25 / 40
第3章
25 賭け① ※玲我
しおりを挟む
有近と鷹沢は不仲だ。
だからといって、俺と海寿は不仲ではない。
ただ、お互い家同士の関係を配慮して、昔から距離を取ってきただけだ。
――変に周りが緊張して重い雰囲気になるのも、話の内容をいちいち詮索されるのも面倒だからな。
だから、海寿と話をするなら、知り合いの少ない海外へ行ったタイミングしかないと思った。
海寿が指定した待ち合わせ場所は、パリのレストランの中でも比較的カジュアルなレストランだった。
気軽に立ち寄るのには向いているが、俺と海寿が会う場所としては違和感がある。
「……海寿のことだ。この店を選んだ理由があるな」
大きなガラス窓がある店からは、ライトアップされた通りが見え、観光客らしき人が多い。
なんとなく、警戒しながら店に入ると観光客が食事をしているようで、日本語も聞こえてくる。
座席から軽く手を挙げたのは海寿だった。
「悪い。遅くなった」
「そんなに待ってないよ。それより、玲我が俺を誘うのは珍しいね。学生の時ですら、一度もなかったのに」
海寿はすでに店へ入り、白ワインを飲んでいた。
テーブルにはスモークサーモンとチーズ、ムール貝が並んでいる。
「なにか飲む?」
この店には日本語のメニューがあるはずだが、フランス語も理解できる海寿はいらないようで、メニューブックはフランス語のもののみだった。
「ああ。海寿と同じもので」
「玲我と俺が同じものを頼むなんて、日本じゃ考えられないな」
お互いの立場を考え、うまく俺たちは立ち回れる。
それこそ、周囲の期待に応えたフリをするのはうまいほうだ。
「お前が飲んでいるものなら、まずくないだろう?」
「まあね」
海寿は穏やかで人当たりがよく、都久山の王子となどと呼ばれているが、実際は計算高く腹黒い。
有近と鷹沢が互いを嫌う一番の理由は同族嫌悪である。
結局、両家は似ているのだ。
家同士の確執はともかく、俺と海寿の関係は不仲ではなかった。
同年齢というだけでなく、幼稚園から大学まで一緒で、卒業して海外へ行けと命じられた境遇も同じ。
これで、お互い気にならないほうがおかしい。
「海寿。時間差で入店する必要があったか? 日本にいた時と違って、俺たちを知る人間と出会う確率は高くない」
「それでも、出会う時は出会う。本来、会うべき人間じゃない人間が会えば、なにが起きるかわからない。玲我、そうだろう?」
「……ああ」
頭の回転が速い海寿は、すでに俺がなにを尋ねようとしているのか、理解しているようだった。
「玲我。どこで知った?」
「……その前に聞きたい。夕愛は鷹沢の血を引いていないよな?」
「引いてないよ」
それを聞いてホッとした。
顔に出ていたのか、海寿は笑った。
「鷹沢の血を引いていたら、夕愛ちゃんを嫌いになる?」
「なるわけないだろ。俺は夕愛の家族が好きだった。あの家族が幸せに暮らしていた過去が偽物だったと思いたくなかったんだ」
海寿は手元のワインに視線を落とし、小さく笑った。
「……わかるよ」
泣くんじゃないかと思ったが、海寿はただ懐かしそうに目を細めただけだった。
「でも、俺は鷹沢の家を捨てられない。今の玲我ならわかるだろう?」
両親に反対され、夕愛と別れるしかなかった――そのことを海寿は言っているようだ。
「悪いが、こっちは別れたと思っていない」
海寿はキョトンとした顔をした。
「夕愛は必ず待つ。次は失敗しない」
「すごい自信だな。さすが強欲な有近の血を引いてるね」
「鷹沢に言われたくない。俺がどれだけ夕愛を待ったと思ってるんだ」
「確実に手に入るまで待てばよかったのに」
こっちの気も知らないで、海寿はそんなことを言った。
「待てるわけないだろう? 昔から夕愛は可愛い。油断していたら変な虫がつく」
「一番ついたら駄目な虫がついてるけどね」
「は? 俺のことか?」
「自覚はあるんだ」
「誰が虫だ」
俺と海寿は笑顔で話しているが、腹の中ではお互い『このやろう』と思っている。
ウエイターが持ってきた白ワインを口に含み、クールダウンさえるために一旦黙った。
「でも、安心した。このまま、夕愛を捨てたら、俺の父さんと同じだからさ。その時はどうしようかと思ってたんだ」
「おい……。どうしようかってなんだよ」
「夕愛ちゃんは……夕愛は俺にとって無視できない特別な子だからね」
海寿の顔が険しくなったのを見て、夕愛にキスはしたことを内緒にしておこうと決めた。
「それで、玲我はいつ気づいた? 鷹沢の知られたくない秘密を。それは教えてもらわないとね?」
軽い口調で海寿は言ったが、その秘密はあまり口に出して言えるものではない。
隠し続けてきた鷹沢家の秘密は、重くて暗く――そして、多くの人を傷つけるものだ。
俺は慎重に言葉を選ぶ。
「一度だけ、海宏さんが夕愛に近づいた時があった」
「最低な人だな」
海寿のワイングラスを握る手に力をこもる。
「……海宏さんにとって、夕愛は特別なんだとわかった。だから、俺は守らなくてはと思った。知った秘密も夕愛も」
誰にも言う気はない――それを海寿に伝えた。
海寿は安心したように、肩の力を抜き、息を吐いた
「ただし、夕愛のために父さんを味方につけようと思う。父さんなら、海宏さんを絶対に近づけさせないからな」
「玲我、それは……」
「父さんは息子の俺が一番ではない。有近という家が一番なんだ。海宏さんも結局は鷹沢を選んだ。根本的な部分では二人は似ている」
「……そうかもね」
毒を以て毒を制す。
それしかないと思った。
――たとえ、秘密を知ったとしても、父さんは言いふらさないだろう。
なぜなら、父さんと海宏さんの関係は表向きは不仲でも、俺と海寿のように、似たような環境で育った者同士の仲間意識のようなものがある。
「玲我が夕愛を傷つけないと、今回のことでわかったからね。玲我を信用しよう」
「当たり前だろ」
どうして俺が夕愛を捨てなきゃいけないんだ。
両親が夕愛を傷つけたのは計算ミスだった。
誰にもわからないよう夕愛とは都久山の外で会っていたが、妃莉という俺のストーカーがそこまで有能だったとは……本当に迷惑な話だ。
「海宏さんは面白くないだろうが、夕愛と俺が結婚すれば、鷹沢と有近が争うことはなくなる」
「そうだろうね。父さんは夕愛に関しては、特別な感情がある……もちろん、俺も」
海宏さんは孤独に耐えかね、夕愛に声をかけた――何も知らない夕愛に、声をかけてはいけないと頭ではわかっていても。
「……四年だ。俺は四年の間に有近の後継者として認められてみせる」
父さんは今の俺では力不足だと判断した――だから、夕愛との結婚に反対したのだ。
俺が父さんから絶対的な信頼を得ていたら、あそこまでしなかったはずだ。
「もし、夕愛が鷹沢に関係しない人間だったらどうしてた?」
「何年かかっても、父さんを蹴落として、有近を乗っ取ってでも手に入れるに決まっている」
「……駆落ちの選択肢はないんだね」
「ない。俺は海宏さんとは違う。真っ向からいく」
「玲我らしいよ」
もしもの時のために、すでに父さんの弱みをいくつか握っている。
だが、父さんを敵に回すより味方にできたほうが、傷は少なく済む。
俺が傷つくぶんにはいいが、今回のように夕愛を傷つけられるのは避けたい。
「俺は何一つ失うつもりはない。全部、手に入れて有近を継ぐ。お前もそうしろよ。海寿」
海寿のワイングラスにワイングラスをコツンとぶつけた。
ふ、と海寿は小さく笑った。
「そうだね。考えておく」
俺と違って、海寿は今まで一度も鷹沢の家に逆らったことがない。
――たった一つの秘密を守るためだけに、海宏さんは家族全員を苦しめている。俺は絶対、そうはならない。
店内の白いライトが雪のように見えた。
幻影を消すようにワインを飲み干し、追加しようとメニューブックを手にすると、ちょうど俺のスマホが鳴った。
相手は『妃莉』だ。
うんざりしたが、夕愛に嫉妬して嫌がらせされては困る。
しばらくは、自分がエサになるしかない。
「四年間、夕愛のそばにいられないから、監視が必要だな」
「それは同感。俺がこの店を指定したのには理由があるんだ」
海寿が笑って、内ポケットから紙を一枚、俺の前に差し出した。
「身辺調査? あぁ、なるほどね」
海寿はワイングラスに口をつけ、くすりと笑った。
父さんが鷹沢を敵に回したくないと思う理由がよくわかる。
「玲我。夕愛には俺たちに代わる騎士が必要だ」
だからといって、俺と海寿は不仲ではない。
ただ、お互い家同士の関係を配慮して、昔から距離を取ってきただけだ。
――変に周りが緊張して重い雰囲気になるのも、話の内容をいちいち詮索されるのも面倒だからな。
だから、海寿と話をするなら、知り合いの少ない海外へ行ったタイミングしかないと思った。
海寿が指定した待ち合わせ場所は、パリのレストランの中でも比較的カジュアルなレストランだった。
気軽に立ち寄るのには向いているが、俺と海寿が会う場所としては違和感がある。
「……海寿のことだ。この店を選んだ理由があるな」
大きなガラス窓がある店からは、ライトアップされた通りが見え、観光客らしき人が多い。
なんとなく、警戒しながら店に入ると観光客が食事をしているようで、日本語も聞こえてくる。
座席から軽く手を挙げたのは海寿だった。
「悪い。遅くなった」
「そんなに待ってないよ。それより、玲我が俺を誘うのは珍しいね。学生の時ですら、一度もなかったのに」
海寿はすでに店へ入り、白ワインを飲んでいた。
テーブルにはスモークサーモンとチーズ、ムール貝が並んでいる。
「なにか飲む?」
この店には日本語のメニューがあるはずだが、フランス語も理解できる海寿はいらないようで、メニューブックはフランス語のもののみだった。
「ああ。海寿と同じもので」
「玲我と俺が同じものを頼むなんて、日本じゃ考えられないな」
お互いの立場を考え、うまく俺たちは立ち回れる。
それこそ、周囲の期待に応えたフリをするのはうまいほうだ。
「お前が飲んでいるものなら、まずくないだろう?」
「まあね」
海寿は穏やかで人当たりがよく、都久山の王子となどと呼ばれているが、実際は計算高く腹黒い。
有近と鷹沢が互いを嫌う一番の理由は同族嫌悪である。
結局、両家は似ているのだ。
家同士の確執はともかく、俺と海寿の関係は不仲ではなかった。
同年齢というだけでなく、幼稚園から大学まで一緒で、卒業して海外へ行けと命じられた境遇も同じ。
これで、お互い気にならないほうがおかしい。
「海寿。時間差で入店する必要があったか? 日本にいた時と違って、俺たちを知る人間と出会う確率は高くない」
「それでも、出会う時は出会う。本来、会うべき人間じゃない人間が会えば、なにが起きるかわからない。玲我、そうだろう?」
「……ああ」
頭の回転が速い海寿は、すでに俺がなにを尋ねようとしているのか、理解しているようだった。
「玲我。どこで知った?」
「……その前に聞きたい。夕愛は鷹沢の血を引いていないよな?」
「引いてないよ」
それを聞いてホッとした。
顔に出ていたのか、海寿は笑った。
「鷹沢の血を引いていたら、夕愛ちゃんを嫌いになる?」
「なるわけないだろ。俺は夕愛の家族が好きだった。あの家族が幸せに暮らしていた過去が偽物だったと思いたくなかったんだ」
海寿は手元のワインに視線を落とし、小さく笑った。
「……わかるよ」
泣くんじゃないかと思ったが、海寿はただ懐かしそうに目を細めただけだった。
「でも、俺は鷹沢の家を捨てられない。今の玲我ならわかるだろう?」
両親に反対され、夕愛と別れるしかなかった――そのことを海寿は言っているようだ。
「悪いが、こっちは別れたと思っていない」
海寿はキョトンとした顔をした。
「夕愛は必ず待つ。次は失敗しない」
「すごい自信だな。さすが強欲な有近の血を引いてるね」
「鷹沢に言われたくない。俺がどれだけ夕愛を待ったと思ってるんだ」
「確実に手に入るまで待てばよかったのに」
こっちの気も知らないで、海寿はそんなことを言った。
「待てるわけないだろう? 昔から夕愛は可愛い。油断していたら変な虫がつく」
「一番ついたら駄目な虫がついてるけどね」
「は? 俺のことか?」
「自覚はあるんだ」
「誰が虫だ」
俺と海寿は笑顔で話しているが、腹の中ではお互い『このやろう』と思っている。
ウエイターが持ってきた白ワインを口に含み、クールダウンさえるために一旦黙った。
「でも、安心した。このまま、夕愛を捨てたら、俺の父さんと同じだからさ。その時はどうしようかと思ってたんだ」
「おい……。どうしようかってなんだよ」
「夕愛ちゃんは……夕愛は俺にとって無視できない特別な子だからね」
海寿の顔が険しくなったのを見て、夕愛にキスはしたことを内緒にしておこうと決めた。
「それで、玲我はいつ気づいた? 鷹沢の知られたくない秘密を。それは教えてもらわないとね?」
軽い口調で海寿は言ったが、その秘密はあまり口に出して言えるものではない。
隠し続けてきた鷹沢家の秘密は、重くて暗く――そして、多くの人を傷つけるものだ。
俺は慎重に言葉を選ぶ。
「一度だけ、海宏さんが夕愛に近づいた時があった」
「最低な人だな」
海寿のワイングラスを握る手に力をこもる。
「……海宏さんにとって、夕愛は特別なんだとわかった。だから、俺は守らなくてはと思った。知った秘密も夕愛も」
誰にも言う気はない――それを海寿に伝えた。
海寿は安心したように、肩の力を抜き、息を吐いた
「ただし、夕愛のために父さんを味方につけようと思う。父さんなら、海宏さんを絶対に近づけさせないからな」
「玲我、それは……」
「父さんは息子の俺が一番ではない。有近という家が一番なんだ。海宏さんも結局は鷹沢を選んだ。根本的な部分では二人は似ている」
「……そうかもね」
毒を以て毒を制す。
それしかないと思った。
――たとえ、秘密を知ったとしても、父さんは言いふらさないだろう。
なぜなら、父さんと海宏さんの関係は表向きは不仲でも、俺と海寿のように、似たような環境で育った者同士の仲間意識のようなものがある。
「玲我が夕愛を傷つけないと、今回のことでわかったからね。玲我を信用しよう」
「当たり前だろ」
どうして俺が夕愛を捨てなきゃいけないんだ。
両親が夕愛を傷つけたのは計算ミスだった。
誰にもわからないよう夕愛とは都久山の外で会っていたが、妃莉という俺のストーカーがそこまで有能だったとは……本当に迷惑な話だ。
「海宏さんは面白くないだろうが、夕愛と俺が結婚すれば、鷹沢と有近が争うことはなくなる」
「そうだろうね。父さんは夕愛に関しては、特別な感情がある……もちろん、俺も」
海宏さんは孤独に耐えかね、夕愛に声をかけた――何も知らない夕愛に、声をかけてはいけないと頭ではわかっていても。
「……四年だ。俺は四年の間に有近の後継者として認められてみせる」
父さんは今の俺では力不足だと判断した――だから、夕愛との結婚に反対したのだ。
俺が父さんから絶対的な信頼を得ていたら、あそこまでしなかったはずだ。
「もし、夕愛が鷹沢に関係しない人間だったらどうしてた?」
「何年かかっても、父さんを蹴落として、有近を乗っ取ってでも手に入れるに決まっている」
「……駆落ちの選択肢はないんだね」
「ない。俺は海宏さんとは違う。真っ向からいく」
「玲我らしいよ」
もしもの時のために、すでに父さんの弱みをいくつか握っている。
だが、父さんを敵に回すより味方にできたほうが、傷は少なく済む。
俺が傷つくぶんにはいいが、今回のように夕愛を傷つけられるのは避けたい。
「俺は何一つ失うつもりはない。全部、手に入れて有近を継ぐ。お前もそうしろよ。海寿」
海寿のワイングラスにワイングラスをコツンとぶつけた。
ふ、と海寿は小さく笑った。
「そうだね。考えておく」
俺と違って、海寿は今まで一度も鷹沢の家に逆らったことがない。
――たった一つの秘密を守るためだけに、海宏さんは家族全員を苦しめている。俺は絶対、そうはならない。
店内の白いライトが雪のように見えた。
幻影を消すようにワインを飲み干し、追加しようとメニューブックを手にすると、ちょうど俺のスマホが鳴った。
相手は『妃莉』だ。
うんざりしたが、夕愛に嫉妬して嫌がらせされては困る。
しばらくは、自分がエサになるしかない。
「四年間、夕愛のそばにいられないから、監視が必要だな」
「それは同感。俺がこの店を指定したのには理由があるんだ」
海寿が笑って、内ポケットから紙を一枚、俺の前に差し出した。
「身辺調査? あぁ、なるほどね」
海寿はワイングラスに口をつけ、くすりと笑った。
父さんが鷹沢を敵に回したくないと思う理由がよくわかる。
「玲我。夕愛には俺たちに代わる騎士が必要だ」
297
あなたにおすすめの小説
私が生きていたことは秘密にしてください
月山 歩
恋愛
メイベルは婚約者と妹によって、崖に突き落とされ、公爵家の領地に倒れていた。
見つけてくれた彼は一見優しそうだが、行方不明のまま隠れて生きて行こうとする私に驚くような提案をする。
「少年の世話係になってくれ。けれど人に話したら消す。」
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
三年の想いは小瓶の中に
月山 歩
恋愛
結婚三周年の記念日だと、邸の者達がお膳立てしてくれた二人だけのお祝いなのに、その中心で一人夫が帰らない現実を受け入れる。もう彼を諦める潮時かもしれない。だったらこれからは自分の人生を大切にしよう。アレシアは離縁も覚悟し、邸を出る。
※こちらの作品は契約上、内容の変更は不可であることを、ご理解ください。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
悪女の秘密は彼だけに囁く
月山 歩
恋愛
夜会で声をかけて来たのは、かつての恋人だった。私は彼に告げずに違う人と結婚してしまったのに。私のことはもう嫌いなはず。結局夫に捨てられた私は悪女と呼ばれて、あなたは遊び人となり、私を戯れに誘うのね。
地味な私を捨てた元婚約者にざまぁ返し!私の才能に惚れたハイスペ社長にスカウトされ溺愛されてます
久遠翠
恋愛
「君は、可愛げがない。いつも数字しか見ていないじゃないか」
大手商社に勤める地味なOL・相沢美月は、エリートの婚約者・高遠彰から突然婚約破棄を告げられる。
彼の心変わりと社内での孤立に傷つき、退職を選んだ美月。
しかし、彼らは知らなかった。彼女には、IT業界で“K”という名で知られる伝説的なデータアナリストという、もう一つの顔があったことを。
失意の中、足を運んだ交流会で美月が出会ったのは、急成長中のIT企業「ホライゾン・テクノロジーズ」の若き社長・一条蓮。
彼女が何気なく口にした市場分析の鋭さに衝撃を受けた蓮は、すぐさま彼女を破格の条件でスカウトする。
「君のその目で、俺と未来を見てほしい」──。
蓮の情熱に心を動かされ、新たな一歩を踏み出した美月は、その才能を遺憾なく発揮していく。
地味なOLから、誰もが注目するキャリアウーマンへ。
そして、仕事のパートナーである蓮の、真っ直ぐで誠実な愛情に、凍てついていた心は次第に溶かされていく。
これは、才能というガラスの靴を見出された、一人の女性のシンデレラストーリー。
数字の奥に隠された真実を見抜く彼女が、本当の愛と幸せを掴むまでの、最高にドラマチックな逆転ラブストーリー。
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる