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第90話 フラワーシャワーの祝福
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パイプオルガンが今度は喜びに満ちた華やかなファンファーレを、高らかに奏で始めた。
俺たちの新たな門出を祝福する音楽だ。
俺は、隣に立つ俺の妻となったルナに、そっと腕を差し出した。
彼女はこくりと愛おしそうに頷くと、その腕に自分の手を優しく絡めてきた。
俺たちは二人でゆっくりとバージンロードを戻り始めた。
先ほど彼女が父親と共に歩んできた道を。
今度は夫婦として二人で未来へと歩み出すのだ。
俺たちが一歩進むたびに。
参列席の両脇から、わあっと温かい拍手と歓声が巻き起こる。
「おめでとう、ユキ様!」「ルナリア様、お幸せに!」
その一人一人の顔には、心からの祝福の笑顔が咲き誇っていた。
俺たちは、その祝福の波の中を少しだけ照れくさく、しかし胸を張って進んでいく。
最前列で国王陛下が穏やかな笑みで俺たちに頷き返してくれている。
その後ろでアルフォンス公爵がもはや原型を留めないほど顔をぐしゃぐしゃにして号泣しているのが見えた。
クラリスもまたハンカチで何度も目頭を押さえている。
ブラウンたちは口笛を吹き、からかうように俺たちに手を振っていた。
その全ての光景が俺の胸を熱くした。
俺はこんなにもたくさんの温かい人々に囲まれて祝福されている。
その当たり前のようで奇跡のような事実に、改めて感謝の気持ちが込み上げてきた。
やがて俺たちは、大聖堂の巨大な扉の前に辿り着いた。
ギィィ、と。
重厚な音を立てて、その扉が再び外側へと開かれていく。
目の前に、眩いばかりの陽光が差し込んできた。
そして、その光と共に。
俺たちの耳に飛び込んできたのは、教会の外で俺たちを待ち構えていた何千、いや何万という国民たちの地鳴りのような大歓声だった。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
「聖者様、姫君! ご結婚、おめでとうございます!」
「万歳! 万歳! 万歳!」
教会の前の広大な広場は、地平線の果てまでびっしりと人々で埋め尽くされていた。
誰もがその手に色とりどりの花びらを握りしめ、俺たちの登場を今か今かと待ちわびていたのだ。
俺とルナは、そのあまりにも圧倒的な光景に一瞬足を止めた。
「すごい…」
「こんなにたくさんの方々が…」
俺たちが教会の階段の一番上に立った、その瞬間。
誰かが叫んだ。
「それっ!」
その声を合図に。
広場を埋め尽くした全ての人々が、その手に持った花びらを一斉に空へと投げ上げたのだ。
次の瞬間、俺たちの世界は色に包まれた。
赤、白、ピンク、黄、青。
数え切れないほどの色とりどりの花びらが、まるで祝福の吹雪のように空を舞い踊る。
太陽の光を浴びてきらきらと輝きながら、それはゆっくりと俺たち二人の上に降り注いできた。
「わあ…!」
ルナが感嘆の声を上げる。
俺もまた、そのあまりにも美しく、そしてあまりにも温かい光景に言葉を失っていた。
花びらは俺たちの純白の礼服とドレスの上に、次から次へと降り積もっていく。
甘い花の香りが俺たちを優しく包み込んだ。
フラワーシャワー。
それは花の香りで二人を清め、幸せを妬む悪魔から守るという古くからの言い伝え。
だが、今俺たちに降り注いでいるのはただの花びらではなかった。
それは、この国の人々の一人一人の温かい祝福の気持ちそのものだった。
俺たちは、その色鮮やかな祝福のシャワーの中をゆっくりと階段を下り始めた。
鳴り止まない歓声。
どこまでも続く笑顔の波。
その全ての祝福を全身で受け止めながら。
俺は隣を歩く俺の愛しい妻の横顔を盗み見た。
彼女の銀色の髪に、赤い薔薇の花びらが一枚そっと乗っていた。
そのあまりにも美しいコントラスト。
彼女は、その瞳を幸せの涙でいっぱいに潤ませながら、広場の人々に何度も何度も優雅に手を振っていた。
その姿はまさしく、民に愛される気高き聖女そのものだった。
俺はそっと手を伸ばした。
そして彼女の髪に乗った花びらを優しく取ってやった。
彼女はそれに気づくと、俺にだけとびっきりの悪戯っぽい笑顔を向けてきた。
その笑顔だけで、俺の心はこれ以上ないほどの幸福感で満たされた。
俺たちの新しい人生の門出。
それは神々の奇跡と、そして何よりもたくさんの人々の温かい祝福の中で最高の形で始まった。
この色鮮やかな光景を、俺は一生忘れないだろう。
そして、この祝福に応えるためにも。
俺は、この愛しい妻と共にこの国の人々を幸せに導いていくのだと。
そう心に固く誓った。
フラワーシャワーはまだ鳴り止まない。
俺たちの輝かしい未来を祝福するかのように。
いつまでも、いつまでも色鮮やかに舞い続けていた。
俺たちの新たな門出を祝福する音楽だ。
俺は、隣に立つ俺の妻となったルナに、そっと腕を差し出した。
彼女はこくりと愛おしそうに頷くと、その腕に自分の手を優しく絡めてきた。
俺たちは二人でゆっくりとバージンロードを戻り始めた。
先ほど彼女が父親と共に歩んできた道を。
今度は夫婦として二人で未来へと歩み出すのだ。
俺たちが一歩進むたびに。
参列席の両脇から、わあっと温かい拍手と歓声が巻き起こる。
「おめでとう、ユキ様!」「ルナリア様、お幸せに!」
その一人一人の顔には、心からの祝福の笑顔が咲き誇っていた。
俺たちは、その祝福の波の中を少しだけ照れくさく、しかし胸を張って進んでいく。
最前列で国王陛下が穏やかな笑みで俺たちに頷き返してくれている。
その後ろでアルフォンス公爵がもはや原型を留めないほど顔をぐしゃぐしゃにして号泣しているのが見えた。
クラリスもまたハンカチで何度も目頭を押さえている。
ブラウンたちは口笛を吹き、からかうように俺たちに手を振っていた。
その全ての光景が俺の胸を熱くした。
俺はこんなにもたくさんの温かい人々に囲まれて祝福されている。
その当たり前のようで奇跡のような事実に、改めて感謝の気持ちが込み上げてきた。
やがて俺たちは、大聖堂の巨大な扉の前に辿り着いた。
ギィィ、と。
重厚な音を立てて、その扉が再び外側へと開かれていく。
目の前に、眩いばかりの陽光が差し込んできた。
そして、その光と共に。
俺たちの耳に飛び込んできたのは、教会の外で俺たちを待ち構えていた何千、いや何万という国民たちの地鳴りのような大歓声だった。
「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
「聖者様、姫君! ご結婚、おめでとうございます!」
「万歳! 万歳! 万歳!」
教会の前の広大な広場は、地平線の果てまでびっしりと人々で埋め尽くされていた。
誰もがその手に色とりどりの花びらを握りしめ、俺たちの登場を今か今かと待ちわびていたのだ。
俺とルナは、そのあまりにも圧倒的な光景に一瞬足を止めた。
「すごい…」
「こんなにたくさんの方々が…」
俺たちが教会の階段の一番上に立った、その瞬間。
誰かが叫んだ。
「それっ!」
その声を合図に。
広場を埋め尽くした全ての人々が、その手に持った花びらを一斉に空へと投げ上げたのだ。
次の瞬間、俺たちの世界は色に包まれた。
赤、白、ピンク、黄、青。
数え切れないほどの色とりどりの花びらが、まるで祝福の吹雪のように空を舞い踊る。
太陽の光を浴びてきらきらと輝きながら、それはゆっくりと俺たち二人の上に降り注いできた。
「わあ…!」
ルナが感嘆の声を上げる。
俺もまた、そのあまりにも美しく、そしてあまりにも温かい光景に言葉を失っていた。
花びらは俺たちの純白の礼服とドレスの上に、次から次へと降り積もっていく。
甘い花の香りが俺たちを優しく包み込んだ。
フラワーシャワー。
それは花の香りで二人を清め、幸せを妬む悪魔から守るという古くからの言い伝え。
だが、今俺たちに降り注いでいるのはただの花びらではなかった。
それは、この国の人々の一人一人の温かい祝福の気持ちそのものだった。
俺たちは、その色鮮やかな祝福のシャワーの中をゆっくりと階段を下り始めた。
鳴り止まない歓声。
どこまでも続く笑顔の波。
その全ての祝福を全身で受け止めながら。
俺は隣を歩く俺の愛しい妻の横顔を盗み見た。
彼女の銀色の髪に、赤い薔薇の花びらが一枚そっと乗っていた。
そのあまりにも美しいコントラスト。
彼女は、その瞳を幸せの涙でいっぱいに潤ませながら、広場の人々に何度も何度も優雅に手を振っていた。
その姿はまさしく、民に愛される気高き聖女そのものだった。
俺はそっと手を伸ばした。
そして彼女の髪に乗った花びらを優しく取ってやった。
彼女はそれに気づくと、俺にだけとびっきりの悪戯っぽい笑顔を向けてきた。
その笑顔だけで、俺の心はこれ以上ないほどの幸福感で満たされた。
俺たちの新しい人生の門出。
それは神々の奇跡と、そして何よりもたくさんの人々の温かい祝福の中で最高の形で始まった。
この色鮮やかな光景を、俺は一生忘れないだろう。
そして、この祝福に応えるためにも。
俺は、この愛しい妻と共にこの国の人々を幸せに導いていくのだと。
そう心に固く誓った。
フラワーシャワーはまだ鳴り止まない。
俺たちの輝かしい未来を祝福するかのように。
いつまでも、いつまでも色鮮やかに舞い続けていた。
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