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皇女様は毎日が忙しい。
皇女様は賑やかな夕食に呼ばれる。
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私室に戻った私は、着替えるため準備されていたドレスを選ぶ。
『アナ、お二人の色は確認できた?』
『はい、お姉さま。
ソリエル様は薄紫のドレスでピンクのアクセサリーを、
サリスタ様はピンクのドレスにシルバーのアクセサリーを
着られる予定です。』
『2人ともご自身の色を身につけられているのね。
それなら、私はブルー系で纏めましょうか。』
選んだ、ドレスとアクセサリーを身につけて、
侍女のアナにヘアメイクをしてもらう。
『お姉さまの髪は艶やかで、纏めやすいのでセットの遣り甲斐があります。』
『そうかしら?髪が細いから纏めないと絡まるから、朝は大変でしょ?』
『髪の癖が強いウチなんかもっと大変なので、全然ですよ!!』
『…確かにアナの髪は癖が強いわね。
でも、それが可愛いんじゃない。
あたしがしたくてもできない髪型もできるでしょ?』
『そうですね、
お姉さまの髪では難しい髪型もできるかもしれませんが、
ボリュームが出過ぎて、あきらめないといけない髪型もありますよ?』
『まぁ、無いものねだりよねぇ。』
『出来るとしても、似合うかはまた別ですし。』
と他愛無い会話をしていても、アナの手は止まらずヘアメイクをしていく。
スルスルと動き、完成されていく動きを目で追えば、
まるでアナの手に魔法がかかったような気分になる。
『できましたよ、お姉さま。』
あっという間に完成されたヘアメイクを確認しているうちに
レイが入室してきた。
『おむかえに参りました。
夕食の時間が近づいていますので、
さっそくですがご移動をお願いしてもよろしいでしょうか?』
『ええ、行ってくるわね。アナ。』
『かしこまりました。お帰りをお待ちしております。』
食堂へ向かう途中で、ソリエル様方と合流したら
サリスタ様が胸に飛び込んできた。
『アリアお姉様!!お会いしたかったわ!!』
『サリスタ様、お久しぶりでございますね。』
『ホントに‼1週間も会えないなんて寂しかったですわ!!』
『サリスタ様、そう言っていただけるのは嬉しいですけれど
毎回抱き締めなくてもご挨拶できましてよ?』
『だって、アリアお姉様…』
話しているサリスタ様を遮って
サミュエル様が声を掛けてきた。
『サリスタ、お姉さまを困らすんじゃない。』
『そうよ、アリア様にご迷惑をかけないで頂戴。
しかも、淑女の礼さえできないなんて、
マナー講師に再度礼儀から教育してもらわないといけないわね。』
と、ソリエル様が困ったように、呟いた途端に
サリスタ様はビクンッと反応し、
急いでカテーシーをしようと体を離す。
『失礼しましたわ、アリアお姉様。』
綺麗なカテーシーを見せていただいたので、
『今宵は、夕食にご招待いただきありがとうございます。
ソリエル様、サミュエル様、サリスタ様。』
とお返しのカテーシーをして、
それぞれと視線を合わせて挨拶とさせていただく。
『わたくしも、久々のアリア様との
夕食を楽しみにしておりました。
ただ、挨拶の前にはしたないお迎えをしたこと、
申し訳ございません。』
ソリエル様は申し訳なさそうに謝罪の言葉を述べられ、
その言葉を受けて
サミュエル様は呆れた表情をサリスタ様に向け、
サリスタ様は居心地が悪そうに視線を逸らす。
『さて、挨拶も済んだことですし、
サリスタの教育は後からでも出来ます。
美しい淑女達が立ったままなのも心苦しいので、
夕食の席に着きましょうか。』
サミュエル様が、
流れるような仕草で私にエスコートをしてくる。
…ん?なぜ、私に?
通常ならソリエル様にエスコートしてから
自身の席につかれるはずでは??
『どうされました?お姉さま?』
固まってしまった私に
不思議そうな顔をされるサミュエル様。
ソリエル様に目線でお伺いすると、
苦笑しながら微笑まれて従者にエスコートされる。
ソリエル様が黙認されるなら、いいのかしら?
と疑問に思いながらサミュエル様にエスコートされる。
『お兄様、ずるいですわよ。』
『お前は、レイにエスコートしてもらえ。』
『レイ、お願いしてもいい?』
『…かしこまりました。サリスタ様失礼いたします。』
『お姉様がそう言うのであれば、
しょうがないわね。お願いするわ。』
『光栄でございます。サリスタ様。』
そしてなぜか、
一番位が高いソリエル様が従者に、
私がサミュエル様に、サリスタ様がレイに
エスコートされるのだった。
…なぜこうなった??
『アナ、お二人の色は確認できた?』
『はい、お姉さま。
ソリエル様は薄紫のドレスでピンクのアクセサリーを、
サリスタ様はピンクのドレスにシルバーのアクセサリーを
着られる予定です。』
『2人ともご自身の色を身につけられているのね。
それなら、私はブルー系で纏めましょうか。』
選んだ、ドレスとアクセサリーを身につけて、
侍女のアナにヘアメイクをしてもらう。
『お姉さまの髪は艶やかで、纏めやすいのでセットの遣り甲斐があります。』
『そうかしら?髪が細いから纏めないと絡まるから、朝は大変でしょ?』
『髪の癖が強いウチなんかもっと大変なので、全然ですよ!!』
『…確かにアナの髪は癖が強いわね。
でも、それが可愛いんじゃない。
あたしがしたくてもできない髪型もできるでしょ?』
『そうですね、
お姉さまの髪では難しい髪型もできるかもしれませんが、
ボリュームが出過ぎて、あきらめないといけない髪型もありますよ?』
『まぁ、無いものねだりよねぇ。』
『出来るとしても、似合うかはまた別ですし。』
と他愛無い会話をしていても、アナの手は止まらずヘアメイクをしていく。
スルスルと動き、完成されていく動きを目で追えば、
まるでアナの手に魔法がかかったような気分になる。
『できましたよ、お姉さま。』
あっという間に完成されたヘアメイクを確認しているうちに
レイが入室してきた。
『おむかえに参りました。
夕食の時間が近づいていますので、
さっそくですがご移動をお願いしてもよろしいでしょうか?』
『ええ、行ってくるわね。アナ。』
『かしこまりました。お帰りをお待ちしております。』
食堂へ向かう途中で、ソリエル様方と合流したら
サリスタ様が胸に飛び込んできた。
『アリアお姉様!!お会いしたかったわ!!』
『サリスタ様、お久しぶりでございますね。』
『ホントに‼1週間も会えないなんて寂しかったですわ!!』
『サリスタ様、そう言っていただけるのは嬉しいですけれど
毎回抱き締めなくてもご挨拶できましてよ?』
『だって、アリアお姉様…』
話しているサリスタ様を遮って
サミュエル様が声を掛けてきた。
『サリスタ、お姉さまを困らすんじゃない。』
『そうよ、アリア様にご迷惑をかけないで頂戴。
しかも、淑女の礼さえできないなんて、
マナー講師に再度礼儀から教育してもらわないといけないわね。』
と、ソリエル様が困ったように、呟いた途端に
サリスタ様はビクンッと反応し、
急いでカテーシーをしようと体を離す。
『失礼しましたわ、アリアお姉様。』
綺麗なカテーシーを見せていただいたので、
『今宵は、夕食にご招待いただきありがとうございます。
ソリエル様、サミュエル様、サリスタ様。』
とお返しのカテーシーをして、
それぞれと視線を合わせて挨拶とさせていただく。
『わたくしも、久々のアリア様との
夕食を楽しみにしておりました。
ただ、挨拶の前にはしたないお迎えをしたこと、
申し訳ございません。』
ソリエル様は申し訳なさそうに謝罪の言葉を述べられ、
その言葉を受けて
サミュエル様は呆れた表情をサリスタ様に向け、
サリスタ様は居心地が悪そうに視線を逸らす。
『さて、挨拶も済んだことですし、
サリスタの教育は後からでも出来ます。
美しい淑女達が立ったままなのも心苦しいので、
夕食の席に着きましょうか。』
サミュエル様が、
流れるような仕草で私にエスコートをしてくる。
…ん?なぜ、私に?
通常ならソリエル様にエスコートしてから
自身の席につかれるはずでは??
『どうされました?お姉さま?』
固まってしまった私に
不思議そうな顔をされるサミュエル様。
ソリエル様に目線でお伺いすると、
苦笑しながら微笑まれて従者にエスコートされる。
ソリエル様が黙認されるなら、いいのかしら?
と疑問に思いながらサミュエル様にエスコートされる。
『お兄様、ずるいですわよ。』
『お前は、レイにエスコートしてもらえ。』
『レイ、お願いしてもいい?』
『…かしこまりました。サリスタ様失礼いたします。』
『お姉様がそう言うのであれば、
しょうがないわね。お願いするわ。』
『光栄でございます。サリスタ様。』
そしてなぜか、
一番位が高いソリエル様が従者に、
私がサミュエル様に、サリスタ様がレイに
エスコートされるのだった。
…なぜこうなった??
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