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第17話:皇城での歓迎と戸惑い
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馬車が帝都エルミリアの中心、皇城の正門前に到着した時、リリアーナは窓の外の光景に言葉を失った。
彼女が育った王国の王城が、華美で優雅な「宮殿」であるならば、エルミートのそれはまさしく「城塞」だった。磨き上げられた黒に近い灰色の石材で築かれた城壁は、天を衝くほどの高さで聳え立ち、見る者を威圧する。装飾は最小限に抑えられ、その全てが機能美と揺るぎない力強さを物語っていた。
巨大な城門が、厳かな音を立てて開かれる。馬車が中庭へ入ると、そこにはすでに大勢の人間が整列して待ち構えていた。文官、騎士、侍女。誰もが一分の隙もない立ち居振る舞いで、主の帰還を待っている。
アシュレイが先に馬車を降り、続いてリリアーナが彼の手に引かれて姿を現した瞬間、その場にいた全員の空気が凍りついた。
彼らはまず、皇子の無事な姿に安堵の表情を浮かべた。しかし、その次に、泥だらけの地味なドレスを着た、見知らぬ少女が皇子の隣にいるという異常事態を認識し、困惑と疑念の表情へと変わっていった。
「殿下! ご無事で何よりです!」
年配の宰相らしき人物が前に進み出て、深々と頭を下げる。彼の視線は、リリアーナの姿を一瞬だけ捉え、すぐにアシュレイへと戻された。
「ご心配をおかけしました。詳細は後ほど。それより、父上は?」
「執務室にてお待ちです」
「分かった」
アシュレイは簡潔に答えると、リリアーナの手を掴んだまま、大理石の階段を上り始めた。その行動に、側近たちがざわめく。騎士団長のレオナルドが、慌てて彼の隣に並んだ。
「殿下、お待ちください。その娘を、このまま城内へ?」
「何か問題でも?」
アシュレイは足を止めず、冷たく問い返した。
「問題しかございません! 素性も目的も知れぬ者を、陛下の御前に連れて行くなど、断じて……!」
「黙れ、レオナルド」
アシュレイの静かな一言が、レオナルドの言葉を遮った。その声には、絶対零度の冷たさが宿っていた。
「彼女は私の命の恩人であり、客人だ。無礼な態度は許さない。二度言わせるな」
その言葉は、レオナルドだけでなく、周囲にいた全ての者たちに向けられていた。絶対的な主君の命令。誰もが息をのみ、反論の言葉を飲み込むしかなかった。レオナルドは悔しそうに顔を歪め、一歩下がる。
リリアーナは、アシュレイに手を引かれるまま、壮麗な城の中を進んだ。周囲から突き刺さる無遠慮な視線に耐えきれず、彼女は荷物の奥にしまっていた予備の古い眼鏡を、お守りのようにそっとかけた。磨き上げられた床には自分の見慣れた地味な姿が映り込み、それは羞恥であると同時に、奇妙な安心感を彼女に与えた周囲からは、ひそひそとした囁き声と、突き刺すような視線が絶え間なく注がれた。
「あの娘は一体……?」
「どこかの密偵では……」
「殿下をたぶらかしたのではあるまいな」
悪意に満ちた言葉の礫が、彼女の心を容赦なく打ち付ける。婚約破棄の夜会で浴びた嘲笑とは、また質の違う冷たい刃。ここでは、彼女は完全に異物であり、排除すべき敵なのだ。
リリアーナは俯き、ただアシュレイの背中だけを見つめた。今、この広大な城の中で、自分の存在を許してくれるのは、この氷の皇子ただ一人だった。
やがて、重厚な彫刻が施された巨大な扉の前で、アシュレイは足を止めた。皇帝の執務室だ。衛兵が厳かに扉を開ける。
中は、書斎と呼ぶにはあまりにも広く、天井まで届く本棚が壁一面を埋め尽くしていた。部屋の中央にある巨大な執務机で、一人の男性が書類に目を通していた。
アシュレイの父親、現エルミート帝国皇帝、アルフォンス・フォン・エルミート。
歳を重ねてもなお衰えぬ威厳と、理知的な光を宿す瞳を持つ、大陸全土にその名を轟かせる賢帝だった。
「……戻ったか、アシュレイ」
皇帝は書類から顔を上げ、息子を見つめた。その声は穏やかだったが、確かな威厳があった。
「はい、父上。ご心配をおかけしました」
アシュレイが深く礼をする。リリアーナも慌てて見よう見まねで頭を下げた。
皇帝の視線が、リリアーナへと移る。その瞳は、全てを見透かすかのように鋭く、リリアーナは思わず身を固くした。
「して、その娘が、そなたを救ったという癒やし手か」
「はい。彼女の力なくして、私はここにはおりません」
アシュレイの言葉に、嘘も誇張もないことを皇帝は即座に見抜いたようだった。彼はふむ、と短く息を漏らすと、それ以上は何も問わなかった。
「……分かった。そなたの判断に任せる。必要なものは、何でも使うが良い」
「はっ。ありがたき幸せ」
あまりにも短い会話。しかし、そこには父と子の間の絶対的な信頼関係が窺えた。皇帝は息子の能力と判断力を信じ、全てを委ねたのだ。
リリアーナは、自分がいた王国の王家や、実の家族との関係とのあまりの違いに、ただ驚くばかりだった。
執務室を出ると、アシュレイは待っていた侍従長に命じた。
「客人を一人、迎える。離宮の東棟にある一番良い部屋を用意しろ。必要なものを全て揃え、最高の待遇でもてなせ」
「か、しかし殿下、あそこは国賓をお迎えする部屋で……」
「私の客人は、国賓と同等だ。問題あるか?」
「……滅相もございません。直ちに」
侍従長は、アシュレイの気迫に押され、深く頭を下げてその場を去った。
リリアーナは、自分がとんでもない場所に来てしまったのだと、改めて実感していた。
氷の皇子の気まぐれか、あるいは本当に彼の呪いを解くための道具としてか。どちらにせよ、ここは歓迎されざる場所。四方を敵に囲まれた、美しくも冷たい牢獄。
これから自分はどうなってしまうのだろう。
拭い去れない不安と孤独感が、冷たい霧のように彼女の心を包み込んでいた。
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巨大な城門が、厳かな音を立てて開かれる。馬車が中庭へ入ると、そこにはすでに大勢の人間が整列して待ち構えていた。文官、騎士、侍女。誰もが一分の隙もない立ち居振る舞いで、主の帰還を待っている。
アシュレイが先に馬車を降り、続いてリリアーナが彼の手に引かれて姿を現した瞬間、その場にいた全員の空気が凍りついた。
彼らはまず、皇子の無事な姿に安堵の表情を浮かべた。しかし、その次に、泥だらけの地味なドレスを着た、見知らぬ少女が皇子の隣にいるという異常事態を認識し、困惑と疑念の表情へと変わっていった。
「殿下! ご無事で何よりです!」
年配の宰相らしき人物が前に進み出て、深々と頭を下げる。彼の視線は、リリアーナの姿を一瞬だけ捉え、すぐにアシュレイへと戻された。
「ご心配をおかけしました。詳細は後ほど。それより、父上は?」
「執務室にてお待ちです」
「分かった」
アシュレイは簡潔に答えると、リリアーナの手を掴んだまま、大理石の階段を上り始めた。その行動に、側近たちがざわめく。騎士団長のレオナルドが、慌てて彼の隣に並んだ。
「殿下、お待ちください。その娘を、このまま城内へ?」
「何か問題でも?」
アシュレイは足を止めず、冷たく問い返した。
「問題しかございません! 素性も目的も知れぬ者を、陛下の御前に連れて行くなど、断じて……!」
「黙れ、レオナルド」
アシュレイの静かな一言が、レオナルドの言葉を遮った。その声には、絶対零度の冷たさが宿っていた。
「彼女は私の命の恩人であり、客人だ。無礼な態度は許さない。二度言わせるな」
その言葉は、レオナルドだけでなく、周囲にいた全ての者たちに向けられていた。絶対的な主君の命令。誰もが息をのみ、反論の言葉を飲み込むしかなかった。レオナルドは悔しそうに顔を歪め、一歩下がる。
リリアーナは、アシュレイに手を引かれるまま、壮麗な城の中を進んだ。周囲から突き刺さる無遠慮な視線に耐えきれず、彼女は荷物の奥にしまっていた予備の古い眼鏡を、お守りのようにそっとかけた。磨き上げられた床には自分の見慣れた地味な姿が映り込み、それは羞恥であると同時に、奇妙な安心感を彼女に与えた周囲からは、ひそひそとした囁き声と、突き刺すような視線が絶え間なく注がれた。
「あの娘は一体……?」
「どこかの密偵では……」
「殿下をたぶらかしたのではあるまいな」
悪意に満ちた言葉の礫が、彼女の心を容赦なく打ち付ける。婚約破棄の夜会で浴びた嘲笑とは、また質の違う冷たい刃。ここでは、彼女は完全に異物であり、排除すべき敵なのだ。
リリアーナは俯き、ただアシュレイの背中だけを見つめた。今、この広大な城の中で、自分の存在を許してくれるのは、この氷の皇子ただ一人だった。
やがて、重厚な彫刻が施された巨大な扉の前で、アシュレイは足を止めた。皇帝の執務室だ。衛兵が厳かに扉を開ける。
中は、書斎と呼ぶにはあまりにも広く、天井まで届く本棚が壁一面を埋め尽くしていた。部屋の中央にある巨大な執務机で、一人の男性が書類に目を通していた。
アシュレイの父親、現エルミート帝国皇帝、アルフォンス・フォン・エルミート。
歳を重ねてもなお衰えぬ威厳と、理知的な光を宿す瞳を持つ、大陸全土にその名を轟かせる賢帝だった。
「……戻ったか、アシュレイ」
皇帝は書類から顔を上げ、息子を見つめた。その声は穏やかだったが、確かな威厳があった。
「はい、父上。ご心配をおかけしました」
アシュレイが深く礼をする。リリアーナも慌てて見よう見まねで頭を下げた。
皇帝の視線が、リリアーナへと移る。その瞳は、全てを見透かすかのように鋭く、リリアーナは思わず身を固くした。
「して、その娘が、そなたを救ったという癒やし手か」
「はい。彼女の力なくして、私はここにはおりません」
アシュレイの言葉に、嘘も誇張もないことを皇帝は即座に見抜いたようだった。彼はふむ、と短く息を漏らすと、それ以上は何も問わなかった。
「……分かった。そなたの判断に任せる。必要なものは、何でも使うが良い」
「はっ。ありがたき幸せ」
あまりにも短い会話。しかし、そこには父と子の間の絶対的な信頼関係が窺えた。皇帝は息子の能力と判断力を信じ、全てを委ねたのだ。
リリアーナは、自分がいた王国の王家や、実の家族との関係とのあまりの違いに、ただ驚くばかりだった。
執務室を出ると、アシュレイは待っていた侍従長に命じた。
「客人を一人、迎える。離宮の東棟にある一番良い部屋を用意しろ。必要なものを全て揃え、最高の待遇でもてなせ」
「か、しかし殿下、あそこは国賓をお迎えする部屋で……」
「私の客人は、国賓と同等だ。問題あるか?」
「……滅相もございません。直ちに」
侍従長は、アシュレイの気迫に押され、深く頭を下げてその場を去った。
リリアーナは、自分がとんでもない場所に来てしまったのだと、改めて実感していた。
氷の皇子の気まぐれか、あるいは本当に彼の呪いを解くための道具としてか。どちらにせよ、ここは歓迎されざる場所。四方を敵に囲まれた、美しくも冷たい牢獄。
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