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第91話 幸せの披露宴
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大聖堂での神聖な儀式と国民からの熱狂的な祝福を経て。
俺たちの結婚の祝宴、披露宴の会場へと舞台は移された。
場所は王城に隣接された迎賓館の最も大きなホール「太陽の間」。
その名の通り、天井や壁が黄金で彩られ、無数のシャンデリアが太陽のように輝く豪華絢爛な大広間だった。
会場には式に参列した国内外のVIPたちが再び顔を揃えている。
だが、その雰囲気は厳粛だった式とは打って変わり、どこまでも華やかで和やかなものだった。
楽団が奏でる軽快な音楽。
テーブルの間を行き交う給仕たちの銀の盆。
そして、招待客たちの楽しげな談笑の声。
その全てが、俺たちの門出を祝う幸福な空気に満ちていた。
俺とルナは少しだけ衣装を改め、高砂に設けられた主役の席に座っていた。
俺は純白の騎士礼服から、少しだけ着崩したネイビーのタキシードへ。
ルナは天使の羽衣のドレスの上に、空色のオーバードレスを重ね、頭には小さな花のティアラを飾っていた。
その姿は神々しい女神から可憐な花の妖精へと姿を変えていた。
どちらにしても俺の心臓を鷲掴みにする破壊力であることに変わりはなかったが。
「…すごいご馳走ですわね」
目の前のテーブルに並べられた山海の珍味をふんだんに使った芸術品のような料理の数々を見て、ルナが小さな声で感嘆の声を漏らした。
だが、主役の俺たちは緊張と次から次へと訪れる挨拶客への対応で、ほとんどその料理に手をつけることができなかった。
披露宴は国王アルベイン陛下のユーモアに富んだ温かい祝辞でその幕を開けた。
「アウレリアの聖者とシルフィードの姫君。いや、もはやアウレリアの聖女か。この二人の結婚は、我が国にとって千年先まで語り継がれるであろう吉報である! 皆の者、今宵は国の未来を祝して存分に飲み、語り明かそうではないか!」
その力強い言葉に、会場は割れんばかりの拍手と乾杯の唱和に包まれた。
乾杯の後は、しばしの歓談の時間。
俺たちの元へはひっきりなしに祝福の言葉を述べに人々がやってきた。
その中にはカイン王子の姿もあった。
彼は以前の自信に満ちたプレイボーイの顔ではなく、どこか吹っ切れたような清々しい顔で俺の前に立った。
「…アスカワ子爵。いや、アスカワ殿。完敗だ。君のような男が相手では、俺に勝ち目はなかった。…姫君を幸せにしてやってくれ」
そう言って差し出された彼の手を、俺は力強く握り返した。
男同士の静かな和解の瞬間だった。
やがて披露宴は次のプログラムへと移っていった。
友人代表によるスピーチの時間だ。
俺の友人代表として壇上に上がったのはブラウンだった。
彼は少し緊張した面持ちでマイクの前に立つと、学園時代の俺との思い出を語り始めた。
「俺が初めてユキに会った時、正直なんだこのひょろっとした奴はって思いました。でも、あいつは俺たちの想像をいつも軽々と超えてきやがった。魔法大会でのあの神がかったサポート。そして何より、たった一人でルナリア様を命懸けで守り抜くその背中。…あいつは俺の自慢の親友です! ユキ! ルナリア様を泣かせたら俺が承知しねえからな!」
そのぶっきらぼうで、しかし友情に満ちた言葉に俺の胸は熱くなった。
そして次に壇上に上がったのは。
燃えるような真紅のドレスを纏ったクラリスだった。
彼女はルナの友人代表としてそこに立っていた。
彼女の涙のスピーチが、今、始まろうとしていた。
俺たちの結婚の祝宴、披露宴の会場へと舞台は移された。
場所は王城に隣接された迎賓館の最も大きなホール「太陽の間」。
その名の通り、天井や壁が黄金で彩られ、無数のシャンデリアが太陽のように輝く豪華絢爛な大広間だった。
会場には式に参列した国内外のVIPたちが再び顔を揃えている。
だが、その雰囲気は厳粛だった式とは打って変わり、どこまでも華やかで和やかなものだった。
楽団が奏でる軽快な音楽。
テーブルの間を行き交う給仕たちの銀の盆。
そして、招待客たちの楽しげな談笑の声。
その全てが、俺たちの門出を祝う幸福な空気に満ちていた。
俺とルナは少しだけ衣装を改め、高砂に設けられた主役の席に座っていた。
俺は純白の騎士礼服から、少しだけ着崩したネイビーのタキシードへ。
ルナは天使の羽衣のドレスの上に、空色のオーバードレスを重ね、頭には小さな花のティアラを飾っていた。
その姿は神々しい女神から可憐な花の妖精へと姿を変えていた。
どちらにしても俺の心臓を鷲掴みにする破壊力であることに変わりはなかったが。
「…すごいご馳走ですわね」
目の前のテーブルに並べられた山海の珍味をふんだんに使った芸術品のような料理の数々を見て、ルナが小さな声で感嘆の声を漏らした。
だが、主役の俺たちは緊張と次から次へと訪れる挨拶客への対応で、ほとんどその料理に手をつけることができなかった。
披露宴は国王アルベイン陛下のユーモアに富んだ温かい祝辞でその幕を開けた。
「アウレリアの聖者とシルフィードの姫君。いや、もはやアウレリアの聖女か。この二人の結婚は、我が国にとって千年先まで語り継がれるであろう吉報である! 皆の者、今宵は国の未来を祝して存分に飲み、語り明かそうではないか!」
その力強い言葉に、会場は割れんばかりの拍手と乾杯の唱和に包まれた。
乾杯の後は、しばしの歓談の時間。
俺たちの元へはひっきりなしに祝福の言葉を述べに人々がやってきた。
その中にはカイン王子の姿もあった。
彼は以前の自信に満ちたプレイボーイの顔ではなく、どこか吹っ切れたような清々しい顔で俺の前に立った。
「…アスカワ子爵。いや、アスカワ殿。完敗だ。君のような男が相手では、俺に勝ち目はなかった。…姫君を幸せにしてやってくれ」
そう言って差し出された彼の手を、俺は力強く握り返した。
男同士の静かな和解の瞬間だった。
やがて披露宴は次のプログラムへと移っていった。
友人代表によるスピーチの時間だ。
俺の友人代表として壇上に上がったのはブラウンだった。
彼は少し緊張した面持ちでマイクの前に立つと、学園時代の俺との思い出を語り始めた。
「俺が初めてユキに会った時、正直なんだこのひょろっとした奴はって思いました。でも、あいつは俺たちの想像をいつも軽々と超えてきやがった。魔法大会でのあの神がかったサポート。そして何より、たった一人でルナリア様を命懸けで守り抜くその背中。…あいつは俺の自慢の親友です! ユキ! ルナリア様を泣かせたら俺が承知しねえからな!」
そのぶっきらぼうで、しかし友情に満ちた言葉に俺の胸は熱くなった。
そして次に壇上に上がったのは。
燃えるような真紅のドレスを纏ったクラリスだった。
彼女はルナの友人代表としてそこに立っていた。
彼女の涙のスピーチが、今、始まろうとしていた。
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