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第一章
4 恋人宣言!?
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ベイエリアの高級マンションが立ち並ぶ場所に雅冬さんのマンションがあった。
一階にはコンシェルジュがいて、警備員が常駐しているようだった。
バーやジム、プールまである。
「すごいとこ、住んでますね……」
「全然。引っ越したいくらいだ」
「え?」
「最上階に宮ノ入の従兄が住んでいるから、嫌なんだ」
「はあ」
暗い表情を見せた。
最上階じゃなくても、高層階で窓からは海が見えた。
「窓から海が見えるなんて、素敵ですね」
雅冬さんの部屋はお洒落なかんじで、モノトーンで統一され、アーティストか描いた絵が飾ってあった。
芸術なんだろうけど、私にはなんの絵なのか、よくわからなかった。
変わった葉っぱの観葉植物がいくつか置かれているけど、誰が世話しているんだろう。
私の部屋にはバイト先のおばちゃんからお土産でもらったサボテンしかない。
サボテン、いいよ。
癒されるよ。
「じゃあ、ちょっとお借りしますね」
「ああ」
洗面所に入ると、ここもモノトーンカラーで隙がない。
なにもかも、きちんとそろえられているってかんじだった。
「はー。セレブだな」
ドレスを脱ぎ、メイクを落として服を着替えた。
やっぱりいつもの服が一番落ち着く。
「今日はありがとうございました。じゃ、帰ります。お疲れさまでした!」
雅冬さんに挨拶し、頭を下げ、玄関に向かった。
それにしても、こんな高いものまで買ってもらって、悪いことしちゃったな…。
お金持ちとはいえ、ピザとカツサンドのお礼がこんな高価なドレスやアクセサリーとか…申し訳ない気持ちだよ。
「ちょっと待て!」
「はい?」
玄関のドアの前で振り向くと、雅冬さんがすぐ後ろにいた。
ドアに手を置き、上から覆い被さるように見られているせいで、頭の上に大きな影が出来ていた。
「本当に誘ったわけじゃなかったのか」
「誘う?」
「いや。いい」
「はあ」
「お前、変わってるな」
雅冬さんは笑っていた。
「面白かった。また一緒に出かけよう」
「面白いって。笑わすためにですか」
「笑うと長生きするらしい」
「お笑い芸人の番組でも見ててください」
「お断りだ」
ひょいっと顎をつかむと、一瞬だけ唇が触れて離れた。
「またな。下に運転手が待っている。送ってもらえ」
がちゃ、とドアを開けてくれた。
もちろん、全速力でその場から逃げ出したのは言うまでもなかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うー」
月曜になり、掃除のバイトにきたけれど、あまり眠れなかったせいで、ふらふらしていた。
日曜日は最悪だった。
何をしていたのか、思い出せない。
「珍しいね。菜々子ちゃん、寝不足かい」
「ちょっとね……」
掃除用具をワゴンにセットしながら、頷いた。
「もしや、恋!?」
「若いっていいねえ」
おばちゃん達は勝手に盛り上がっていた。
待ってよ。まだ何も言ってないのに。
「新しい社長の秘書の情報を手に入れたよ」
「大手飲料会社、華道家元、銀行頭取、建築会社、宮ノ入の親戚、そうそうたるメンバーだね」
探偵かよ。
そして、なぜなのか、すさまじい行動力と記憶力をこういう時だけ、おばちゃん達は発揮してくる。
バリッとゴマ煎餅をかじった。
今日の休憩タイムは緑茶とゴマ煎餅だ。
ゴマが香ばしくて、おいしい。
「はあ」
ここの社長なんて、どうでもいい。
それより、雅冬さんだ。
きっと遊びで手を出されたに違いないけど、私ときたら、もっと警戒心を持つべきだった。
「菜々子ちゃん、またため息ついて!幸せが逃げるよ!」
「拾った犬に手を噛まれたような気分なんだってば」
「それをいうなら、飼い犬に手を噛まれるじゃないのかい……」
休憩が終わり、社長室フロアの床を力強く磨いていた。
とにかく、仕事をしていれば、土曜日のことをあまり考えなくていい。
そう、あれは一日だけの神様のご褒美だったと思おう!
イケメンとデートした夢を見たってことにしておけばいい。
なんとか、自分を納得させたその時ーーー
「社長!待ってください!」
「私達、お仕事の邪魔なんてしていません!」
何か揉めていた。
「何事よ…」
こんな疲れ切った頭にはそういうのはちょっと。
「悪いが、仕事に集中したい。しばらく、静かにしてくれ!」
そんなにうるさいんだ……。
「……ん?」
社長と呼ばれた人がこちらを見た。
それは―――雅冬さんだった。
う、嘘!大声を出しかけて、さっと下を向いた。
つかつかと近くにくるのが、わかったけど、マスクしてるし、眼鏡してるし、顔は見えないはずだった。
素知らぬ顔でごしごしとモップで床を磨いていたけど、冷や汗が額から流れたのがわかった。
「菜々子?」
なんでわかるのよおおお!
「菜々子だよな?」
「ち、違います。人違いです」
さっと顔を背けた。
「そんなわけあるか!気配でわかるんだよ!」
「気配!?」
ばっと、眼鏡とマスクをとられ、頬を両手で押さえられた。
「やっぱりな」
勘が良すぎる。野性動物なの?
さっきまで苛立った顔をしていたのに無邪気に笑っていた。
「こんなところでどうした?」
「それはこっちのセリフです。宮ノ入の部長じゃなかったんですか?」
「だから、それは前の名刺だ」
ごそごそと内ポケットから新しい名刺をとりだし、渡してくれた。
「沖重グループ……社長……」
まじまじと雅冬さんを見ると、物凄く得意そうな顔をしていて、なんだか腹が立った。
こっちの気も知らないで。
なんなの、その顔は…。
「社長、そちらの掃除スタッフは社長のお知り合いですか」
鬼みたいな顔でこっちを睨んでいる。
秘書達はメイクがばっちり決まっているせいで、すごい迫力があった。
「そうだ」
「どんな関係ですか」
「恋人かな」
さらっと雅冬さんは答えた。
「違います!」
思わず、手で制止した。
「はあ?一緒にご飯食べに行って、キスしただろ?」
それだけで!?
いやちがう!そうじゃない!
頭の中が混乱していた。
秘書達は驚き、余計に殺気立った。
私、こ、殺されるんじゃ。
「また遊びに行く約束もしただろ?」
キスされたせいで、思い出せないけど、なにか言っていたような気がしなくもない。
「で、でも」
「俺が菜々子を気に入ったんだから、仕方ないよな。まあ。そういうことだ。秘書の仕事を辞めたければ、辞めていいぞ。まったく秘書の仕事していなかったしな!」
秘書達の息を呑む声が聞こえた。
怖くて、秘書達の方を向くことができなかった―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もぉー、最悪!」
帰宅した凛々子の機嫌は最高に悪かった。
乱暴にバッグをソファーに投げて言った。
「社長に恋人がいたらしいのよ、それも掃除のおばちゃん!どんな趣味なのよ。ありえないと思わない?」
「そ、そうなんだ」
目を逸らした。
お風呂上がりに冷蔵庫から取り出した、お茶を飲みながら、凛々子を見たけど、不機嫌すぎて怖い。
これ以上、ここにいるのは危険な気がする。
「あの偉そうな秘書達が青い顔をしていたのには笑えたけどねー」
ケラケラと凛々子は笑いながら言った。
「婚約者気取りもいいところだったんだから。私みたいな可愛い女子社員を社長に近づけないようにしていて、困っていたんだからー」
可愛いって自分で言うかっ。
「へぇー…」
掃除のおばちゃんはノーガードだったよ…。
そのせいで社長に見つかったよ…。
「疲れたから、寝るね」
これ以上、凛々子の話を聞くような元気はなかった。
部屋に入り、買ってもらったアクセサリーやドレスを眺めた。
これを見ると、あれは夢ではなかったんだなと思うけど。
こんなのをぽんぽん買える人と私が恋人?
ありえない。
住む世界が違うとはこのことだ。
もう雅冬さんとは会わない方がいいだろう―――あの人懐っこい顔で笑われたら、自分と対等な立場だと、勘違いしてしまう。
今日はファミレスのバイトが終わった後、ベイエリアに行かなかったし、明日からの掃除も社長室フロアだけは配置しないでもらえば、会わずに済む。
会わないでいれば、向こうはそのうち、忘れてくれるだろう。
ドレスやアクセサリーをクローゼットの奥深くにしまいこんだのだった。
一階にはコンシェルジュがいて、警備員が常駐しているようだった。
バーやジム、プールまである。
「すごいとこ、住んでますね……」
「全然。引っ越したいくらいだ」
「え?」
「最上階に宮ノ入の従兄が住んでいるから、嫌なんだ」
「はあ」
暗い表情を見せた。
最上階じゃなくても、高層階で窓からは海が見えた。
「窓から海が見えるなんて、素敵ですね」
雅冬さんの部屋はお洒落なかんじで、モノトーンで統一され、アーティストか描いた絵が飾ってあった。
芸術なんだろうけど、私にはなんの絵なのか、よくわからなかった。
変わった葉っぱの観葉植物がいくつか置かれているけど、誰が世話しているんだろう。
私の部屋にはバイト先のおばちゃんからお土産でもらったサボテンしかない。
サボテン、いいよ。
癒されるよ。
「じゃあ、ちょっとお借りしますね」
「ああ」
洗面所に入ると、ここもモノトーンカラーで隙がない。
なにもかも、きちんとそろえられているってかんじだった。
「はー。セレブだな」
ドレスを脱ぎ、メイクを落として服を着替えた。
やっぱりいつもの服が一番落ち着く。
「今日はありがとうございました。じゃ、帰ります。お疲れさまでした!」
雅冬さんに挨拶し、頭を下げ、玄関に向かった。
それにしても、こんな高いものまで買ってもらって、悪いことしちゃったな…。
お金持ちとはいえ、ピザとカツサンドのお礼がこんな高価なドレスやアクセサリーとか…申し訳ない気持ちだよ。
「ちょっと待て!」
「はい?」
玄関のドアの前で振り向くと、雅冬さんがすぐ後ろにいた。
ドアに手を置き、上から覆い被さるように見られているせいで、頭の上に大きな影が出来ていた。
「本当に誘ったわけじゃなかったのか」
「誘う?」
「いや。いい」
「はあ」
「お前、変わってるな」
雅冬さんは笑っていた。
「面白かった。また一緒に出かけよう」
「面白いって。笑わすためにですか」
「笑うと長生きするらしい」
「お笑い芸人の番組でも見ててください」
「お断りだ」
ひょいっと顎をつかむと、一瞬だけ唇が触れて離れた。
「またな。下に運転手が待っている。送ってもらえ」
がちゃ、とドアを開けてくれた。
もちろん、全速力でその場から逃げ出したのは言うまでもなかった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うー」
月曜になり、掃除のバイトにきたけれど、あまり眠れなかったせいで、ふらふらしていた。
日曜日は最悪だった。
何をしていたのか、思い出せない。
「珍しいね。菜々子ちゃん、寝不足かい」
「ちょっとね……」
掃除用具をワゴンにセットしながら、頷いた。
「もしや、恋!?」
「若いっていいねえ」
おばちゃん達は勝手に盛り上がっていた。
待ってよ。まだ何も言ってないのに。
「新しい社長の秘書の情報を手に入れたよ」
「大手飲料会社、華道家元、銀行頭取、建築会社、宮ノ入の親戚、そうそうたるメンバーだね」
探偵かよ。
そして、なぜなのか、すさまじい行動力と記憶力をこういう時だけ、おばちゃん達は発揮してくる。
バリッとゴマ煎餅をかじった。
今日の休憩タイムは緑茶とゴマ煎餅だ。
ゴマが香ばしくて、おいしい。
「はあ」
ここの社長なんて、どうでもいい。
それより、雅冬さんだ。
きっと遊びで手を出されたに違いないけど、私ときたら、もっと警戒心を持つべきだった。
「菜々子ちゃん、またため息ついて!幸せが逃げるよ!」
「拾った犬に手を噛まれたような気分なんだってば」
「それをいうなら、飼い犬に手を噛まれるじゃないのかい……」
休憩が終わり、社長室フロアの床を力強く磨いていた。
とにかく、仕事をしていれば、土曜日のことをあまり考えなくていい。
そう、あれは一日だけの神様のご褒美だったと思おう!
イケメンとデートした夢を見たってことにしておけばいい。
なんとか、自分を納得させたその時ーーー
「社長!待ってください!」
「私達、お仕事の邪魔なんてしていません!」
何か揉めていた。
「何事よ…」
こんな疲れ切った頭にはそういうのはちょっと。
「悪いが、仕事に集中したい。しばらく、静かにしてくれ!」
そんなにうるさいんだ……。
「……ん?」
社長と呼ばれた人がこちらを見た。
それは―――雅冬さんだった。
う、嘘!大声を出しかけて、さっと下を向いた。
つかつかと近くにくるのが、わかったけど、マスクしてるし、眼鏡してるし、顔は見えないはずだった。
素知らぬ顔でごしごしとモップで床を磨いていたけど、冷や汗が額から流れたのがわかった。
「菜々子?」
なんでわかるのよおおお!
「菜々子だよな?」
「ち、違います。人違いです」
さっと顔を背けた。
「そんなわけあるか!気配でわかるんだよ!」
「気配!?」
ばっと、眼鏡とマスクをとられ、頬を両手で押さえられた。
「やっぱりな」
勘が良すぎる。野性動物なの?
さっきまで苛立った顔をしていたのに無邪気に笑っていた。
「こんなところでどうした?」
「それはこっちのセリフです。宮ノ入の部長じゃなかったんですか?」
「だから、それは前の名刺だ」
ごそごそと内ポケットから新しい名刺をとりだし、渡してくれた。
「沖重グループ……社長……」
まじまじと雅冬さんを見ると、物凄く得意そうな顔をしていて、なんだか腹が立った。
こっちの気も知らないで。
なんなの、その顔は…。
「社長、そちらの掃除スタッフは社長のお知り合いですか」
鬼みたいな顔でこっちを睨んでいる。
秘書達はメイクがばっちり決まっているせいで、すごい迫力があった。
「そうだ」
「どんな関係ですか」
「恋人かな」
さらっと雅冬さんは答えた。
「違います!」
思わず、手で制止した。
「はあ?一緒にご飯食べに行って、キスしただろ?」
それだけで!?
いやちがう!そうじゃない!
頭の中が混乱していた。
秘書達は驚き、余計に殺気立った。
私、こ、殺されるんじゃ。
「また遊びに行く約束もしただろ?」
キスされたせいで、思い出せないけど、なにか言っていたような気がしなくもない。
「で、でも」
「俺が菜々子を気に入ったんだから、仕方ないよな。まあ。そういうことだ。秘書の仕事を辞めたければ、辞めていいぞ。まったく秘書の仕事していなかったしな!」
秘書達の息を呑む声が聞こえた。
怖くて、秘書達の方を向くことができなかった―――
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「もぉー、最悪!」
帰宅した凛々子の機嫌は最高に悪かった。
乱暴にバッグをソファーに投げて言った。
「社長に恋人がいたらしいのよ、それも掃除のおばちゃん!どんな趣味なのよ。ありえないと思わない?」
「そ、そうなんだ」
目を逸らした。
お風呂上がりに冷蔵庫から取り出した、お茶を飲みながら、凛々子を見たけど、不機嫌すぎて怖い。
これ以上、ここにいるのは危険な気がする。
「あの偉そうな秘書達が青い顔をしていたのには笑えたけどねー」
ケラケラと凛々子は笑いながら言った。
「婚約者気取りもいいところだったんだから。私みたいな可愛い女子社員を社長に近づけないようにしていて、困っていたんだからー」
可愛いって自分で言うかっ。
「へぇー…」
掃除のおばちゃんはノーガードだったよ…。
そのせいで社長に見つかったよ…。
「疲れたから、寝るね」
これ以上、凛々子の話を聞くような元気はなかった。
部屋に入り、買ってもらったアクセサリーやドレスを眺めた。
これを見ると、あれは夢ではなかったんだなと思うけど。
こんなのをぽんぽん買える人と私が恋人?
ありえない。
住む世界が違うとはこのことだ。
もう雅冬さんとは会わない方がいいだろう―――あの人懐っこい顔で笑われたら、自分と対等な立場だと、勘違いしてしまう。
今日はファミレスのバイトが終わった後、ベイエリアに行かなかったし、明日からの掃除も社長室フロアだけは配置しないでもらえば、会わずに済む。
会わないでいれば、向こうはそのうち、忘れてくれるだろう。
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