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第18話:虎の少女と温かな寝床
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リアムとルナは、解放されたばかりの獣人の少女ミリアを伴い、拠点への帰路についた。ミリアは、まだ少しおびえた様子で、しかしリアムたちの後ろをしっかりとついてきていた。切られた首輪の跡が残る首元を、時折不安そうに撫でている。
道中、リアムはできるだけ穏やかな口調で話しかけた。
「怪我は痛むか? もう少しで着くから、そしたらちゃんと手当てしよう」
「……うん……」ミリアは小さく頷く。彼女の虎のような耳が、周囲の物音に敏感に反応してぴくぴくと動いていた。
ルナも、ミリアの歩調に合わせてゆっくりと歩きながら、優しい言葉をかけた。
「疲れたら、無理しないで言ってね。少し休みましょう」
「……だいじょうぶ……」
二人の気遣いが伝わったのか、ミリアの表情から少しずつ険が取れていくのが分かった。それでも、長年の奴隷生活で染み付いた警戒心は、すぐには消えないようだった。
やがて、見慣れた小屋と畑が見えてきた。拠点の入り口では、警備ゴーレムのガルムが黒鉄の巨体を横たえて警戒していたが、リアムたちの姿を認めると、ゆっくりと起き上がった。ガルムがミリアの姿を捉えると、その赤いセンサーアイが鋭く光り、低い唸り声を上げた。明らかに、見慣れぬ存在への警戒を示している。
「ガルム、彼女は仲間だ。警戒を解け」
リアムが明確に命令すると、ガルムの唸り声は収まり、センサーアイの光も和らいだ。しかし、依然としてミリアから視線は外さない。
ミリアは、巨大な金属の獣のようなガルムの姿に怯え、リアムの後ろに隠れるように身を縮こませた。
「ひっ……な、なに、これ……?」
「大丈夫、ガルムは俺たちの守り手だ。命令すれば、君を傷つけたりはしない」リアムはミリアを安心させるように言った。
小屋の中に入ると、執事ゴーレムのアルフレッドが、いつものように静かに待機していた。彼もまた、ミリアの姿を認めると、青い光の目をわずかに明滅させたが、リアムの指示がない限りは特に反応を示さない。それでも、動く石人形の存在は、ミリアにとって相当な驚きだったようだ。彼女は目を丸くして、アルフレッドを遠巻きに見つめていた。
「さあ、ミリア、こっちへ。まずは傷の手当てをしましょう」
ルナが優しく促し、ミリアを椅子(リアム作)に座らせた。ルナは、ミリアの肩の痣や手足の傷に、治癒魔法を施していく。淡い緑色の光が傷を包み込み、痛みが和らいでいくのを感じるのか、ミリアの表情が少しずつ緩んでいった。
「……あったかい……」
リアムも、ルナの治癒魔法では治しきれないような深い切り傷がないか確認し、必要であれば《概念創造》で生成した消毒薬や軟膏を塗布した。
手当てが終わる頃には、ミリアの体からは力が抜け、疲労の色が濃く見えた。
「お腹は空いていないか? 何か食べるものを……」
リアムが言いかけると、ミリアの腹が「ぐぅぅぅ~」と大きな音を立てた。彼女は顔を真っ赤にして俯いてしまう。その反応が子供らしくて、リアムとルナは思わず顔を見合わせて微笑んだ。
アルフレッドが、いつの間にかテーブルに食事を用意していた。リアムが創造した魔力野菜を使った温かいスープと、畑で採れた甘い果実だ。奴隷商人の元では、ろくな食事を与えられていなかったのだろう。ミリアは、目の前の食事を信じられないといった目で見つめていた。
「……これ、私が……食べてもいいの……?」
「もちろんだ。遠慮なく食べてくれ」
リアムが促すと、ミリアはおずおずとスプーンを手に取り、スープを口に運んだ。途端に、彼女の目が大きく見開かれる。
「おいしい……! こんな美味しいもの、初めて食べた……!」
あとはもう夢中だった。スープをあっという間に平らげ、果実も頬張るように食べる。その食べっぷりは、見ているこちらが気持ちよくなるほどだった。
食事が終わり、少し落ち着いたところで、リアムは改めてミリアに尋ねた。
「ミリア、君さえ良ければ、これからどうしたいか聞かせてもらえないか? 無理にとは言わないけど……」
ミリアは、少し戸惑った様子だったが、ぽつりぽつりと自分のことを話し始めた。
彼女は、物心ついた頃には既に奴隷として売られていたこと。親の顔も知らず、自分の故郷がどこなのかも知らないこと。虎の獣人という珍しさから、様々な貴族や商人の間を転々とし、そのたびに酷い扱いを受けてきたこと。抵抗すれば罰を与えられ、従順であれば最低限の生は保証される。そんな日々の中で、感情を表に出すことや、誰かを信用することを諦めてしまっていたこと。
それでも、心の奥底では、いつか自由になりたいと、温かい寝床で眠り、お腹いっぱいご飯を食べたいと、ずっと思っていたこと。
彼女の淡々とした語り口は、その過酷な過去を物語っていた。リアムもルナも、黙って彼女の話に耳を傾け、その境遇に心を痛めた。
「……そうか。辛かったな、ミリア」リアムが言うと、ミリアは俯いたまま、小さく首を振った。「もう、大丈夫だ。ここには、君を傷つける者はいない。君を奴隷として扱う者もいない」
「ええ」ルナも力強く頷く。「あなたはもう自由よ、ミリア。ここで、私たちと一緒に暮らしましょう」
ミリアは、ゆっくりと顔を上げた。その瞳には、まだ不安の色が残っていたが、同時に、希望の光も灯り始めていた。
「……本当に……? 私、ここにいてもいいの……?」
「もちろんだとも」リアムは笑顔で答えた。「今日からここが、君の家だ」
その夜、リアムは《概念創造》でミリアのために新しい服――シンプルだが丈夫で動きやすいもの――と、暖かい毛布を用意した。寝床は、当面はリアムたちのいる部屋の隅に、アルフレッドが用意した清潔な干し草を敷き詰めたものだが、それでもミリアにとっては、生まれて初めての「自分の寝床」だった。
「……ありがとう……リアム様……ルナ様……」
ミリアは、新しい服に着替え、毛布にくるまりながら、小さな声で礼を言った。リアムは「様付けはやめてくれ」と言ったが、ミリアはまだ慣れないようだった。
その夜、リアムとルナは、ミリアがようやく安らかな寝息を立てているのを確認してから、そっと部屋を出た。
「……すごい子だな」リアムが呟く。
「ええ。あれだけの経験をして、まだ心が折れていない。強い子よ」ルナも同意した。
ふと、リアムが何かを思い出したように言った。
「そういえば、さっきミリアがスープ皿を落としそうになった時……」
「ええ、見たわ。すごい反応速度だったわね。まるで、落ちる前に動き出していたみたい」
それは、ほんの一瞬の出来事だった。ミリアが食べ終わったスープ皿を下げようとしたアルフレッドの手がわずかに滑り、皿が傾いた。だが、皿が床に落ちるよりも早く、隣にいたミリアの手が伸びて、それを空中でキャッチしたのだ。あまりにも自然で素早い動きだったので、その時は特に気に留めなかったが、改めて思い返すと、常人離れした反射神経だった。
「獣人だから、身体能力が高いのは分かるけど……あれは、それだけじゃないような気がするな」
「ええ。何か、特別なものを持っているのかもしれないわね」
二人は顔を見合わせた。まだ分からない。だが、ミリアという少女は、ただのか弱い被害者ではないのかもしれない。彼女の中には、まだ本人すら気づいていない、何らかの才能が眠っている可能性があった。
(これから、ゆっくりと見守っていこう)
リアムはそう思った。今はまず、彼女が安心して過ごせる環境を整え、心と体の傷を癒すことが最優先だ。
小屋の中からは、ミリアの穏やかな寝息が聞こえてくる。外では、ガルムが静かに周囲を警戒し、アルフレッドが明日の準備を黙々とこなしている。リアムとルナの拠点に、新たな仲間が加わった。虎の耳と尻尾を持つ少女、ミリア。彼女の存在は、この辺境の地に、また新しい風を吹き込むことになるだろう。それは、希望に満ちた、温かな風であるように、リアムは心から願った。
道中、リアムはできるだけ穏やかな口調で話しかけた。
「怪我は痛むか? もう少しで着くから、そしたらちゃんと手当てしよう」
「……うん……」ミリアは小さく頷く。彼女の虎のような耳が、周囲の物音に敏感に反応してぴくぴくと動いていた。
ルナも、ミリアの歩調に合わせてゆっくりと歩きながら、優しい言葉をかけた。
「疲れたら、無理しないで言ってね。少し休みましょう」
「……だいじょうぶ……」
二人の気遣いが伝わったのか、ミリアの表情から少しずつ険が取れていくのが分かった。それでも、長年の奴隷生活で染み付いた警戒心は、すぐには消えないようだった。
やがて、見慣れた小屋と畑が見えてきた。拠点の入り口では、警備ゴーレムのガルムが黒鉄の巨体を横たえて警戒していたが、リアムたちの姿を認めると、ゆっくりと起き上がった。ガルムがミリアの姿を捉えると、その赤いセンサーアイが鋭く光り、低い唸り声を上げた。明らかに、見慣れぬ存在への警戒を示している。
「ガルム、彼女は仲間だ。警戒を解け」
リアムが明確に命令すると、ガルムの唸り声は収まり、センサーアイの光も和らいだ。しかし、依然としてミリアから視線は外さない。
ミリアは、巨大な金属の獣のようなガルムの姿に怯え、リアムの後ろに隠れるように身を縮こませた。
「ひっ……な、なに、これ……?」
「大丈夫、ガルムは俺たちの守り手だ。命令すれば、君を傷つけたりはしない」リアムはミリアを安心させるように言った。
小屋の中に入ると、執事ゴーレムのアルフレッドが、いつものように静かに待機していた。彼もまた、ミリアの姿を認めると、青い光の目をわずかに明滅させたが、リアムの指示がない限りは特に反応を示さない。それでも、動く石人形の存在は、ミリアにとって相当な驚きだったようだ。彼女は目を丸くして、アルフレッドを遠巻きに見つめていた。
「さあ、ミリア、こっちへ。まずは傷の手当てをしましょう」
ルナが優しく促し、ミリアを椅子(リアム作)に座らせた。ルナは、ミリアの肩の痣や手足の傷に、治癒魔法を施していく。淡い緑色の光が傷を包み込み、痛みが和らいでいくのを感じるのか、ミリアの表情が少しずつ緩んでいった。
「……あったかい……」
リアムも、ルナの治癒魔法では治しきれないような深い切り傷がないか確認し、必要であれば《概念創造》で生成した消毒薬や軟膏を塗布した。
手当てが終わる頃には、ミリアの体からは力が抜け、疲労の色が濃く見えた。
「お腹は空いていないか? 何か食べるものを……」
リアムが言いかけると、ミリアの腹が「ぐぅぅぅ~」と大きな音を立てた。彼女は顔を真っ赤にして俯いてしまう。その反応が子供らしくて、リアムとルナは思わず顔を見合わせて微笑んだ。
アルフレッドが、いつの間にかテーブルに食事を用意していた。リアムが創造した魔力野菜を使った温かいスープと、畑で採れた甘い果実だ。奴隷商人の元では、ろくな食事を与えられていなかったのだろう。ミリアは、目の前の食事を信じられないといった目で見つめていた。
「……これ、私が……食べてもいいの……?」
「もちろんだ。遠慮なく食べてくれ」
リアムが促すと、ミリアはおずおずとスプーンを手に取り、スープを口に運んだ。途端に、彼女の目が大きく見開かれる。
「おいしい……! こんな美味しいもの、初めて食べた……!」
あとはもう夢中だった。スープをあっという間に平らげ、果実も頬張るように食べる。その食べっぷりは、見ているこちらが気持ちよくなるほどだった。
食事が終わり、少し落ち着いたところで、リアムは改めてミリアに尋ねた。
「ミリア、君さえ良ければ、これからどうしたいか聞かせてもらえないか? 無理にとは言わないけど……」
ミリアは、少し戸惑った様子だったが、ぽつりぽつりと自分のことを話し始めた。
彼女は、物心ついた頃には既に奴隷として売られていたこと。親の顔も知らず、自分の故郷がどこなのかも知らないこと。虎の獣人という珍しさから、様々な貴族や商人の間を転々とし、そのたびに酷い扱いを受けてきたこと。抵抗すれば罰を与えられ、従順であれば最低限の生は保証される。そんな日々の中で、感情を表に出すことや、誰かを信用することを諦めてしまっていたこと。
それでも、心の奥底では、いつか自由になりたいと、温かい寝床で眠り、お腹いっぱいご飯を食べたいと、ずっと思っていたこと。
彼女の淡々とした語り口は、その過酷な過去を物語っていた。リアムもルナも、黙って彼女の話に耳を傾け、その境遇に心を痛めた。
「……そうか。辛かったな、ミリア」リアムが言うと、ミリアは俯いたまま、小さく首を振った。「もう、大丈夫だ。ここには、君を傷つける者はいない。君を奴隷として扱う者もいない」
「ええ」ルナも力強く頷く。「あなたはもう自由よ、ミリア。ここで、私たちと一緒に暮らしましょう」
ミリアは、ゆっくりと顔を上げた。その瞳には、まだ不安の色が残っていたが、同時に、希望の光も灯り始めていた。
「……本当に……? 私、ここにいてもいいの……?」
「もちろんだとも」リアムは笑顔で答えた。「今日からここが、君の家だ」
その夜、リアムは《概念創造》でミリアのために新しい服――シンプルだが丈夫で動きやすいもの――と、暖かい毛布を用意した。寝床は、当面はリアムたちのいる部屋の隅に、アルフレッドが用意した清潔な干し草を敷き詰めたものだが、それでもミリアにとっては、生まれて初めての「自分の寝床」だった。
「……ありがとう……リアム様……ルナ様……」
ミリアは、新しい服に着替え、毛布にくるまりながら、小さな声で礼を言った。リアムは「様付けはやめてくれ」と言ったが、ミリアはまだ慣れないようだった。
その夜、リアムとルナは、ミリアがようやく安らかな寝息を立てているのを確認してから、そっと部屋を出た。
「……すごい子だな」リアムが呟く。
「ええ。あれだけの経験をして、まだ心が折れていない。強い子よ」ルナも同意した。
ふと、リアムが何かを思い出したように言った。
「そういえば、さっきミリアがスープ皿を落としそうになった時……」
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それは、ほんの一瞬の出来事だった。ミリアが食べ終わったスープ皿を下げようとしたアルフレッドの手がわずかに滑り、皿が傾いた。だが、皿が床に落ちるよりも早く、隣にいたミリアの手が伸びて、それを空中でキャッチしたのだ。あまりにも自然で素早い動きだったので、その時は特に気に留めなかったが、改めて思い返すと、常人離れした反射神経だった。
「獣人だから、身体能力が高いのは分かるけど……あれは、それだけじゃないような気がするな」
「ええ。何か、特別なものを持っているのかもしれないわね」
二人は顔を見合わせた。まだ分からない。だが、ミリアという少女は、ただのか弱い被害者ではないのかもしれない。彼女の中には、まだ本人すら気づいていない、何らかの才能が眠っている可能性があった。
(これから、ゆっくりと見守っていこう)
リアムはそう思った。今はまず、彼女が安心して過ごせる環境を整え、心と体の傷を癒すことが最優先だ。
小屋の中からは、ミリアの穏やかな寝息が聞こえてくる。外では、ガルムが静かに周囲を警戒し、アルフレッドが明日の準備を黙々とこなしている。リアムとルナの拠点に、新たな仲間が加わった。虎の耳と尻尾を持つ少女、ミリア。彼女の存在は、この辺境の地に、また新しい風を吹き込むことになるだろう。それは、希望に満ちた、温かな風であるように、リアムは心から願った。
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