15 / 59
第一章
15 学食
しおりを挟む
私は案の定、獅央か豹路なのか、それとも綾子さんの一乗寺からなのか―――敵が多すぎてわからないけど、圧力によってBクラスの待遇解除はないままで晩餐会は招待されなかった。
晩餐会の日は寮の中が大騒ぎだった。
ドレスや髪のセットを外部から頼んだり、アクセサリーや靴、ドレスが当日になって気に入らないと騒いだ女生徒が配達させたりと、大混乱になっていて、時間をもて余していた私は学食で買ったパックジュースを飲みながら学食で勉強しつつ大騒ぎになっているのを眺めていた。
特に一年生の適合者達はまだパートナーがいないから、力の入りようは他の学年の女子生徒よりもすごかった。
晩餐会に招待されていない私が唯一気になっていることは―――
「ステーキ……お寿司……」
晩餐会は豪華な夕食って感じらしい。
今頃、みんな美味しいもの食べてるのかなぁ。
後で希和になにを食べたか教えてもらおう。
希和は行かないと言っていたけど、それは断った。
せっかく豪華な食事なのに食べないのはもったいないもん。
「もー、いいよ! 私だって学食で豪遊しちゃうんだから」
マリアステラ学園の学食はクラスによって分けられている。
高也達が使うのは上階にあるカフェテリアらしい。
AクラスとBクラスが使う学食は一階にある。
普通の学食だ。
学食には誰もいないし、こんなチャンスは滅多にない。
「まさかの貸し切り!」
私一人のために学食を開けてくれているのも悪いよね。
うん、決まった。
これは大盛りコース。
いそいそと学食メニューを眺めていると、カウンターから白の調理服に三角巾をつけたおばちゃんが顔を出した。
「あんた、夕食会はいいのかい」
「夕食会って晩餐会のことですか?」
「そう、それそれ!」
学食のおばちゃんは暇なのか、『ちょっと話していきなよ、アンタ』という空気をビシバシ感じた。
商店街の八百屋のおばちゃんに通じるものがある(噂好き)。
「私は出席できないそうです」
おばちゃんは訳知り顔でうなずいた。
「うんうん。聞いたよー。あんた、キングのカヴァリエなんだって?」
「カヴァリエの称号は剥奪されたので、今は違います」
「はー! ロマンチックだね! 身分違いの恋。金持ち坊ちゃんとさえない女生徒の恋! いいねぇ」
「さえないは余計です」
「あー、こりゃ、おばちゃんが悪かったね。ほーら、飴ちゃんあげようね」
小学生から変わらない扱いに頬を膨らませた。
高校生なのに!
飴はもらうけど。
しっかり飴をもらって、制服のポケットに入れた。
「それで、あんたはキングじゃなくて他の獣人を選ぶのかい?」
そんな立ち入ったことまで聞いてくる。
おばちゃんがどんどん話すから、学食で一番人気のチャーシューラーメンを注文したいのに注文できない。
食券を持ったまま、立ち尽くしていた。
この鉄壁の会話力があれば、無敵かもしれない。
どうやって、この会話から抜け出そうかと思案していると、厨房の奥から出てきた若いお姉さんが食券をおばちゃんの代わりに受け取ってくれた。
「おばちゃんがうるさくてごめんなさいね。食券もらうわね」
「みっちゃん、うるさいとはなんだね。私はね、相談に乗ってあげてるんだよ」
「なにが相談よ! ただのおしゃべりでしょ。ヒマだとすぐに仕事をサボるんだから」
働く人達の年齢層が高い中でも学食のエース料理人みっちゃんは負けておらず、厨房奥の冷蔵庫からラーメンの麺を取りだし、白い湯気があがるお湯に放り込む。
グラグラとお湯の中でラーメンの麺が踊っているのが見えた。
叱られても堪えてないおばちゃんが懲りずに話しかけてきた。
「みっちゃんも本当は知りたいくせに素直じゃないねー。私らはね、むしろアンタみたいな小さい子があのキングのカヴァリエによくなったもんだねって言っていたんだよ」
「ち、小さい!?」
私が一番気にしていることを遠慮なしにおばちゃんは平気な顔で言ってくる。
「やめなさいよ」
みっちゃんが注意してもおばちゃんは気にしていない。
「あの金髪の王様は化け物みたいに強くて怖いだろ?」
「怖い?」
「そうさ。今のキングは入学したなり、前のキングに決闘を申し込んだんだよ。あれは酷かった。三年から二年までの獣人達は怪我人だらけになったからねえ。血の臭いが学園中にするんじゃないかって有り様でね。あれは決闘なんてもんじゃない。戦争だったよ」
戦争って……思わず、苦笑した。
「それは大袈裟じゃ……」
「なーに言ってるんだい。獣人達があんなぼろぼろになるのを私がここで働いてから初めて見たね」
「獅央家が入学するとたいていあんなもんさ。あの子の父親の時の方が酷かった。入学式から救急車が学園に並んだ」
おばちゃんの背後からおばちゃんよりずっと古株のおじさんが口を挟んだ。
私を怖がらせるためというよりは心配してのことだったと思う。
「悪いことは言わねえ。獅央家はやめておいたほうがいい。あんな呪われたような家と関わらないほうが幸せになれるってもんだ」
「もうっ! あんまり新入生を怖がらせないでよ!」
みっちゃんの声が奥から聞こえてきた。
私は高也のことを怖いなんて思ったことない。
獅央家のことだって私は負けたくないってずっと思って―――
反論しようかどうしようか迷っていると背後からにゅっと手が出た。
「ラーメン」
「あ、ごめんねぇ。この子でラーメンは最後なんだよ」
「えー」
覇気のない声に振り返った。
「あ、いいですよ。私、うどんとカツ丼にしますから。どうぞ」
さりげなくカツ丼を追加した。
しかも、大盛り。
「ありがとう」
「いえいえ」
茶色の前髪で目が見えなかったけど、背が高く細身、見るからに覇気がない無気力そうな人だった。
ブレザーはどこへいったのか、上着の下に着る黒のシャツだけ。
そのシャツを腕捲りをしていて、ネクタイもない。
気崩しているというよりは面倒くさいから最低限の行動だけで済ませているという雰囲気だった。
「君、高也のカヴァリエだよね」
「いやー。なんか剥奪されちゃったから、違うんですけどね」
「乙花佳穂さん」
名前まで知ってるの?
有名になったなあ。
「俺は狼谷泉地。ランクはナイト。昔から高也の護衛を任されている。狼の獣人だよ」
ナイト―――つまり、上位六名のうちの一人。
キリッとキメ顔をするところのはずが、ボサッとした頭のせいで、そのすごさがまったく伝わってこなかった。
私はこれで六名全員に会ったことになる。
高也の周りにいるであろう六名に。
晩餐会の日は寮の中が大騒ぎだった。
ドレスや髪のセットを外部から頼んだり、アクセサリーや靴、ドレスが当日になって気に入らないと騒いだ女生徒が配達させたりと、大混乱になっていて、時間をもて余していた私は学食で買ったパックジュースを飲みながら学食で勉強しつつ大騒ぎになっているのを眺めていた。
特に一年生の適合者達はまだパートナーがいないから、力の入りようは他の学年の女子生徒よりもすごかった。
晩餐会に招待されていない私が唯一気になっていることは―――
「ステーキ……お寿司……」
晩餐会は豪華な夕食って感じらしい。
今頃、みんな美味しいもの食べてるのかなぁ。
後で希和になにを食べたか教えてもらおう。
希和は行かないと言っていたけど、それは断った。
せっかく豪華な食事なのに食べないのはもったいないもん。
「もー、いいよ! 私だって学食で豪遊しちゃうんだから」
マリアステラ学園の学食はクラスによって分けられている。
高也達が使うのは上階にあるカフェテリアらしい。
AクラスとBクラスが使う学食は一階にある。
普通の学食だ。
学食には誰もいないし、こんなチャンスは滅多にない。
「まさかの貸し切り!」
私一人のために学食を開けてくれているのも悪いよね。
うん、決まった。
これは大盛りコース。
いそいそと学食メニューを眺めていると、カウンターから白の調理服に三角巾をつけたおばちゃんが顔を出した。
「あんた、夕食会はいいのかい」
「夕食会って晩餐会のことですか?」
「そう、それそれ!」
学食のおばちゃんは暇なのか、『ちょっと話していきなよ、アンタ』という空気をビシバシ感じた。
商店街の八百屋のおばちゃんに通じるものがある(噂好き)。
「私は出席できないそうです」
おばちゃんは訳知り顔でうなずいた。
「うんうん。聞いたよー。あんた、キングのカヴァリエなんだって?」
「カヴァリエの称号は剥奪されたので、今は違います」
「はー! ロマンチックだね! 身分違いの恋。金持ち坊ちゃんとさえない女生徒の恋! いいねぇ」
「さえないは余計です」
「あー、こりゃ、おばちゃんが悪かったね。ほーら、飴ちゃんあげようね」
小学生から変わらない扱いに頬を膨らませた。
高校生なのに!
飴はもらうけど。
しっかり飴をもらって、制服のポケットに入れた。
「それで、あんたはキングじゃなくて他の獣人を選ぶのかい?」
そんな立ち入ったことまで聞いてくる。
おばちゃんがどんどん話すから、学食で一番人気のチャーシューラーメンを注文したいのに注文できない。
食券を持ったまま、立ち尽くしていた。
この鉄壁の会話力があれば、無敵かもしれない。
どうやって、この会話から抜け出そうかと思案していると、厨房の奥から出てきた若いお姉さんが食券をおばちゃんの代わりに受け取ってくれた。
「おばちゃんがうるさくてごめんなさいね。食券もらうわね」
「みっちゃん、うるさいとはなんだね。私はね、相談に乗ってあげてるんだよ」
「なにが相談よ! ただのおしゃべりでしょ。ヒマだとすぐに仕事をサボるんだから」
働く人達の年齢層が高い中でも学食のエース料理人みっちゃんは負けておらず、厨房奥の冷蔵庫からラーメンの麺を取りだし、白い湯気があがるお湯に放り込む。
グラグラとお湯の中でラーメンの麺が踊っているのが見えた。
叱られても堪えてないおばちゃんが懲りずに話しかけてきた。
「みっちゃんも本当は知りたいくせに素直じゃないねー。私らはね、むしろアンタみたいな小さい子があのキングのカヴァリエによくなったもんだねって言っていたんだよ」
「ち、小さい!?」
私が一番気にしていることを遠慮なしにおばちゃんは平気な顔で言ってくる。
「やめなさいよ」
みっちゃんが注意してもおばちゃんは気にしていない。
「あの金髪の王様は化け物みたいに強くて怖いだろ?」
「怖い?」
「そうさ。今のキングは入学したなり、前のキングに決闘を申し込んだんだよ。あれは酷かった。三年から二年までの獣人達は怪我人だらけになったからねえ。血の臭いが学園中にするんじゃないかって有り様でね。あれは決闘なんてもんじゃない。戦争だったよ」
戦争って……思わず、苦笑した。
「それは大袈裟じゃ……」
「なーに言ってるんだい。獣人達があんなぼろぼろになるのを私がここで働いてから初めて見たね」
「獅央家が入学するとたいていあんなもんさ。あの子の父親の時の方が酷かった。入学式から救急車が学園に並んだ」
おばちゃんの背後からおばちゃんよりずっと古株のおじさんが口を挟んだ。
私を怖がらせるためというよりは心配してのことだったと思う。
「悪いことは言わねえ。獅央家はやめておいたほうがいい。あんな呪われたような家と関わらないほうが幸せになれるってもんだ」
「もうっ! あんまり新入生を怖がらせないでよ!」
みっちゃんの声が奥から聞こえてきた。
私は高也のことを怖いなんて思ったことない。
獅央家のことだって私は負けたくないってずっと思って―――
反論しようかどうしようか迷っていると背後からにゅっと手が出た。
「ラーメン」
「あ、ごめんねぇ。この子でラーメンは最後なんだよ」
「えー」
覇気のない声に振り返った。
「あ、いいですよ。私、うどんとカツ丼にしますから。どうぞ」
さりげなくカツ丼を追加した。
しかも、大盛り。
「ありがとう」
「いえいえ」
茶色の前髪で目が見えなかったけど、背が高く細身、見るからに覇気がない無気力そうな人だった。
ブレザーはどこへいったのか、上着の下に着る黒のシャツだけ。
そのシャツを腕捲りをしていて、ネクタイもない。
気崩しているというよりは面倒くさいから最低限の行動だけで済ませているという雰囲気だった。
「君、高也のカヴァリエだよね」
「いやー。なんか剥奪されちゃったから、違うんですけどね」
「乙花佳穂さん」
名前まで知ってるの?
有名になったなあ。
「俺は狼谷泉地。ランクはナイト。昔から高也の護衛を任されている。狼の獣人だよ」
ナイト―――つまり、上位六名のうちの一人。
キリッとキメ顔をするところのはずが、ボサッとした頭のせいで、そのすごさがまったく伝わってこなかった。
私はこれで六名全員に会ったことになる。
高也の周りにいるであろう六名に。
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる