男女に友情は無いと私は思うけど、どう思う?

マンミン

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月曜日の蓮はおかしい

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普通、平日の夜は空いているイメージなんだけど、ノスタルジアは7割席が埋まっていた。


カウンター席を見ると、そこには見覚えのある外国人が一人で座っていた。


誰だっけなぁーって思っていると、こちらに気がついたのか、グラスを持ってやってきた。


「やぁー、ジューク。今日も演奏かい?」
「クリスか。そんな事かな」
「おや、このボインちゃんは、ジュークの彼女?」
「うん。そうだよ」


クリスが、私達が、手を繋いでいる所を見ると蓮を抱きしめた。それはもう強く。私と蓮の手が離れる程に。。。ふぅ。。。


「ジューク!とうとう前に進む時が来たんだね。さぁ、僕と世界ツアーをしよう」
「意味が、わからない。それに僕は仕事があるので、やりませんよ」
「なんでさ。お金を稼ぐチャンスだよ」
「僕は、今のままがいいんだよ。この日常を過ごしたいんだ」
「わからない。才能があるのに、こんな。。。いやここは素晴らしい所だ。僕を一人のお客様として扱ってくれる」
「クリスは、クリスの道を進めばいいよ。僕は、僕の道を行くから」
「それなら、諦めないからね。それが僕の道ってやつだからね」


「あのー。私、エリって言いまーす。私の道を進むのでライン交換しませんか?」


タフだよな。


「いいよー。交換しよう。エリ!」


おいこら、セレブなんだろう?スキャンダルは大丈夫なのか?


「ボインちゃんもする?」
「クリス。南波かおりさんって素敵な名前があるから、失礼たもよ」
「おっと、失礼。かおり。僕は正直者でね。本音がすぐに出てしまうんだ」


うやうやしく頭を下げるクリスに、こいつもメンタル強いと思う。


四人で席に着くと、蓮がスタッフルームの方へ消えて、ビールジョッキ4つ持って戻ってきた。


「蓮、どうしてビール?」
「えっ?、かおりが家で、言ったんだよ。飲みに行ったら、最初は生だからねーって」


えっ?私はそんな事を言ってたの?隣で絵里がニヤニヤしながら、こちらを見ているがスルーしよう。


「ちょっとー蓮さん。私を酔わせてどうしたいんですかー。家に連れこむつもりですかー」
「前に、かおりと来てた時に、ビール飲んで無かった?まぁ、飲めなかったら、クリスが飲むから大丈夫だよ」


セレブを残飯処理扱い!?


「ジューク、僕の扱いヒドイよ。。。」


「とりあえず、気にせずカンパーイ」


私達は、それぞれビールジョッキを当てて飲み込んだ。


「てか、蓮がなんでウエイターしてるの?」
「我が家に来たら、もてなすでしょ」
「前は、してなかったよ」
「。。。そういえば、してない。なんでだろう?」



今日は蓮の様子がおかしい。。。


週末、どんなやり取りをしたのか?お酒で記憶が曖昧。。。



なんかモヤモヤするなぁ。。。


「絵里がいるからかなぁー」


いや、それは無いと思う。


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