始めた。
「アルフレッド……!」
イリーナが、心配そうに彼の名を呼ぶ。
「大丈夫だ」
彼は、仲間たちを振り返ることなく、静かに言った。「ここからは、僕一人の戦いだ。何があっても、決して手を出さないでくれ」
その言葉に、三人は息を呑んだ。
これは、彼が自らに課した試練なのだ。リーダーとして、仲間たちの前で、自らの弱さを克服してみせなければならない。
アルフレ-D.OL.D.が、覚悟を決めて一歩踏み出した、その瞬間。
彼の目の前の空間が、ぐにゃりと歪んだ。
そして、そこに現れたのは、彼が最も見たくないと思っていた、二つの光景だった。
一つは、玉座に座る、父、国王アルベールの幻影。
その顔には、深い失望の色が浮かんでいる。
『愚か者め。お前は、王としての責務を捨て、一人の魔女のために、この国を危険に晒した。お前はもはや、我が息子ではない。反逆者だ』
もう一つは、血塗れで倒れる、勇者パーティーの仲間たちの幻影。
その体は無残に引き裂かれ、その瞳からは光が失われている。
『どうして……アルフレッド……。あなたのせいで、私たちは……』
父からの勘当。
仲間たちの、無惨な死。
それは、アルフレッドが心の奥底に封じ込めていた、最大の恐怖と罪悪感だった。王太子として、そしてリーダーとして、自分が彼らの期待を裏切り、不幸にしてしまうのではないかという、拭い去れない不安。
「……っ!」
アルフレッドは、息を詰まらせた。
頭では幻影だと分かっている。しかし、その光景はあまりにもリアルで、彼の心を容赦なく抉ってくる。
『お前のせいだ』
『お前が、全てを壊した』
幻影たちの声が、彼の頭の中に直接響き渡る。
聖剣を握る手が、微かに震えた。
「違う……僕は……」
彼が、反論しようとした、その時。
二つの幻影の間に、さらなる絶望が、その姿を現した。
それは、鉄格子にはめられた牢獄の中にいる、リディアの幻影だった。
その体は痩せこけ、力を失い、その美しい赤い瞳からは、光が完全に消え失せている。彼女は、虚ろな瞳でアルフレッドを見つめると、力なく、そして嘲るように呟いた。
『……助けに、来るのが遅いのよ』
その一言が、アルフレッドの心の最後の砦を、粉々に打ち砕いた。
『あなたが、もっと早く決断していれば。あなたが、もっと強ければ。私は、こんな風にはならなかった。私の魂が、魔王の贄にされるのも、全てはあなたのせい。私は、あなたを……恨んでいるわ、勇者様』
「ああ……あああああ……!」
アルフレッドは、その場に膝から崩れ落ちた。
聖剣が、カラン、と音を立てて床に落ちる。
父に、見捨てられた。
仲間に、恨まれた。
そして、愛する人に、絶望された。
彼の信じていたもの、守ろうとしていたもの、その全てが、彼を否定してくる。
彼の正義は、ただの独りよがりな我儘でしかなかったのか。
彼の愛は、彼女を救うどころか、さらなる不幸へと突き落としただけだったのか。
心の闇が、彼の全身を飲み込んでいく。
光を失った彼の瞳は、虚ろに床の一点を見つめるだけだった。
「アルフレッド!」
背後から、イリーナたちの悲痛な叫びが聞こえる。
しかし、その声も、今の彼には届かない。
回廊の闇が、歓喜するかのように、さらに濃くなっていく。
勇者が、ついに心の闇に堕ちた。
これで、全ては終わりだ。
誰もが、そう思った、その時。
「……本当に、そうかな?」
膝をついたままのアルフレッドの唇から、か細い、しかし確かな声が漏れた。
彼は、ゆっくりと顔を上げた。
その瞳は、まだ虚ろだったが、その奥底に、小さな、小さな光が灯っていた。
彼は、床に落ちた聖剣ではなく、自らの胸に、そっと手を当てた。
「父上は、僕を信じてくれた。王としてではなく、父親として、僕の覚悟を認めてくれたはずだ」
「仲間たちは、僕の我儘を、最後まで支えると誓ってくれたはずだ」
彼は、ゆっくりと立ち上がった。
その足取りは、まだ覚束ない。しかし、その声には、力が戻り始めていた。
「そして……リディアは」
彼は、目の前の、絶望を告げるリディアの幻影を、真っ直ぐに見つめた。
「彼女は、僕を恨んだりしない。たとえ、どんな絶望的な状況にあっても、彼女の魂の気高さは、決して失われたりしない。僕が愛したのは、そんな弱い女性じゃない!」
彼の絶叫と共に、その体から、眩いばかりの光が溢れ出した。
それは、聖剣の力ではない。
彼自身の魂が放つ、内なる光。
「僕の闇は、僕自身だ。僕の弱さも、不安も、罪悪感も、全て僕の一部だ。だが、それだけじゃない! 僕の中には、みんながくれた光がある! 僕が信じる、愛という光がある!」
彼は、床に落ちた聖剣を、再び拾い上げた。
聖剣は、主の覚醒に呼応するように、かつてないほどの輝きを放ち始める。
「僕は、もう迷わない!」
彼は、聖剣を天に掲げた。「僕が信じる道を、僕が愛する全てを、守り抜く! そのためならば、僕は、僕自身の闇さえも、乗り越えてみせる!」
その誓いは、絶対的な宣言だった。
光と闇、その全てを受け入れた上で、それでもなお、光の道を進むという、真の勇者の覚醒。
彼の体から放たれた光が、回廊全体を包み込んだ。
父の幻影が、仲間の幻影が、そして、リディアの幻影が、その眩い光の中に、悲鳴を上げる間もなく消え去っていく。
後に残されたのは、静寂と、光り輝く聖剣を手に、凛として立つ、一人の勇者の姿だけだった。
「……見事ですわ、アルフレッド」
エルザが、感嘆の息を漏らした。
イリーナは、喜びと安堵に、そっと涙を拭っていた。
ダリウスは、ただ黙って、力強く頷いた。
アルフレッドは、仲間たちの方を振り返ると、少しだけ照れくさそうに、しかし力強く微笑んだ。
「……待たせて、すまなかったな」
その顔は、もう迷いを抱えた若者のものではなかった。
自らの運命を、そして世界の運命を、その双肩に背負う覚悟を決めた、真の王者の顔だった。
最後の試練は、終わった。
彼らの前には、回廊の終わりを示す、巨大な扉が、その姿を現していた。
その扉の向こう側には、彼らが救うべき姫が、そして、彼らが倒すべき魔王が、待っている。
アルフレッドは、扉に手をかけた。
彼の心に、もはや一片の迷いもない。
ただ、愛する人を救い出すという、純粋で、そして揺るぎない想いだけを胸に、彼は、最後の戦いの舞台へと、その足を踏み入れた。
0
あなたにおすすめの小説
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
図書館でうたた寝してたらいつの間にか王子と結婚することになりました
鳥花風星
恋愛
限られた人間しか入ることのできない王立図書館中枢部で司書として働く公爵令嬢ベル・シュパルツがお気に入りの場所で昼寝をしていると、目の前に見知らぬ男性がいた。
素性のわからないその男性は、たびたびベルの元を訪れてベルとたわいもない話をしていく。本を貸したりお茶を飲んだり、ありきたりな日々を何度か共に過ごしていたとある日、その男性から期間限定の婚約者になってほしいと懇願される。
とりあえず婚約を受けてはみたものの、その相手は実はこの国の第二王子、アーロンだった。
「俺は欲しいと思ったら何としてでも絶対に手に入れる人間なんだ」
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
公爵家の隠し子だと判明した私は、いびられる所か溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
実は、公爵家の隠し子だったルネリア・ラーデインは困惑していた。
なぜなら、ラーデイン公爵家の人々から溺愛されているからである。
普通に考えて、妾の子は疎まれる存在であるはずだ。それなのに、公爵家の人々は、ルネリアを受け入れて愛してくれている。
それに、彼女は疑問符を浮かべるしかなかった。一体、どうして彼らは自分を溺愛しているのか。もしかして、何か裏があるのではないだろうか。
そう思ったルネリアは、ラーデイン公爵家の人々のことを調べることにした。そこで、彼女は衝撃の真実を知ることになる。
周囲からはぐうたら聖女と呼ばれていますがなぜか専属護衛騎士が溺愛してきます
鳥花風星
恋愛
聖女の力を酷使しすぎるせいで会議に寝坊でいつも遅れてしまう聖女エリシアは、貴族たちの間から「ぐうたら聖女」と呼ばれていた。
そんなエリシアを毎朝護衛騎士のゼインは優しく、だが微妙な距離感で起こしてくれる。今までは護衛騎士として適切な距離を保ってくれていたのに、なぜか最近やたらと距離が近く、まるでエリシアをからかっているかのようなゼインに、エリシアの心は揺れ動いて仕方がない。
そんなある日、エリシアはゼインに縁談が来ていること、ゼインが頑なにそれを拒否していることを知る。貴族たちに、ゼインが縁談を断るのは聖女の護衛騎士をしているからだと言われ、ゼインを解放してやれと言われてしまう。
ゼインに幸せになってほしいと願うエリシアは、ゼインを護衛騎士から解任しようとするが……。
「俺を手放そうとするなんて二度と思わせませんよ」
聖女への思いが激重すぎる護衛騎士と、そんな護衛騎士を本当はずっと好きだった聖女の、じれじれ両片思いのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる